清水義範のレビュー一覧

  • 迷宮
    ちょっと軽めのミステリーが読みたい、ということで、書店の文庫コーナーで見つけた本。
    帯の煽り、「こんなとてつもない1冊が埋もれていた!」に惹かれて購入。

    記憶喪失の男が、治療と称して読まされる、猟奇殺人に関する文献。
    この各種文献(供述調書・週刊誌の記事・他)を中心に流れていく物語。

    各章での文...続きを読む
  • 大人のための文章教室
    今までに作家の数々の「文章読本」というものが出されていますが、読み物としてそれらの作品を鑑賞できますが、実用として参考にするにはなんだか違和感がありますね。谷崎潤一郎の『文章読本』は除いて。『大人のための文章教室』は、著者がこだわっていますがあくまでも「教室」というこで実用に役立つことが数多く書かれ...続きを読む
  • 人生うろうろ
    先祖や家族の為にお墓を買った男、就職の為の面接で自分をアピールしようとする若者、単身赴任のお父さん、狭いながらもやっと「我が家」を買った男、孫を巡った祖父母の金出し合戦、40歳を前に「このままじゃいけない」と自分の人生を変えようとする男女、義母の介護に精を出すお嫁さん。

    私たちの多くがこの本に出て...続きを読む
  • 迷宮
    <あらすじ>
    すごいすごいすごい!こんなとてつもない1冊が埋もれていた!!!

    24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。
    この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書...ひとり記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せ...続きを読む
  • 迷宮
    そんなに謎だらけでもないし、謎が売りの小説でもないと思うので
    残念ながら看板に偽りありという印象。
    著者の書きたかったこと伝えたかったことはよく分かるし、作品自体はそれほど駄目だとは思わないけど、
    帯が足を引っ張ってることって、最近多いなぁ。
  • 迷宮
    ごく普通のOL藤内真奈美は、合コンで知り合った大学生の井口克己に付きまとわれた末殺され、身体の一部分を切り取られる。井口はそれをアイスクリームの中に埋め込み保管していた。作家の中澤は、世間で『アイスクリーム殺人事件』と呼ばれたこの猟奇殺人を題材に小説を書くべく、井口や真奈美の周辺を取材する。その取材...続きを読む
  • 蕎麦ときしめん
    名古屋に行ってみたくなります。きしめんも食べたくなります。
    味噌カツは大好きです。
    名古屋論はとてもおもしろかったです。
  • 迷宮
    記憶喪失という、たぶん主人公であろう人物の事が分からないまま
    話は進んでいくけど、
    途中で、きっとこの人が犯人だって言うのは察しが付く。

    最後まで読んで、思った事は
    この内容に似た事件。何年か前にNEWSで見た気がする。。

    妹ではなかったけど、

    本に影響されてたら、またまた内容とかぶるので
    ...続きを読む
  • 迷宮
    えぇえ???


    ものすごいあおりの文章に思わず購入した一冊。
    「すごいすごいすごい! こんなとてつもない一冊が埋もれていた!!!」

    途中までは本当にすごい。
    伏線と言うか半ば予測できるようなそうでないような、
    およそありえない仕立てにうきうき。

    とある猟奇殺人の供述調書や小説仕立ての文章、
    ...続きを読む
  • 迷宮
    ものすごく積んであったので買ってみました。
    猟奇殺人という背景があったせいかあまり読んでいて
    気分のいいものではなかったですね。
    どんでん返しが好きな私には物足りなかったかな。
    被害者女性の別の一面が出てきたあたりは「お?」と
    思ったのだけれどそれ以上の展開がなかったのが残念。
    作家を通した筆者の本...続きを読む
  • やっとかめ探偵団と鬼の栖
    主人公まつ尾を中心とした穏やかなお年寄りが醸し出すのどかな雰囲気に似合わず、話は幼児虐待と子殺し、そして娘を思う母の代理殺人と続く。

    こういったのどかな状況設定ではもっとぬるい湯に浸かったような事件が合うと思うのだが。
    まつ尾の悲しい過去、幼くして別れさせられてしまった娘と心が通わせるシーンもあり...続きを読む
  • やっとかめ探偵団と殺人魔
    名古屋版のミス・マープルの三作目ですね。
    名古屋弁を読むのも慣れてき来て、作品の流れに乗ることができた。

    一連の殺人事件ををそれぞれ短編に仕立てた最後の一編でその謎をさらりと解いてしまう、悲しいけれど綺麗な筋書きとなっています。

    相変わらず主人公波川 まつ尾の周りに集まる年老いていながらも自分の...続きを読む
  • やっとかめ探偵団
    名古屋版のミス・マープルですね。
    最初は名古屋弁を読むのが辛かったですが、波に乗ってくると独特の面白さがにじみ出てきて楽しくなりました。
    「やっとかめ」とは名古屋弁、それもかなり年配の方が使う言葉で「久しぶり」という意味だそうです。
    人生をある意味でリタイアしたご婦人方が堂々と人生を生きている姿が頼...続きを読む
  • 迷宮
    文章が素敵

    ちょっとっていうかかなり試験的だよねこの作品って感じ。
    やろうとしてることとか、やりとりの中で
    この人は何を思ってたんだろうとか考えてたら面白かったです

    ミステリーと思って読むといけないのかなあ…と思ったり

    好き嫌いかなり別れると思います

    単純に物語だけだと☆3かなとおもいつつも...続きを読む
  • 大人のための文章教室
    接続詞を出来るだけ多くの種類を使ってみる。一つの文は三節まで。文体特にである調にですます調を入れる際のテクニック。変換しすぎの注意。これくらいかな。役に立ちそうなことは。
  • いい奴じゃん
    25歳フリーターの、とてつもなく運の悪い男、が主人公。

    なんとゆうか、可もなく不可もなく、といった印象。
    面白くないことはない、と言えなくもない、といっても過言ではない(なんのこっちゃ)。
    悪く言えば、地に足がついてないというのか、なんかこう軽いカンジがして読み応えがイマイチでした。

    くれぐれも...続きを読む
  • もっとおもしろくても理科
    理科と言いながら、だいぶ取っ付きづらいところまで
    幅を広げてしまったのか、かなり読みづらなかったです。

    ま、それでもだいぶ読みやすくはしてるんでしょうけど…。

    ビッグバンの会なんて、早々に投げ出したくなるほどでしたよ。
    サイバラの絵でちょっと癒されましたが。
  • 蕎麦ときしめん
    古い本だけど、結構面白かった。

    「英語語源日本語説」、新たな切り口で面白かった。
    こういう考え方もあるんだなーと。勉強になりました。

    一番面白かったのは、「三人の雀鬼」かな。
    思わず笑ってしまった。

    肝心の「蕎麦ときしめん」は、よく分からなかった。
    結局、蕎麦ときしめんは何だっけ?
  • 永遠のジャック&ベティ
    2011.07.30
    最初の三編で大爆笑。腹痛い。他は集中力が持たず、かつ文体が苦手であまり読めなかった。二十年以上前に書かれたものとはびっくり。
  • 永遠のジャック&ベティ
    びっくりするくらいハチャメチャな短篇集。
    予期しない方向に突っ走っていくので、戸惑いながらもワクワクする。

    おじいさんが大活躍する「ワープロ爺さん」、「栄光の一日」、ぐだぐたっぷりがツボな「インパクトの瞬間」が良かった。

    「冴子」はダメだった。苦手。