清水義範のレビュー一覧

  • 身もフタもない日本文学史

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    日本文学史をざっくりと、ホントにざっくりと書いた軽い読み物。

    近代以降の日本の文学作品はエリートの上から目線の文学だという作者の仮説はなかなか面白かった。

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    2010年04月27日
  • お金物語

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    お金にまつわる短編集。清水義範が好きなんだけど、その中でもこれは本当に面白いと思った。

    特に、23の女が大学で同期だった彼氏と、言い寄ってくる32の一人身リーマンとの持ってる財産を比べて「私、どうなるんだろう」って思ってる話と、なんでも商売の儲けを想像で計算してしまう男と家族の話は何度も読み返す面白さ。

    解説がまた秀逸(な気がするんだけど、どうでしょう?)

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    2010年03月08日
  • 身もフタもない日本文学史

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    日本文学史の大事なところを、肩肘張らずにざっくり理解しようというのが主旨だと思います。面白いと思いました。
    漱石が現在の文章を創ったという箇所が印象に残っています。漱石がいなかったら、わたしは今どんな文章を書いているのでしょう。

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    2010年02月27日
  • 永遠のジャック&ベティ

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    なんでしょう、この方の言葉に対する感覚は。

    この本を最初に読んだのは、高校の期末試験前で、期間中何人もの友人に薦めては、成績を落とさせた一冊。

    まあ、今読むと、ちょっと時間が経った感がある篇もありますが、over 30's(どんととらすとさん)には、まだまだ強力です。

    とくに「インパクトの瞬間」の攻めは凄い。

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    2010年01月08日
  • 永遠のジャック&ベティ

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    永遠のジャック&ベティ ◎
    ワープロ爺さん ○
    冴子 ○
    インパクトの瞬間 △
    四畳半調理の拘泥 △
    ナサニエルとフローレッタ △
    大江戸花見侍 ×
    栄光の一日 △

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    2009年11月13日
  • 金鯱の夢

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    本能寺の変の後、秀吉とねねの間に嫡男「秀正」が生まれた……というIF物。秀正VS秀頼の兄弟対決から、豊臣幕府の栄枯盛衰を綴った歴史パロディ小説。名古屋弁が標準語になった日本が、そこにある。

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    2014年09月06日
  • 行儀よくしろ。

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    よかった。
    学力低下に対して、「長いスパンで見たらちょっとくらい仕方ない。
    それより、知力の低下が問題だ」っていう筆者の考え方に共感がもてた。
    ただ、後半はただの社会批判になってしまい、残念。

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    2009年10月07日
  • 大人のための文章教室

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    清水さんの顔写真を初めて国語ガイドで見て、それがかなり印象に残ったみたいで、それ以来まったく関係ない人にまでそのイメージが広がってしまっていたりする。清水明さんとか。それはともかくこの本は、基本を分かり易く、楽しく教えてくれる感じ。なぜか随所に、学者へのメッセージもあり。谷崎潤一郎の文章は、それほど素晴らしいのかな。

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    2011年07月17日
  • 独断流「読書」必勝法

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    本文を読まなくても
    サイバラさんのまんがだけ読んでいるだけでオモロくなってきます

    祝 手塚治虫文化賞受賞記念まんが
    オモロすぎっす!!

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    2009年10月07日
  • 独断流「読書」必勝法

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     定番のサイバラさんとのコンビエッセイなのですが、「魔の山」解説のときのサイバラさんの漫画には笑った。
    「しかしインターネットなぞであっという間にあらすじのわかる今、わざわざこの本を買って名作を読んだ気になる人なぞいるのだろうか?(企画的にまず失敗でないかと)」
    「清水さんのファンが喜んで買うんじゃないですか」
     言い当てすぎである。さすがサイバラさんです……。
     でもこの本は、五分で読む名作(だっけ?)みたいなあらすじ読んで名作知ろう本的なものじゃなくて、どっちかっていうとアルファブロガーに「この本おもしろいよ、こんな感じ。あとは読んでみてね」って紹介されるのに似てると思います。好きな人が好

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    2009年10月04日
  • 独断流「読書」必勝法

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    ハカセのちょっとずれたキ真面目さは相変わらず。少なくとも、このガイドを読んで面白そうだから読んでみようとはぜったいならない(笑)むしろ読んだことがある本を一緒に笑い飛ばしましょうぜ的読み方をする方が楽しいと思う。しかし、このラインナップを今どき全部読んでる人がいるとは思えましぇんvv この私でさえ「魔の山」など高校生以来何度挫折したかわからない。サイバラはムシロ鋭い、が今回下ネタ過ぎ;; 清水ファンの息子に先に読ませてしまったじゃないか!どうしてくれる!

