城山三郎のレビュー一覧

  • 創意に生きる 中京財界史

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    名古屋圏の江戸時代から昭和にかけての発展がよくわかる。文体がちょっと読みづらかった。激動の時代で生き残り栄えた人たちは時代の波に乗っていったことがよくわかる。

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    2022年04月30日
  • 指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―

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    本来ならば 特攻には 一人っ子や 妻がいない人が なったが今回の本には 新婚の23歳の二人の指揮官をメインに書かれていました。

    「特攻」
    …何も言えません…

    何で 玉音放送の後に?!
    広田弘毅の本の時も思いましたが、暴走した軍の幹部達が 思いとどまってくれれば、どれだけの 若い命が助かったのだろうか。

    今更、言っても遅いけど…
    もう戦争はしてはいけませんね。

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    2022年04月29日
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯

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    第5代国鉄総裁石田礼助の生涯。これくらい大きな組織で国会や役所など関係組織も多くともバランスではなく、自分の信念を貫く姿勢が伝わってきました。

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    2022年03月26日
  • 創意に生きる 中京財界史

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    中京経済の背景を理解したくて手に取りました。
    失敗しても何度も立ち上がり事業を大きくして、激動の時代を生き続けるパイオニアの物語です。
    中国が台頭し、日本には起業家精神が改めて求められる時代ですが、日本人にはそのDNAが受け継がれているはずと勇気づけられました。

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    2022年03月20日
  • 創意に生きる 中京財界史

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    著者が1955年に中部経済新聞という専門紙に連載した、名古屋で活躍した経営者の歴史をまとめた一冊。

    幕末から満洲事変の頃迄約70年に渡っての通史となっているが、専門紙の歴史連載にありがちな、良くも悪くも色々な業種を取り上げたメリハリにやや欠ける感じを受けた。

    所で、何故今になってこの本が新版されたのだろう?
    渋沢栄一がらみか、とも思ったが、渋沢は何回か出てくるものの目立った活躍はなし、ドラマの他の登場人物も出てくる訳でもない。出版社の意図が解らなかった。

    くまざわ書店阿倍野店にて購入。

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    2021年11月28日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    亡き妻をしのぶ城山三郎のエッセイ。出会いから再会、そして結婚と二人の間の何気ない日常が思い出の中で輝く。仲良しだったのだとしみじみ感じた。

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    2021年10月04日
  • 辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版

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    ネタバレ

    その独特な風貌や日本で最初の公害闘争に身を投じたというエピソードから、気になっていた田中正造。
    この本を読んでみて、先見の明があり、清貧な聖人のような人というだけでないことがわかった。妻をぞんざいに扱い、事務手続きでもミスをし、そしてとにかく頑固。
    しかし、人を巻き込むエネルギーにあふれ、谷中村残留民に寄り添う気持ちも人一倍あった。
    正造は、聖人のようでもあり狂人のようでもあった。
    この本は二部構成になっていて、後半は残留民たちが正造の遺した強烈なエネルギーに後押しされて、権力と苦闘を続ける様が書かれている。

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    2021年09月02日
  • 官僚たちの夏

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    経産省カルチャーの中で働くことになってしまったので、読んでみた。

    古い、男臭い、独りよがりな、偉そうな、ブラックな、そういう場所。そういう人々。ホモソーシャル。

    特に人事カードで人事を我が物にしようとする風越の態度が、現代においてはもはや腐敗臭を放つ。

    30年代の経産省がこうであった、ということは理解。諸々の規制が国内企業の育成に役立ったと。

    現代の経産省官僚の役割ってなに?彼らに何ができるのか?政治家につつかれて補助金を出してるようにしか見えないけど。今の彼らが、天下国家のために何を為しうるのか、書かれてある本があったら読みたいものだ。

    ——-

    ○地球は通産省を中心に回転している

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    2021年08月29日
  • 勝つ経営

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    ・以下経営者のインタビュー形式;出井伸之(ソニー)、吉野浩行(HONDA)、宗雪雅幸(富士写真フィルム)
    ・その他項目は、
      本田宗一郎は泣いている
      朝風を運ぶ人々-日本人が失ったもの

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    2021年08月22日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    2021/8/16 起業小説を書く人が、私ごとを赤裸々に書いたのが好感持てる。奥様を愛してたんだなぁ。

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    2021年08月16日
  • 雄気堂々(上)

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    大河ドラマで取り上げられたのをきっかけに読んでみた。渋沢栄一の名前は知ってはいたが、この本を読んで初めて功績の一端を知った。財閥が誕生し肥大化して行ったご時世に、論語と算盤の思想で資本主義の種を蒔いた偉大な功績に感銘です。

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    2021年08月15日
  • 指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―

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    ネタバレ

    第二次世界大戦の中、一億総玉砕が叫ばれ、まさに必死の作戦として始まった特攻作戦。

    その中でも有名なのは「カミカゼ」と敵兵からも恐れられた神風特別攻撃隊。

    本作はそんな神風特別攻撃隊の最初の特攻隊長・関大尉と最後の特攻隊長・中津留大尉にフォーカスをあてた作品。

    そこに著書の戦争体験も加わり、戦後末期の日本がどのような状態であったのかが語り継がれています。

    特攻作戦の悲劇。

    何冊かの書籍にて「回天」や「桜花」の存在は知っていましたが、「伏龍」の存在は本書にて知ることになりました。

    普通では絶対に考えられないことが起こる、まさにこれが戦争の悲劇。

    二度と同じ過ちを起こしてはならないと思

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    2021年08月08日
  • 秀吉と武吉 目を上げれば海

