清水義範のレビュー一覧

  • 愛と日本語の惑乱

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    日本語の言葉にまつわる話題を絡めた恋愛小説という不思議な話。前半の伏線が最後に収束して行くストーリーも秀逸だし、読み終わったときちょっとだけ言葉に対する意識が高まった気がした。

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    2014年03月05日
  • 蕎麦ときしめん

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    ネタバレ

    表題作をはじめ、どの作品も笑え、楽しめる。平凡なミステリー10冊でもかなわない面白さに脱帽。
    名古屋は東日本でもなく西日本でもなく、超日本。

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    2014年03月03日
  • やっとかめ探偵団と殺人魔

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    ネタバレ

    おばあちゃんの名古屋弁好きです。繁華街のミステリーではなく、下町のミステリーです。こういうのは初めてで、楽しめました。

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    2014年03月03日
  • おもしろくても理科

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    この歳になっても理科が苦手だけど面白そうなので読んで見た。
    初歩的な内容でありながら、面白いエッセイで仮説も面白い。
    西原理恵子の漫画も楽しいアクセント。
    ただおおもとの雑誌の掲載は約20年前という事を知って読まなければいけないが、それはそれで楽しめる。
    この20年で世界の人口は15億人も増えてる!

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    2014年03月03日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    ふむふむと全く違和感無く「徒然草」が理解できる年齢になりました。「一面ではこれが真実だ、と思っても、別の面を見ればその逆の結論も出せる」大抵のことは経験した大人ですから。柔軟思考、不統一さを持って「神様からの贈り物」光り輝く50代を楽しみましょう。

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    2014年02月20日
  • 飛びすぎる教室

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    読書録「飛びすぎる教室」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P23より引用
    “どんなに憧れたって我々は絶対にヨーロッパ人にはなれず、ア
    ジア人のままなのに。”

     目次から抜粋引用
    “文明の自己紹介
     食べ方は生きる知恵
     眠るための場所
     有名な話がいっぱい
     中心でも端でもなく”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校の先生が
    授業中にしたような雑談のようなエッセイ集。
     歴史についてから宇宙についてまで、西原氏のマンガを添えて
    書かれています。

     上記の引用は、日本の世界史の見方についての一文。
    ないものねだりばかりしていても、時間と労力を浪費するばか

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    2013年12月10日
  • もっとどうころんでも社会科

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    読書録「もっとどうころんでも社会科」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P80より引用
    “食の移りかわりには、その民族の繁栄ぶりとか、文化など、歴
    史性が密接にからんでいるのだ。”

     目次から抜粋引用
    “思えば何でも食うもんだ
     吉良上野介ゆかりの吉良へ行く
     お金にまつわるエトセトラ
     オランダ人の謎
     二十世紀はこう始まった”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校で習った
    ような社会科の問題について考えたエッセイ集。
     日本人と土地についてから家族についてまで、歴史の出来事を
    引用しながら西原氏のマンガとともに書かれています。

     上記の引用は、食べ物

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    2013年12月08日
  • 夫婦で行くイタリア歴史の街々

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    清水義範氏による南北イタリア旅行記。

    率直な感想は、実に普通、というか素直な紀行文である。
    清水義範といえば、結構ユニークな作風の人と認識していたが、本書のスタイルは実にクセがない。
    自分がたどった旅程に沿って、その街々で目にしたものを語りつつ、街や建物にまつわる歴史を解説していくスタイル。

    思ったよりわくわくするという感じではない。
    でもイタリアの主要な街々についての広く浅い知識は得られる。

    街の地図も写真もないのが痛い。

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    2013年12月06日
  • どうころんでも社会科

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    読書録「どうころんでも社会科」3

    著者 清水義範
    え  西原理恵子
    出版 講談社

    P108より引用
    “言うまでもないが、結局は昆布というものが、実にいい味の出
    る、おいしいものだから好まれたのである。押しつけられてもま
    ずい物は定着しない。”

     目次から抜粋引用
    “リアス式海岸とは何か
     まぼろしの昆布ロード
     縄文時代を考えてみる
     富士山と月見草
     歴史だらけの二都物語”

     小説家・エッセイストと漫画家のコンビで送る、学校の社会科
    で習ったようなことを、より面白く教えてくれる一冊。
     知多半島についてからイスタンブールについてまで、西原市の
    マンガとともに書かれています。

     上記

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    2013年12月04日
  • 暴言で読む日本史

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    「書を日没する処の天子に」(聖徳太子)、「この一門にあらざるは人非人たるべし」(平家)、「貧乏人は麦を食え」(池田勇人)等、歴史上の数ある名言には暴言・失言が溢れていた。ヤマトタケルからマッカーサーまで、発言者の真意や歴史の裏側に迫る暴言で読み解く新・日本史。

    あの人物が言ったと伝えられてきた言葉が実は別の第三者の言葉だったのか等々びっくりな新解釈も出てきますが、歴史的背景をもとにした著者・清水義範氏の説明を辿っていくと説得力あります。

