【感想・ネタバレ】身もフタもない日本文学史のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年04月15日

清水義範(しみずよしのり:1947年生まれ)による日本文学史をユーモラスに語る書。

若手作家が奇を衒って書いたものとは違い、案外と深みのある考察だ。

ページの多くは古典に割かれている。
源氏物語、短歌、枕草子、方丈記、徒然草、平家物語、太平記、・・・

文学のみならず、そレヲ書き上げた作家にも言...続きを読む及してある箇所もあり、楽しめる。

日本文学史をざっと楽しく読み通すには非常によい書だと感じた。

こんなおじいちゃん(清水さんに失礼かな・・・)が身近にいると、読書も楽しめるんだろうな!

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【目次】
雑談1 「源氏物語」のどこが奇跡か
雑談2 短歌のやりとりはメールである
雑談3 エッセイは自慢話だ
雑談4 「平家物語」と「太平記」
雑談5 紀行文学は悪口文学
雑談6 西鶴と近松―大衆文学の誕生
雑談7 「浮世風呂」はケータイ小説?
雑談8 漱石の文章は英語力のたまもの
雑談9 みんな自分にしか興味がない
雑談10 エンターテインメントも文学の華
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Posted by ブクログ 2019年03月20日

『源氏物語』から現代のエンタメ作家までとてもわかりやすく、清水流にひもといてくれた。好作品である。世界の宝である『源氏物語』を持つ我が国の文化に誇りがもてる。『源氏物語』は苦労して読んだだけに、素直にうれしかった。余談もおもしろい。著者も世界文学全集持っていて、3割しか読んでないそうだが、私は6割は...続きを読む読んでいて、著者の知らない世界も知っていることになるので少し誇りに思った。『戦争と平和』は読む価値大いにある。

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Posted by ブクログ 2019年02月17日

源氏物語からSFまで、日本文学を大雑把に、わかりやすく、身もフタもなく決めつけて紹介している。

源氏物語は奇跡だ とか
平安時代の短歌のやり取りは現代のメールと同じだ とか
文学界の重鎮たちは、自分にしか興味がない とか
けちょんけちょんに文豪たちをけなしていると思えば、夏目漱石のことは大絶賛 と...続きを読む

あまのじゃくだから、けちょんけちょんにけなされていた文豪さんたちの作品も読んでみたいなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月02日

清水義範の本を読むのはいつ以来だろうか?学生以来だから10年ぶりくらい?

久しぶりに読んでも相変わらずおもしろくて、どんどん読んでしまった。
古典の授業でやる作品をほめてるなあと思ったら、近代の文豪はけっこう特徴をズバズバあげて切って行ったりとか。
「へー、そういう風な人物・作風なんだ」と感心しつ...続きを読むつ読んだ。

またなんか文学小説なりを読みたいなと思わせる本だった。

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Posted by ブクログ 2013年01月01日

これを読んで文学史で点は取れないけど、有名な文学作品にどう向き合えばよいかがわかる本。10章に別れているので、興味のある所だけ読んでもよし。
著者の『国語入試問題必勝法』もおすすめです。あっパロディですから、リラックスタイムに。

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Posted by ブクログ 2011年08月16日

日本文学のまったくのド素人の私ですが、この本は日本文学の流れをとらえる「全体像をとらえる」本として最高峰に位置付けられるものなのではないでしょうか?私見が中心で記載されているものの、物事をズバッと言い切っているところが、実に爽快でした。なんとなく文豪として知っていた作家がどんな時代にどんな位置付けで...続きを読む誕生し、実力はこんなもんだよのようなことを誠に簡潔に述べていることで、文学素人をも飽きさせない軽快なテンポで進んでいきます。

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Posted by ブクログ 2011年07月18日

日本文学史をザクっと解説しているだけかと思えば、純文学と大衆文学の違いなんかもいろいろ解説してあって文学史に強くなれる一冊。

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Posted by ブクログ 2010年04月27日

日本文学史をざっくりと、ホントにざっくりと書いた軽い読み物。

近代以降の日本の文学作品はエリートの上から目線の文学だという作者の仮説はなかなか面白かった。

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Posted by ブクログ 2010年02月27日

日本文学史の大事なところを、肩肘張らずにざっくり理解しようというのが主旨だと思います。面白いと思いました。
漱石が現在の文章を創ったという箇所が印象に残っています。漱石がいなかったら、わたしは今どんな文章を書いているのでしょう。

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Posted by ブクログ 2018年07月01日

雑談1 「源氏物語」のどこが奇跡か
雑談2 短歌のやりとりはメールである
雑談3 エッセイは自慢話だ
雑談4 「平家物語」と「太平記」
雑談5 紀行文学は悪口文学
雑談6 西鶴と近松―大衆文学の誕生
雑談7 「浮世風呂」はケータイ小説?

雑談8 漱石の文章は英語力のたまもの
雑談9 みんな自分にし...続きを読むか興味がない
雑談10 エンターテインメイントの文学の華

ざっくり文学史。これくらいなら苦手意識なく読める。
雑談8以降は著者の好みに偏りあり。

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Posted by ブクログ 2016年04月03日

現代のところはちょっと端折りすぎだろ!と思ってしまうが、近代以前の紹介はわかりやすく、なんといっても面白い。この著者の視点って、いつも斬新で感心してしまう。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

28ページ 「アキレウスは無敵の英雄だが、かかとに弱点があり、そこを切られて死ぬ」 切られて→射られて

28ページ 「オデッセイ(オデュッセウスの英語読み)」 →(オデュッセイアの英語読み)

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Posted by ブクログ 2010年08月13日

肩肘のはらない日本文学史。
作家が書いているだけあって読み物として面白い。
短歌のやり取りがメールのやり取りというのは他でも読んだことがあるが、江戸時代にケータイ小説があったというのは新しい発見だった。

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