ジェイン・オースティンのレビュー一覧
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五人姉妹の次女エリザベスの恋の行方は…という本。
硬い題名だし、古典で有名だし、恋愛ものだし…という理由で読まずにいたけど、「高慢と偏見とゾンビ」が読みたくなって、だったら元ネタ読んどかないとなあ…という不純な動機で読み始めたものの、結構のめり込んでしまった。
女子は好きですよね〜こういうの。イケメン金持ちが出てくる。主人公のエリザベスは頭がいいからイケメンにもガツガツ言う。イケメンダーシーのこと嫌いな女子いないと思う。私も好き。
でもずーっと「これってただの典型的ラブストーリーじゃね…?」と浅はかにも思ってて、この話の真の価値って何だろうと夫に聞いたら、「昔の女性にとって結婚はサバイバルだった中で、結婚とはなんだ、とか、今の多くの物語の土台になってる、とか、ただのラブストーリーじゃなくて読ませるものだ、とか価値は色々ある」と言われて、そんなもんかあと思ってたけど、読み終わった後は確かに夫の言うことも正しいし、それプラス確かに「高慢と偏見」だよなあって気もするので、いつかエリザベスの恋にハラハラせずに冷静に再読したい。 -
Posted by ブクログ
ずっと気になってた高慢と偏見。ようやく読み始めた!
長ったらしい台詞が多くて読みやすいとは言えないものの、ハマるとエリザベスを好きになれる。
でも彼女の何がそんなに魅力的でダーシーを惹きつけるのかと問われると、そこはうまく説明できないな…。
コリンズ氏のプライドばっかり高いくせに退屈極まりない性格はよーく伝わるが。
さすがにこの小説は新訳の方がわかりやすいのかも?
それにしても当時のお嬢様達の暮らしの退屈そうなことよ。高等教育を受けるでもなく働くでもなく毎日毎日何してるんだろうと不思議になる。こんなに時間を持て余してたらそりゃ軍の男の子を追いかけ回したくもなるかも。
親戚の家へ6週間も滞在するっていうのも驚き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ19世紀初頭の貴族の恋愛小説。これは古典たけれど、内容はライト・ノベルではないかと思った。
田舎の貧乏貴族で容姿は普通、鋭い観察眼を持つエリザベスが、都会のツンデレ貴族・実はいい奴のダーシーと結婚するまでのストーリーだが、登場人物が軒並み個性的で面白い。
面倒くさがりの父、娘の結婚が全ての俗物の母、お人好しで美人の姉ジェーン。オタクの三女メアリ。ギャルの末妹リディア。生活のために結婚する友人シャーロット。容姿性格は良いが世間知らずのボンボンのMr.ビングリー。弁舌さわやかな色男のウィカム氏。人見知りでブラコンのダーシーの妹ジョージアナ。などなど。
スピード感がゆったりしているのが時々気になるけれど、江戸時代に作られた小説と思えば大した作品です。誰かコミカライズすればよいのに!
一般的には「高慢と偏見」と呼ばれている小説だけれど、PRIDEをどう訳すかが難しいところ。エリザベスのダーシーへの第一印象というところからすると高慢というのは適当だが、分かりにくい気がする。 -
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イギリス文学に初挑戦してみた。たったひとつのシーンごとの描写の回りくどさに最初は面食らったが、慣れると小気味良い言葉のリズムに心地良さすら感じるようになった。イギリス人特有の皮肉に満ちたセリフの応酬はみはや一周回って清々しく見えた。登場人物全員に多かれ少なかれどこか「鼻につく」要素があり、そこに作者の登場人物達へののアイロニーと愛を感じた。特にエリザベスは愛さずにいられない人物であり、彼女の快活さ、聡明さ、自負心の強さには憧憬の念を抱かずにはいられなかった。イギリスの片田舎で、2人の中流階級の貴族、鼻持ちならない自尊心の高さを持つダーシーと自負心故の軽率な偏見を持つエリザベスが、互いにぶつかり合い、愛し合うことで互いの欠点を直視し、歩み寄ろうとするストーリー。そこに絡む一癖も二癖もあるようなイギリス貴族達。それら全てを俯瞰し、平易な文体でありながら見事に描写しつくす作者の技量に感嘆するばかりだ。