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    2009年10月04日
  • 早わかり世界の文学 ――パスティーシュ読書術

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    他人のモノマネが得意な著者が説く、小説の面白さ。
    モノマネはそもそも書くことの動機であり、本能的に感じるユーモアであり、小説にとって欠かせないものであるということ。

    世界文学はモノマネであることを解説した一章、読書の効能を説いた二章、書く技術について書いた三章
    根源的にはどの章も一貫して同じ主張が貫かれているため、理解しやすい。文章も平易だし、作者自身の感受性が子供のように素直なので、ヘタな文学論と違って反感を持つことなく読み切れるのがいいよね。

    まあ、『ドン・キホーテ』が世界十大小説に入っている時点で、俺とは感性は合わないところはあるけど(ちなみにパロディ元の騎士道文学もちゃんと読んだ経

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    2014年02月19日
  • 蕎麦ときしめん

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    清水義範氏によるパスティーシュ集

    パスティーシュ(Pastiche)とは、作風の模倣のこと。
    パスティッシュ、パステーシュとも言い、下記を指す。

    広い意味でのパロディ
    文体や雰囲気など、先駆者に影響を受けて作風が似ること(例:「宝塚風の舞台」)[1]。故意に似せたものを「文体模写」と訳すこともある(例:奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』)。

    数編あるうち「猿蟹合戦」を、司馬遼太郎の語り口で書いた「猿蟹の賦」はいい。楽しめる。

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    2009年10月04日
  • 清水義範ができるまで

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     その中で,清水義範氏が今の若者を叱りたいと述べているところがあります。

     ぼくは,清水義範氏の大ファンで彼の本はほとんど読んでいます。その彼がぼくと同じことを思っていると思うと,とてもうれしい。そして,今の若者に考えて欲しいのです。


     だが、そんなふうに思う私にも、今の若者への苦言がないわけではない。叱りつけたいこともある。

    そのひとつが、今の若者があまりにも論理的思考力をおろそかにし、霊や前世や占いやバカ心理テストを信じすぎている点だ。IT革命の担い手であるべきハイテク世代が、一方で迷信や占星術や風水の信奉者なのである。頼むから、もう少し論理的思考をしてくれよ、と思う。そういう思考

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    2009年10月04日
  • もっとおもしろくても理科

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    良かったです。学生の頃に習ったはずの理科ですが、今覚えているわけもなく…でもちょっと聴いたことあるな、の事柄を、分かりやすく掘り下げてくれる、楽しい本です。また、サイバラ画伯が、素晴らしいです!!

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    2011年07月31日
  • 青山物語1979~郷愁完結編~

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    清水さん青春自伝風小説第三弾にして完結編。
    先の二巻からかなりの時間があいてからの発刊だったような。
    完結してスッキリしました。

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    2009年10月04日
  • 青山物語1971

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    清水さん青春自伝風小説第一弾。
    気恥ずかしさ漂う作品。
    他の短編集やエッセイと雰囲気違うけど嫌いじゃないです。

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    2009年10月04日
  • 「大人」がいない……

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    導入から清水節炸裂、と言った感じで、名古屋人にはたまりません。読んでて、なるほど、成る程、と納得もし、清水さんと一緒に心配したり、考えたり、というように、同調できた内容でした。

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    2010年10月14日
  • 12皿の特別料理

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    この小説のいいトコロは載ってる料理が作れるように表記されているところ。
    料理にまつわる短編が展開され、物語で出てきた料理を実際作れる楽しみがある。

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    2009年10月04日
  • スシとニンジャ

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    1991年に掲載された作品で少し古いのですが、大筋はアメリカの田舎から、侍と忍者が大好きな、かなりの日本贔屓な青年が4週間の日本観光をするなかで、忍者や隠密、侍の様な体験をしつつトラブルにも巻き込まれていく話です。
    さすがに清水義範さんの作品だけあってユーモアたっぷり、しかしその中にしっかりと客観的に見た日本と、日本人から見た日本ををうまくミックスしていて楽しめました。

    ただ、話の内容が多くこのページ数では消化できていない感じがしてしまいました。
    これは、作品に対しての批判ではなく、せっかく面白い展開を作っているのに、なにも大急ぎでストーリーを展開して結末まで持っていかなくてもと思ってしまい

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    2009年10月04日