城山三郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2023.04.30
1955年に中部経済新聞に連載された明治の中京財界の概説書。
2023年4月の今とは異なり、豊田佐吉はベンチャースピリットの塊であったことが、抑えた筆致から伺われる。
本書は2021年に新装版として再刊されたものだが、解説文にて、経営学者の楠木建いわく、現在はVUCAの時代だというが、経済と商売に限っていえば、いつでもどこでも「激動期」というのが本当のところであり、明治維新から昭和初期の不確実性、複雑性、曖昧性は今日の比ではなかったとのこと。
人間は自分が1番大変だと思い込んで、あるいは思い込まないと生きていけない存在であることを改めて考えさせられている。 -
Posted by ブクログ
経産省カルチャーの中で働くことになってしまったので、読んでみた。
古い、男臭い、独りよがりな、偉そうな、ブラックな、そういう場所。そういう人々。ホモソーシャル。
特に人事カードで人事を我が物にしようとする風越の態度が、現代においてはもはや腐敗臭を放つ。
30年代の経産省がこうであった、ということは理解。諸々の規制が国内企業の育成に役立ったと。
現代の経産省官僚の役割ってなに?彼らに何ができるのか?政治家につつかれて補助金を出してるようにしか見えないけど。今の彼らが、天下国家のために何を為しうるのか、書かれてある本があったら読みたいものだ。
——-
○地球は通産省を中心に回転している -
Posted by ブクログ
ネタバレ第二次世界大戦の中、一億総玉砕が叫ばれ、まさに必死の作戦として始まった特攻作戦。
その中でも有名なのは「カミカゼ」と敵兵からも恐れられた神風特別攻撃隊。
本作はそんな神風特別攻撃隊の最初の特攻隊長・関大尉と最後の特攻隊長・中津留大尉にフォーカスをあてた作品。
そこに著書の戦争体験も加わり、戦後末期の日本がどのような状態であったのかが語り継がれています。
特攻作戦の悲劇。
何冊かの書籍にて「回天」や「桜花」の存在は知っていましたが、「伏龍」の存在は本書にて知ることになりました。
普通では絶対に考えられないことが起こる、まさにこれが戦争の悲劇。
二度と同じ過ちを起こしてはならないと思