清水義範のレビュー一覧
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他人のモノマネが得意な著者が説く、小説の面白さ。
モノマネはそもそも書くことの動機であり、本能的に感じるユーモアであり、小説にとって欠かせないものであるということ。
世界文学はモノマネであることを解説した一章、読書の効能を説いた二章、書く技術について書いた三章
根源的にはどの章も一貫して同じ主張が貫かれているため、理解しやすい。文章も平易だし、作者自身の感受性が子供のように素直なので、ヘタな文学論と違って反感を持つことなく読み切れるのがいいよね。
まあ、『ドン・キホーテ』が世界十大小説に入っている時点で、俺とは感性は合わないところはあるけど(ちなみにパロディ元の騎士道文学もちゃんと読んだ経験がある上での感想ですよ)、それでも読んでて楽しかった。 -
Posted by ブクログ
その中で,清水義範氏が今の若者を叱りたいと述べているところがあります。
ぼくは,清水義範氏の大ファンで彼の本はほとんど読んでいます。その彼がぼくと同じことを思っていると思うと,とてもうれしい。そして,今の若者に考えて欲しいのです。
だが、そんなふうに思う私にも、今の若者への苦言がないわけではない。叱りつけたいこともある。
そのひとつが、今の若者があまりにも論理的思考力をおろそかにし、霊や前世や占いやバカ心理テストを信じすぎている点だ。IT革命の担い手であるべきハイテク世代が、一方で迷信や占星術や風水の信奉者なのである。頼むから、もう少し論理的思考をしてくれよ、と思う。そういう思考からつい逃げてしまう、頭の体力のなさが情けない。きみたちが幼い頃にショックを受けた、ノストラダムスの予言はほら、ものの見事に外れていたんだから。
そうでないと、おじさん世代にバカにきれるだけではすまないかもしれないよ、と言いたい。ひょっとすると十年後くらいには、次の若者世代が案外しっかりしていて、ああ、あのノストラダムス世代ってバカだから、なんて言われるのかもしれないよ。おじきん世代に文句言われるのには慣れているかもしれないけど、下の世代にバ力にされるのはつらいものだよ。
もう少し、科学的思考力の方向に努力しなさいよ、と私は言いたい。
まったく同感。もっと科学的思考のできる若者になって欲しい。
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Posted by ブクログ
1991年に掲載された作品で少し古いのですが、大筋はアメリカの田舎から、侍と忍者が大好きな、かなりの日本贔屓な青年が4週間の日本観光をするなかで、忍者や隠密、侍の様な体験をしつつトラブルにも巻き込まれていく話です。
さすがに清水義範さんの作品だけあってユーモアたっぷり、しかしその中にしっかりと客観的に見た日本と、日本人から見た日本ををうまくミックスしていて楽しめました。
ただ、話の内容が多くこのページ数では消化できていない感じがしてしまいました。
これは、作品に対しての批判ではなく、せっかく面白い展開を作っているのに、なにも大急ぎでストーリーを展開して結末まで持っていかなくてもと思ってしまいました。(特に後半)
ま、もっと読みたいと感じた訳です。
それなりに厚みのある文庫本ですが、テンポ良く読めるので、すぐに読み終えてしまいます。
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Posted by ブクログ
当たり前のことですが、教育というのは学校教育だけではないんですよね。家庭も社会も子どもに影響を与えることにおいて教育しているわけです。大人がだらしないことに平気だから子どももそうなるし、大人がイライラして不安だから子ども敏感にそれを感じて同じようになる。個人的にに大いに共感したのは「教育とは文化を伝承すること」の章にでてくるサッカーW杯日韓大会に関する記述です。当時いろいろなメディアの報道に私は腹立たしく思っていたのですが、こんな風に落ち着いてきちんとした日本語で語る文章に出会えて幸せです。こういう表現ができるのが大人だんでしょうね。私自身は歳だけとってカッカするだけでして、大いに反省してます。