清水義範のレビュー一覧

  • 夫婦で行くイタリア歴史の街々
    同シリーズの「イスラムの国々」もそうだけど、とりあえず団体ツアーで行って、帰ってから勉強して本にまとめるというやりかた。著者本人はそれが自分のスタイルというが、安直ではないのか?
  • 12皿の特別料理
    読みながらお腹が空くかもと思いながら読んだけれど、
    どちらかというと作りたくなる短編集。

    作る料理ひとつひとつに、特別なストーリーが持てるようになりたいですね。
  • 深夜の弁明
    パスティーシュを中心とした短編集。

    著者の視点がおもしろいなぁと思う。
    何でも百字にまとめてしまう、百字の男が印象的。
  • どうころんでも社会科
    社会科ってこういうのが社会科だよね。

    と思う。でも、テストはできない。

    作者もいうように、
    理科は現象の原因を考える教科だが
    社会科は原因を考えないで結果だけを頭につめこんでいくものように思えた。
    というのは学生のことです。

    しかしね、
    これまた作者がいうように、
    社会科ってのは人間の生活であ...続きを読む
  • 行儀よくしろ。
    教育を文化の乱れから問いている。話題がいろいろ飛ぶので(著者自身も分かっているが)つながりが見えにくく、また大人が、学校に期待を懸けずに社会全体で、自覚を持って子どもの教育に責任を果たさなければならないという主張に、特に目新しさはない。むしろ最終章の、欲望主義の影響と問題点、あと具体的に「じゃあ、実...続きを読む
  • 迷宮
    この手の猟奇殺人を扱った小説は読んでいて気分が悪くなるけど、読み進んでいくうちに結末が知りたくて、止まらなくなる。
    その結末が残念…
  • 普及版 世界文学全集 第1期
    有名で、名前は聞いたことは歩けど実際に読んだっけ・・?みたいな世界文学をサマリーした本なのかな?と勝手に思って購入。

    そうだよね、そんなはずないよねだって、清水義範だもんなぁ。

    最初のオデュッセイアの1ページ目でそれに気づいた。そりゃそーだ。これは絶対に、実際のものを読んでから進むべきなんだろう...続きを読む
  • 迷宮
    ひとつの事件をアプローチを変え切り込んでいく。
    グイグイ読ませ、どうなるの?どうするの? となる

    なるんだけどねえ、オチの付け方がちょっと物足りない感じ。
  • もっとおもしろくても理科
    このように理科について面白く分かりやすく紹介する本がもっと出て、理系離れが減ると良いのだが。
    それにしても、西原氏の挿絵が(うまくリンクさせつつも)内容としてはほとんど本書で説明していることと直接関係がないのがすごい。
  • 迷宮
    文章の作りとしては斬新だったけれど、正直あまりおもしろいとは言えなかった。どんでん返しは好きなんだけど(だから読んでみたんだけど)、あそこまでモヤッとした終わり方は流石にちょっと…
  • どうころんでも社会科
    西原理恵子さんの絵があったので選んだ本でしたが、よくよく見てみたら文章は他の人でした。人気シリーズのうちの一冊らしく、とても面白くスラスラ読み進められる内容でした。社会科よりは理科の方が好きなので、そっちの方も読んでみよう。
  • 蕎麦ときしめん
    作風・内容ともおもしろい。

    論文風などの作風(パスティーシュ)に関しては、
    あとがきにある「高名な作家」がわかれば尚楽しめそう。

    内容については、表題作『蕎麦ときしめん』が名古屋の特徴を皮肉ってていい。
    自分も名古屋周辺民だから伝わるものはある。

    ところで、名古屋方言が「地位、身分、性別」で使...続きを読む
  • もっとどうころんでも社会科
    愛知では忠臣蔵が嫌いという人が結構居る。

    吉良が悪者だからというのもあるけれど、
    それ以上に吉良が実際どういう人物だったか扱われないから。
    (p.112 “吉良側の資料はほとんどない”の通り)

    「~吉良へ行く」は、そんな‘歴史の裏側’を見ながら、
    現代社会を重ねている点(茶の産地名など)で楽しめ...続きを読む
  • 日本語必笑講座
    「ネコの缶詰」など笑える表現を見つつ、(特に現代の)日本語を見る。

    あまり突っ込みすぎず、ざっと流した一般向けの内容。
    良く言えば気楽。悪く言えば全然足らない。

    保守的になりすぎていないのは良かった。
  • 迷宮
    24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。
    この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書。
    ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。
    果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?
    言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くな...続きを読む
  • 暴言で読む日本史
    歴史上の人物の、今に残る言葉を「暴言」というキーワードで読み解いていくという趣向の本。
    聖徳太子の「日出づるところの御子、・・・」とか、明智光秀の「敵は本能寺にあり」、神尾春央の「胡麻の油と百姓は搾れば搾るほど出るものなり」、東条英機「生きて虜囚の辱めを受けず」などが扱われている。

    有名な言葉をま...続きを読む
  • 迷宮
    最初、どうなるのが気になってどんどん読んだけど、最後がなんかイマイチでした。

    文章の作りとしては楽しかったです。
  • その後のシンデレラ
    普段読む感じとは全然違ったのでそれなりに楽しめはしたが、女子高生の心情部分など絶対こんな言い方しないだろうってところが何ヵ所かあって少し読みづらかった。オチはどれもいい感じだと思う。
  • 普及版 世界文学全集 第2期
    東北弁のマルガレーテ、名古屋弁のメフィストフェレス、大阪弁の魔女が口角泡を飛ばす「ファウスト」。有名文士にケンカ議論をふっかける文壇の風雲児・樽谷安。ペンと恋と名誉と栄華を求める青年の物語「三銃士」。地方名士の開業医夫人・Bさんの自殺未遂事件を巡るスキャンダルの真相「ボヴァリー夫人」他。文学なんか怖...続きを読む
  • 迷宮
    記憶喪失で精神病棟に入っており、診療を受ける男性。
    その男性に診療を行なう診療士。

    診療は、ストーカー殺人のうえ女性器の一部を持ち帰るという猟奇的犯行を行なった殺人犯の取調べ記録、その殺人犯の真意に迫ろうとする小説家の手記を男性に読ませるという方法で進められる。

    著者の作品は設定などに奇想天外と...続きを読む