清水義範のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
清水義範の真骨頂とでもいうべき、あまりにも具体的かつ、リアリティのない妄想がつまった短編集。特に表題作の『永遠のジャック&ベティ』は、ごくごく短いページ数ながら、立ち上がれなくなるほどの破壊力があります。代表作である『蕎麦ときしめん』は名古屋人に関する妄想なので、めちゃくちゃ面白いんだけど、そんなに名古屋を知らない人にとってはそこまで笑えないという欠点がある。だけどこの『ジャック&ベティ』は中学校で英語を勉強してきた人なら、絶対に誰でも楽しむことができる内容です。むしろ中学校の教室で、みんなで回し読みしていたときが一番笑えたのかもしれません。
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Posted by ブクログ
清水義範氏はパスティーシュの作家と呼ばれます。
そもそもパスティーシュというジャンル自体が清水氏のために作られたようなもんです。
単なるパロディや模倣の領域を越えたシミジング・ワールド(私の作った言葉です)が、パスティーシュです。
たぶん有名なのは、『蕎麦ときしめん』『国語入試問題必勝法』でしょうが、私は、この『永遠のジャック&ベティ』が大好きです。
この短編集の中でも最も好みなのが「インパクトの瞬間」。
”ジンクピリチオン効果”には、吹き出してしまいました。
”遠赤焙煎珈琲”、”コクがあるのにキレがある”、ああ、聞き流していた言葉がなんと新鮮で不思議な言葉に変貌するのか。
公の場(例え -
Posted by ブクログ
面白かった、いつかまた読もう、と思わせる文句なしの星5つ。
接続詞の語彙が乏しいと、文章がチープになる。いきなりガツンと打たれました。
句読点の使い方、しゃべくり文(口語みたいなもんか)などの書き方と、前半はテクニックを説明。
後半は、ビジネス文書や紀行文などの書き方の表技裏技。裏技とあるものの、小生には全部表技に思えた。
著者は、パスティーシュなる他の作家の文体を真似る手法を用いるとのこと。歌や仕草の物まねではなく、文章を真似るのだから、そりゃまた高度な遊び。そんな知的なことをやってみたい。それには、たくさん読書せねば。
もちろん、文章の上手に書くためには、たくさん読書する必要があるんだ