清水義範のレビュー一覧
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読書録「飛びすぎる教室」3
著者 清水義範
え 西原理恵子
出版 講談社
P23より引用
“どんなに憧れたって我々は絶対にヨーロッパ人にはなれず、ア
ジア人のままなのに。”
目次から抜粋引用
“文明の自己紹介
食べ方は生きる知恵
眠るための場所
有名な話がいっぱい
中心でも端でもなく”
小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校の先生が
授業中にしたような雑談のようなエッセイ集。
歴史についてから宇宙についてまで、西原氏のマンガを添えて
書かれています。
上記の引用は、日本の世界史の見方についての一文。
ないものねだりばかりしていても、時間と労力を浪費するばか -
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読書録「もっとどうころんでも社会科」3
著者 清水義範
え 西原理恵子
出版 講談社
P80より引用
“食の移りかわりには、その民族の繁栄ぶりとか、文化など、歴
史性が密接にからんでいるのだ。”
目次から抜粋引用
“思えば何でも食うもんだ
吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
お金にまつわるエトセトラ
オランダ人の謎
二十世紀はこう始まった”
小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校で習った
ような社会科の問題について考えたエッセイ集。
日本人と土地についてから家族についてまで、歴史の出来事を
引用しながら西原氏のマンガとともに書かれています。
上記の引用は、食べ物 -
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読書録「どうころんでも社会科」3
著者 清水義範
え 西原理恵子
出版 講談社
P108より引用
“言うまでもないが、結局は昆布というものが、実にいい味の出
る、おいしいものだから好まれたのである。押しつけられてもま
ずい物は定着しない。”
目次から抜粋引用
“リアス式海岸とは何か
まぼろしの昆布ロード
縄文時代を考えてみる
富士山と月見草
歴史だらけの二都物語”
小説家・エッセイストと漫画家のコンビで送る、学校の社会科
で習ったようなことを、より面白く教えてくれる一冊。
知多半島についてからイスタンブールについてまで、西原市の
マンガとともに書かれています。
上記 -
Posted by ブクログ
「書を日没する処の天子に」(聖徳太子)、「この一門にあらざるは人非人たるべし」(平家)、「貧乏人は麦を食え」(池田勇人)等、歴史上の数ある名言には暴言・失言が溢れていた。ヤマトタケルからマッカーサーまで、発言者の真意や歴史の裏側に迫る暴言で読み解く新・日本史。
あの人物が言ったと伝えられてきた言葉が実は別の第三者の言葉だったのか等々びっくりな新解釈も出てきますが、歴史的背景をもとにした著者・清水義範氏の説明を辿っていくと説得力あります。
こうゆう明後日の切り口から歴史に出会えていればもう少し興味を持って授業に励めていたのかも・・・なんて思いつつ、肩の力を抜いて読める興味深い内容でした。 -
Posted by ブクログ
読書録「日本語必笑講座」3
著者 清水義範
出版 講談社
P78より引用
“目上の方というのはそのぐらいのことはたやすくやってしまい、
少しも苦労ではない、というのがこのことの論理である。”
小説家でエッセイストである著者による、日本語のおかしな使
い方や面白い部分を紹介する一冊。
政治家の言い回しから日本在住の外国人との対談まで、知らな
いうちにやってしまいがちな言葉遣いが多数収録されています。
上記の引用は、目下が目上をねぎらってはいけない理由につい
ての解説。どのような人でも、ねぎらってもらって文句をいうの
はどうなんでしょう?たやすく何でもできる、少しも苦労では無い
よう -
Posted by ブクログ
読書録「日本ジジババ列伝」3
著者 清水義範
出版 講談社
P305より引用
“なぜ私が老人を書くのかというと、私は老人がうらやましいか
らである。なぜうらやましいかというと、老人になるまで生きら
れたからである。”
小説家でエッセイストである著者による、老人たちの穏やかな
日常と、それまでの人生の一部を描いた短編小説集。
兄弟げんかの話から一人暮らしの話まで、楽しみながらも切な
い日々が淡々と書かれています。
上記の引用は、あとがきでの一文。
初の刊行は他社で1997年、その当時に老人ということは、戦中戦
後を過ごした方たちなので、この一文は非常に重い想いが込めら
れているので -
Posted by ブクログ
なんだか表紙がホモくさ・・・
沖田と西郷どんみたいなビジュアルですね、どっちが会津でどっちが薩摩なのかすぐにわかる。
佐久間象山の塾で知り合った、会津藩と薩摩藩の二人の若者が、敵になり味方になり、武士の世が終わって近代化の道を歩む激動の時代を生きていくお話。
実に淡々と語られている。
くるくるとねじれるDNAのらせん構造のような、二人の立場。
決して交わることなく、傍から見れば、勝ち組と負け組を交代しながらも、それぞれの藩士としての生き方を貫いていく。
そして、その友情は最後まで変わることはなかった。
その一方で、主人公の奥方の、近代的でドライな考え方もいいなあ~と思う。
読もうと思ったき