あらすじ
みなさん、継続することは得意ですか? 得意な人はこの本は手に取っていないと思いますから、おそらくちょっと苦手ですよね。一方、僕は継続することがむちゃくちゃ得意です。なんか自慢みたいで申し訳ありません。でもその代わりといってはなんですが、別に質が良いわけではないと思います。多くの人は、何かをやろうとして、手をつけはじめて、無事に完成することができたとしても、それが売れないだとか、人から評価されないだとか、そういった不遇を味わい、自信を失い、徒労感ばかりを感じるようになり、いずれはやめてしまうようです。僕はいつも、もったいない! と思ってしまいます。だって、作っているときのほうが楽しいですもん。つまり、何かを継続しているときのほうが、楽しいんです。この馬鹿みたいに単純なことに、僕は気づいたんです。――執筆、絵描き、作詞・作曲、「いのっちの電話」……どれも20年以上つづけてきた、スランプ知らずの継続マニア・坂口恭平さんが見つけた、「やりたいこと」をつづけるコツが1冊に!
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Posted by ブクログ
好きなことをしたいけどお金を稼がないといけないから嫌々仕事をしている人、また仕事を辞めて次に向かおうとしている人にお勧めします。
嫌な仕事を継続するためのビジネス本ではなく、本当に好きなことを継続した方が幸せになれることがわかる本。
真面目で親や周囲の期待に応えようとしてきて削られた繊細な人にこそ刺さるはず。
一方で今の社会になんの不満もなく生きている人や今の社会で長年生きてきた堅実な人にとっては理解し難い内容と文章(感情の流れを味わえる文章のため、ビジネス文書に慣れている人ほど読みづらいのかも)らしく、低評価をつけている印象。
柔和で軽快な文章で、新しい生き方を学べる良書。
好きな文章
「学校でも家庭でも、恐怖心を教育の基本にしすぎなんだと思います。これをしないと食べていけなくなる、みたいなことばっかりですから。そりゃみんな恐怖心を原動力に何かを継続してしまいますよ。」
Posted by ブクログ
坂口恭平さんは、ノンデュアリティな人。たぶん、「ノンデュアリティ」などという言葉は全く知らずに、自然にノンデュアリティを生きている人。私はこの本に出会えて、あらためて毎日絵を描くことが、自分自身そのものになりました。幸せです。恭平さん、本当に本当にありがとう!
Posted by ブクログ
まとまっていない文章で行きつ戻りつ脱線しながら書いてあるんだけど、感動したからこの評価にした。勇気づけられる良い本です。
継続する技術のことが書いてあるのかと思いきやそうではなく、これは気の持ち方についての本です。著者はカリスマ性がありますね。
Posted by ブクログ
本来、自分のやりたいことだけを継続していくべきなのに、やりたくないことを継続してしまっている人が多いと再三述べている。
それは他人からの評価を受け入れることや、周囲の人と同調して歩幅を合わせることが美徳だとされている影響が大きいからで、私自身も無意識のうちにそのような人生を歩んできたなと本を読みながら感じた。
継続仙人になって、幸福だと思えるぐらいまでになれるように、力を抜いて、自分のやりたいことだけを淡々と続けられる人になりたいと思った。
駄作でもいいから、どんどん自分の中から湧き出る何かを外に生み出していこう。続けていれば、いつか継続することの幸福さが感じられる日が来ることを信じて。
Posted by ブクログ
読むのを途中で止めていたのを急に読みたくなり、本日一気に読んだ。
今のこのタイミングにピッタリだったんだな。
ハッとするメッセージが多々あり。
生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていく。
これがハイライト。
坂口さんの言葉にはハッとさせられることが多い、読めてよかった。
Posted by ブクログ
ビジネス書風のタイトルですが、著者の脳内の垂れ流しのような文体。リズムが良くてすんなり読める。
その瞬間やりたいと思ったことを素直にやる。
やりたくないことは極力やらない環境を整える。
