清水義範のレビュー一覧

  • 国語入試問題必勝法 新装版

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     「これはもう、どう考えたってかなり多くの書店で、受験参考書のコーナーに置かれるであろうことが目に見えています。その結果、多くの受験生が間違って買ってしまうであろうことは大いに予想されるところであり、まずそのことをお詫び申しあげます。」(pp.270-1)とあとがきに書いてある。ので、これは受験参考書ではなく、ちょっと変わった短編集。
     著者はパロディをすることで超有名な作家だそうだが、おれは初めて読んだ。まず最初の「猿蟹合戦とは何か」で、その旧仮名遣いに面喰らう。内容は面白く、表記故の読みにくさとは裏腹にスイスイ読んでしまった。元ネタが分からない。調べてみると司馬遼太郎?そう言えば高校の時、

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    2023年05月17日
  • 【カラー版】夫婦で行く意外とおいしいイギリス

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    「清水義範」による旅エッセイ『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』を読みました。

    『ifの幕末』に続き「清水義範」作品です。

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    加熱しただけで薄味、付き合せがいつも同じ…食事がイマイチといわれがちなイギリス。
    著者夫妻も、英国人の料理への情熱のなさを感じつつ、古都の風情が残るエジンバラ、ネッシーで有名なネス湖、活気に満ちた首都ロンドンなどをしみじみ、ゆったり堪能する。
    そして、ついに意外な食の楽しみに辿り着く!?
    かつて栄華を極めたイギリスの歴史や食の理解を深められ、旅行ガイドにもなるお得な一冊。
    (解説/「井形慶子」)
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    2023年03月28日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    「文体模写=パスティーシュ文学を確立する」とある。しかし、古来から本歌取りは日本文学の伝統。そして先立つ小林信彦の「発語訓練」(1983年)のほうが文体模写の嚆矢と思う。唐獅子シリーズの「唐獅子源氏物語」(s57年)は源氏物語の文体模写である。
    清水氏の「いわゆる・・長嶋節」などは語り口模写として秀逸、「国語入試・・」も出題者心理を抑えている。
    清水義範氏にはパスティーシュ完成者としてそれなりの世界があり評価するが、パスティーシュ世界で小林信彦の存在も忘れてはならないと思う。

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    2022年11月02日
  • 暴言で読む日本史

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     暴言はしばしば本音であるから、発言者の肉声を生き生きと伝えてくれる。それをキーワードに駆け足で書かれた日本史。この着眼点はよいと思う。
     東条英機「生きて虜囚の辱めを受けず」には、著者の憤りが込もっている。
     しりあがり寿の章扉イラストは特に要らなかった。

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    2022年10月15日
  • 飛びすぎる教室

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     小学校のホームルームで、先生の雑談は楽しかった。その楽しさを再現しようという本書。その狙いは果たされたように思う。いずれの内容も興味深い。アメリカ映画に現れる天使の話など。
     西原理恵子の漫画イラストを読むと、この頃から高須院長との交際が始まっていたのかと思わせる。怖い話に我を忘れたサイバラが口走る「ハワイでイルカの絵かいてマリファナ吸ってくらすっ」は面白い。お気楽な画家の理想像はそうなのか。

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    2022年08月31日
  • はじめてわかる国語

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     小中高と国語は得意科目だった。自慢話になるが、高校の頃は学年トップに立ったこともある。それでいて、本書に引用された小学生の国語の問題が解らない。まさに著者の言う「正体不明の学科」だ。
     「あの歌はこんな意味だった」を読むと、清水義範も多くの人が陥りがちな「巨人の星」に関する勘違いをしている。「思い込んだら」と「重いコンダーラ」。主題歌のあの箇所で飛雄馬は地ならし装置を引っ張っていないにも関わらず、引っ張っていたかのような誤解がまかり通っている。昔のアニメージュでも論争があったものだ。
     著者は「巨人の星」連載時、少年マガジンの編集長に会った際に「消える魔球はなぜ消えるんですか?」と尋ねたそう

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    2022年08月31日
  • 考えすぎた人―お笑い哲学者列伝―

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    ネタバレ

    ソクラテスからサルトルまで、有名哲学者に焦点を当てたユーモア小説。専門家ではない作者が真面目に勉強し、わからないところは正直にわからんとぼやきつつも、読者が置き去りにされないよう、おもしろおかしく伝えようとしてくれている。これはあくまで小説なので解釈はあてにせず、考えすぎた人たちの偉大さと変わり具合を楽しむのが無難。熱心に捏ねた結果、とりあえずこうなったでいいと思う。なにより気楽に読めた。

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    2022年04月28日
  • 【カラー版】夫婦で行く意外とおいしいイギリス

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    イギリス関連本にはまっており、立て続けに読んでいるが、この本もなかなかおもしろかった。奥さんと一緒の旅エッセイで興味深い。タイトルにおいしいとある通り、旅行中の食事について、どんなものを食べどんな印象を持ったか書かれている。それに加え、旅行中のあらゆることが述べられている。そして、訪問地にまつわる歴史についてまとめて書かれているのだが、それがすごく秀逸だと思った。これは好き嫌い別れるかもしれないが私にはとても興味深く読めた。しかし解説は例の井形慶子さんで、自分のことばかり書いていることには興ざめだった。

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    2022年04月24日
  • 大人のための文章教室

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    いわゆる文章読本とは少し異なり、正直な物言い。
    文章を書くのは、自分をよく見せたい、そして相手を同意させるため。わかりやすく書くのが一番よく、一番難しいことでもある。

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    2022年04月12日
  • 大人のための文章教室

