清水義範のレビュー一覧

  • アキレスと亀

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    外交、動物園、マラソン中継、商店街…
    様々なシチュエーションや立場に属する
    人々のやりとりをシニカルに描いた短編集。

    シチュエーションの目の付け所が秀逸で、
    話に入り込むまでが楽しい。
    コントの台本を読んでいるよう。

    ただ、各話のオチがひねりを感じられず、イマイチ。

    「花里商店街月例会議」のやり取りなんかは
    現実でいくらでも起こっていそうな話である。

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    2014年09月17日
  • 信長の女

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    「日常のほとんどは要点だけを短く言えば用が足りる。人々は付け加えても全く意味が深まらない無用の言をだらだらと口にして、かえって本意を濁らせる。書物の中のほとんどの文章は無用の飾り。意味あるものはむこうから目に飛び込んでくるもの。」うつけと言われた信長幼少期の言である。人質時代の徳川家康にかけた言葉も凄い。「自分の力ではどうにもならず我慢をするしかない時がある。我慢をし抜いてみせることを誇りとせよ。」合戦の巧みさに加え、世界を見据える視野の広さを持ち、世の中を面白くすることの重要性を知っていた信長。領土を広げ着々と力を蓄えていく前半世が活き活きと描かれている。久しぶりに血湧き肉踊った。信長という

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    2014年08月30日
  • ことばの国

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    言葉の面白い話を思いつくままに書いたら一冊の本になりました。あとがきはそんな言葉で始まっていた。え、これのどこが面白い話なの?と驚くままに発行年を調べたら1990年。これを見ると、時代とともに我々の感性が変化していることが顕著だ。言葉のおもしろさとはこんな揚げ足取りの屁理屈の中にはない。もっと言葉特有の、本質的な部分に迫ってほしかった。ただの駄洒落が冗長になっただけ。長ったらしい、大したオチの用意されていない落語を聞かされた気分だ。そして何より口説い。しかし、解説のたった2ページに書かれた宮部みゆきの散文がやばい。この本はこの2ページにこそ最も大きな価値がある。この2ページだけで、星プラス1。

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    2014年08月24日
  • その後のシンデレラ

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    実情も分かっていない外野の門外漢が闇雲に新機軸を喧伝し現場を混乱に陥れる。司馬遼太郎から仕入れた歴史上の天才を自分になぞらえる。時に竜馬となり、海舟になる。恥ずかしき迷妄が縷々綴られる。笑いながらも、笑うたびに皮肉の矢は自らに深く突き刺ささった。

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    2014年07月19日
  • 愛と日本語の惑乱

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    時代の空気を的確に読み、時に先行し日本語を変えてゆくコピーライター。変化があるから言葉は新しい力を持てる。言葉は時代の中で生きている。使われず陳腐化した言葉は次第にその勢いを失い、ついには死んでいく。正しい言葉を守ろうという意識がある一方で言葉というものは必ず正しくない方向に向いていくもの。百年前の小説でさえ読みにくくてしようがない。言葉は生きていて動いている。言葉の中の生命感こそ言葉の醍醐味なのだ。

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    2014年06月14日
  • 心を操る文章術

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    笑わせる、泣かせる、怖がらせる、怒らせる、和ませる。5つの章立てで書くということの心得を説く。なかでも笑わせる文章は著者の真骨頂。褒辞絶賛の声多く最も評価の高い分野である。例示として挙げられている文章もなかなか面白い。思わず声をあげて笑ってしまった。加えて清水氏の心の優しさ、人を思う労りの気持ちというものに強く心が惹かれた。テクニックではなく最も大事なのは人を愛すること。大変素敵なことだ。

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    2014年06月08日
  • 学校では教えてくれない日本文学史

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    清水義範さんの、別の本(名前がいっぱいというやつ)が欲しくて本屋に行ったけど、どこに行ってもなくって、仕方なくというと変だけどこれを買いました。

    特に驚くようなことはなかったけれど、エッセイは 「負け惜しみの自慢」という解釈がすごく納得がいきました。

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    2014年05月28日
  • 12皿の特別料理

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    おにぎり、ぶり大根、ドーナツ、鱈のプロバンス風、きんぴら、鯛素麺、チキンの魔女風、カレー、パエリヤ、そば、八宝菜、ぬか漬け。

    家庭のキッチンから始まる、料理小噺。

    チキンの魔女風は聞いたことない料理だったが、妙に美味しそう。鱈のプロバンス風作りたいな。

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    2014年05月14日
  • 間違いだらけのビール選び

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    全11話、いずれもほんの些細な日常をうまく小説に仕立てている。小説を書き始めるのなら、まずこんな場面を取り上げてごらんなさいと教えていただいているやな一冊である。

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    2014年05月08日
  • 迷宮

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    ネタバレ

    ある猟奇殺人事件のあらましを、
    (犯罪記録)(週刊誌報道)(手記)(取材記録)(手紙)(供述調書)
    といったさまざまな表現で読者に「読ませる」。
    というのも前提が、あるひとりの記憶喪失の男が治療として「読まされる」からである。
    文体を駆使しているのはわかるのだけれど、
    どうしても章ごとに同じ意味合いのことが続くのはとても疲れる。
    その割の落としどころというか、結局は最後まで「迷宮」でした、みたいなのは、
    個人的には合わないか。
    『微笑む人(実業之日本社)/貫井徳郎』と読後感が似ている。