人によく思われようとせずに、うまくできた・失敗したなど気にせず、毎日やりたいことを淡々と継続することが幸福の正体。
Posted by ブクログ
とても良かった。
何かの「習慣」を継続するものだと思って読んでいたが、良い意味で裏切られた。
継続するコツよりも「嫌な事は止めて、好きな事を続けていくにはどうすればよいのか?」と言う、誰しもが考えた事がある永遠の悩みについて、1つの回答を出してくれたように見える。
個人的には本の中で書かれていた「挫折なんて言葉は、才能がある人だけが使えばいいんです。無能な我々は挫折とは無縁です。」というのがともも刺さったのと、これから新しい事を始める人の心を軽くしてくれる素敵な言葉だと感じた。
Posted by ブクログ
語り口調なので本が苦手な人も読みやすい。周囲の評価や才能のある無しを気にせず、自分が取り組んでいると幸福に感じることをいかに見つけ出し、継続するかについて誘ってくれる本。この著者の取り組んでいる表現(電話、パステル画、畑、音楽、料理、編み物その他たくさん)を継続してきた経験から、自分を締め付ける自分の承認欲求や固定概念から自由になって、とにかくやりたいことで人生を埋めよう!いつも幸福でいられるように。と創造性を喚起させられ、肩の力も抜ける。不機嫌でいるのも自分次第だが、もっと自分を効果的にコントロールして、楽しい人生を送りたくなる。今日、私は何がしたいの?と自分と徐々に繋がっていく事ができそうで、行き詰まった時にはまたこの本を開くだろうと思っている。
Posted by ブクログ
売れようとしてるのではなく、筆者が純粋に「書くこと」が好きというのが文章を読んでいて伝わってきた。「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本のモーニングノートを思い出した。まるで、筆者の頭のなかを覗いてるようで面白かった。
その時の自分の気持ちに素直になって、その時書きたいことを書けばいい。作品だから良いものを作らなきゃなんて考えなくていい。
行動力を奮起させてくれるいい作品だった。
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継続=才能と考える、は目からウロコだった。
そうすれば、才能がないから諦めるという言葉は意味がわからないし、継続することができればすなわち才能があるとも言えるのだから。
Posted by ブクログ
好きなこと、得意なことを好きなように自分流に
継続していくこと。
それが人生の幸福。
自分にとって、そこまで好きなことはあるかなーと
考えながら読みました。
継続するって難しい…と思わされがちだけど、
好きでも嫌いでもなくただ継続してることは自分にもいろいろあるから、自分にも継続する力は備わっていると思えた一冊。
Posted by ブクログ
総じて心の中にスっと内容が入ってくる本
プライドは一切取り払われていて、ありのままの感情や思考で埋め尽くされている
途中までは、頭の中がそのまま溢れ出てるなああって印象だったが、6章あたりから読みやすさが違う
本とはこういうことなのか
Posted by ブクログ
人はみな何かを作ることを継続して日々生きている。
生活すなわち継続。
それが人生の幸福につながっていく。
「幸せとは、自分が興味のあることを今も継続できていることである。」
この継続をいかにうまくやるか、著者の実体験をもとに述べる。
・自分が好きなことをやる。
・出来上がったものについて(人と比較して)自分を批判しない。
・才能がない、を理由に人は作ることを諦めてしまうが才能とは継続のことである。
・「人から才能がないと言われたくらいで継続を諦めるな。」
・傑作を作ることが目的じゃない、作る過程そのものが楽しいから作っていたはず。それが周囲との比較や批判的な声によって萎縮してしまって、ただ作っていればよかったものが「いいものを作らなければならない」と自分にプレッシャーをかけてしまう。結果、作ることがつまらなくなってやめてしまう。
・人の評価なんてあてにならないから間に受けてはいけない。大事なのは自分が楽しいかどうか。
・「能力がない? 才能がない? 戯言もほどほどにしてください。誰もあなたのことを才能がある人でいてください、だなんて思ってませんから。」
