城山三郎のレビュー一覧

  • 官僚たちの夏

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    昭和のモーレツ官僚の話かと思い、そんな感じで話は進んだが、最後はそれで終わらなかった。時代は確実に変わっていき、風越が主流でなくなる時代が来た。
    ただ、風越の働き方や仕事の取り組み方が時代の主流でなくなっても、官僚としての熱い思いはいつも主流であって欲しい。

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    2025年07月15日
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯

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    石田さんは、国鉄の総裁にまでなった方なのですごい人物なのは分かるが、城山さんがことさら取り上げた理由はいまいち分かりませんでした。ただ、「粗にして野だが卑ではない」という題名はとても好きです

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    2025年05月28日
  • 官僚たちの夏

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    ネタバレ

    風越を中心として通産省の官僚達の生きざまを描いている。登場人物にはモデルがいて、特に政治家に関しては多少の知識があれば推察できるので面白い。また、内容自体もとても読みやすくかつ読み応えのあるものだった。馬車馬のように働く風越たち、理知的で人当たりが悪いとも言える牧、そしてワークライフバランスに重きを置き人懐っこい片山、どの生き方が正解、というのは無いだろうがやはり片山の生き方に惹かれてしまう。一方、自分の人生はどのように描かれるのか、どんな人生をこの先歩むのか、と考えたときに兎に角自分なりに個性のままに生きよう、それが例え風越たちのようであっでも、と思った。

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    2025年05月15日
  • 冬の派閥

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    幕末を尾張藩主、徳川慶勝から見た小説。「葵の残葉」を読んだときにも思ったけど、高須兄弟は最初から最後まで従兄弟の慶喜に振り回されて、本当にお気の毒。
    後半の尾張藩による北海道開拓の話も興味深かったです。この部分だけで小説にしてくれてもよかったのになぁ。

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    2025年02月26日
  • 毎日が日曜日

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    1975年、読売新聞で連載開始。
    2010年、田原総一朗が必読の経済小説として雑誌プレジデントに掲載し、
    2023年、文庫本が65刷69万部(Wikipediaより)を達成、今も増刷されている。

    息の長い経済小説というのも珍しい。
    テーマは商社マンの人生の幸福とは。

    物語は昭和の、高度経済成長時代が終わりを迎え、日本全体がアイドル状態に入って来たるべきバブルに向かう端境期、
    世界を駆け巡る商社マンたちの悲喜こもごもの毎日を描いたもの。

    主人公の沖は歴戦の商社マンだが、閑職である京都支店長に転勤となり同期からは「毎日が日曜日」と揶揄される。
    もう一人の主人公、笹上はサラリーマン時代から退職

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    2025年02月19日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    ところどころ時代は感じるけど、筆者の配偶者への愛情が伝わってくる良作。タイトルに全てが詰まっていて、素晴らしい。

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    2025年02月09日
  • うまい話あり

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    主人公の津秋がサラリーマンからガソリンスタンドのマネージャーに転職するといううまい話に乗っかった末に様々な不都合や事件にあうが、最後はハッピーエンドとなる

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    2024年12月19日
  • 官僚たちの夏

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    高度成長期の日本を舞台に、国家を背負い、自分の人生を懸けた通産省の官僚たちの生き様を描き出した作品。主人公は飽くなき人事への興味を持ち、ミスター通産省とも呼ばれることになる有力官僚ながら、歯に衣着せぬ物言いとざっくばらんな態度から、野武士然とした官僚らしからぬ男。彼はあくまで国家のために、そして有用な人材を生かすべく奮闘するのだが、彼の言動は政財界との軋轢も産んでしまうのだった。。。
    世間一般の官僚のイメージとはかけ離れた主人公。これでうまくやっていけるのかと心配していると、案の定彼の理想の実現は暗礁に乗り上げるのだが、まあ今の目で見るとフランス式経済というのもどうかなとは思う。でもそんな彼も

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    2024年11月24日
  • 落日燃ゆ

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    読んでみよ〜と思って読んで2ヶ月かかりました。
    A級戦犯はすぐ処刑が行われたと思っていたが、行うまでの背景をしれた。
    もう少し歳をとったらまた読もうと思った

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    2024年11月15日
  • 雄気堂々(下)

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    一万円札になった渋沢栄一のことを学びたくて読み始めました。
    下巻は政治の世界での活躍と葛藤、企業家として様々な事業に関わったことを知った。
    ただ、城山三郎の対象との距離の取り方について素晴らしいと感じる反面、読み手の力量が問われている文章のようで疲れました。

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    2024年07月28日
  • 雄気堂々(上)

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    一万円札になった渋沢栄一のことを学びたくて読みました。
    幕末の頃の方だったんですね。
    と、この程度の認識で読み始めた私ですので、城山三郎の文章はやや難しかったかな。もう少し事前に知識を入れてから読んだ方が楽しめたかも。

