清水義範のレビュー一覧

  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    表題にある「国語入試問題必勝法」笑ってしまった。
    心に残ったのは「靄の中の終章」
    周りも本人も認知症かな?あれ?なぐらいの時の気持ちってこんな感じなのかな。
    ちょっと筒井康隆を思い出すそんな作家さん。

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    2024年12月28日
  • もっとおもしろくても理科

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    この2人の出す本は全部面白いです。西原理恵子の漫画が、清水義範先生の文章に軽い箸休め的で味わえるシリーズです。

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    2024年09月09日
  • おもしろくても理科

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    この2人の出す本は全部面白いです。西原理恵子の漫画が、清水義範先生の文章に軽い箸休め的で味わえるシリーズです。

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    2024年09月09日
  • どうころんでも社会科

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    この2人の出す本は全部面白いです。西原理恵子の漫画が、清水義範先生の文章に軽い箸休め的で味わえるシリーズです。

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    2024年09月09日
  • はじめてわかる国語

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    この2人の出す本は全部面白いです。西原理恵子の漫画が、清水義範先生の文章に軽い箸休め的で味わえるシリーズです。
    この本、「はじめてわかる国語」は、日本における国語教育の問題点、特に、理不尽なテストと普段使いの日本語について面白く触れられています。

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    2024年09月09日
  • 身もフタもない日本文学史

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     小説家清水義範による日本文学史。講談社文庫の「理科」「社会」「国語」「数学」といった学び直しの教養エッセイのカテゴリーの一冊。
     源氏物語から始まって、枕草子、平家物語、徒然草、奥の細道などの古典や夏目漱石、森鴎外などの近代文学など日本文学史の大きな海の中に浮かんでいる島々を取り上げているような感じ。作者も言っているが、日本文学史をこの本で全体が描けているわけではない。とはいえ、少なくともこれぐらいの作家の作品は知っておいてねというものだろう。教養としての日本文学の本当の最低ラインを示しているというイメージかな。
     最近、NHKの大河ドラマ「光る君へ」を見ていると本当に教養というのは大切だし

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    2024年09月03日
  • 行儀よくしろ。

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    感想
    人に可愛がられる方法。社会に出た後は学力よりも重要。だがそれだけではいけない。問題に直面した時に解決まで持っていく腕力も必要。

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    2023年11月30日
  • MONEY〈新装版〉

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    MONEYというタイトルながら、実際はお金にまつわる犯罪またはギリギリグレーゾーンにまつわる、一応は連作短編集なのかな。それぞれのストーリーは独立しているが、場面や登場人物は重なり合ってたりして。

    犯罪なので...ということもなかろうが、うまくいったりいかなかったり。スケールもでかかったりセコかったり、バラエティに富んでいる。どの話も違和感なく読めるのは、ことお金が絡むと、人は平常心を失いやすくなる...ということを無意識に理解しているから。

    ...などと言ったらうがち過ぎか(^ ^;

    ご承知の通り、清水義範氏は多作で、一頃けっこう集中して呼んだ時期があった。が、正直、ある程度の量を読む

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    2023年05月25日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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     「これはもう、どう考えたってかなり多くの書店で、受験参考書のコーナーに置かれるであろうことが目に見えています。その結果、多くの受験生が間違って買ってしまうであろうことは大いに予想されるところであり、まずそのことをお詫び申しあげます。」(pp.270-1)とあとがきに書いてある。ので、これは受験参考書ではなく、ちょっと変わった短編集。
     著者はパロディをすることで超有名な作家だそうだが、おれは初めて読んだ。まず最初の「猿蟹合戦とは何か」で、その旧仮名遣いに面喰らう。内容は面白く、表記故の読みにくさとは裏腹にスイスイ読んでしまった。元ネタが分からない。調べてみると司馬遼太郎?そう言えば高校の時、

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    2023年05月17日
  • 【カラー版】夫婦で行く意外とおいしいイギリス

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    「清水義範」による旅エッセイ『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』を読みました。

    『ifの幕末』に続き「清水義範」作品です。

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    加熱しただけで薄味、付き合せがいつも同じ…食事がイマイチといわれがちなイギリス。
    著者夫妻も、英国人の料理への情熱のなさを感じつつ、古都の風情が残るエジンバラ、ネッシーで有名なネス湖、活気に満ちた首都ロンドンなどをしみじみ、ゆったり堪能する。
    そして、ついに意外な食の楽しみに辿り着く!?
    かつて栄華を極めたイギリスの歴史や食の理解を深められ、旅行ガイドにもなるお得な一冊。
    (解説/「井形慶子」)
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    2023年03月28日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    「文体模写=パスティーシュ文学を確立する」とある。しかし、古来から本歌取りは日本文学の伝統。そして先立つ小林信彦の「発語訓練」(1983年)のほうが文体模写の嚆矢と思う。唐獅子シリーズの「唐獅子源氏物語」(s57年)は源氏物語の文体模写である。
    清水氏の「いわゆる・・長嶋節」などは語り口模写として秀逸、「国語入試・・」も出題者心理を抑えている。
    清水義範氏にはパスティーシュ完成者としてそれなりの世界があり評価するが、パスティーシュ世界で小林信彦の存在も忘れてはならないと思う。

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    2022年11月02日
  • 暴言で読む日本史