・「大事なことは、周囲に一切の期待をしない。自分にも期待をしない。期待はせずに明日また継続する。」
・自分の気持ちは大事だが周囲から文句を言われない環境は整えておくべき。周囲が嫌がることを無理に続けようとしても長続きしない。
・金のため、生活のためと自分がやってて楽しくないことを無理して継続して、それが生活になってしまっているから人は死にたくなるのではないか。
SNSをはじめ投稿によって他者からの評価が数字として可視化されるネットはある意味で残酷な場だと思う。自分も自分以外誰も読んでいないブログを淡々と続けているがそれが楽しいかと言うと…どうだろう。ただ、現時点での生存記録として残している部分はある。いや、でも公開している以上他者の目を意識しているのだろう。
本書にはない視点として何かを作ったら他者からの承認を求めてしまうのは自然なこと。料理を作れば「美味しい」と言われたいし、いい写真を撮れば「綺麗だね」と言われたい。それが継続するモチベーションになる面もある。プロの歌手やスポーツ選手も、それが好きでやっているのだろうけれど、観客のいない状況でも自身のパフォーマンスに満足できるだろうか。楽しく感じるだろうか。いや、本書はアマチュアがいかに好きを継続するか、についての本なのだけれど。
要はバランスなのだろう。他者からの評価なんてどうでもいい、という境地には至れない。かといって他者からの評価を求め過ぎれば病む。賞賛が却って重荷になることもある。無理のないペースで粛々と作り続け、否定の声は無視(ブロック)し、たまの「いいね」に感謝する…そんな謙虚な気持ちで俺も過疎ブログを続けていきたい。なんだかんだ言っても6年以上続いているのは、自分も何かを書くことが好きなんだろう。
Posted by ブクログ
やりたい事をやり続ける事が幸せという道。
別の目的の為、やりたく無い事を無自覚にやり続けると、死にたくなる可能性がある。言われてみれば気がつくけど、その当たり前に気づいていなかった自分。
Posted by ブクログ
読めてよかった。
好きなことをやってる時の漠然とした不安、悩み、苦しみみたいな気持ちにすごく共感
勇気を貰えたし、すごく肩の力が抜けた感じ。明日から好きなことをする時間がより楽しくなりそう。ありがとう!
Posted by ブクログ
自分のやりたいことを継続すること、これこそが幸福である。
そんなこと当たり前だろ!と感じた所も正直あったが、自分のやりたいことを継続することってとても難しいことなのではと感じた。
その理由は人生は好きなことをやっていくことは不可能だと日本人が考えているからだと思う。
大学を卒業して、就活をして、やりたくない仕事をするために企業に就職する。(もちろんやりたいことがあり、企業に就職している人もいるし、私もやりたいことがいまできている)
そのような世間の固定概念を捨てて、周りの否定も同調しつつ、無視をして、自分のやりたいことを継続できれば幸福という対価を得られるのだなと感じた。
好きなことをやること、それを才能が無いとすぐに諦めずに継続することで、一つの形になる。
テレビに出ているようなアーティスト、芸能人をみてすぐに才能があるという色眼鏡で見てしまう人は多いと思うし、私もその1人だった。
そのような方たちも自分の得意なこと、好きなことを継続してやり続けてきたから今の成功がある。
転職する際に年収が高いところをと、お金だけを見てしまう人も多いと思うが、その際も自分が実現したいことなのか、やりたいことでさらにキャリアアップが出来るなら最高だと思う。
やりたいことを継続すること、これが人生の幸せに繋がる。ウェルビーイング的な観点で非常に興味深かったし、著者の好きなことを書きたいように書くスタイルに影響されて、今回のようなレビューになりました。
書きたいことを思ったまま文字に起こすと、こんなに長文でも簡単に書けるのですね笑
仕事にもこのスタイルを活かしてみようと思います。
Posted by ブクログ
・人の評価を気にすると継続できない
・下手なら下手でいい、馬鹿にされてもいい、それよりも伸び伸び生きていくことが重要
・傑作や一流は人に任せて、自分は楽しく死ぬまで継続する
・やり続けると自然と技術は向上する
