清水義範のレビュー一覧
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読書録「はじめてわかる国語」4
著者 清水義範
え 西原理恵子
出版 講談社
P18より引用
“あんなつまらない見学のことをどう書きゃいいのか、と思いな
がらも、型通りに、行った、見た、ためになった、という作文を
書いたものだ。”
目次から抜粋引用
“国語って正体不明の学科だった
悩ましきかな漢字
あの歌はこんな意味だった
挨拶は丁重に”
小説家・エッセイストと漫画家のコンビによる、学校で習った
国語の問題点について記したエッセイ集。
国語の試験についてから日本語本ブームについてまで、西原氏
のマンガを添えて書かれています。
上記の引用は、小学校での国語の勉強について -
Posted by ブクログ
会津と薩摩の若い藩士が象山塾でであい、無二の親友となるも、幕末〜維新の世ゆえ敵味方の地に別れ、要所要所では偶然必然の再会で酌み交わしつつ、それぞれの人生をいきぬいてゆく物語。終点は西南戦争。
主人公が松平容保公の近習ということで、上の立つものの苦悩を間近に描ける一方で、名もない周りに流されていくしかない立場の藩士の目からみることで、歴史上の大事件も淡々とえがかれ、かえってリアルな読後感。清水義範らしく登場人物がさわやかで前向きだし、主人公の夫人が先見の明を持った考え方で主人公を支えているのもよかった。
ふだんは歴史小説はほとんど読まないけれど、「新撰組!」「篤姫」「龍馬伝」「八重の桜」などの幕 -
Posted by ブクログ
単位をテーマにしたエッセイなのだけれど、そんな説明ではこの本の面白さが伝わらない。温度、長さ、速さ、電気、様々な単位の説明をしながら、うまくそれと関わった短い物語を挟みつつ、「これが難しいのである。」とかなんとか、単位に対してぼやいたりもする。
純粋に、清水さんの語り口の面白さ。
というよりは、清水さんが面白いと感じることへの面白さ。
単位の奥深さ、単位そのものについての興味。
そういう色んな要素で成り立っている、大変面白いエッセイだった。
地球の円周を4万等分したのが1m。へぇ。
摂氏と華氏の違い。決められ方。へぇへぇ。
電気ってなんかよくわからない。へぇへぇへぇ。 -
Posted by ブクログ
古本で購入。
「そうそう、そうなんだ清水さん」と著者に共感を覚えずにいられない。
数年間、塾で国語を教えていたからわかる。小中学校の国語はかなりヤバいのである。
たった数年間、塾で国語を教えていただけでわかる。
と言うか、そんなのは自分が教わってたときから知ってた。
僕は国語が好きだけど、国語の授業は嫌いだった。
たとえば、意味があるのかさっぱりわからない精読。
「獅子狩紋錦」は確かにおもしろかった。でもこれを何時間もかけてじっくり中身を見る意味が僕にはわからなかった。
「『獅子狩紋錦』だけ読めても他の文章を読み解けるわけじゃないからなぁ」という嫌なガキだった。
いやまぁそれ -