齋藤孝のレビュー一覧
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大学生の知的レベルの低下が叫ばれて久しい。しかしそれよりも日本人の知的レベルが落ちいているのではないかと著者は言う。特に強調するのが、読書量の低下である。自分もそれほど大学時代に本を読んだ方ではない。しかし、明らかにそれとは比較にならないくらいまわりの人は本を読んでいない。
さらに思考能力のレベルの低下も著しいように思う。そもそも議論・討論・対論の方法さえ未熟である。論理力が弱いことも感じる。
今の日本の学校教育に必要なのは書く力と技術、議論する力と技術、読書力である。これらは教える方にも技量が求められるが、皮肉なことにこれらの能力を一番持っていないのが日本の教師である。書く力がないから書かせっぱなし、論理力がないから議論を恐れて教えっぱなし(教えてもいないが)、読書も浅い読み方である。
せめて読書会を週1回でも開いて、本の中身について論争させるだけでも知的欲求の向上には役立つだろう。 -
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ゲーテの言葉は孔子の言葉と重なることが多い。
「人間が自分に与えることのできる最も驚くべき教養は、他の人たちは自分のことなど求めてはいないということである」
これは「人の己れを知らざるを患えず、人を知らざるを患えよ」と重なる。
他人が自分のことを全く求めない、気にしないということは所属欲求、名誉欲求が充足されないという欲求不満につながる。反面、人は他人の目を気にしないでもいいことも意味する。だから自分の思うがままに生きていい。世の中にあなたを必要とする場所も役割も存在することはない。陳腐な言い方をすれば「あなたがいなくても地球はまわる」。
あなたは地球にとって、宇宙にとっても無価値な人間である。しかし、自分の人生に於いてはそうではない。自分の人生の時間に於いて自分の価値を創り出す可能性がある。自分の時間に於いても価値が創出できないのだとしたら、あなたは全く無価値だったのだ。
座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書) -
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単に本を読むのではなく、3色のボールペンで、著者のメッセージの読み取りや客観性と、自分にとっての主観的な部分を明確にし、買った本を自分(オリジナル)の本に変え、血肉に変える方法論。
青と赤で客観的に、
青はそこを読めばある程度の内容が分かるところ。
赤はその本のテーマに即した、重要なところ。
緑は主観的にひく。
自分が面白い!と思ったり、関心があるところに引く。
本には練習問題のようなものや、参考例があり、自分の今のレベルが明らかになる。
これが習慣になれば、読書だけでなく、感覚的に人との会話や、テレビの内容なども分類出来るようになると思われる。
この習慣をいかして、インプット力が上がれば、必然的にアウトプット力も上がる。
プラス、人に本を貸す機会もなくなる。これがある意味で私にとっての最大のメリットかもしれない。 -
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1分間アウトプット勉強法
1分間は限られているように思う時間ですが、
CMやラジオ番組を観てもわかるように十分な時間です。
十分な時間とするには、
ポイントを抑える。言いたい所(エッセンス)だけを取り出す。
それには、単純にダラダラと
インプットした情報を取り出すのではなく、
昔の「素読」のように
常にアウトプットを強力に意識し、集中すること。
そして、ものごとに対して
自分なりの視点を入れて獲得(インプット)し、
自分が何を「おもしろい」と感じているかを相手に伝えること。
そうすることで限られた時間を有効活用することができる。
これは、勉強に限らず全てにおいて活かせる1分間活用術です。 -
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ネタバレ知人に薦められ、借りる予定をしていたが、その知人が渡英し1年間帰ってこないというので、我慢できずに購入した本(笑)
レビューに入る前に。
2008年に発売された本なので、まだアップルがマイクロソフトに完全に負かされたと表現されている部分があり、現代における変化のはやさを感じた。だって、いまはアップルという巨大モンスターが人々の潜在的ニーズを探り当て、見事に大成功しているじゃないですか!たった4、5年前とこんなにも情勢が変わっていくのは、グローバリズムの象徴か。つまり、これと同じ原理でいけば、4、5年後の世界がどうなっていくかは、わからんということですな。
