清水義範のレビュー一覧

  • はじめてわかる国語

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     小中高と国語は得意科目だった。自慢話になるが、高校の頃は学年トップに立ったこともある。それでいて、本書に引用された小学生の国語の問題が解らない。まさに著者の言う「正体不明の学科」だ。
     「あの歌はこんな意味だった」を読むと、清水義範も多くの人が陥りがちな「巨人の星」に関する勘違いをしている。「思い込んだら」と「重いコンダーラ」。主題歌のあの箇所で飛雄馬は地ならし装置を引っ張っていないにも関わらず、引っ張っていたかのような誤解がまかり通っている。昔のアニメージュでも論争があったものだ。
     著者は「巨人の星」連載時、少年マガジンの編集長に会った際に「消える魔球はなぜ消えるんですか?」と尋ねたそう

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    2022年08月31日
  • 考えすぎた人―お笑い哲学者列伝―

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    ネタバレ

    ソクラテスからサルトルまで、有名哲学者に焦点を当てたユーモア小説。専門家ではない作者が真面目に勉強し、わからないところは正直にわからんとぼやきつつも、読者が置き去りにされないよう、おもしろおかしく伝えようとしてくれている。これはあくまで小説なので解釈はあてにせず、考えすぎた人たちの偉大さと変わり具合を楽しむのが無難。熱心に捏ねた結果、とりあえずこうなったでいいと思う。なにより気楽に読めた。

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    2022年04月28日
  • 【カラー版】夫婦で行く意外とおいしいイギリス

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    イギリス関連本にはまっており、立て続けに読んでいるが、この本もなかなかおもしろかった。奥さんと一緒の旅エッセイで興味深い。タイトルにおいしいとある通り、旅行中の食事について、どんなものを食べどんな印象を持ったか書かれている。それに加え、旅行中のあらゆることが述べられている。そして、訪問地にまつわる歴史についてまとめて書かれているのだが、それがすごく秀逸だと思った。これは好き嫌い別れるかもしれないが私にはとても興味深く読めた。しかし解説は例の井形慶子さんで、自分のことばかり書いていることには興ざめだった。

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    2022年04月24日
  • 大人のための文章教室

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    いわゆる文章読本とは少し異なり、正直な物言い。
    文章を書くのは、自分をよく見せたい、そして相手を同意させるため。わかりやすく書くのが一番よく、一番難しいことでもある。

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    2022年04月12日
  • 大人のための文章教室

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    変に気取らず、プロのマネをせず、相手にわかりやすく書くこと。多く書くこと、できれば仲間内で文章を見せ合うことなど、一般人が文章をわかりやすく書くためのヒントが紹介されています。著者は実際に文章教室を開いているそうで、文例も生活に沿った具体的なものでわかりやすかったです。

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    2022年03月18日
  • 蕎麦ときしめん

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    蕎麦ときしめん

    清水義範
    発行:1989年10月15日
    講談社文庫
    初出:小説現代1993年11月号~1986年6月号

    書名となっている作品を含めた6本の短編小説。6編ともパスティーシュと呼ばれるジャンルの作品。模造作品とも訳されるが、文学ならある文体を真似て書く。パロディの一種。著者は名古屋出身の実力作家だけに、無茶苦茶面白い。2022年の元日にこの1冊、今年は幸先がいい。

    『商道をいく』と『猿蟹の賦』は司馬遼太郎風に書かれていることが感じられる。『三人の雀鬼』はおそらく阿佐田哲也風。あとはよく分からないが、あとがきを読むと、特定の作家の文体でなくてもいいようだ。例えば、家電の取説風と

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    2022年01月02日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    ※これは国語入試問題の必勝法を解説する本ではありません。

    国語の成績がどうにもこうにも伸びない受験生時代、題名に惹かれ、手に取った。読みながら「ふむふむなるほど、次からは実践してみよう」などと意気込んでいたのに、あとがきでフィクションだと知り、拍子抜けした思い出の本。それほど、説得力があり、虚構の必勝法だと知っていても、模試で試してみたりしていた。

    「時代食堂の特別料理」はいつかの国語の試験に出たことがあり、懐かしかった。偶然にも、このお話に再会できて、改めてゆっくり読めてよかった。

    最後に、この本の内容を必勝法に則って6文字で要約するならば「色々あった。」
    風刺とユーモアあふれる短編集

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    2021年12月19日
  • 独断流「読書」必勝法

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     三島由紀夫『金閣寺』が紹介されているので読む。既読作品の解釈だけ読んで、長らく積ん読していた。今回、これまで避けてきた未読作品についても読んでしまう。
     巻末「王道ミステリーの楽しみ」では慎重にトリックに触れないようにしているが、小説は全て広義のミステリーである。『魔の山』のアレは知りたくなかった。

     西原理恵子のマンガは不羈奔放で面白いけれど、361頁『ジェダイの復讐』の扱いにあきれた。「スターウォーズは結局ただの親子ゲンカで、最後に親父を手で投げた」。……ホントに観たのだろうか?