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1813年初出。この年代で「普通に楽しめる小説」ってそれだけでもすごい。
当たり前ですがイギリスです。「源氏物語」などと違って、「複製され商品化される前提で出された小説」というのは要するに産業革命がなされて都市労働者、消費者、商業ブルジョワジーがいないとそもそもマーケットが無いので。
その古さでしかも恋愛心理小説、「夏目漱石も参考にした」らしいという興味でいつかは読もうと思っていた本。
面白かったです。
要は労働者の中の最上流階級の娘エリザベスと、大貴族ダーシーの「身分違いの恋愛」物語。ハッピーエンドです。
これが疾風怒濤の破天荒ロマンではなくて、当時の経済的な常識とか社会的な見え方、世間体なども踏まえたでティール豊かな小説で、なるほど夏目漱石や丸谷才一に繋がるな、と。
こういうことに戦争をぶち込んで、社会階級の習慣を超えて「人間としての真実」みたいな探求を持ち込んで、エンタメとしてのスケール感をブローアップすると、トルストイの「戦争と平和」(1867)になるし、「世間体とは何か?消費社会の自己実現とは?」という方向にシニカルに深く向かうと「ボヴァリー夫人」(1857)になる。更にはアメリカ的な大らかさ(大雑把さとプロテスタント的な肯定感)と個人主義・家族主義、の津波を浴びると「若草物語」(1868)になるとも言えます。
古典は現在へのヒントに満ち満ちていてとにかくワクワクします。ただ、「中世」を纏っている本ってやっぱり寄り付きづらいんですよね。
本と小説の「近現代」を押し開いた作品の一つだなあ、という楽しみかたも加味して満足でした。
どの翻訳で読むか悩んだ末に筑摩を選択。比較してないから比較論はできませんが、割りと不満なく読みやすい文章でした。 -
Posted by ブクログ
ブリジット一作目はまる→ブリジット一作目原作読む、はまる、主人公同じ誕生日→高慢と偏見ドラマ鑑賞はまる→原作よもうか!
それぞれ、
そもそも大学の授業で少し勉強してましたが。
この順番笑笑、見事に逆だね。
当たり前かもだが原作が一番良かった。
ここまで心情を事細かに描かれているとは知らなかった。手にとるようにキャラの気持ちがわかるんですよね。実際エリザベスのキャラって、真面目だけどお茶目でちょっぴり人をわざと煽るところがかわいいんだよね。冒頭ダーシーが嫌でバッサリ断ち切ろうとしても根がいいのでいい感じに理想の完膚なきまでのディスりのつもりが可愛い煽りになっちゃうという。そこがキューーンなんだろうね。周りに大切に扱われることしか経験がないような彼にとって。もしかしてすこしダーシーはマゾなのでは?笑なんちゃって。
リディア事件とうるさいおばはん事件がひと段落した後のキャラたちその後みたいなところも最後は記述があり、最後の最後まで丁寧に描かれている。
話もキャラも、ジェーンオースティンの文もどこも素晴らしい。
この和訳も簡単になりすぎず昔ながらの良さ(わかりづらい文もあるがそれもわざとのこと)を意識しているそうで、それはわかったし、その気持ちは素晴らしいけど
それはわかるんだが、、
やっぱり回りくどくて文が長い。
コリンズの文とか輪にかけてやばい。
コリンズのヤバさがよく表れていたともいえるが。
そこだけほんとに読みづらさはありました。
でも最高〜! -
Posted by ブクログ
ネタバレオースティンの名作ですが、現在にも通じるメッセージが沢山。
思慮深いメアリの、鋭い発言に痺れた。
「高慢は誰にでもある弱点だと思うわ。万人共通的のものだと思うのよ。人間の性質は、とにかく高慢に傾きやすいんだわ」
「そして何かしら自分の特質に自己満足を感じない人は、ほとんどいないと思うわ。虚栄と高慢は、よく同じ意味に使われる言葉だけど、まるで別なんだわ。虚栄がなくとも、高慢な人もあるんだから」
「高慢は自分自身をよく思うことだし、虚栄は人によく思われたいってことなんだわ」
その通りだなあと思う。
あと、エリザベスが賢くウィットに富んでいて素敵なので途中からエリザベスを追ってました。笑
2人のロマンスの盛り上がりも最高です。
一読の価値あり。