清水義範のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
清水義範氏はパスティーシュの作家と呼ばれます。
そもそもパスティーシュというジャンル自体が清水氏のために作られたようなもんです。
単なるパロディや模倣の領域を越えたシミジング・ワールド(私の作った言葉です)が、パスティーシュです。
たぶん有名なのは、『蕎麦ときしめん』『国語入試問題必勝法』でしょうが、私は、この『永遠のジャック&ベティ』が大好きです。
この短編集の中でも最も好みなのが「インパクトの瞬間」。
”ジンクピリチオン効果”には、吹き出してしまいました。
”遠赤焙煎珈琲”、”コクがあるのにキレがある”、ああ、聞き流していた言葉がなんと新鮮で不思議な言葉に変貌するのか。
公の場(例え -
Posted by ブクログ
面白かった、いつかまた読もう、と思わせる文句なしの星5つ。
接続詞の語彙が乏しいと、文章がチープになる。いきなりガツンと打たれました。
句読点の使い方、しゃべくり文(口語みたいなもんか)などの書き方と、前半はテクニックを説明。
後半は、ビジネス文書や紀行文などの書き方の表技裏技。裏技とあるものの、小生には全部表技に思えた。
著者は、パスティーシュなる他の作家の文体を真似る手法を用いるとのこと。歌や仕草の物まねではなく、文章を真似るのだから、そりゃまた高度な遊び。そんな知的なことをやってみたい。それには、たくさん読書せねば。
もちろん、文章の上手に書くためには、たくさん読書する必要があるんだ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ※ネタバレ注意
お金をテーマとした短編集。この中の『事の初め』が、今受講している貨幣がテーマの公開講座でおすすめされたので読んでみた。
清水義範という作家は全く知らなかったが、面白かった。
各話で登場人物も舞台もバラバラだが、現代日本を舞台として一般庶民の生活を感じる話が多く、クスッとくる。出版年が1990年で時代を感じる。バブル期の日本で書かれた作品だと思うと、また趣がある。
『事の初め』、『黄金狂い』、『愛と希望』、『被相続人』が良かった。
・『事の初め』
社会に「貨幣」というものが生まれて広まっていった瞬間はこういうものだろうという風な寓話。小説なのに、読んでいると頭の中でコミカル