あらすじ
「世界一高慢でいやなやつ」と思われていたダーシーの、別人のような丁重な態度に驚き戸惑うエリザベス。一度プロポーズを断わった私に……。妹リディアの不始末、ダーシーの決然とした行動、キャサリン・ド・バーグ夫人の横車……。エスプリあふれる笑い、絶妙の展開、そして胸を打つ感動。万人に愛される英国恋愛小説の名作中の名作。オースティン文学の真髄を伝える清新な新訳でおくる。
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Posted by ブクログ
この下巻はまた色んな事があります。リジーの妹リディアの結婚とか・・・。
現代では駆け落ちとか、そんなにたいした事ないと思いますが、この時代では家族全員の評価を著しく下げ、未婚の者は結婚など無理!ってなってしまうぐらいとか本当に現代は開けましたね~。
この時代では異性の手が触れるなんてダンスの時だけだったと映画のメイキングで言ってたような~?なのでこの駆け落ちがいかに大変な事だったかというのも、よく分かります。
リジーとダーシー様はというと、高慢で鼻持ちならない以前の彼とは比べ物にならないぐらい気さくな姿に、リジーが段々心を開いていく姿を丁寧に描いているので感情移入出来るというか、この二人が早く幸せになるのを今か今かと待つ感じで凄く楽しめます。
欲を言えばラストがあっさりしているので、ようやく結ばれた二人のその後をもう少し描いてほしかったかな?って感じかな。
でもあっさりしていますが終わり方も凄く良いんですが・・。
本当に世界中で愛されている作品というのも分かる素晴らしい作品だと思います。
Posted by ブクログ
前半が余りにも普通に面白かったので、この感じのまま終わるはずないという余計な期待を持ってしまった後半。
もちろん十分読ませる展開は待ち受けているのだが、さすがに近代のエンターテイメント小説がしばしば仕掛けてくるような劇的な転換はなかった。
全編通して感じたのはキャラの立たせ方が現代でも通じている凄さ。
諦観と皮肉にまみれながらゆるっと本質的に的を得たことを言う父親ベネット、もう狂気の権化としか思えないくらい何かにつけて醜態を晒す母親のベネット夫人、極めつけは唯一無二のいとこの奇人コリンズさん。
いやー凄い。この面々が出てきた時の場の流れ、荒れ様が次第に読めてきて癖になるほど。それでいて変に後に引きずらずするするするーと物語が流れていく感じがまるでとりあえずやっとく鉄板ギャグかのよう。
ジェイン・オースティン。本作の前に出版されたのは『分別と多感』で当時の作者名は「by a lady」。そして本作の当時の作者名は「by the Author of Sense & Sensibility(『分別と多感』の作者)」。
物語の普遍性やあけすけな物言いからは想像できないような、やはりそう簡単ではない当時の世相も垣間見える背景とか、この時代にちょっと興味が湧いた。
(登場人物達のほとんどの人達がろくに働かず、日々食事会と旅行に時間を費やしている。。。富の傾斜ありすぎ。。。)
Posted by ブクログ
最後まで目が離せない展開でヤキモキしたが、気持ち良く読み終わった。
欠点を認めて自分を変えたダーシーが一際格好良かった。非を改め素直になる事が幸せを運んできてくれるんだな〜。
Posted by ブクログ
下巻は
ダーシーとエリザベス
ジェインとビングリー
リジーとウィッカム
この組み合わせでどうなるか!
ダーシーの屋敷が見物するほど立派なのと、駆け落ちが死ぬより不名誉なことや、コリンズの嫌な感じやら。
目が離せませんでした。
Posted by ブクログ
う~ん、ハマらんかったな。恋愛小説と呼ばれるものでグッときた本ってパッとは思いつかんけど。
時代背景とかぶっこ抜いてそもそもダーシー氏が高慢だなんだとなじられる意味がハナからわからん。ダンスパーティーで女と踊らないからいけ好かないだと?黙れ小娘。
これはもう同じ男として言わせてもらえば、女なら誰にでも等しく愛想をばらまく(それこそウィッカムのような)男なんぞよかよっぽど見どころがあるではないか。
エリザベスは頭の空っぽの妹たちとは違って血のめぐりのいい娘という設定ではあるけど、そう大差ないんじゃないかって僕としては思う。
人の噂話ばかり真に受けてあっちへふらふらこっちへふらふら、それでいてダーシー氏本人の言葉は真に受けない。
そもそも高慢になるには身分制度を前提としたそれなりの根拠があるけど、偏見は単に未熟さの表れでしょ。
だけども何かなぁ~、自分を棚に上げて「高慢ちきなあんにゃろうを自分と同じステージに引きずり落としてやりたい」ってのを具現化したような、そういうご都合主義を感じるんだ。