齋藤孝のレビュー一覧
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ネタバレ少々説明がくどい部分もありますが、語り口が柔らかいところに好感が持てるのと、いくつか共感できる点があったため、4点としました。
まず、東大合格を多く輩出するような進学校は、周りが当たり前のように勉強するため、それがいい影響を及ぼして自分も当たり前のように勉強する、といった内容はなるほどなぁと思いました。(実はこの部分は本書の主張のメインでは全くないのですが)
また、著者は近年の本の売上数減少について、読書人口の現象が書店の質と本の質の低下を招くと危惧していますが、その通りだと思います。
私の知人でも本は全く読まないと言っている人が何人かいますが、その人達にこの本を読ませたら、どうなるのかなぁと思います。
著者の書店と本に対する愛情を感じることができ、ますます読書がしたくなるような本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日とあるTV番組(学者が議論をする番組)で、番組の最後に進行役の人が「うまく議論として まとまりましたね」と言ったことに違和感を覚え、「そもそも議論って何だろう?」と思ったのが この本を読んだきっかけ。
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■著者は理想の議論を「議論の花が咲く」と表現しています。
そして 「ありとあらゆる場所で議論の花が美しく咲く」 ことをヴィジョンとしています。
■著書では生産性の高い議論をするための技術が書かれています。
中でも著者は「意見と人格を切り離す」ということを重視していると感じられます。(多くの方法論の根底に 意見と人格を切り離すことがある)
これは著者が以前は意見と人格を切り離さない議論をしていたという失敗体験からの教訓だと思います。(著書の中で何度も反省している)
■議論を重ねて成熟できる 根拠として議論を通して自分の利益だけにこだわらない習慣が身につくと書いています。
■全体を通して議論をする参加者の中で権力が低い人の立場に立った方法論が多く非常に参考になります。
全体を通して参考になる本でした。
根本的な議論について書かれているところ
と方法論が書かれているところ が一緒に載っています。
※頭は良くなりません -
Posted by ブクログ
リーディング・マラソン参加させていただきます。
5月のおこづかいで、知遊堂で買った本の1冊。
授業で、みんなで話してみる、というスタイルが多いので参考になればと思って読んでみました。
「論点」とか「論拠」とかは、どこかで聞いたお話。
独特だったのは、日本人的なメンタリティーに配慮している点でしょうか。(第4章)
職場での人間関係やそれぞれが抱えている立場や事情に配慮しつつ、それでも活発な議論を行うには、といった視点がおもしろかったです。
議論にまつわるさまざまなテクニックも披露されていました。読みながら、テレビの『ドクターG』や『矛盾(ほこたて)』って、うまく作ってあるんだなぁと思いました。
(つちなが) -
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齋藤孝先生の現代語訳。読み易い。
明治維新という歴史の転換点における時代の捉え方は、現在の時勢を考える上でも参考になる処が多い。
時代の転換点だからこそ、西洋事情も含めた全体的なところを押さえ、自らの現状認識を正しくし、合理的に物事を判断していく。
物事の本質を捉える際のプロセスでもある。
以下引用~
・文明とは結局、「人間の知性と徳性の進歩」と言ってよいのである。
・目的を定めて文明に進む。それしかない。
では目的とは何か。内外の区別を明らかにして、わが国の独立を保つことである。そしてこの独立を保つ手段は、文明の他にはないのだ。いまの日本人を文明の道に進めるのは、我が国の独立を保つ、ただそれだけのためなのだ。したがって、国の独立は目的であり、国民の文明はそれを実現するための方法と言える。
・王政復古は、皇室の力によるものではない。皇室は国内の智力に名目を貸したようなものだ。廃藩置県は、政治家の英断ではない。政治家は国内の智力に使われてその働きを実施したようなものなのである。
・知恵は学ぶことによって進む。学んで進歩したものに退歩はない。徳は教え難く、また学びがたいし、あるいはそれぞれの心構えですぐに進歩したり退歩したりするのである。 -
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『古典力』
斉藤孝
読み返すごとに、以前気づかなかったところに気づく。これが古典を読む楽しさだ。くり返し読む価値のある本が古典の名にふさわしい。(pii)
★こういうのが古典の楽しみ。甘美である。
古典力最大のポイントは、引用力にある。会話中にその文脈に合った古典の言葉を引用できれば、会話の質が格段に上がる。エッセイのような文章を書くときにも、古典からの引用を文脈に組み込むと、文章が締まるし、読んでいる人の知的刺激にもなる。(p12)
