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幕末から昭和初年の資本主義黎明期、保守的、排他的、消極的な名古屋市の土地柄から創意をもって経済発展を成し遂げた経済人たちがいた。城山三郎が本名の「杉浦英一」名義で1956年に刊行された幻の処女作新装版。
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2023.04.30
1955年に中部経済新聞に連載された明治の中京財界の概説書。
2023年4月の今とは異なり、豊田佐吉はベンチャースピリットの塊であったことが、抑えた筆致から伺われる。
本書は2021年に新装版として再刊されたものだが、解説文にて、経営学者の楠木建いわく、現在はVUCAの時代だというが、経済と商売に限っていえば、いつでもどこでも「激動期」というのが本当のところであり、明治維新から昭和初期の不確実性、複雑性、曖昧性は今日の比ではなかったとのこと。
人間は自分が1番大変だと思い込んで、あるいは思い込まないと生きていけない存在であることを改めて考えさせられている。
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名古屋圏の江戸時代から昭和にかけての発展がよくわかる。文体がちょっと読みづらかった。激動の時代で生き残り栄えた人たちは時代の波に乗っていったことがよくわかる。
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中京経済の背景を理解したくて手に取りました。
失敗しても何度も立ち上がり事業を大きくして、激動の時代を生き続けるパイオニアの物語です。
中国が台頭し、日本には起業家精神が改めて求められる時代ですが、日本人にはそのDNAが受け継がれているはずと勇気づけられました。
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上司からの課題図書…
個人的には企業史に興味がないこと、本書は新聞への連載記事だったため人物への評伝が少ないことから読み進めにくかった。
が、愛知の企業に勤めている身としては取引先も出てくるし一読しておく価値はあると思う。