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    個人的には「村上海賊の娘」が気になり続けていたが、敢えてこちらの作品を読んでみた。
    理由はまっすぐに村上武吉を深く知りたかったからで、こちらから読んで正解だったとは思う。
    まぁ海賊が市民権を得ていた中での周りの大名達との駆け引きや海賊としての生き様がリアルに描かれていて楽しめました。
    後半は凄く哀愁が漂うのもリアル。
    武吉目線での毛利の武将達や秀吉の印象もうかがえて良かった。

    個人的には途中レ点やなんやと昔勉強した内容が出てきたがまったく読めず、悔しい思いをした。
    勉強し直そうかなとも思うが、やらんやろうな俺は。

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    2021年06月12日
  • 花失せては面白からず 山田教授の生き方・考え方

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    経済小説の先駆者、城山三郎氏とその師である山田雄三氏の評伝。

    城山氏の作品が醸し出す素地がこういうところに起因していたのかと分かる一冊でした。

    忠君愛国以外に生き甲斐なしと信じ、海軍少年兵に志願入隊した著者は、敗戦によって価値観の根本的な考え直しを迫られ、東京商大に入学。そこで、山田雄三教授と出会う。出会いから40年、探究心で結ばれた師弟の歴史。

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    2021年06月11日
  • 雄気堂々(下)

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    NHK大河ドラマの原作ということで読んでみた次第。

    渋沢栄吉生涯の伝記かと思っていたが、実際は妻千代との結婚から千代の死までの期間の話が書かれていた。

    勤皇の志士として立ち、一橋家の家臣となり、幕末の動乱の中を生き抜き、慶喜謹慎ののちは主君に従い静岡で静かに生きることを決意しながら、新政府から請われて行政に力を発揮。新政府の権力者間の勢力争いに翻弄されながらも富岡製糸場の立ち上げ、大阪の蚕産原料を巡る外国公館との対決とその手腕を発揮する。

    非凡な先見性、行動力を読むにつけ、彼の偉大さを改めて確認できた。生涯を総括した本が読みたくなった。

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    2021年05月13日
  • 雄気堂々(上)

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    成功は社会のおかげ。成功者は社会に恩返しすべきだというのが、渋沢の素朴だが強い信念であった。
    渋沢はよく言った。私が、もし一身一家の富むことばかりを考えていたら、三井や岩崎にも負けなかったろうよ。これは負け惜しみではないぞ。と。渋沢にはそれだけの能力があった。設立し関係した企業五百、同じく関係した公共、社会事業六百といわれ、近代日本の無数の礎石を築いた人だからだ。三井、岩崎、住友など大財閥の一族でも男爵どまりである中で、経済人でたった一人、子爵に抜きん出たのが渋沢だった。渋沢は多くの慈善活動をしたが、ただ大金を出すだけではなく、いかに効果が上がるかを考えた。
    下巻は、主に三菱との争いだ。三菱率

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    2021年04月28日
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯

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    タイトルの言葉が有名。国鉄総裁石田禮助の生涯,伊豆西岸の出身,一橋の前身を卒業し三井物産,大連,シアトル,ロンドン,ニューヨークとほとんど海外で活躍。戦後しばらく経ってから池田勇人首相から国鉄総裁に任命。卑であることを徹底的に嫌う姿がかっこいい。厳しさがある一方で大きな仕事をする人には必ず理解者がおり,愛される側面を必ず持っている。晩年はパブリックサービスをするのだという考えの通りに公益のために自分自身の才を使う。パブリックサービスでは給与をもらわない。功成り名を上げた成功者がこういう構えで社会を支えてくれる社会だったのだろう(いや,本になるくらいだから珍しい存在だったのかもしれぬ)。そんな人

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    2021年02月17日
  • 官僚たちの夏

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    古いけど古くない。
    自分ができることは思っているよりもっと少ない。信念を持ち努力を続けつつ、謙虚に。休みながら。

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    2021年01月31日
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯

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    まず初めに「粗にして野だが卑ではない」は多少態度や言葉が粗くても、世のため人のためを最優先に考え、考え方に筋が通っていて卑なことは決してしないということである。
    本書は三井物産代表取締役から78歳で国鉄総裁になり84歳の引退までを痛快なエピソードを交えながら記している石田氏の生き様が記されている本である。
    石田氏は三井物産時代はシアトル、ニューヨーク、ボンベイ等ほぼ海外勤務であり、新たなビジネスの導入や既存ビジネスの拡大に勤め代表取締役まで上り詰めた功績があり、国鉄時代には職員の給与アップや鉄道の安全面への強化など、組織内に様々な改革を起こした。肩書きだけでは順風満帆なエリートサラリーマンの人

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    2021年02月09日
  • 役員室午後三時

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    先輩から勧められて読んだ。孤高のワンマン経営を目指す藤堂と、多くの協力者と運命共同体経営を目指す矢吹。確かに藤堂は経営者として優秀だが、変革を迫られる事態に弱く感じた。急速な変化が起きうる状況では、個の能力ではいくら高くとも対応できない。多くの優秀な専門性をうまくまとめ上げる力が必要であることがよく分かった。

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    2020年12月27日