清水義範のレビュー一覧

  • 会津春秋

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    清水さん、こういう作品ホントに上手い。星5つにしようと思ったけど、自分が清水さんの作品に馴染みすぎてて甘い自覚はあるので4つに。

    ストーリーの下敷きになった史実は重い筈なのに、それを軽やかに爽やかに書ききる筆致の妙。

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    2019年01月20日
  • わが子に教える作文教室

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    週刊新潮の連載をまとめたものとのこと。
    そういえば、いくつかは読んだ事ある気がします。

    作文を通じて道徳教育してはいけない、の意見には禿同。

    子どもが小学生になったら、再読したい本ですね。

    それにしても、清水さんに作文みてもらっていた子ども達が、すごく羨ましいなぁ。

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    2019年01月20日
  • 夫婦で行くイタリア歴史の街々

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    自分は新婚旅行でイタリア(主に北側)に行ったんだけど、この本を読んだら齢とってからアイカタと二人でまた行くのもいいかなぁ、って思えた。

    サンマリノって面白い国だな。行ってみたい。

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    2019年01月20日
  • 【電子特別版】夫婦で行くイスラムの国々

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    ここ10年くらい、清水さんの書く小説なりエッセイなりを読んで来た人にはおなじみのイスラム世界からとらえた旅行記。

    それぞれの国の素朴なところを楽しみつつ、毎回「酒が飲めるか」を心配している様子のギャップが面白い。

    エジプトの国土利用率が5.5%程度、とゆー話はちょっと驚いたのと、なぜ「イスラムの国々」にスペインが入っているのか世界史に疎い自分には意外だった。

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    2019年01月20日
  • 早わかり世界の文学 ――パスティーシュ読書術

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    微妙に読者ターゲット層が見えにくい本だけど、逆に、どの人にも剥いている、とも感じた。

    この内容をあくまでライトに読ませるのは、清水さんの職人的筆致力のたまものだと思う。

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    2019年01月20日
  • 笑説大名古屋語辞典 改訂決定版

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    画:なかむら治彦、解説:杉戸清樹
    1998年に角川文庫からでた本です。名古屋ドームができたばっかの頃で、まんだセントレアなんか工事も始まっとらん頃ですから、古さは否めませんが、基本的には問題なんかあらせんわね。
    それにしても、横入りもおつとめ品も名古屋弁とはしらなんだなぁ。
    個人的にはB紙とかざら板とかいれて欲しい気もするけど、もしかしてこれって名古屋弁じゃなくて、尾張弁?
    落合が監督になる前だったので、非国民呼ばわり打けど、今だったらどう書かれるんかねぇ?
    今じゃ絶版になってまっとるで、古本屋で見つけてちょうでゃあ(^-^)/

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    2018年12月13日
  • 迷宮

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    清水氏の小説って、こんなに冷静なものなのだとやっとかめシリーズや、勉強シリーズでしか触れていなかった作者の作品に驚きました。
    作品の文体、文章、言葉遣いに引き込まれる感覚で一気読みでした。
    著者は日本語に対する深い考察を持っていてその著述も多く大変に興味深い。
    だからであろうか、この作品を読む際に文章に対する抵抗があまり無い。
    普通どのような作品を読んでも理解しづらい表現があるし、それが自分の読解力不足が理由の時も含めて当たり前なのだけれど。
    この作品ではさまざまな文体を駆使しているけれどそれぞれの文体の隅々まで著者の神経が行き届いていると感じられた。

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    2018年11月20日
  • 大人のための文章教室

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    ・ちゃんと伝わる文章は修練で身につけられるが、名文にある品格はトレーニングでは身につかない。それは文章力の話ではなく、人間性の問題なんだから
    ・依頼する文章を書くときは、なぜ依頼するのかを説明する。それが人を動かすコツである。そういうことを書けば、お世辞っぽい言葉が並んでしまい、かえって相手は気を悪くするんじゃないかと心配になるかもしれない。だが、その心配は無用である。お世辞を言われて気を悪くする人などほとんどいない。大概の人はいい気分になる。人にものを頼むなら、お世辞のひとつも言うのがあたりまえ
    ・謝罪文を書くコツは、すべての事情を長々と書くこと。文書の長さで、深くおわびしたい気持である、と

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    2018年11月04日
  • 早わかり世界の文学 ――パスティーシュ読書術

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    源氏物語、ドン・キホーテとその続編、罪と罰、ファウスト、ガリバー旅行記、ロビンソン・クルーソー、坊ちゃん、吾輩は猫である、ハムレット、酒場、などなど多くの小説に対する要約、解説。まさに「早わかり世界の文学」の面目躍如と言える。しかも、歯切れのよい文章でテンポよく分かり易く書かれていて実に面白い。 この手の本はダメだとしたものだが、この本は先ず先ずの出来であるので、小説を読みたいのだが、どれにしようか迷っている人にお勧めしたい本である。

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    2018年10月23日
  • 【カラー版】夫婦で行く旅の食日記 世界あちこち味巡り

