【感想・ネタバレ】高慢と偏見(下)のレビュー

「1700年代の英文学なんて退屈でつまらなさそう」と敬遠するなかれ。
恋愛や婚活などの現代に通じる問題を、シニカルにポップに、そしてリアルに描いています。
ラフカディオ・ハーンや夏目漱石も絶賛しています。
本作は、高慢なダーシー(母は貴族、実家は大金持ち、しかもハンサム)、偏見を持ちがちなエリザベス(美人、知性がある、けれど実家が貧乏)、彼らを取り巻く周囲の人々が繰り広げる恋愛喜劇です。
見事にすれ違う二人にやきもきさせられますが、へ理屈をこねるような会話のやりとりが軽妙で楽しい作品です。

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Posted by ブクログ

韓流ドラマか!っていうほどベタベタのストーリーだが、いろんな伏線が敷いてあって純粋に面白かった。恋愛小説はこうでなくちゃね。

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2023年08月01日

Posted by ブクログ

☆4.5

面白すぎました。
これがエスプリの効いた会話ってやつか!と読んでて感じた。
出てくる人出てくる人みんな個性が輝いてる。
賢い人、愚かな人、狡い人、優しい人。
すんごいイラッとしちゃう人も。
愚かな人(主にベネット夫人とか)にすごいイライラしちゃうんだけど、これきっとこういう部分が自分に多分にあるからなんでしょう。
たまに共感性羞恥みたいなものにおそわれる。
ただ、愚かさ振り切れてるともう笑っちゃう。

全編通してスルスルと話が進むので、手の止め時がなくて読み続けてしまう読みやすさと、心地よく気持ちを乗せていく展開で、いつの間にかエリザベスと一緒に心が大騒ぎしていた。
ダーシーさんたらあんなにいけ好かないヤツと思ってたのに。
とても素晴らしい恋愛物語でした。

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2023年02月13日

Posted by ブクログ

きゃー♡今回は萌えちゃいましたよ。
だって、あんなに高慢ちきで無愛想で世界一嫌な奴だったダーシーさんが、心優しくて、礼儀正しくて、愛想が良くて、愛情深くて、思慮深い紳士だったんですもの。ギャップ萌え♡(*^^*)。
このまま、エリザベスはダーシーさんの愛を受け入れるべきか…といいところで、世界一バカな妹リディアがどうしようもない“借金男”ウイッカムというダーシーの宿敵と駆け落ちをやらかしてくれる。“バカ”リディアとウイッカムの行方を父親と叔父が探し回り、何故かお金の問題も解決し、結婚という形で丸く収まったが、「妹がこんなことになった恥ずかしい家の私をダーシーさんがまだ愛してくれているはずがない」とエリザベスは思っている。でもね、読者はちゃんと分かっているんですよ。だってこれ少女漫画と同じですもん。分かってるのに読みたいんですよね。
愛のためならどんなことでもする、高貴でシャイな男、ダーシー。ドラマになっても毎回心待ちにして見そう。でも、もう、先に読んじゃったから、リアルな役者はパスだね。
面倒くさがりだけれどやることはやる、実は出来る男のベネット氏にダーシー氏が、「娘さんを下さい」の話をしに行くシーンもドキドキしましたね。あ、それから、まだ二人の婚約を家族が誰も知らないときに、ダーシーの親友でジェーンの婚約者ビングリーさんが「おめでとう」の思いを込めてエリザベスと固く握手してくれた時も何かいいなあと思っちゃいました。
心底いらつくベネット家の母親はいつも大騒ぎして、知らず知らず娘の結婚を邪魔してしまっていたのに、気づけば娘が三人もいっぺんに結婚して世界一幸せになりましたね。でも現実はそんなわけないから、私も気をつけなくちゃ。

