清水義範のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
清水氏の小説って、こんなに冷静なものなのだとやっとかめシリーズや、勉強シリーズでしか触れていなかった作者の作品に驚きました。
作品の文体、文章、言葉遣いに引き込まれる感覚で一気読みでした。
著者は日本語に対する深い考察を持っていてその著述も多く大変に興味深い。
だからであろうか、この作品を読む際に文章に対する抵抗があまり無い。
普通どのような作品を読んでも理解しづらい表現があるし、それが自分の読解力不足が理由の時も含めて当たり前なのだけれど。
この作品ではさまざまな文体を駆使しているけれどそれぞれの文体の隅々まで著者の神経が行き届いていると感じられた。
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Posted by ブクログ
・ちゃんと伝わる文章は修練で身につけられるが、名文にある品格はトレーニングでは身につかない。それは文章力の話ではなく、人間性の問題なんだから
・依頼する文章を書くときは、なぜ依頼するのかを説明する。それが人を動かすコツである。そういうことを書けば、お世辞っぽい言葉が並んでしまい、かえって相手は気を悪くするんじゃないかと心配になるかもしれない。だが、その心配は無用である。お世辞を言われて気を悪くする人などほとんどいない。大概の人はいい気分になる。人にものを頼むなら、お世辞のひとつも言うのがあたりまえ
・謝罪文を書くコツは、すべての事情を長々と書くこと。文書の長さで、深くおわびしたい気持である、ということを伝える
・紀行文の初めのほうに「まだわからない」を書く。それは、ここに謎がある、ということを示す暗号でもあって、興味深く読める
・日本人にとっての随筆の二大お手本は『枕草子』と『徒然草』
・文章がうまくなるためには、人に読ませるという意識を明瞭に持ちながら、一度長いものを書きあげてみること
・接続詞…だから、それで、それゆえ、ゆえに、したがって、そこで、すると、だが、が、しかし、けれど、けれども、だけど、でも、それでも、ところが、とはいえ、とはいうものの、それなのに、それにしても、さりとて、そして、それから、また、かつ、および、その上、それに、あわせて、さらに、なお、つまり、すなわち、たとえば、なぜなら、なんとなれば、ただし、もっとも、または、あるいは、もしくは、それとも、ないしは、さて、ところで、ときに、次に、では -
Posted by ブクログ
バルカン諸国から、中東、そしてスペイン、イタリアと。著者が旅行されたその場その場で出会った食べ物について、旅行記調で書かれています。夫婦での旅行記ですので、奥様の意見に対しての客観的な見方など、やり取りが目に前に見えるように臨場感あって楽しめました。現地の観光については、簡単にしか書かれていません。毎日何を食べたのか。何がおいしかったのか。そういった食事にまつわることに限定されています。しかしそれが素晴らしく。旅行に行くにあたって、料理はやはり重要な要素なのだなと思わされました。
各章の最後に、出会った食べ物を、日本に帰ってから実際に作ったレシピが書かれています。著者と奥様の観察眼と、それを再現する力に、ただただ敬服します。