感情タグBEST3
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下巻に入るとぐっと萌えどころが増える!
とりわけペムバリーでダーシーとエリザベスがばったり出会してお互い赤面するシーンはきゅんきゅんしちゃった。楽しい〜。ラブロマンス楽しい〜。
ダーシーがあまりにも身を粉にしてベネット家つまりエリザベスのために親切なものだから、そんなに尽くして大丈夫!?とかえってハラハラしちゃった。
身分差のある結婚についての是非というより、こんな狂人めいた家族と身内になるのは古今東西問わずイヤよね…と思っちゃったり。それでもぐっとこらえてエリザベスを選んでくれてありがとうの気持ち。
ずっと名前は知ってる名作だったけど、私にとって読むタイミングも良かったかも。
高慢くんと偏見ちゃんってタイトルで漫画化しても楽しめそう。
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登場人物全てが個人の考えや思いを持っていることを感じさせる点が濃い物語を生んでると思う。
エリザベスとキャサリン令夫人の舌戦は凄すぎる。突然の展開から一気にボルテージマックス。今もこんな親戚のおばさんはいるだろうなと思いながら読んだ。
最後に家族のその後が描かれている部分は蛇足のような気もしたが、すごく気になる部分なので書いてくれてありがとうと言いたい。
21歳でここまで深い人物描写ができるのは凄いと改めて驚かされる。
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高慢と偏見、登場人物が多くて、それぞれの性格や人間関係も多種多彩なので、上巻の内容をしっかりと記憶しているうちに下巻も読んだほうが、楽しさはきっと倍増します。高慢と偏見でお互い誤解しあっている男女が最終的には結ばれる、その過程が本当に楽しいです。高慢と偏見、もちろん時代背景は現代とは違うけれど、現代の人が読んでもこんなに楽しめるなんて。それが普及の名作と呼ばれるゆえんでしょうか。原題は、Pride and Prejudice、これを高慢と偏見と日本語訳した人は素敵な感覚の持ち主だと思います。
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ベネット家の5人姉妹をめぐる婚活の物語。女性同士のマウンティング(幸せの自慢大会)が、いやというほどいやらしく描かれている。階級差別のなかで、エリザベスとダーシーが「高慢と偏見」をこえて、結ばれていく。父ベネットや従兄弟のコリンズなど、個性的な登場人物のコメディリリーフも見もの。リディアの軽率は、強い殺意を誘う。翻訳は硬いが、原作に忠実で、オースティンの知性あふれる皮肉なユーモアセンスをよく伝えていると思う。
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古典恋愛文学!
お互いが気にしているうちに好きになっていく様子がとてもかわいい。
再度ダーシー氏が現れてからの、互いに様子を伺っている状態も、ふたりがうまくいってどんどん仲良くなっていく様子も、どきどきしながら見守った。台詞の遠回しすぎるくらいの言葉の選び方は、恐らくもっと意訳してもよかった部分であり、賛否両論ありそうだが、溢れる想いを押しとどめながら言葉を選びえらび伝えたいという気持ちが表現されているようにも感じられて、盛り上がった。
ジェーンとビングリー氏は他人の意見に左右されすぎ。それだけ互いに気を遣ってしまう優しいふたりだということなのでしょう。
21歳の処女作だということにびっくり。
映画は役者も映像もきれいで、とても良かった。
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解説にもある通り、本書では登場人物の諸性格が実に明確に書き分けられていて、そのことが大きな展開のない本作を駆動する仕組みになっている。
それ故、ある種の小説にあるような、登場人物が著者の手を離れて語り出すような感覚はなく、あくまでも著者の想定した通りに登場人物が語らされている、という感じを受けなくもないが、そこはそれ。登場人物に含みのある行動をとらせ、後半に以前の行動の真意を語らせる、というミステリーのような手法をとることでバランスをとっている。
ともあれ、写実的小説としてはかなりの傑作だと思う。
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上からの続き。
友達と話している最中に判明しました。
私、"恋に思想がないのが嫌なのよ。"らしいです。
これ明言じゃない?