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2022年09月10日

Posted by ブクログ

好きすぎてセリフ回しも覚えてるほど観てる映画の原作。昔読んだ「説得」もだけど、本当にオースティンは読みやすい!勿論翻訳者によるんだろうけど、昔の話とは思えないほど活字が追える。
映画には盛り込めなかったであろう細かい部分も描いてあってより面白い。特に"その後…"は映画には一切ないのでとても満足。
あたしは主人公エリザベスはほぼほぼオースティン自身なんじゃないのかな?と思っている。
頭が良く、いつも周りを見ていて自分というものをしっかり持っており意見をハッキリ言う。
現代でも同性に大変好かれる所謂サバサバタイプ。
(しかもオースティン、何回かプロポーズ受けてるとこみると器量も良さげ!)
でも結構性格悪いよなーと思う笑
映画よりも原作のエリザベスはかなり辛辣。
そして母親のベネット夫人と妹リディアは映画と原作そのまんま過ぎて、キャスティング大成功だと思います笑

それにしても女性が生きていくには本当に大変な時代。今も適齢期というものになると周りや本人が結婚や将来について焦るのはあるけど、なんかもうレベルが違う。基本仕事を持っていないわけだし、明日からも食べて生きていくために結婚するというか。切実ね…。
ドラマ版ダーシー(コリン・ファース)がbestとよく聞くので、そっちも是非確認したいところ!

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

読みやすく面白い。
クセのある登場人物が多く、筆者の人間観察力に脱帽した。ベネット夫人をはじめとしてやや憎たらしいキャラクター達もどこか笑ってしまうように描かれている。
下巻に入ってからはダーシーとエリザベスの関係がどう進んでいくのかワクワクがおさまらず、一気に読んだ。
心地よい感動を味わえ、幸せな気分に浸れる小説である。

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2022年03月01日

Posted by ブクログ

大きな波乱はないが、噛み締めるような喜びがある。エリザベスのキャラ勝ち。ダメな妹夫婦ともうまく付き合っていく。賢明さが光る。

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2021年07月14日

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結末を知ってても、2人のやり取りが本当にいい。
手紙でこんなにも感情が揺れ動くっていいですね。
今の時代には無い素敵な文化。

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2020年05月02日

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エリザベスの知性、溌剌とした明るさに、こちらも元気づけられ、明るい気持ちになった。
いつしかダーシーとエリザベスが大好きになっていた。
情景描写、人物描写ともに細密で、特に下巻はエリザベスとともにイギリス中を旅しているような気持ちになった。
よい本を読んだ、という満足感に満たされている。

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2018年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この下巻はまた色んな事があります。リジーの妹リディアの結婚とか・・・。
現代では駆け落ちとか、そんなにたいした事ないと思いますが、この時代では家族全員の評価を著しく下げ、未婚の者は結婚など無理!ってなってしまうぐらいとか本当に現代は開けましたね~。
この時代では異性の手が触れるなんてダンスの時だけだったと映画のメイキングで言ってたような~?なのでこの駆け落ちがいかに大変な事だったかというのも、よく分かります。
リジーとダーシー様はというと、高慢で鼻持ちならない以前の彼とは比べ物にならないぐらい気さくな姿に、リジーが段々心を開いていく姿を丁寧に描いているので感情移入出来るというか、この二人が早く幸せになるのを今か今かと待つ感じで凄く楽しめます。
欲を言えばラストがあっさりしているので、ようやく結ばれた二人のその後をもう少し描いてほしかったかな?って感じかな。
でもあっさりしていますが終わり方も凄く良いんですが・・。
本当に世界中で愛されている作品というのも分かる素晴らしい作品だと思います。

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2015年02月06日

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繰り返し読んでしまうほど、何度読んでも新鮮な気持ちで読めてしまう^ ^ エリザベスの心の変化とダーシー氏の変化がまるでその場にいるような気がするほど鮮やかに描かれていて、読み飽きることがない☆ダーシー氏と結婚したい(笑)!!これは手元に置いておきたい一冊に決定!