    こうゆう明後日の切り口から歴史に出会えていればもう少し興味を持って授業に励めていたのかも・・・なんて思いつつ、肩の力を抜いて読める興味深い内容でした。

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    2013年11月24日
  • ifの幕末

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    もし幕末の日本に、日本びいきで日本語も堪能なフランス人が渡来し、密かに幕府に協力していたら....という歴史の「if」を描いた小説。
    時代考証や実際の人物像との整合性等、細かなことを気にしながら読むような種類の小説ではないので、架空の設定を活かした荒唐無稽なストーリー展開を期待したが、今ひとつハジケ具合が足りず、正直物足りなさが読後残った。
    娯楽小説なのだから、もっとハチャメチャな「if」(例えば主人公の活躍により大政奉還が行われず、江戸幕府が現在まで存続する等々)を描いた方が、痛快で面白くなったような気がする。

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    2013年10月15日
  • 【カラー版】夫婦で行くバルカンの国々

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    シリーズ物の三作目。文章だけで何となくその国に旅行した気分になってしまうのは、SNSやブログが氾濫している中でプロの作家の底力を感じる。ただ自分にはほとんど知識が無い国々の旅行記だったので、Google mapや画像検索と合わせて読み進めたら面白さが増した。旅行中はたくさんの写真を撮っているということであるが、本に収録されているのは章末にモノクロの数枚だけなのが残念。

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    2013年09月01日
  • 日本語必笑講座

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    読書録「日本語必笑講座」3

    著者 清水義範
    出版 講談社

    P78より引用
    “目上の方というのはそのぐらいのことはたやすくやってしまい、
    少しも苦労ではない、というのがこのことの論理である。”

     小説家でエッセイストである著者による、日本語のおかしな使
    い方や面白い部分を紹介する一冊。
     政治家の言い回しから日本在住の外国人との対談まで、知らな
    いうちにやってしまいがちな言葉遣いが多数収録されています。

     上記の引用は、目下が目上をねぎらってはいけない理由につい
    ての解説。どのような人でも、ねぎらってもらって文句をいうの
    はどうなんでしょう?たやすく何でもできる、少しも苦労では無い
    よう

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    2013年08月16日
  • 日本ジジババ列伝

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    読書録「日本ジジババ列伝」3

    著者 清水義範
    出版 講談社

    P305より引用
    “なぜ私が老人を書くのかというと、私は老人がうらやましいか
    らである。なぜうらやましいかというと、老人になるまで生きら
    れたからである。”

     小説家でエッセイストである著者による、老人たちの穏やかな
    日常と、それまでの人生の一部を描いた短編小説集。
     兄弟げんかの話から一人暮らしの話まで、楽しみながらも切な
    い日々が淡々と書かれています。

     上記の引用は、あとがきでの一文。
    初の刊行は他社で1997年、その当時に老人ということは、戦中戦
    後を過ごした方たちなので、この一文は非常に重い想いが込めら
    れているので

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    2013年08月13日
  • 迷宮

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    捻っているようで捻ってないような、なかなか評価に迷うミステリー。テーマとなる猟奇殺人事件は興味深いのだが…

    24歳のOL猟奇殺人事件を巡り、ひとりの記憶喪失患者が、治療という名の元に犯罪記録、週刊誌の記事、手記を読まされる。

    解説で茶木則雄が古今東西の名作と比較し、このミステリーについて語るのだが、そこまでの作品ではないように思う。

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    2013年08月03日
  • おもしろくても理科

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    理科についてざっくり解説したエッセイ。清水氏が見聞きした事をなるべくサイバラ(挿絵のみ登場)でもわかるようにと書かれています。
    電車内でジャンプして何で同じ地点に着地できるか疑問な方は、慣性の法則の章だけでも読む価値があります。時間の変化についてはサッパリ分かりませんでした。
    あくまで広く浅くなので「海馬」(池谷×糸井)のような深い快感を求めると肩透かしをくらいます。ともかくも調べて見ようと意欲が湧いたので、興味の導火線にはなりました。

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    2013年07月26日
  • 会津春秋

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    なんだか表紙がホモくさ・・・
    沖田と西郷どんみたいなビジュアルですね、どっちが会津でどっちが薩摩なのかすぐにわかる。

    佐久間象山の塾で知り合った、会津藩と薩摩藩の二人の若者が、敵になり味方になり、武士の世が終わって近代化の道を歩む激動の時代を生きていくお話。
    実に淡々と語られている。
    くるくるとねじれるDNAのらせん構造のような、二人の立場。
    決して交わることなく、傍から見れば、勝ち組と負け組を交代しながらも、それぞれの藩士としての生き方を貫いていく。
    そして、その友情は最後まで変わることはなかった。
    その一方で、主人公の奥方の、近代的でドライな考え方もいいなあ~と思う。

    読もうと思ったき

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    2013年06月02日
  • 会津春秋

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    歴史モノが好きなのに
    いまひとつつかみ難かった幕末から明治初頭の勢力図が
    お陰で理解できたかも。
    小説としてはひっかかりの無さが物足りなかったけど
    『解りやすい』書かれかたは、さすが『せんせい』って感じ。

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    2013年05月12日
  • 虚構市立不条理中学校

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    15年前の話である
    それぞれの教科の痛いところを一つ一つ確認してくれる、だが主人公の話が結局理想論であることも否定できない、だから改善でなく逃走という結論に納得した
    結局大勢の国民を効率よく教育するには犠牲もありうる

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    2013年03月24日
  • 単位物語

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    面白かったし、勉強になりました
    今話題の放射能のことについてもかいてありました
    これを書いたときはまだシーベルトではなかったんですね

    物理っぽい
    勉強したくなりました。楽しそう

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    2013年03月05日