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    2021年06月03日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    著者ほどカッコよく出来ませんが兼好さんの死生観やものの見方は身近に感じます。鎌倉時代末期から太平記の動乱期という背景を考えばこの古典が読まれているヒントがあるかも知れません。若い時にはわかりませんねー。

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    2021年04月28日
  • 蕎麦ときしめん

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    本の最初にたまに載っている「序文」という章をつなげて一つのドラマに仕立てあげたり、架空の論文を巡るドラマを描いたり、今まで読んだことのない手法でとても面白かった。あまりに巧妙な語り口なので実在する論文かと思ったよ…

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    2021年04月13日
  • 神々の午睡(下)

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    下巻になってくると、開祖亡き後年数経て、どんどん話(教義)がずれていくところを非常に面白く清水風味で味付けされている。やはり単純に大爆笑なのが、“慈部経の天豊”(B教のK海)もう、絶対こんな人だったとしか思えなくなってくる。面白かった。

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    2021年04月08日
  • 国語入試問題必勝法 新装版

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    これは斬新というか非常に面白い。
    あまり話題にはならなかったのかもとも思うが、電子書籍化されているところから、気に入った人も居たのだろうと思う。

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    2020年12月05日
  • 永遠のジャック&ベティ

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    ショートショートといえば、で真っ先に名前が上がる星新一は、どこかお伽話のような世界観でお馴染みだけれど、清水作品には星新一とは違う庶民っぽさというか若干の下世話テイストというかが含まれていて「永遠のジャック&ベティ」も、そこらへんの要素ならではの面白さに仕上がっている。

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    2020年11月26日
  • ザ・対決

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    「もし対決したら」というジョーク小説10番勝負

    どんな対決なのか、どんなオチなのかもそれぞれ異なるので、マンネリ化せずに最後まで読める

    描かれてるのは以下10作
    ソクラテスvs釈迦
    シェイクスピアvs近松門左衛門
    ロビンソン・クルーソーvsガリヴァー
    コーヒーvs茶
    桃太郎vs金太郎
    ラーメンvsカレーライス
    楊貴妃vsクレオパトラ
    空海vs最澄
    大岡越前守vs遠山金四郎
    紙vs火薬vs羅針盤


    ・ソクラテスvs釈迦
    オチがなんか、日本の悪しき風習というか、滑稽さを揶揄する感じで昭和チック

    ・シェイクスピアvs近松門左衛門
    言われてみれば確かに確かにこの二人は歴史と悲劇という似たような

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    2020年10月09日
  • ビビンパ

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    懐かしかった

    高校生の頃に清水さんの作品をよく読んでいました。何がどう、というのではないけれど何故かクスリと笑えてしまうのが好きで。作風が変わったのでしょうか、私が年をとったせいでしょうか、以前の面白さが感じられる部分が少なかったように思います。それでも、個人的には、「平成元年の十大ニュース」が楽しめました。私自身が大きな転機を迎えた年だったので、印象に残っていたニュースがたくさん出てきて懐かしかったです。

    #シュール #笑える

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    2021年07月24日
  • 虚構市立不条理中学校

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    中学のいわゆる保護者会に行った妻と息子が帰って来なかったので、中学校に乗り込む作家さんのお話
    学校教育に対して、清水義範らしい揶揄の仕方なんだけど、この中学の教育論というかがすっげーわかるわー
    というより、教育論批判についてかなり同意するというのが正しいかな

    30年前に書かれたものなのに、今現在でもこの課題はまったく進展がないというのを実感
    自分が体験したものと、親目線で見て取れるものと、親として教師と接して感じるもの
    もっと子供を信じてやればいいと思うんだけどなぁ


    作中で、教育というのは復讐だという主張があるけど、まぁ一理あると思う
    ストレートで教師になる人は、子供の頃から教師になるま

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    2020年04月03日
  • 暴言で読む日本史

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    日本史に残る暴言や失言を検証して、発言者の真意や裏側の読み解きを試みた本。

    本人が言ったとされるものについては当時の時代背景を、曲解された言葉については曲解された経緯などが書かれています。

    言葉があるからこそ歴史は動き、言葉が遺されることで私たちは歴史人物の人間性を感じることができます。名言だけでなく暴言や失言の背景を知ることで、歴史はもっと身近になります。

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    2019年12月21日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

    匿名

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     徒然草をベースにした老年期を考えた本である。
     50代を迎えた私には参考になるところが幾つかある。50代まで生きてきたのなら生活力はあるのだからアタフタしなさんな、と言っているところが共感が持てる。あと、友情というのは若者の特権であり、老境に達したらノスタルジーでしかない、と看破しているところも小気味よかった。
     作者による吉田兼好の評価も面白い。

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    2019年11月27日
  • 身もフタもない日本文学史

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    『源氏物語』から現代のエンタメ作家までとてもわかりやすく、清水流にひもといてくれた。好作品である。世界の宝である『源氏物語』を持つ我が国の文化に誇りがもてる。『源氏物語』は苦労して読んだだけに、素直にうれしかった。余談もおもしろい。著者も世界文学全集持っていて、3割しか読んでないそうだが、私は6割は読んでいて、著者の知らない世界も知っていることになるので少し誇りに思った。『戦争と平和』は読む価値大いにある。

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    2019年03月20日
  • 身もフタもない日本文学史

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    源氏物語からSFまで、日本文学を大雑把に、わかりやすく、身もフタもなく決めつけて紹介している。

    源氏物語は奇跡だ とか
    平安時代の短歌のやり取りは現代のメールと同じだ とか
    文学界の重鎮たちは、自分にしか興味がない とか
    けちょんけちょんに文豪たちをけなしていると思えば、夏目漱石のことは大絶賛 とか

    あまのじゃくだから、けちょんけちょんにけなされていた文豪さんたちの作品も読んでみたいなぁ。

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    2019年02月17日