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2014年07月05日

Posted by ブクログ

映画「プライドと偏見」を先に見て、面白かったので小説も。
あらすじは分かっているはずなのに面白かったー!!
読みやすい訳でとても200年前に書かれたものとは思えない。
小説の世界に入ってしまいました。
そしてダーシー男前すぎる!!結婚して!
自分の欠点を真摯に受け止め、直そうとする、
愛する人のためにー!エリザベス幸せすぎ。
小説の方が心理描写が丁寧だから、ダーシーの気持ちもよくわかって
エリザベスの気持ちもよくわかって、感情移入しやすかった。

軽やかに読める王道ラブストーリー!
読後感は爽やかで幸せ。

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2013年11月25日

Posted by ブクログ

こんなにドキドキワクワクしながら読んだ小説は何年ぶりでしょう!
結末は知っているし大した事件が起きるわけではないのに、ページをめくる手が止まりません。
200年前に出された小説ですが、読み続けられ、何度も映像化される理由がわかりました。
私の好きな本・ベスト3に入りました!

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2013年06月30日

Posted by ブクログ

結末はわかっているのに、とにかく最初から最後までそわそわ、やきもき、わくわくしっぱなし!

すこぶる「面白い」小説だった。決して特別なことが起こるわけでない。あらすじを言ったってつまらないだろう。しかし、とにかくその展開の押し引きの上手いこと! そして、その説得力のあること!

主人公・エリザベスの美しさと可愛さと言ったらない。知性が内側から輝いている。
この聡明で、しかも明るいヒロインは、自分の知性でもって現実を見る。そしてそれらを「笑い」でもって批判し、また愛するのである。

「私は笑うことが大好きなんです。……人間の愚かさやばかばかしさや、気まぐれや矛盾がおかしいんです。そういうものを見たらいつでも笑ってやります」

彼女とダーシー氏が交わす会話の面白いこと。彼らはともにリアリストであり、どちらも非常に立派な良心を持った頭のいい人間である。
そんな彼らであるのに、いやそんな彼らだからこそ、お互いにお互いとの関係を素直に進めることができない。その様が実にリアルだ。

平易な言葉で、身近な題材で、そして単純なストーリーで、こんなに「面白い」小説があるのだなぁ。読みやすい訳のおかげもあるだろうが、これが200年近く前に書かれたものだとは驚きである。
今回は中野康司・訳で読んだけれど、他の訳で読んで読み比べるのも楽しそう。私は滅多に同じ本を読み返さないのだが、この小説なら、もう一度読んでもきっと楽しめるだろう。

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2012年11月03日

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この本はどんな本か。
「『高慢と偏見』はちょっと軽すぎて、明るすぎて、きらきらしすぎています。陰影に欠けています」
著者は手紙でそう書いているがなかなか的確な意見だと思う。なぜ読者はこの作品が大好きなのかを見逃してる一点を除いては。
そう。だからこそみんなはこの作品が大好きなのである。
陰影なんかよりも、軽くて、明るくて、きらきらした作品が、大好きなんだから。

流麗な文章、丁寧な展開に、エンタメ的な要素も加えて、本当にきらきらしたすてきな作品でした。まる。

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2011年09月04日

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やっぱりちくまの方が読みやすかったです。エリザベスのお父さんが大好きです。ウィッカムを一番のお気に入りという所とか、どうしようもない。

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2011年07月28日

Posted by ブクログ

思っていた以上に 面白かった

初読時に勘違いしていた。最後の手紙は 傲慢と偏見がなくなったことを意味するのではなく、人は 傲慢と偏見を 持ち続けることを意味する

著者は この小説から 人間を観察して、その愚かさを笑って楽しむことを 伝えたかった

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2017年07月26日

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ダーシー氏正統派イケメン。
エリザベスも良いキャラしてる。
けど誰が1番好きかって、ベネット父です。

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2024年04月27日

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ネタバレ

下巻は
ダーシーとエリザベス
ジェインとビングリー
リジーとウィッカム

この組み合わせでどうなるか!
ダーシーの屋敷が見物するほど立派なのと、駆け落ちが死ぬより不名誉なことや、コリンズの嫌な感じやら。

目が離せませんでした。

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2023年12月31日

Posted by ブクログ

上巻から打って変わって、展開が面白く一気に読めた。ダーシーの男らしさ、リディアがウィッカムと駆け落ちしてしまった時の絶望感、エリザベスとダーシーが見事婚約できたときの喜び…
昔のイギリス貴族のお話といえども、中身は昼ドラでやってる内容とそんなに変わらない。
オースティンの上品な言葉で綴られるエリザベスの周りの滑稽な人たちや、恋愛模様がたまらなかった〜〜