オースティンの小説は確かに、わくわくどきどきする、というものではありませんが、
ひとりひとりの人物が文章から浮き上がってくるような印象があります。
登場人物を生かすということにかけて、本当に素晴らしい作品だったと思います。
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ところでキーラ・ナイトレイ主演のプライド&プレジュディスについて、ぼくはベネット家で一番美人のはずのジェーンよりもエリザベスのほうが明らかに美人だと信じてやみません。
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1813年に出版されたが、執筆されたのは1796年、作者が21歳の頃だったようだ。
この作品はずっと昔どこかで読んだ記憶があるのだが、昨年『マンスフィールド・パーク』を読んでとても面白かったので、再読したのである。
ジェーン・オースティンは彼女自身が育った環境、イギリスの田舎に住む「中の上」くらいの階級の、平凡な家庭生活の日常ばかりを書いたのだが、人間観察・描写が優れているため、このような凡庸な生活風景が面白い小説として結晶した。
現在我々が彼女の小説を読む際の面白さは、人間描写の他に、「当時のイギリスの社交界ではどうしてこんな変なマナーに全員縛られていたのだろう?」といった、人類学的な興味にもある。
それにしても、今回は読んでいて、「ほんとにヒマな人たちだなあ」と感嘆した。
この中の上くらいの階級も世襲で獲得した土地の所有権のおかげで、下層の農民らから搾取しつづけ、不労所得によって贅沢な暮らしをしていたわけだ。彼らはあまりにもヒマなので、天気の良い日は毎日散歩ばかりしている。
働かないでも暮らしていけるなんて羨ましいけれども、こんなに社交界の世間がうるさくていちいち作法に縛られるというのも疲れそうである。
本作は主人公エリザベスと、「高慢な男」ダーシー氏との恋愛のなりゆきが中心テーマであるが、その過程もなかなか楽しく、凡庸な生活もこうしたささやかな悲喜劇に満ちているのだなという感想が湧く。
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あれだけ嫌っていたダーシーにエリザベスが惹かれていく心の機微がよく描かれていた。エリザベスは賢くて勇気があって良い。ハッピーエンドだった。人物描写が分かりやすくてハッピーエンドで、婦女幼童の読み物って感じ。
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かわいいエリザベスのために様々なことをしてあげるダーシー。
しかもそれは誰にも秘密、って……ダーシーに萌えながら読むのが楽しかった(笑)
脳内はコリン・ファース一色です。
その一方でビングリー嬢のようにベネット夫人らと家族になるのは…っていう意見も非難できないのよね。
女は結婚しないと世間から爪弾きにされてしまう時代。
ただ5人の娘を嫁がせたい一心の夫人を責められはしないが。
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少し読みにくい翻訳だが、それを勘案しても読みやすい古典恋愛小説だなと感じた。それだけ原文が読みやすいストーリーになっているのだろう。
ベネット夫人がもはや狂気に見えるけど、何故ヨーロッパの古典文学作品には頻繁にヒステリーおばさんが出てくるのだろう。
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最後はハッピーエンド。エリザベスはいつ、ダーシーの愛を受け入れられたのだろうか?という事は微妙にわからない。リディアの結婚を機なのか?バーグ夫人とのやりとりで、自分の心の変化に気づいたのだろうか?
この心の描写はいいも悪いも普段我々の中に潜む些細なことではあるがそれを文体に誤解なく描ける表現力は恋愛小説としての域を遥かに超えている。
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最初の出会いは最悪。いがみ合っているようで、実はお互いが気になっている。徐々に誤解が解け、最後は、一気に熱愛に変わる。
恋愛漫画の王道のような話だが、古典的名作がまさにその通りの展開。200年経っても変わらないものだ。
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あぁ、面白かった。翻訳が古くわかりにくい部分があるけれど、事前に比較サイトで見て、訳者の色や個性が少ないから選んだので、仕方ないです。
でも、わかにくさを超えて続きをぐいぐい読ませ、じりじりと最後まで楽しませてもらいました。
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オースティンが21歳のときに書いた処女作らしいが、そうとは信じられないほど完成していて面白い。
田舎(?)の娘の婚姻問題というありがちなテーマだが、登場人物が良かった。個人的にはダーシーとビングリー嬢が好き。
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ベネット家の5人姉妹、次女エリザベスが主役の恋愛文学小説。
物語のテンポがよく軽快で、気持ちよく読み終えることができた。
恋するダーシー氏はちょっと可愛いと思ったけど、やっぱりベネット氏が良い味出してます。
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上巻の最後で逆転したと思ったら、まだまだダーシーさんの評価はマイナスな様でもどかしい。でもそのあとは誤解も解けて、幸せな幕引きでほんとに良かった。ジェーンもエリザベスもハッピーで、ついでにパパは最後までおちゃめでした。
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終わった!終わっちゃった。面白くて、一気読みしてしまった。品位。もしくは思いやり。自分のことばかり考えてること。自分のことしか見てないのは(もしくは見えていないのは)なかなか恥ずかしいことね。みにつまされる。時代が・・・とか文化が・・・とか話は如何様にも持って行ける。映画を思い起こしつつ実はこんなことを考えていたのね、とかこの場面変えたのね、とか想像しにくい部分をイメージしやすくしたりして互いを補い合い、おもしろい。ドラマも気になるな…。
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読み終わったぜ!