では、蛇足から入ってしまいましたが、本編全体の感想を。
文庫本であるという読み易さも加味して、面白い内容でした。
世界史は昔から好きだったのですが、やはり暗記科目であるという趣が強く、○○年にこんなことが起きて、○○という人が●●という場所を征服して、、、と、ということを覚えることが重要。
そんな世界史を、もっと横と縦のつながりを重視して5つのキーワードでまとめたのが本書。学問としては、社会や文化や経済は区切られていますが、実際には人間社会の中では一緒くたになっているもの。それぞれが影響し合うのは当然のことで、プラス、様々な国が交流していくことで、世界史のダイナミズムがうまれていく。そんなことを感じさせてくれる本でした。世界史がそもそも好きな人にとっても面白い本だと思います。
その中でも特に面白かったのが、第3章「欲望の世界史」内のコーヒーの話と、第4章「世界史に現れたモンスターたち」内の資本主義と社会主義の違い、についてです。
コーヒーの話ですが、そもそもコーヒーを飲み始めたのはイスラム圏でした。そこから17世紀ごろヨーロッパへひろがっていくのですが、その広め方として、人々の持っていなかった欲望を商人たちが「理性のリキュール」「理性を目覚めさせる飲み物」といったことばで、コーヒーへの欲望を意図的につくり出し、その後コーヒーはヨーロッパ世界を席巻します。この理性ということばと結びついた飲み物を飲みながら人々が語らうことで、近代的な考え方や発想とつながっていった、理性的であることの象徴となったのです。これがフランス革命につながっていったなんてことも言い過ぎではないと感じました。どうしても政治・経済・文化で語られがちの世界史ですが、実はこうした「モノ」が人々の意識や行動に変化を起こすことで、世界史的にも大きなインパクトを残すことがあるんですね。実に興味深い。
では次に、資本主義と社会主義の違いですが、齋藤氏は簡潔にこう述べています。「自然発生的なものと人工的なもの」。分かり易すぎて目から鱗でした。これまでざっくりと感じていたものを見事に分かり易く、表現しています。社会主義というのは、あまりにも理想的過ぎてしまい、理論上は上手くいくとしても、実際に人間が運用し始めると全く上手くいかなくなってしまう。結局人間は、理想的なシステムをつくれたとしても、それを実現することはできないのです。一方、だからといって資本主義が完璧な社会体制かというとそうではないですね。どちらかというと、「これしかないから」という消去法的な選択なのではないかと。現状においてはこの資本主義で進んでいくことがベストなんだろうけど、その資本主義という網目の中から、こぼれ落ちてしまった、「弱っている人たち」をどう考え、どう救っていくのか、といった視点は少なくとも持っていたいと、改めて感じました。 -
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ネタバレ教育についてプロゴルファーの坂田氏と学校教育の専門家である齋藤 孝の両者が、身体感覚という目線を通してアプローチしていく対談本。
両者とも子供への教育を、内容は大きく異なるが塾という形で教えているので、その道のプロであり、そのためにこの対談においてなされる教育論は見事。
メインテーマに、型というものを通して立ちれる場所を作ることによる効用というものがあり、僕にとってこの事は非常に盲点でありとても納得のいくような まさに目から鱗の内容であった。しかもそれに身体意識的な理由付けというものがなされているために本当に深いところで腑に落ちる感覚を味わえる。教育について悩む人にはまさにオススメの一冊。 -
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人生における時間の使い方のポイントを学ぶために読んだ本です。
この本で学んだことは、
・生活全体を見渡し、一分一秒を争ってやる場面と、緩やかに過ごす場面を区切ることが必要である。効率をずっと考えると疲れるため、メリハリをつける。
・一日30分程度歩くという時間はなかなか生み出せないしムダなようだが、人生最大の利益である生きている時間を延ばしていることと心得る。
・手帳は今年と去年のものを二冊セットで持ち歩く。前年のものを見ることで見通しがたち、やるべきことを前もって予測できる。
という点です。
そして、この本で学んだことを生かすため、
・手帳は今年、去年のものを持ち歩くき、去年のものを参考にする。
・歩く時間の意義を再確認する。
・休日の時間を効率的に過ごす場面とのんびりする場面に分ける。
ということを実践します。