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2022年03月15日

Posted by ブクログ

古典的恋愛と結婚。
女性が働いて賃金を得る時代じゃ無いから、結婚は生きていくための、いわば就職活動。
愛がないと云々、かと思えば先立つものは経済的安定云々…今日的課題も。
結婚はゴールではなく、スタート。この時代の身分違いの結婚は、相手の家族と縁を切るくらいの勢いないと親戚付き合い厄介なことこの上なしと感じつつ終幕。

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

言わずと知れたイギリス古典の名作で、サマセット・モームが『世界の十大小説』にも挙げている本作。読んでみるとなるほどたしかにまるでジェットコースターのように次々と形成が変化する恋愛模様がなかなかに面白く、近年も映画化されるなど長く読み継がれてきた理由がよくわかる。内容はちっとも古びておらず、むしろ今日に至るまで多く作られている恋愛小説やドラマの原型であるとすらいえるだろう。ただ、申し訳ないが本作をあまり高く「評価」したいとも思えなかった。事件らしい事件は起こらないし、世界もあまりにも狭い。おなじ姉妹の惚れた腫れたの話は、所詮「コップの中の嵐」である。それでもストーリイテラーとして力があることは間違いないし、21歳でこの完成度は驚愕に値する。ただ、やはり個人的な好みとは合わないことが残念である。

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2019年12月04日

Posted by ブクログ

誤解が解けた後の話。
紆余曲折繰り返しつつ、お互いの葛藤踏まえつつ、かつ主人公の妹がまさかのあの人と結婚するという波乱の事態に。。。。
見せ方は本当にすごいなと思います。主人公そっちのけで気になった(笑)


だけどここまで引っ張ってきたら妹関連よりむしろ主人公ペアのもっとごたごたが見たかったです。。。たぶん恋愛もの重視じゃなくて「人ってこんなに面白い生き物なのよハハ」がメインなら仕方ないのかな。ダーシーの鬱陶しい叔母さんがもう少し鬱陶しさをかもし出してくれたり、二人の中をかき回してくれたらよかったのに……けどそうするとオースティンらしさが消えてしまうのかもしれないから、これはこれで満足するしかないのかな。

そしてやっぱり主人公エリザベスも人のこと棚にあげている場合ではなく、彼女も十分高慢と偏見に満ちていると思います。

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2013年07月18日

Posted by ブクログ

あらすじを書くと平凡な話なんだけど、当時の身分社会や、結婚観や貞操感を想像すると、みんな必死でおもしろい。
登場人物がなかなかにみんな自分勝手で独りよがりで、プライドが高く見栄っ張りだし、
ベネット夫人、リディア、コリンズ氏などやたらイライラする人がイライラする発言ばかりするし
よくよく考えると、ろくでもない人が多すぎる気もするけど(笑)
ジェインとエリザベスが聡明で、ちゃんとハッピーエンドに終わったのでよかったです。
エリザベスの正直な物言いは共感できて好きだなぁ。

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2013年02月28日

Posted by ブクログ

上巻で一番面白い所で終わったまま、下巻へ!

