城山三郎のレビュー一覧
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ネタバレ本田技研工業 吉野浩行
1939年生まれ 1998年社長就任
○「商品の<発想>とコンセプトが新しい。」
何を顧客が求めているのか?
どのような価値観で判断するのか?
どのようなライフスタイルや遊び方をして、それをそう使うのか?
それを満足させるために、何をすればいいのか?
○必要なものは、「世界性」と「技術」と「個性」です。
世界性は、生産拠点の問題とカスタマーの数
会社の個性、製品の個性、企業で働いている人の個性。
顧客にアピールできる商品。
○Small is smart.
富士フイルム 宗雪雅幸
1935年生まれ 1996年社長就任
○「試練というのは、問題解決の鍵をい -
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城山さんの伝記シリーズは取材量もすごいが、いいこともそうでないことも時代のヒーローに仕立て上げてしまうので最近読んでいないが久しぶりに手にとってみた。
第一生命、東芝社長を歴任、高度成長期に長年経団連会長を務め、「日本の陰の総理」「財界総理」と謳われ、万博協会会長を務め成功に導いた「石坂泰三」の生涯。政治・官僚嫌いで「東芝の再建は他では勤まらないが、大蔵大臣なら他にも候補がいるだろう。」と吉田茂からの大蔵大臣就任を断る気骨の人。
今の日本の迷走を見ていると、あの時代に「子供だと言っても乳母車に乗って風車廻して喜んでていいのか」と保護勢力を一喝し「自由と自立、産業保護政策からの脱却、資本・技術・ -
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中学生だったかそれくらいの時に父親からもらって初読。
何かの折に何回か読み返していたけど、今回は結構久しぶり。
(モデルとされている)中内功氏の話に触れる機会があったので再読。
装丁が変わっていることにちょっと驚き。
(従前はもうすこし劣情をそそる感じの装丁でした)
また中身も記憶にあるほどバイオレンス的(例えば「週刊大衆」のような)ではありませんでした。昭和のお父さんが好みそうな描写も若干ありますが。
今回読み直して思ったこと。
・主人公は戦地で死にかけたので、「死ぬことより辛いことはない」「青春は鍛えるためにある」というロジックでどこまでも「メーカー希望(指定)価格」という暗黒大陸に -
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幕末から明治維新の尾張藩、特に徳川慶勝を中心とした歴史小説。
尾張藩は御三家でありながら、勤王の御旗の下、幕府と対峙したが、明治新政府で決して優遇はされず、政治的な主導権を取れなかった。
「尾張殿は、いつも貧乏くじを引かれる」
幕末の歴史小説は薩長もしくは幕府側からの視点で描かれることが多いが、尾張藩を中心にストーリーが展開するところに真新しい発見も多かった。
また、後半の尾張藩の勤王志士達による北海道開拓の部分については、当時の北海道開拓の実態を知ることができ興味深かった。
高須兄弟の生い立ち、受けた教育等、彼らの人生について、もう少し深堀りてみたい。(他の文献にもあたりたい)
ストー