坂口恭平のレビュー一覧
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躁鬱病を抱える坂口さんが観察した、妻・フーさんの幸福人としての生態。
もちろん、どうしたら幸福になれるのか…と思って読んだ。これを読んでどちらかというと気づきだったのは、私ってもしかして躁鬱病(ではないと思うけど)に近い状態でずっと生きてるぞ、ということ。自分の感じ方は、坂口さんに近いと思った。自分に対して超肯定的(肯定的であると意識もしない)なときと、恐ろしく否定的なときが交互にくる。自分が坂口さんと違うなと思ったのは、否定的な時でも、私はその状況や自分のことを冷静に見てる、空中に浮かんでるような自分がいるということ。そいつは、そんなふうに自分のこと悪く言ったらよくないよとか、疲れてるから早く寝なよとか言ってくれるのだけど、そいつに随分私は助けられてるんだなと思った。
フーさんの生き方で、私が真似したいなと思ったのは、ひとつひとつの決断を焦らずに自分のペースでして、その結果、これまでの人生で最善を尽くしてきたと自分に思えるようにしているというところ。だからフーさんは、人と比べたり、あのときこうしてればよかったとはあまり思わないみたい。
自分に自信を持たなきゃとか私は思っちゃうけど(そしてそれが「ない自信」をないところから作ろうとするので結果空回って苦しくなるのだけど)、フーさんみたいに生きてたらきっと、自信があるとかないとか全然どうでもよくて、ただ、その時の自分にやれることをちゃんとやってくって意識だけなんだろうなと思った。
乱高下激しい自分だけど、最近はふとした時に、これは焦っても仕方ない。今を見て、今やれることをやろう、と意識的になることが増えてきていて(この本読む前からだけど)、これがもしかしてフーさんの感覚…と思ったりする。ちょっとでもフーさんを自分の中に取り入れていきたいなと思った。 -
Posted by ブクログ
自分的には読みづらい本で、読むのに時間がかかってしまった。でも私はそれこそ「継続する」ことが大の苦手で、何か続けるためのコツが掴めるのかも!と思って頑張って読んでみた。
その結果、そういう「がんばって〇〇しなくちゃ」という気持ちの状態だと続けるのが苦痛で、結局続けられないのだということがわかった笑。坂口さん的に言えば、そんな状態になってしまうなら、本を読むのをやめたらいいということだったけど、でも、読んでみて良かったと思う。
一番いいなと思ったのは、自分の得意なやり方を見つけて続けてみるというところ。その状態に自分を持っていくことはきっちり努力してやってみて、その先の続けることには努力が必要ない状態にしてあげること。
とはいっても、そこにたどり着くまでに坂口さんがやったことって明らかにそれは努力やろ、と思った。批判してるわけじゃなくて、そこにたどり着くために、自分で試行錯誤したことを純粋にすごいと思う。
色々なページに書き留めておきたい言葉がたくさん落ちていた。これからそれを拾っていく作業をするつもりだ。 -
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面白そうと思って貸りたら、1日のしおりをつくるのが好き!とか、死にたくなったら電話して!と見覚えのある話が。あれ?これどこかで…と思ったら、躁鬱大学の方だった。(ちゃんと著者を確認せずに読んでた)
本書は、著者がお医者さん、ワークショップに集まった人が患者さんとしてお悩み相談形式で進む。
以前、躁鬱大学を読んだ時の私は、結構鬱が酷い時で、高頻度で死にたくなっていた。その時は、坂口さんのことを朝4時に起きたり、スケジュール決めてそれを遂行したり、いのっちの電話したり、躁鬱でもバイタリティが溢れてる人だな〜という印象を受けた。なんなら少し、一方的な印象もあった。(自分の薬をつくるを読んでも、結構ハイだな…という印象がある。)
ただわたしが以前より死にたくなる頻度が減った要因の一つに、間違いなく、アウトプットの習慣がある。元から日記を書いたりするのは好きだったけど、本を読んでこうやって感想なんかを怖がらず書く習慣を手に入れてからは、徐々に元気を取り戻した。これは坂口さんが本書でも書いている「習慣」であり、インプットした分アウトプットしないと便秘で死ぬ的な部分にあたるのだと思う。以前の私は万年便秘だったんだろう。
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ネタバレ死にたい人でお金を持っている人はほとんどいませんでした。これは死にたい、んじゃなくて、お金がないだけなのではないかと考えるようになりました。
才能とは継続すること
「生活水準は下げろ。自分の水準を上げろ」
「生活に必要な様々な量を知ると、不安がなくなる」
「イメージしている原型に近い、すでに流通している物質」を見つける。
経済とはお金ってことじゃなくて、人間関係ってこと
僕は仕事を依頼する時、頼んだ日に即日で全額払います。もらっちゃったら、やるしかないじゃないですか。いい仕事をするしかない。楽しいし、 やるしかないという 緊張感も持てる。むしろ、なぜ 出版社は作家に本を頼む時に即日で全額 印税を払わないのかが。わかりません もしかしたら馬鹿なんじゃないでしょうか。
