清水義範のレビュー一覧

  • 独断流「読書」必勝法

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     三島由紀夫『金閣寺』が紹介されているので読む。既読作品の解釈だけ読んで、長らく積ん読していた。今回、これまで避けてきた未読作品についても読んでしまう。
     巻末「王道ミステリーの楽しみ」では慎重にトリックに触れないようにしているが、小説は全て広義のミステリーである。『魔の山』のアレは知りたくなかった。

     西原理恵子のマンガは不羈奔放で面白いけれど、361頁『ジェダイの復讐』の扱いにあきれた。「スターウォーズは結局ただの親子ゲンカで、最後に親父を手で投げた」。……ホントに観たのだろうか?

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    2021年06月03日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    著者ほどカッコよく出来ませんが兼好さんの死生観やものの見方は身近に感じます。鎌倉時代末期から太平記の動乱期という背景を考えばこの古典が読まれているヒントがあるかも知れません。若い時にはわかりませんねー。

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    2021年04月28日
  • 蕎麦ときしめん

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    本の最初にたまに載っている「序文」という章をつなげて一つのドラマに仕立てあげたり、架空の論文を巡るドラマを描いたり、今まで読んだことのない手法でとても面白かった。あまりに巧妙な語り口なので実在する論文かと思ったよ…

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    2021年04月13日
  • 神々の午睡(下)

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    下巻になってくると、開祖亡き後年数経て、どんどん話(教義)がずれていくところを非常に面白く清水風味で味付けされている。やはり単純に大爆笑なのが、“慈部経の天豊”(B教のK海)もう、絶対こんな人だったとしか思えなくなってくる。面白かった。

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    2021年04月08日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    これは斬新というか非常に面白い。
    あまり話題にはならなかったのかもとも思うが、電子書籍化されているところから、気に入った人も居たのだろうと思う。

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    2020年12月05日
  • 永遠のジャック&ベティ

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    ショートショートといえば、で真っ先に名前が上がる星新一は、どこかお伽話のような世界観でお馴染みだけれど、清水作品には星新一とは違う庶民っぽさというか若干の下世話テイストというかが含まれていて「永遠のジャック&ベティ」も、そこらへんの要素ならではの面白さに仕上がっている。

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    2020年11月26日
  • ザ・対決

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    「もし対決したら」というジョーク小説10番勝負

    どんな対決なのか、どんなオチなのかもそれぞれ異なるので、マンネリ化せずに最後まで読める

    描かれてるのは以下10作
    ソクラテスvs釈迦
    シェイクスピアvs近松門左衛門
    ロビンソン・クルーソーvsガリヴァー
    コーヒーvs茶
    桃太郎vs金太郎
    ラーメンvsカレーライス
    楊貴妃vsクレオパトラ
    空海vs最澄
    大岡越前守vs遠山金四郎
    紙vs火薬vs羅針盤


    ・ソクラテスvs釈迦
    オチがなんか、日本の悪しき風習というか、滑稽さを揶揄する感じで昭和チック

    ・シェイクスピアvs近松門左衛門
    言われてみれば確かに確かにこの二人は歴史と悲劇という似たような

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    2020年10月09日
  • ビビンパ

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    懐かしかった

    高校生の頃に清水さんの作品をよく読んでいました。何がどう、というのではないけれど何故かクスリと笑えてしまうのが好きで。作風が変わったのでしょうか、私が年をとったせいでしょうか、以前の面白さが感じられる部分が少なかったように思います。それでも、個人的には、「平成元年の十大ニュース」が楽しめました。私自身が大きな転機を迎えた年だったので、印象に残っていたニュースがたくさん出てきて懐かしかったです。

    #シュール #笑える

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    2021年07月24日
  • 虚構市立不条理中学校

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    中学のいわゆる保護者会に行った妻と息子が帰って来なかったので、中学校に乗り込む作家さんのお話
    学校教育に対して、清水義範らしい揶揄の仕方なんだけど、この中学の教育論というかがすっげーわかるわー
    というより、教育論批判についてかなり同意するというのが正しいかな

    30年前に書かれたものなのに、今現在でもこの課題はまったく進展がないというのを実感
    自分が体験したものと、親目線で見て取れるものと、親として教師と接して感じるもの
    もっと子供を信じてやればいいと思うんだけどなぁ


    作中で、教育というのは復讐だという主張があるけど、まぁ一理あると思う
    ストレートで教師になる人は、子供の頃から教師になるま

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    2020年04月03日
  • 暴言で読む日本史

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    日本史に残る暴言や失言を検証して、発言者の真意や裏側の読み解きを試みた本。