遠回しで意表をついた嫌味がつねに炸裂しているお父さん最高。時間待ちに喫茶店で読んでいたんだけども笑いをこらえるのに必死だったぜ……
あと慇懃無礼で馬鹿丁寧で阿呆丸出しな従弟の牧師の手紙にも大笑いさせていただいた。頭からっぽのお母さんとか……
それにしても、とにかく笑えるんだけど、その笑いが意地悪に過ぎる。オースティンはこれを書いたとき21歳か、どんだけ性格の悪い娘さんだったんだろう。なんか今登録のために調べてたらロマンチックコミックスとかいう少女漫画シリーズから、これを原作にしたらしき単行本が出てるみたいだったけど、この意地悪で嫌味ったらしい笑いこそが売り物の小説を「ロマンチック」と感じられる神経が信じられん。
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18世紀のイギリスの片田舎を舞台に上流階級と上流中産階級のいくつかの家の間で巻き起こる、人間模様、恋愛を扱った作品。タイトルの「高慢」はミスタ・ダーシーの性格を、そしてそんなダーシーへのエリザベスの思いを「偏見」と表していると感じるが、この作品の登場人物には誰しもがもつ人の心の裏に見える高慢な心を持ち、互いに探り合っている偏見を見ることができたと感じた。当時のイギリスの気品高いそう言った作法や言葉遣いの裏に、互いに探り合ってアイロニーな含みを持たせてる点に非常に面白みを感じた。そういった、当時の上流中産階級社会規範をうつしながらも傑作と呼ばれる現代の人々にも万人ウケする恋愛小説を書き上げたオースティンはまさに英国女流文学の頂点と言われる所以だと感じる。
最初は偏見や地位によってすれ違い続けていた2人が最終的にはお互いの真の心を知り惹かれあっていく様は、近年のドラマや映画に通ずるものがあったと感じた。シンプルに面白かったです。
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「もし、どこまでもわたしにお礼をおっしゃりたいというなら、」彼は答えた、「あなただけのものとしておいていただきたいですね。もっとも、あなたを幸福にしてあげたいと思う心が、自分をひきずったいろいろの動機に力を添えたかもしれんということは、別に否定しようとは思いませんけど。しかし、あなたの御家族の方々は、なんらわたしに負うところはないのです。わたしはご家族の方々を大いに尊敬してますが、ただあなたのことだけしか考えなかったと信じています」
2014/05/26-06/06
2023/04/06-04/12
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訳者あとがきを読んで、ふむ時代的な書き方ってのも訳に多分にあったのだろうなと思ったが、多多何を言いたいのかわかりにくいところがあった。他の訳で読んでみたい。時代的に結婚は難しいと思われる両家がうまく行っちゃうのは、ダーシーの両親がいなかったからもあるんだろうけど、うまく行きすぎ感も。継母であるまいし、姉妹であそこまでも育ちが違うのは不思議だった。ともかく、面白かったには違いない。
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今から200年ほど前のイギリスの田舎の裕福な人たちの暮らしぶりがよくわかる。昔からずっと女性はガールズ・トークをしていて、男性は女性の品定めをしていたんだなとよくわかる。
オースティンの小説群が今でも様々な小説や映画に利用されているので一体どんなものだろうと思って読んだ。面倒な男女のやりとりは確かに今も同じ。
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それにしても・・・
翻訳モノを読むときには訳者というのがミソなんだなぁ
古典だと思って読みました。
正直、平行読みしていた、「○○の××」が素晴らしい文章だったので
耐えられました。交互に読んだから。
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上巻はかなり読むのが辛かったですが、下巻はお話が大きく動き出したおかげか?翻訳にも少しは慣れたおかげか?随分スイスイと読めました。
最後は言わずもがなのハッピーエンドで、すっきりです。
エリザベスとダーシーにやきもきしながら見守ってきた甲斐があったというものです(笑)
ジェーンとビングリーの方は、2人ともおっとりしすぎだろ!とややイライラしたりしながらも、なんとも憎めない素直な2人なので微笑ましいです。
あと、コリンズ氏とベネット氏のキャラが相当面白かったです。
ベネット氏がコリンズ氏に宛てた手紙には笑ってしまいました!
とにかくベネット氏の皮肉の効いた発言が面白くてしょうがなかったです。もっと出番増やして欲しいぐらい(笑)
タイトルからしてお堅いイメージがありますが、意外と面白く読める名作です。
Posted by ブクログ
200年以上前の英国小説。旅先に下巻しか持って来ず仕方なしに読んでみた。リジーとダーシーの恋物語ってイメージだったけど、それは横においとかれてブルジョワ達のやり取りが延々と…。ダーシー達の心が通じた時はやっとここまできたかーってちょっと読むの疲れた。しかも2人はとても冷静で、恋愛小説と思ってよんじゃだめだったな。