坂口恭平のレビュー一覧
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著者は「いのっちの電話」という、自殺願望のある人向けの。いわば私設の電話相談をおこなっている人。著者自身も躁鬱病でありながら、このような相談受付をおこない、一人でも多くの人を救おうとしているが、電話で対応できる人数にはおのずと限界があり、もっと多くの人を救おうとの想いでこの本を執筆するに至ったとのこと。
自分も仕事の好不調に応じて、逃げ道を探したいときにひどく気分が落ち込むことがあり、この本を読むことでなにか心の癒しを得ることができれば、あるいは勇気づけられることがあればと思い読んでみることに。
自分の場合はいのっちの電話にかけなければいけないほど、ひどい状態ではありませんが、それでも、「 -
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独立国家のつくりかた
坂口恭平が述べることの多くは、価値観のシフトに関するものだ。
だから、率直に言うと僕が彼の著作を最初に読んだ感想は
「それは単なる言葉遊びだ。本当に悩んでいる人間をこうした言葉で煙に巻くのは不誠実だ。」というものだった。
だが、前段は今でも変わらないが、後段については後に認識を改めた。
少なくとも彼は、世界に対する疑問を持ちながらオルタナティブに生きてるクリエーターであり、躁鬱病の当事者である。そうした意味で、彼がしているのは誠実な言葉遊びである。
それは確かに多くの気づきを与えてくれる
ボラティリティと摩擦への敏感さ
例えば、坂口は「ギターを持って路上で弾き語りをした -
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実在のホームレスをモデルに書かれた「小説」。主人公の硯木が著者に向かって語り聞かせているような文体でサクサク読める。この本より後に書かれた『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』で著者の主張や、いろんなホームレスがいることを知っていたので驚きもせず読んだが、予備知識なしにこれだけ小説として読んだら、けっこう突飛なものだと思うかもしれない。主人公たちの創意工夫や生活態度には、ヴェルヌの『神秘の島』を髣髴とさせるものがある。また、隅田川を流れるチョウメイさんやラストシーンなどファンタジー風味すら感じる。
『ゼロから・・・』より、むしろ小説形式のこちらの方がホームレスの辛い側面も率直に描かれる。結局は -
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★ホームレスが作る0円ハウスについて書いた本。
誰かが捨てたもので可動式の簡易ハウスが作れて、おまけに家を必要に応じて簡単に作り変えることができる優れもの。
想像力と生命力さえあれば、活きているTOKYOという街に住む人の偉大さを描いた本。
■気付き1:
知識とやる気さえあれば、お金をかけなくても快適な生活が送れる
■To Do 1:
快適さを追求しよう。1次的に努力の後はずっと快適さが残る。
■気付き2:
人と人とはコミュニケーションでつながりあっている
■To Do 2:
笑顔で、いろんな人と接しよう。話しかけよう
■気付き3:
捨てる神あれば拾う神あり
Give & G -
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氏を知る人なら言わずもがなだが、主題は「モバイルハウス」でも「三万円」でもない。
住宅や住むことについての価値観、発想の転換を促すモノである。
私も今年、牛小屋を自分で改造して住めるようにしたり、その屋根をくり抜いて薪ストーブ用の煙突を設けたりした。
特に煙突は無理だと思っていたが意外と簡単であった。(まぁ今後それが原因で火事が起こらなければの話だが…)
何事も、案ずるより産むが小野ヤスシである。
横山やすしでも良い。(※ただし秋元康はノーサンキューである)
とにかく、自分の手でやってみることに尽きる。
上手くいったときの喜びや達成感はひとしおの筈だ。
もしそれで失敗しても、歯痒くでも楽しい