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    変に気取らず、プロのマネをせず、相手にわかりやすく書くこと。多く書くこと、できれば仲間内で文章を見せ合うことなど、一般人が文章をわかりやすく書くためのヒントが紹介されています。著者は実際に文章教室を開いているそうで、文例も生活に沿った具体的なものでわかりやすかったです。

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    2022年03月18日
  • 蕎麦ときしめん

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    蕎麦ときしめん

    清水義範
    発行:1989年10月15日
    講談社文庫
    初出:小説現代1993年11月号~1986年6月号

    書名となっている作品を含めた6本の短編小説。6編ともパスティーシュと呼ばれるジャンルの作品。模造作品とも訳されるが、文学ならある文体を真似て書く。パロディの一種。著者は名古屋出身の実力作家だけに、無茶苦茶面白い。2022年の元日にこの1冊、今年は幸先がいい。

    『商道をいく』と『猿蟹の賦』は司馬遼太郎風に書かれていることが感じられる。『三人の雀鬼』はおそらく阿佐田哲也風。あとはよく分からないが、あとがきを読むと、特定の作家の文体でなくてもいいようだ。例えば、家電の取説風と

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    2022年01月02日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    ※これは国語入試問題の必勝法を解説する本ではありません。

    国語の成績がどうにもこうにも伸びない受験生時代、題名に惹かれ、手に取った。読みながら「ふむふむなるほど、次からは実践してみよう」などと意気込んでいたのに、あとがきでフィクションだと知り、拍子抜けした思い出の本。それほど、説得力があり、虚構の必勝法だと知っていても、模試で試してみたりしていた。

    「時代食堂の特別料理」はいつかの国語の試験に出たことがあり、懐かしかった。偶然にも、このお話に再会できて、改めてゆっくり読めてよかった。

    最後に、この本の内容を必勝法に則って6文字で要約するならば「色々あった。」
    風刺とユーモアあふれる短編集

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    2021年12月19日
  • 独断流「読書」必勝法

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     三島由紀夫『金閣寺』が紹介されているので読む。既読作品の解釈だけ読んで、長らく積ん読していた。今回、これまで避けてきた未読作品についても読んでしまう。
     巻末「王道ミステリーの楽しみ」では慎重にトリックに触れないようにしているが、小説は全て広義のミステリーである。『魔の山』のアレは知りたくなかった。

     西原理恵子のマンガは不羈奔放で面白いけれど、361頁『ジェダイの復讐』の扱いにあきれた。「スターウォーズは結局ただの親子ゲンカで、最後に親父を手で投げた」。……ホントに観たのだろうか?

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    2021年06月03日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    著者ほどカッコよく出来ませんが兼好さんの死生観やものの見方は身近に感じます。鎌倉時代末期から太平記の動乱期という背景を考えばこの古典が読まれているヒントがあるかも知れません。若い時にはわかりませんねー。

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    2021年04月28日
  • 蕎麦ときしめん

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    本の最初にたまに載っている「序文」という章をつなげて一つのドラマに仕立てあげたり、架空の論文を巡るドラマを描いたり、今まで読んだことのない手法でとても面白かった。あまりに巧妙な語り口なので実在する論文かと思ったよ…

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    2021年04月13日
  • 神々の午睡(下)

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    下巻になってくると、開祖亡き後年数経て、どんどん話(教義)がずれていくところを非常に面白く清水風味で味付けされている。やはり単純に大爆笑なのが、“慈部経の天豊”(B教のK海)もう、絶対こんな人だったとしか思えなくなってくる。面白かった。

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    2021年04月08日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    これは斬新というか非常に面白い。
    あまり話題にはならなかったのかもとも思うが、電子書籍化されているところから、気に入った人も居たのだろうと思う。

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    2020年12月05日
  • 永遠のジャック&ベティ

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    ショートショートといえば、で真っ先に名前が上がる星新一は、どこかお伽話のような世界観でお馴染みだけれど、清水作品には星新一とは違う庶民っぽさというか若干の下世話テイストというかが含まれていて「永遠のジャック&ベティ」も、そこらへんの要素ならではの面白さに仕上がっている。

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    2020年11月26日
  • ザ・対決

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    「もし対決したら」というジョーク小説10番勝負

    どんな対決なのか、どんなオチなのかもそれぞれ異なるので、マンネリ化せずに最後まで読める

    描かれてるのは以下10作
    ソクラテスvs釈迦
    シェイクスピアvs近松門左衛門
    ロビンソン・クルーソーvsガリヴァー
    コーヒーvs茶
    桃太郎vs金太郎
    ラーメンvsカレーライス
    楊貴妃vsクレオパトラ
    空海vs最澄
    大岡越前守vs遠山金四郎
    紙vs火薬vs羅針盤


    ・ソクラテスvs釈迦
    オチがなんか、日本の悪しき風習というか、滑稽さを揶揄する感じで昭和チック

    ・シェイクスピアvs近松門左衛門
    言われてみれば確かに確かにこの二人は歴史と悲劇という似たような

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    2020年10月09日
  • ビビンパ

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    懐かしかった

    高校生の頃に清水さんの作品をよく読んでいました。何がどう、というのではないけれど何故かクスリと笑えてしまうのが好きで。作風が変わったのでしょうか、私が年をとったせいでしょうか、以前の面白さが感じられる部分が少なかったように思います。それでも、個人的には、「平成元年の十大ニュース」が楽しめました。私自身が大きな転機を迎えた年だったので、印象に残っていたニュースがたくさん出てきて懐かしかったです。

    #シュール #笑える

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    2021年07月24日