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    バルカン諸国から、中東、そしてスペイン、イタリアと。著者が旅行されたその場その場で出会った食べ物について、旅行記調で書かれています。夫婦での旅行記ですので、奥様の意見に対しての客観的な見方など、やり取りが目に前に見えるように臨場感あって楽しめました。現地の観光については、簡単にしか書かれていません。毎日何を食べたのか。何がおいしかったのか。そういった食事にまつわることに限定されています。しかしそれが素晴らしく。旅行に行くにあたって、料理はやはり重要な要素なのだなと思わされました。
    各章の最後に、出会った食べ物を、日本に帰ってから実際に作ったレシピが書かれています。著者と奥様の観察眼と、それを再

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    2018年10月21日
  • ザ・対決

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    期待していたより面白かった。
    自分は「ラーメンvsカレーライス」が好き。「楊貴妃vsクレオパトラ」は対決感は薄いけど嫌いじゃない。

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    2018年08月24日
  • 信長の女

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    ネタバレ

    まず、読みやすいことがこの小説の特徴であると思いました。
    歴史を扱っている小説でありながら、現代人に馴染みある言葉遣いで描くことで、より手に取りやすいものになっていると思われます。

    さて、この小説は、信長の天下布武の心理的原動力を、十一屋梨華という一人の女性を恋う心として書いていました。
    頭の回転が速く、自分と同じ革新的な考えをしており、自立した女性である梨華。彼女は信長に世界の広さを教えました。そして、彼女が自分の望む人生を歩むために母親の母国である明へ移住したために、信長は自分のやり方で彼女に再会しに行こうとします。すなわち、日本を平定し、朝鮮や明、さらにはヨーロッパまで日本を進出させ、

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    2018年05月19日
  • 日本の異界 名古屋

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    ネタバレ

    自分のカミさんが名古屋出身なので、ここに書かれていることの多くは、「あぁ、カミさんが昔教えてくれたな」と思う。
    ということは、この本に書かれていることは、普通の名古屋人(自分のカミさんが普通の名古屋人という前提ですが)の感覚と合っているということ。
    名古屋を知る、理解するには良い本だと思います。

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    2017年10月09日
  • 日本の異界 名古屋

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    ネタバレ

    名古屋圏民ですが、第一章、特に後半2つがどストライク。
    そうそう!そうなんだよ!!と言わずにはいられない。
    閉鎖的な理由で木曽三川が出てきたのが意外だったけど納得した。
    大阪の人がクーポン使わない理由が面白かった。なるほど。そらいらんわ。笑
    志の田うどんは知らなかったので今度食べてみたい。

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    2017年10月08日
  • 【電子特別版】夫婦で行くイスラムの国々

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    著者が50代に夫婦でイスラムの国々を旅行した紀行文。著者は3回のインド旅行後トルコに行った際、すっかりイスラム世界にはまってしまい、その後ウズベキスタン、イラン、レバノン、シリア、ヨルダン、チュニジア、モロッコ、エジプト、スペイン、イエメンと各国を訪れた。

    私自身、卒業旅行でトルコに行き、歴史・文化の厚みと、なによりもイスラム建築の幾何学的な洗練された美しさに圧倒された。本を手にした時、その時のことが思い出されたので他の国々はどうなのだろうと思い読むことにした。

    読んでみると、やはり国によって色々と違うところがあり(お酒が飲める飲めないとか、人々の感じとか)、その違いがまた魅力的だった。今

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    2017年07月29日
  • ウケる!大人の会話術

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    清水義範の文章は久しぶり。
    話し方、会話のコツについてのエッセイ。ごくまっとうなことが、若干ヒネリを効かせた例文とともに。

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    2018年10月20日
  • 信長の女

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    清水さん視点での信長伝。ただタイトルが「女」ということで、信長の女遍歴かと思ったら、女ではなく、安土城建設までのサクセスstoryであった・・・。

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    2017年02月14日
  • 行儀よくしろ。

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    美しく生きること、
    それが一番だよなって。
    それはお仕着せの文化じゃなく、
    自らの育つ文化によって。

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    2016年08月10日
  • 50代から上手に生きる人 ムダに生きる人 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

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    徒然草の内容を素材にして、著者が独自の老年期の生き方を語った1冊。かならずしも徒然草の解説本ではないです。
    いろいろと印象的なことが書かれていましたが、なかでも、50にもなったら、もはや人格は形成されており、いまさら他人から影響を受けて人格を変えようなどと考えるよりも、自分のやってきたとに自信を持ってそのまま生きていきなさい、というメッセージには励まされました。

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    2016年02月17日
  • グローイング・ダウン

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    初めて読んだ清水義範の一冊。
    「また逢える日まで」のような心温まる話からゾッとするような「白昼の幻想」や、特殊な能力を持つ主人のミステリアスな「暗殺の孤影」。
    「ひとりで宇宙に」は読み終わったあとに切なくなりました。
    短編集なので飽きることなく一気に読み終えました♩

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    2015年12月28日