    本人が言ったとされるものについては当時の時代背景を、曲解された言葉については曲解された経緯などが書かれています。

    言葉があるからこそ歴史は動き、言葉が遺されることで私たちは歴史人物の人間性を感じることができます。名言だけでなく暴言や失言の背景を知ることで、歴史はもっと身近になります。

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    2019年12月21日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

    匿名

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     徒然草をベースにした老年期を考えた本である。
     50代を迎えた私には参考になるところが幾つかある。50代まで生きてきたのなら生活力はあるのだからアタフタしなさんな、と言っているところが共感が持てる。あと、友情というのは若者の特権であり、老境に達したらノスタルジーでしかない、と看破しているところも小気味よかった。
     作者による吉田兼好の評価も面白い。

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    2019年11月27日
  • 身もフタもない日本文学史

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    『源氏物語』から現代のエンタメ作家までとてもわかりやすく、清水流にひもといてくれた。好作品である。世界の宝である『源氏物語』を持つ我が国の文化に誇りがもてる。『源氏物語』は苦労して読んだだけに、素直にうれしかった。余談もおもしろい。著者も世界文学全集持っていて、3割しか読んでないそうだが、私は6割は読んでいて、著者の知らない世界も知っていることになるので少し誇りに思った。『戦争と平和』は読む価値大いにある。

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    2019年03月20日
  • 身もフタもない日本文学史

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    源氏物語からSFまで、日本文学を大雑把に、わかりやすく、身もフタもなく決めつけて紹介している。

    源氏物語は奇跡だ とか
    平安時代の短歌のやり取りは現代のメールと同じだ とか
    文学界の重鎮たちは、自分にしか興味がない とか
    けちょんけちょんに文豪たちをけなしていると思えば、夏目漱石のことは大絶賛 とか

    あまのじゃくだから、けちょんけちょんにけなされていた文豪さんたちの作品も読んでみたいなぁ。

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    2019年02月17日
  • 心を操る文章術

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    清水さん風の文章読本にもなっているかなー。
    書名から受ける印象ほどテクニックは書かれていない。

    どのような文章を書くにしろ、人柄がそれを書く。それを前提、っちゅーか認めた上で、こういう工夫をすると意図に沿った、他人に届きやすいものになりますよ、というのがさらっと書かれていてこの本自体がいい見本だと思う由。

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    2019年01月20日
  • ちょっと毒のあるほうが、人生うまくいく! 「枕草子」に学ぶ「強く賢く生きる」知恵

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    清水さんなりの枕草子、ひいては清少納言の解釈が綴られていて、面白い。私なんか有名な第一段くらいしか知らなかったので、率直にためになった。

    ただ本のタイトルがややミスリーディングな感じ。実際には毒の部分だけじゃなくて、感性全体について書いてあるのに。もったいない気がする。

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    2019年01月20日
  • ifの幕末

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    清水さんのファンをやっているとよくあるのだけれど。ハードカバーで刊行された時と、それが文庫化された時で(内容は一緒で)書名が変わるトラップ… ええ、今回も気づかずにまた入手して読んでしまいましたw

    まぁ、清水さん大好きなのでいいのだけれど。というわけで本書は「幕末裏返史」の文庫化に際して書名が変わった長編小説です。2章あたりまで読んで気づきました。

    清水節炸裂ですな。

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    2019年01月20日
  • 50代から余裕が生まれる人 なくなる人 「おくのほそ道」に学ぶ自分のための人生

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    まだ不惑にもなってない時点で読むのはこの本の趣旨には反しているのかもしれないけど。
    思いがけずRPG重要、に通ずるコトが書いてあったりしておお、っとなった。
    あと、適度に「話を盛る」ことも楽しいよね。おくのほそ道の印象変わったわ。

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    2019年01月20日
  • 清水義範ができるまで

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    清水義範厨の私としては満足。

    文庫化されるまでずいぶん時間がかかっているし、厨としては既知のことも多かったけれど、なんだか安心する。

    いくつか、紹介されていた本が読みたくなったり、映画が見たくなった。

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    2019年01月20日
  • 【カラー版】夫婦で行くバルカンの国々

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    清水さん、今度はバルカン半島かー。全然知らないところだったのでいろいろ新鮮だった。
    アルバニアが相当ユニークな感じというのはわかった。良くも悪くも、今現在は素朴な国が多そうで、チーズとヨーグルトは美味しそう。

    クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園には行ってみたくなった。

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    2019年01月20日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    まだ清水さんのようには考えられないコトもあるけれど、基本的にはヒトへの好奇心を忘れちゃいかんよね、ということかなぁ、と勝手な解釈を。10年後に再読するのがいいかね。

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    2019年01月20日