坂口恭平のレビュー一覧
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魅力的な事や物を作っている人はやはり言葉が面白い。交易、態度経済、日常の薄皮を剥ぐ、才能は音色などなど、独特の概念をうまく嵌め込む言葉を見つけ、読者に納得感を持たせているなと感じる。
自らの使命から逃げない事、人に自分の概念を伝えるためにまず物を作れという事、媚びる事なく思考に断定を持たせろなど、学...続きを読むPosted by ブクログ -
エッセーだと思って読み進めていたら、途中で世界がぐにゃりと曲がる。
どこまでがエッセーで、どこからが小説なのかの境界があいまいだ。
しかし、一歩立ち止まって考えてみると、エッセーと小説の境界を厳密に定義しようとするのは一義的な見方だ。
本作の筆者の主張は「認知症の徘徊老人には常人とは違った...続きを読むPosted by ブクログ -
自分で考え、自分で決めて、自分で作る暮らし。
自分が主導権(もちろん権利も責任も)を持つ「ホーム」があることに、憧れを感じました。
「自分もやってみたい」という感想を多く見ましたが、普段、自分の意思が反映されないことが多いことに、違和感を感じているのかもしれません。
そういう気持ちは、忘れない方が...続きを読むPosted by ブクログ -
車輪を付ければ家にならない!発想からして凄い(鈴木さんの影響があるにせよ)が河川敷で作成してソーラー付きの家を作って駐車場に設置まで確保する件はワクワクする。
小難しい理屈ではなく行動でカネ中心の社会に一石を投じているところは革命家と呼んで差し支えないと思う。Posted by ブクログ -
おもしろい。
今の自分がどれだけ無駄なものに囲まれて生きているのか気付かされます。
0円ハウスとまではいかなくても、自分自身の生活を見直そうと思いました。
文章も読み易くて、作者の坂口さんにもとても興味をもちました。
他の作品も読もうと思います。Posted by ブクログ -
一気読みした。
都会で(?)ホームレスとして生きるための色々な知恵を書いた本。
作者は色々なホームレスの人に話を聞いていて、どの話もかなり面白い!!!
しかも読めばホームレスになってしまっても大丈夫と確信するどころか、やってみたい…と思えるほど。
仕事なくしても生きてけんだな、とかなり本気で思える...続きを読むPosted by ブクログ -
大げさかもしれないが、坂口さんの著書のおかげで「生き方の許容上下幅が倍になった」くらいの感覚が生まれた。ある日突然お金が無くなっても生きていけるかもしれない。都会で、あるものを集めてきて自分で家を建てて生活をする人を「ホームレス」とはもう呼べない。Posted by ブクログ
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読み切ってしまうのが惜しいくらいの素晴らしい本だった。
「最高の欠如は最高のもたらす」「私は0円で生きていけるのよ。だからお金はいらないわけ」など、心と頭をガンと打たれる文章が並ぶ。ある意味、社会の仕組みから完全に離れ、独自のシステムを作り上げている人たちを徹底的に取材した記録である。Posted by ブクログ -
すっかりはまってしまって坂口恭平の本、2冊目。
とても読みやすく、すらすら読める。中身も非常に面白い。
ホームレスの方に対する偏見を飛び越えて、都市で生きるという中の固定観念に挑戦していく姿勢は非常に痛快。
様々な活動に及ぶ筆者だが、根本にある面白みはものごとを捉える目線と、行動力。
しなやかなアー...続きを読むPosted by ブクログ