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     暴言はしばしば本音であるから、発言者の肉声を生き生きと伝えてくれる。それをキーワードに駆け足で書かれた日本史。この着眼点はよいと思う。
     東条英機「生きて虜囚の辱めを受けず」には、著者の憤りが込もっている。
     しりあがり寿の章扉イラストは特に要らなかった。

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    2022年10月15日
  • 飛びすぎる教室

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     小学校のホームルームで、先生の雑談は楽しかった。その楽しさを再現しようという本書。その狙いは果たされたように思う。いずれの内容も興味深い。アメリカ映画に現れる天使の話など。
     西原理恵子の漫画イラストを読むと、この頃から高須院長との交際が始まっていたのかと思わせる。怖い話に我を忘れたサイバラが口走る「ハワイでイルカの絵かいてマリファナ吸ってくらすっ」は面白い。お気楽な画家の理想像はそうなのか。

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    2022年08月31日
  • はじめてわかる国語

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     小中高と国語は得意科目だった。自慢話になるが、高校の頃は学年トップに立ったこともある。それでいて、本書に引用された小学生の国語の問題が解らない。まさに著者の言う「正体不明の学科」だ。
     「あの歌はこんな意味だった」を読むと、清水義範も多くの人が陥りがちな「巨人の星」に関する勘違いをしている。「思い込んだら」と「重いコンダーラ」。主題歌のあの箇所で飛雄馬は地ならし装置を引っ張っていないにも関わらず、引っ張っていたかのような誤解がまかり通っている。昔のアニメージュでも論争があったものだ。
     著者は「巨人の星」連載時、少年マガジンの編集長に会った際に「消える魔球はなぜ消えるんですか?」と尋ねたそう

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    2022年08月31日
  • 考えすぎた人―お笑い哲学者列伝―

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    ネタバレ

    ソクラテスからサルトルまで、有名哲学者に焦点を当てたユーモア小説。専門家ではない作者が真面目に勉強し、わからないところは正直にわからんとぼやきつつも、読者が置き去りにされないよう、おもしろおかしく伝えようとしてくれている。これはあくまで小説なので解釈はあてにせず、考えすぎた人たちの偉大さと変わり具合を楽しむのが無難。熱心に捏ねた結果、とりあえずこうなったでいいと思う。なにより気楽に読めた。

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    2022年04月28日
  • 【カラー版】夫婦で行く意外とおいしいイギリス

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    イギリス関連本にはまっており、立て続けに読んでいるが、この本もなかなかおもしろかった。奥さんと一緒の旅エッセイで興味深い。タイトルにおいしいとある通り、旅行中の食事について、どんなものを食べどんな印象を持ったか書かれている。それに加え、旅行中のあらゆることが述べられている。そして、訪問地にまつわる歴史についてまとめて書かれているのだが、それがすごく秀逸だと思った。これは好き嫌い別れるかもしれないが私にはとても興味深く読めた。しかし解説は例の井形慶子さんで、自分のことばかり書いていることには興ざめだった。

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    2022年04月24日
  • 大人のための文章教室

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    いわゆる文章読本とは少し異なり、正直な物言い。
    文章を書くのは、自分をよく見せたい、そして相手を同意させるため。わかりやすく書くのが一番よく、一番難しいことでもある。

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    2022年04月12日
  • 大人のための文章教室

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    変に気取らず、プロのマネをせず、相手にわかりやすく書くこと。多く書くこと、できれば仲間内で文章を見せ合うことなど、一般人が文章をわかりやすく書くためのヒントが紹介されています。著者は実際に文章教室を開いているそうで、文例も生活に沿った具体的なものでわかりやすかったです。

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    2022年03月18日
  • 蕎麦ときしめん

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    蕎麦ときしめん

    清水義範
    発行:1989年10月15日
    講談社文庫
    初出:小説現代1993年11月号~1986年6月号

    書名となっている作品を含めた6本の短編小説。6編ともパスティーシュと呼ばれるジャンルの作品。模造作品とも訳されるが、文学ならある文体を真似て書く。パロディの一種。著者は名古屋出身の実力作家だけに、無茶苦茶面白い。2022年の元日にこの1冊、今年は幸先がいい。

    『商道をいく』と『猿蟹の賦』は司馬遼太郎風に書かれていることが感じられる。『三人の雀鬼』はおそらく阿佐田哲也風。あとはよく分からないが、あとがきを読むと、特定の作家の文体でなくてもいいようだ。例えば、家電の取説風と

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    2022年01月02日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    ※これは国語入試問題の必勝法を解説する本ではありません。

    国語の成績がどうにもこうにも伸びない受験生時代、題名に惹かれ、手に取った。読みながら「ふむふむなるほど、次からは実践してみよう」などと意気込んでいたのに、あとがきでフィクションだと知り、拍子抜けした思い出の本。それほど、説得力があり、虚構の必勝法だと知っていても、模試で試してみたりしていた。

    「時代食堂の特別料理」はいつかの国語の試験に出たことがあり、懐かしかった。偶然にも、このお話に再会できて、改めてゆっくり読めてよかった。

    最後に、この本の内容を必勝法に則って6文字で要約するならば「色々あった。」
    風刺とユーモアあふれる短編集

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    2021年12月19日