城山三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず初めに「粗にして野だが卑ではない」は多少態度や言葉が粗くても、世のため人のためを最優先に考え、考え方に筋が通っていて卑なことは決してしないということである。
本書は三井物産代表取締役から78歳で国鉄総裁になり84歳の引退までを痛快なエピソードを交えながら記している石田氏の生き様が記されている本である。
石田氏は三井物産時代はシアトル、ニューヨーク、ボンベイ等ほぼ海外勤務であり、新たなビジネスの導入や既存ビジネスの拡大に勤め代表取締役まで上り詰めた功績があり、国鉄時代には職員の給与アップや鉄道の安全面への強化など、組織内に様々な改革を起こした。肩書きだけでは順風満帆なエリートサラリーマンの人 -
Posted by ブクログ
短編集ということもあり、特に前半2話は「これから」というところで終わっているので、中途半端感は否めない。
しかし、いずれも考えさせられるものはある。
4話の主人公はいずれも、企業においてそれなりの地位にたどり着いた人物あるが、四者四様で、何としてでもトップへ登り詰めようとする者、平凡ではあったがあることがきっかけで欲が出た者、醜いほど自分の地位にしがみつこうとする者、自分の地位に影響することは全く無いはずなのに不必要に意識する者、いろいろである。
どの話も人間の醜さが描かれているが、同時にそれが人間の弱さでもあり、本質でもあるかもしれない。
ゲーム理論でいう「最適な選択」とはおよそ言え -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと読もうと思っていた本です
事の良し悪しは別に、現代の財界人の発言に道理や筋を感じないもので…
石田礼助
明治~昭和を生きたカッコいい男の不器用かつ天衣無縫の仕事ぶりを描いています
もう、物語どうこうではありません
国鉄時代の直近の部下に
「ずいぶん多勢の人に仕えたが、あんなに気持ちのいい人はいない。毎朝、石田さんに会うのがたのしみだった。生涯、あの人ほどの人物にめぐり会うことはないだろう」P162から
周囲から、このように評される人物に私はなれないし、会えてもいない…
(私も言いたい放題系であるが、徹底的に人望がない。 器が小さいんだわ)
くせ者も多かったであろう当時の代議士や