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    2024年07月28日
  • 官僚たちの夏

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    全力で働く男たちを描いた小説。
    現代とは背景が大きく違うので理解が追いつかないところもあるが、理想に燃え夢を見て働く格好良さに感動した。

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    2024年06月29日
  • 価格破壊

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    ダイエーの創業者、中内功をモデルにした小売業で革新的な流れを作り出した男の物語。若いころの戦争体験から常に前に前に、を押し出す主人公に嫌悪感を抱くかどうかは読み手次第化と思う。お客様第一主義を打ち出し、今のスーパーの流れを作った彼の功績は大きい。だが、何物も犠牲にしながら進んでいく様子は破滅的ととられてもしょうがない気もする。が、しかしそこは商売だからこその才覚を持ち合わせている場面もチラホラある。個人的に好きなシーンは勝たなければ本物になれない、というシーン。本物になりたい。

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    2024年06月26日
  • 秀吉と武吉 目を上げれば海

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    著者の作品は『官僚たちの夏』以来2冊目。題名にある羽柴秀吉と村上海賊の総大将・武吉が直接会うのはかなり終盤だ。まず海賊の厳しい掟の場面。そして戦国~織豊~江戸という激動の時代を通して、武吉の波乱の人生が描かれる。現代人の目からは「負け組」に映るだろう。海賊の矜持から瀬戸内が権力者の「池」に成り果てるのを恐れはするが、だからと言って権力者に媚びず、義と誠の精神をもって毛利、小早川に与した武吉。結果論としてその選択は失敗だったが、日本人の好む生き方であった。

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    2024年03月30日
  • 官僚たちの夏

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    忖度無しにがむしゃらに働く男の話で面白い。
    主人公は時代の変化を読み取れない一面あり。
    ただ、信念を持って仕事に向き合いたいと思わせる本です。

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    2024年03月16日
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯

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    78歳で財界人から初めて国鉄総裁になった石田禮助の伝記。戦前三井物産社員として中国やアメリカで活躍したところから当時の部下へのインタビューも交えて話を起こし、パブリック・サービスの精神で国鉄総裁に就任、安全重視と健全経営に向けた改革を進める姿、一方で"ブレイン・ファーマー"として自給自足の農園暮らしを送るなど家族生活の模様も描き出している。

    自分のことはマンキー(猿)であると言いながら、"粗にして野だが卑ではない"として、合理的な考えを通し、どんな相手にも直言を辞さなかった生き方には好感が持てる。時代もあるとは思うけれど、こういう筋の通った人が今の世の

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    2023年12月16日
  • 無所属の時間で生きる

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    随筆とエッセイの違いは解らないが城山三郎と一緒に居ると肩凝るだろうって事ははっきりしてる。作中「毎日が日曜日」が何度となく登場。再読してみようかな

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    2023年11月05日
  • 大義の末 新装版

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    世界の価値観の変化について行けないほど、自身の価値基準が出来上がってしまった場合、ヒトはどう生きるんだろう。頭では変わらないとと分かってても心がそれを拒む。それほど戦争というのは強烈な存在ということだ。

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    2023年10月20日
  • 無所属の時間で生きる

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    このところ城山三郎のエッセイを、手に取る機会が続く。
    「無所属の時間」とは、まさに読書子の現状にピッタリと、15年ぶりに再読。
    「無所属の時間」とは、どこにも属さず、肩書きのない状態を指すと思うが、著者は「人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育て上げる時間ということではないだろうか」と、積極的に捉えている。
    著者は、「この日、この空、この私」と所々に綴っている。
    人生は考え出せば、悩みだせば、きりがないから上記のような気持ちで生きるしかないのではないか、と。
    諦念という意味ではなく、「その一日こそかけがえのない人生の一日であり、その一日以外に人生は無い」「明日のことなど考えずに、今日一日生

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    2023年10月19日
  • この命、何をあくせく

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    18年ぶりの再読。
    他の文庫本に比べて、字が大きく行間も広めにとってあり、小さい文字が見にくい身にとって読みやすい。
    題名は、島崎藤村の「千曲川旅情のうた」の一節だそうだ。
    「テンポの速い人間が多くなり、社会のテンポが加速度的に速くなっている」ゆえに、この言葉をつぶやきたいと。
    まったく同感の思い。
    戦争体験の著者が、「ガイドライン法、盗聴法、国旗国歌の法制化、一億総背番号制と、国民の自由を奪うおそれのある立法が立て続けに進められており(著者執筆当時)、悲惨な戦争に何を学んだのかと、悲しくなる」とも。
    現在でなら、マイナ法や個人情報保護法などが該当し、著者の懸念は増すばかりだろう。
    その他、身

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    2023年09月25日