・固くなっている自分を、いつ何時でもくすぐって笑わせる、悪戯を仕掛ける
─すぐ生真面目に社会と向き合って、自分と他人を比べて、自分を卑下して、社会の言うことを聞かせようとする無意識の自分たちに─
Posted by ブクログ
・
“普段から本を読むひとには、あんまり好かれない”みたいなこと書いてあったけど、わかる。
著者は、誰かのため(読み手)のためじゃなく、自分が書きたいから書くという、自分ファーストで書いているから。
で、継続できる理由という、おもしろい組み立ての本です。
自分が継続したいことを継続するのって、なんでみんなできないんだろうね、っていう幸福論です。
✳︎花の拠点”はなふる”の蔵書です。
Posted by ブクログ
自分的には読みづらい本で、読むのに時間がかかってしまった。でも私はそれこそ「継続する」ことが大の苦手で、何か続けるためのコツが掴めるのかも!と思って頑張って読んでみた。
その結果、そういう「がんばって〇〇しなくちゃ」という気持ちの状態だと続けるのが苦痛で、結局続けられないのだということがわかった笑。坂口さん的に言えば、そんな状態になってしまうなら、本を読むのをやめたらいいということだったけど、でも、読んでみて良かったと思う。
一番いいなと思ったのは、自分の得意なやり方を見つけて続けてみるというところ。その状態に自分を持っていくことはきっちり努力してやってみて、その先の続けることには努力が必要ない状態にしてあげること。
とはいっても、そこにたどり着くまでに坂口さんがやったことって明らかにそれは努力やろ、と思った。批判してるわけじゃなくて、そこにたどり着くために、自分で試行錯誤したことを純粋にすごいと思う。
色々なページに書き留めておきたい言葉がたくさん落ちていた。これからそれを拾っていく作業をするつもりだ。
Posted by ブクログ
タイトルは「継続するコツ」ですがHOW TO本という訳でもなく、ビジネス本では全くなく、エッセイっぽい感じもするけどそうとも言い切れないな、と。
こういう本だと一言で表すのが難しい一冊です。
本というものを作る過程について自分はよく知りませんが、編集者など他者の目が入ったら削り取られたり軌道修正されたり(時としてそれは洗練と言われるのかもしれませんが)しそうな部分が、結構そのまま残っているな、という印象がありました。
それはきっと著者の坂口さんが絶対に譲れないところだったんだろうし、その削り出しのゴツゴツとした感じがこの本の個性になっていると思います。
あと面白いなと思ったのが、過去に建築家にならないと決めた時の理由の一つとして「多くの人が関わると質が低下する」と考えたというところです。
なんとなく「人と協力するのは良いこと」だとか「他人と力を合わせないと素晴らしい事はできない」という固定観念を自分も刷り込まれていましたが、「確かにそれもまた真理だな」と目からウロコでした。
Posted by ブクログ
いつまでビビっとるんじゃい!
終章のギアの入り方すごかったです(笑)
継続するためのHOW TOを説いた本ではないですが、そんな小手先のHOW TOじゃ、凄まじい力をもつ「人間の否定力」に勝てねぇぜって話。
挑戦している人、好きなことやってのびのびイキイキしてる人へ否定的な言葉をかけたり、足を引っ張ろうとする人たち個人が悪いんじゃなくて、もうこの国の教育制度とか、社会保障とか、全部そういう大きな仕組みのねじれのせいかもなぁ。
みんながもっと自分に素直になって、生活保護が必要になるような暮らし方・生き方に変わった時、社会は変わるかな?今の社会が失うものは沢山あるかもしれないけど、新しく得るものもある気がする。やっぱりベーシックインカムのこととかも、もう少し勉強したくなってきたぞ✍️
Posted by ブクログ
自己啓発本の一種かなあ
すごくするすると読める
好きなことをつづける
駄作でもいい
それで働かなくても生きて行ける
そんな本
真似できるかと言うとなかなか
生活保護ワークショップは面白そう
生活保護でも生きていけるのがわかると怖くなくなる
フリーライダーと言われそうだが、メンタルヘルスにかかる社会的コストと比較してどうなんだろう
ときどき読み返して、そんな生き方もあるなと想い返したい本