    ミステリ  :☆☆
    ストーリー :☆☆☆
    人物    :☆☆☆☆
    文章    :☆☆☆☆

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    2014年05月08日
  • 大人のための文章教室

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    まぁ、これを読んだからといって、書くときにそれほど意識しないので、あんまり意味がないかも。
    心のどこかに、ひっかかって、文章がちょっとでも、うまく、というかわかりやすくなればいいのになぁと思います。

    子ども用の文章教室だと、上達していく子どもの文章があって楽しいのですが、今回は、それはなし。
    というか、オチもなしで、ちょっと堅苦しい気がしました。

    いつもの清水節がなかった。
    西原理恵子のイラストが必要ですね。

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    2014年04月16日
  • 愛と日本語の惑乱

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    日本語の言葉にまつわる話題を絡めた恋愛小説という不思議な話。前半の伏線が最後に収束して行くストーリーも秀逸だし、読み終わったときちょっとだけ言葉に対する意識が高まった気がした。

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    2014年03月05日
  • 蕎麦ときしめん

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    ネタバレ

    表題作をはじめ、どの作品も笑え、楽しめる。平凡なミステリー10冊でもかなわない面白さに脱帽。
    名古屋は東日本でもなく西日本でもなく、超日本。

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    2014年03月03日
  • やっとかめ探偵団と殺人魔

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    ネタバレ

    おばあちゃんの名古屋弁好きです。繁華街のミステリーではなく、下町のミステリーです。こういうのは初めてで、楽しめました。

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    2014年03月03日
  • おもしろくても理科

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    この歳になっても理科が苦手だけど面白そうなので読んで見た。
    初歩的な内容でありながら、面白いエッセイで仮説も面白い。
    西原理恵子の漫画も楽しいアクセント。
    ただおおもとの雑誌の掲載は約20年前という事を知って読まなければいけないが、それはそれで楽しめる。
    この20年で世界の人口は15億人も増えてる!

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    2014年03月03日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    ふむふむと全く違和感無く「徒然草」が理解できる年齢になりました。「一面ではこれが真実だ、と思っても、別の面を見ればその逆の結論も出せる」大抵のことは経験した大人ですから。柔軟思考、不統一さを持って「神様からの贈り物」光り輝く50代を楽しみましょう。

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    2014年02月20日
  • 飛びすぎる教室

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    読書録「飛びすぎる教室」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P23より引用
    “どんなに憧れたって我々は絶対にヨーロッパ人にはなれず、ア
    ジア人のままなのに。”

     目次から抜粋引用
    “文明の自己紹介
     食べ方は生きる知恵
     眠るための場所
     有名な話がいっぱい
     中心でも端でもなく”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校の先生が
    授業中にしたような雑談のようなエッセイ集。
     歴史についてから宇宙についてまで、西原氏のマンガを添えて
    書かれています。

     上記の引用は、日本の世界史の見方についての一文。
    ないものねだりばかりしていても、時間と労力を浪費するばか

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    2013年12月10日
  • もっとどうころんでも社会科

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    読書録「もっとどうころんでも社会科」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P80より引用
    “食の移りかわりには、その民族の繁栄ぶりとか、文化など、歴
    史性が密接にからんでいるのだ。”

     目次から抜粋引用
    “思えば何でも食うもんだ
     吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
     お金にまつわるエトセトラ
     オランダ人の謎
     二十世紀はこう始まった”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校で習った
    ような社会科の問題について考えたエッセイ集。
     日本人と土地についてから家族についてまで、歴史の出来事を
    引用しながら西原氏のマンガとともに書かれています。

     上記の引用は、食べ物

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    2013年12月08日
  • 夫婦で行くイタリア歴史の街々

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    清水義範氏による南北イタリア旅行記。

    率直な感想は、実に普通、というか素直な紀行文である。
    清水義範といえば、結構ユニークな作風の人と認識していたが、本書のスタイルは実にクセがない。
    自分がたどった旅程に沿って、その街々で目にしたものを語りつつ、街や建物にまつわる歴史を解説していくスタイル。

    思ったよりわくわくするという感じではない。
    でもイタリアの主要な街々についての広く浅い知識は得られる。

    街の地図も写真もないのが痛い。

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    2013年12月06日
  • どうころんでも社会科

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    読書録「どうころんでも社会科」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P108より引用
    “言うまでもないが、結局は昆布というものが、実にいい味の出
    る、おいしいものだから好まれたのである。押しつけられてもま
    ずい物は定着しない。”

     目次から抜粋引用
    “リアス式海岸とは何か
     まぼろしの昆布ロード
     縄文時代を考えてみる
     富士山と月見草
     歴史だらけの二都物語”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビで送る、学校の社会科
    で習ったようなことを、より面白く教えてくれる一冊。
     知多半島についてからイスタンブールについてまで、西原市の
    マンガとともに書かれています。

     上記

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    2013年12月04日