人間関係もお金を稼ぐためにやっているだけで、プライベートじゃ会いたくないやつと一緒に仕事をしている人はみんなを助けることができません。
「大丈夫、きっとうまくいく」と自分に声をかける
人にお金は貸さないように。それは縁の切れ目になります。お金はすべてあげてください。あげたら、縁は切れません。
芸術家で絵が売れなくて、食べれなくて、バイトを掛け持ちで 色々やって体が持たなくなって死にたくなっている人がいるとします。その人は最終的に芸術をやめて、やりたくもない仕事に就職して、それで手取り20万円とかもらってどうするんですか?それの何が楽しいのですか?楽しくないとお金が手に入らないようになっているんです。
子育てだってそうです。
「こうしなくちゃいけないのよ!」とか教えても子供は変わりません。「大丈夫、きっとうまくいくよ」と言って、何にもそれ以上は言わずに、近くにいてあげたら、子供は何事もすべてを達成してしまいます。
「そう。無駄に稼ぎすぎちゃいかんよ」
「自然じゃないから。大きめの靴とか小さめの靴とか履いても心地よくないやろ」
「あれと一緒。自分で心地よさを決めるんや。その金額だけを獲得するってこと。それが経済」
これは1つの戦術です。正直に生きるってだけ。コツは絶対に嘘を言わないこと、絶対にお世辞を言わないこと、それを継続して、絶対にお世辞を言わない本気の人間だということを伝えていくことで戦術をさらに磨いていくことができる。 -
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タイトルは「継続するコツ」ですがHOW TO本という訳でもなく、ビジネス本では全くなく、エッセイっぽい感じもするけどそうとも言い切れないな、と。
こういう本だと一言で表すのが難しい一冊です。
本というものを作る過程について自分はよく知りませんが、編集者など他者の目が入ったら削り取られたり軌道修正されたり(時としてそれは洗練と言われるのかもしれませんが)しそうな部分が、結構そのまま残っているな、という印象がありました。
それはきっと著者の坂口さんが絶対に譲れないところだったんだろうし、その削り出しのゴツゴツとした感じがこの本の個性になっていると思います。
あと面白いなと思ったのが、過去に建築家にならないと決めた時の理由の一つとして「多くの人が関わると質が低下する」と考えたというところです。
なんとなく「人と協力するのは良いこと」だとか「他人と力を合わせないと素晴らしい事はできない」という固定観念を自分も刷り込まれていましたが、「確かにそれもまた真理だな」と目からウロコでした。 -
Posted by ブクログ
いつまでビビっとるんじゃい!
終章のギアの入り方すごかったです(笑)
継続するためのHOW TOを説いた本ではないですが、そんな小手先のHOW TOじゃ、凄まじい力をもつ「人間の否定力」に勝てねぇぜって話。
挑戦している人、好きなことやってのびのびイキイキしてる人へ否定的な言葉をかけたり、足を引っ張ろうとする人たち個人が悪いんじゃなくて、もうこの国の教育制度とか、社会保障とか、全部そういう大きな仕組みのねじれのせいかもなぁ。
みんながもっと自分に素直になって、生活保護が必要になるような暮らし方・生き方に変わった時、社会は変わるかな?今の社会が失うものは沢山あるかもしれないけど、新しく得るものもある気がする。やっぱりベーシックインカムのこととかも、もう少し勉強したくなってきたぞ✍️
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Posted by ブクログ
ネタバレ薬ってのは「日課」なんです
自分の薬をつくる=自分の日課をつくる、ということ。
好奇心がないのは、外の情報をインプットしたくないからなんです。大事なことは食べるの(インプット)をやめて、少し運動でもしながら、消化してウンチを出すことなのです。
多くの悩みごと、それぞれの人が抱えている思っていること、それは相談したらいいんですよ。解決するかはわかりませんが、口にすることで、それは悩み相談ではなくなる。
人の言葉を勝手に予測しないこと
病名をつけないこと
手を動かすこと
今の僕の薬は、毎日畑に行くこと、です。そして、通院、服薬を完全にやめました -
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隅田川のブルーシートハウスに暮らしている鈴木さんとみっちゃんの話を著者が聞き出し、自分たちの生活する空間をデザインするような暮らしかたの可能性について考察を展開している本です。
「解説」を執筆している赤瀬川原平は、「これまでにもホームレスの報告はあったのかもしれないが、あったとしてもそれはたぶん政治的な方向づけをもった上でのものだろうと思う。その場合は好奇心など論外のものとして、外されているだろう。その好奇心を、著者は百パーセント装備している」と述べています。本書のとくに後半では、著者が少年時代からどのようなことに関心をいだいてきたのか、大学の建築科在籍中にどのような体験をしたのか、そしてブルーシートハウスの写真集である『0円ハウス』の刊行後にどのように自分自身の活動内容を人びとに伝えてきたのか、といったことが記されており、著者の「好奇心」が形成されてきたプロセスを知ることができるようになっています。