下巻はひと時も退屈する間もなく、色んな事件が起こり、小説の中では何ヶ月も経ってるけど1・2日で読みすすめているこちらとしては気持ちがついて行かない…笑

それくらい感情移入もしやすくて楽しい一冊でした★
さすが200年読み継がれている恋愛小説!(個人的にはジェイン夫婦に一番幸せになって欲しい!)
続けて同じ作者の「ノーサンガー・アビー」を読もうと思います。楽しみ〜♪

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2013年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ダーシーさん=コリン・ファースをインプットしてから読み始める。

世の中のリージャンシーロマンス小説のリアル度は0.2%ぐらいだと思っていたけど、リアルタイムで書かれたこの本とたいして変わらないということは、、、リアル度7%ぐらいに上方修正。

ロマンス小説として良作。
回りくどい感じはあるけど、当時の雰囲気がリアルに伝わってきてとても興味深かった。
意外にも先の読めない展開で、ヒロインがダーシーさんのプロポーズをけちょんけちょんに断ったのにはお口あんぐり。
その辺りからさらに面白くなった。

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2011年11月10日

Posted by ブクログ

当時の現実的な結婚観に基づいて展開するストーリーがシュールでおもしろい。主人公のある意味理性的な恋模様や、娘たちを嫁がせようと必死の母親のエピソードには、ユーモア満載。

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2011年04月03日

Posted by ブクログ

数年前、はじめて中野好夫訳(新潮文庫)で読んだときはちょっと退屈した記憶もあるんだけれども、今回、中野康司訳(ちくま文庫)で読んだらすごく読みやすくて、すごくおもしろく感じた。(「高慢と偏見とゾンビ」を読んだ直後に読んだからって可能性もある)。古典だと特にそうかもしれないけど、どうしても最初に読むときは登場人物の関係や話の流れを追うので精いっぱいになってしまい、二度目、三度目になってやっとじっくり心理描写を楽しめるというようなことなのかもしれない。この作品、すごく今の時代に合っているのかも、とも思ったり。「婚活」の話みたいなものだし。それも当人どうしだけでなくて一家、一族を巻き込んでっていうところがおもしろい。恋愛ドラマであり、ホームドラマであり。主人公エリザベスが手紙を何度もじっくり読んだり、ひとりになって、散歩して、考えに考え抜くところがなんだかすごく好き。この時代の時間の流れがここちいいというか、時間をものすごくかけて考えて考えて、それで成長する、っていうところがいいなあ、と。あと、長女ジェーンの落ち着いた穏やかさ、性格のよさにあこがれた。あと、エリザベスの叔母さん、ガーディナー夫人もいい。聡明で押しつけがましくなく、思いやりがあって明るく楽しい、こういう年配者になりたいな。今後、何度読んでも、新しい発見があって新鮮に読めそうな気がする。

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2011年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

う~ん、ハマらんかったな。恋愛小説と呼ばれるものでグッときた本ってパッとは思いつかんけど。

時代背景とかぶっこ抜いてそもそもダーシー氏が高慢だなんだとなじられる意味がハナからわからん。ダンスパーティーで女と踊らないからいけ好かないだと?黙れ小娘。
これはもう同じ男として言わせてもらえば、女なら誰にでも等しく愛想をばらまく(それこそウィッカムのような)男なんぞよかよっぽど見どころがあるではないか。

エリザベスは頭の空っぽの妹たちとは違って血のめぐりのいい娘という設定ではあるけど、そう大差ないんじゃないかって僕としては思う。
人の噂話ばかり真に受けてあっちへふらふらこっちへふらふら、それでいてダーシー氏本人の言葉は真に受けない。

そもそも高慢になるには身分制度を前提としたそれなりの根拠があるけど、偏見は単に未熟さの表れでしょ。
だけども何かなぁ~、自分を棚に上げて「高慢ちきなあんにゃろうを自分と同じステージに引きずり落としてやりたい」ってのを具現化したような、そういうご都合主義を感じるんだ。

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2017年05月14日

Posted by ブクログ

後半は山あり谷ありの展開に目が離せなかった。
末娘のバカっぷりや、母親のアホさ加減にイライラしながらも、最終的には五人姉妹で最も優しい長女のジェインと最も賢いエリザベスは様々な障害を乗り越えてゴールイン。
200年前のラブコメ今でも普通に楽しく読めました。
谷崎潤一郎の細雪をちょっと思い出した。

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2012年10月10日

Posted by ブクログ

いつの時代においても女性にとっては何かしら胸につきささったり思い出したりすることがあると思う。追記予定。

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2010年12月15日

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