★そうなりたいが、古典に溺れるのではいけない
「全部読まなくては」という強迫観念めいた思い込みから解放されて、パラパラと断片を拾い読みすると、古典との距離が縮まる。(p22)
★こういう読みもありか。なるほど。
つまり肝心なのは、自分を関わらせて古典を読むということだ。まずは、誤読を恐れず、自分の眼と感性を信じて言葉と出会う。突き刺さってきた言葉を手がかりに自分を掘り起こす。自分と古典の著者とが直接触れ合う感覚が、断片読みによって目覚める。(p24)
★先の読み方に加えて。自分を関わらせ、自身への反映を深くするということ。
肝心なのは、自分が今生きている世界と「結びつける」という心の習慣を身につけることだ。(p26)
古典の存在がなくても人生は進んでいくだろう。しかし古典を経験世界に結びつける習慣があれば、経験の意味が豊かになり、決断に覚悟が生まれもする。時空を隔てているからこそ、共感に驚嘆の念が加わり、心の支えにもなる。(p26)
★経験世界とは自身がいる現実ということ。読むだけで古典は面白いが、もっと現実に近い存在にしたい。 -
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ネタバレ作者である齋藤孝氏がいかに書店マニアであるかが伝わる本だった。私も書店好きを自負していたが、洋書や児童書のコーナーにまで足を伸ばすことは考えたことがなかった。この本を読んで、また新たに書店に通う楽しみが増えたとともに、関心のないジャンル(健康系や理系)の本を手に取るインセンティブが出来たことを嬉しく思う。
この本で特に関心を持った項目が、「1冊は10~15分でさばける」という項目である。「新書や選書は知識を得ることを目的としていることから、気になる項目をピックアップして読む」ということが紹介されていた。速読とも異なり、本を全て読む必要はないということである。批判するつもりはないが、私は新書だろうが小説だろうが全てを読む。それは、読書という行為に楽しさがあることと、興味のある項目以外にも自分のヒントになる・興味の幅を広げる言葉があると考えているからだ。この読書方法を変えるつもりはないが、読書の多様性・可能性を考えることができた。 -
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ネタバレミッション・パッション・ハイテンション についで、ビジネスマンとして必要な要素を凝縮したテンシュカク。
テンション・修正・確認
日々の行動にうつしやすく、意識しやすい点も多くて非常に実践的だ。
・テンションをあげるために
新聞をよむ、読書する、一流の経験に触れる(雑誌の定期購読)
⇒活字に触れる
・テンションをさげないために
手足をあたためる、呼吸を意識、香り
⇒身体からアプローチ
・組織的なテンション維持方法
和の精神 息を合わせる共同作業をする
テンションの高い職場にする(習慣化)
仕事は確認にはじまり確認に終わる
声かけ 指差し 復唱 簡易議事 手書きのチェックリスト -
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ネタバレチェック項目13箇所。「『現在』を失う」とは、今ある自分の人生を積極的に生きようとする気分が失われることです。自分の人生の最終地点は「無」になることだと受け入れて、腹を決める、そうすると、これまで、さまざまな悩みや不安で「くよくよ」していた自分の生き方から脱皮することができます。死ぬのが怖いと思えば死は苦ですが、死ぬこともまた自然なのだと思って受け入れれば、苦は軽減できます。男性は女性と違い、出産・子育てという大仕事による充実感はありません、大事な家族を養うことはできますが、それも収入あってのこと、仕事が奪われたときの自信喪失は相当なものです。「日本人は押しが弱いがために、大陸から押し出された民族だ」……控えめで押しの弱い人があらゆる大陸から追い出され、流れ流れて日本列島にたどり着き、それ以上先へは海で進めなくなったという説です。人間はなぜ神話を求めるのでしょうか、それは人間が長い間、神話を通じて存在意義を確認することで、心の支えを得てきたからです。人間は神話を伝承していくことで、自分自身が認められつつ、その一方で自分たちの思い上がりも防ぐ、人間は長い間、そういう形で自分の存在意義を安定させてきたのです。誰か一人でも伝えることをさぼると滅びてしまうので、何代にもわたって守り抜くのは大変なことです、ですから、もはや個として存在意義を持つというよりも、それを伝えていくミッションを果たすことが自分の存在意義になります。天皇が即位後に始めて行なう新嘗祭は「大嘗祭」と呼ばれます。全肯定の世界に入るには遊び心が必要です、しかも、真剣に遊ぶ。書道家は真っ白な紙に向かうとき、「この一筆は二度とないと思って文字を書く」そうです。読書をすれば、いろいろな考え方を知ることができますし、独りの充実した時間を得ることもできます。小説を読むと「人間」がわかる、自分が体験していないことも、本を読めば「疑似体験」できる、それが読書の効果です。