城山三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このところ城山三郎のエッセイを、手に取る機会が続く。
「無所属の時間」とは、まさに読書子の現状にピッタリと、15年ぶりに再読。
「無所属の時間」とは、どこにも属さず、肩書きのない状態を指すと思うが、著者は「人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間ということではないだろうか」と、積極的に捉えている。
著者は、「この日、この空、この私」と所々に綴っている。
人生は考え出せば、悩みだせば、きりがないから上記のような気持ちで生きるしかないのではないか、と。
諦念という意味ではなく、「その一日こそかけがえのない人生の一日であり、その一日以外に人生は無い」「明日のことなど考えずに、今日一日生 -
Posted by ブクログ
18年ぶりの再読。
他の文庫本に比べて、字が大きく行間も広めにとってあり、小さい文字が見にくい身にとって読みやすい。
題名は、島崎藤村の「千曲川旅情のうた」の一節だそうだ。
「テンポの速い人間が多くなり、社会のテンポが加速度的に速くなっている」ゆえに、この言葉をつぶやきたいと。
まったく同感の思い。
戦争体験の著者が、「ガイドライン法、盗聴法、国旗国歌の法制化、一億総背番号制と、国民の自由を奪うおそれのある立法が立て続けに進められており(著者執筆当時)、悲惨な戦争に何を学んだのかと、悲しくなる」とも。
現在でなら、マイナ法や個人情報保護法などが該当し、著者の懸念は増すばかりだろう。
その他、身 -
Posted by ブクログ
2023.04.30
1955年に中部経済新聞に連載された明治の中京財界の概説書。
2023年4月の今とは異なり、豊田佐吉はベンチャースピリットの塊であったことが、抑えた筆致から伺われる。
本書は2021年に新装版として再刊されたものだが、解説文にて、経営学者の楠木建いわく、現在はVUCAの時代だというが、経済と商売に限っていえば、いつでもどこでも「激動期」というのが本当のところであり、明治維新から昭和初期の不確実性、複雑性、曖昧性は今日の比ではなかったとのこと。
人間は自分が1番大変だと思い込んで、あるいは思い込まないと生きていけない存在であることを改めて考えさせられている。 -
Posted by ブクログ
経産省カルチャーの中で働くことになってしまったので、読んでみた。
古い、男臭い、独りよがりな、偉そうな、ブラックな、そういう場所。そういう人々。ホモソーシャル。
特に人事カードで人事を我が物にしようとする風越の態度が、現代においてはもはや腐敗臭を放つ。
30年代の経産省がこうであった、ということは理解。諸々の規制が国内企業の育成に役立ったと。
現代の経産省官僚の役割ってなに?彼らに何ができるのか?政治家につつかれて補助金を出してるようにしか見えないけど。今の彼らが、天下国家のために何を為しうるのか、書かれてある本があったら読みたいものだ。
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○地球は通産省を中心に回転している