齋藤孝のレビュー一覧
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人はなぜ学ばなければならないのか?
【学ぶ存在=人間】
学びは、新たな自分を形作る材料をもたらす。学んで新しい知識などを吸収することによって、自分が生まれかわることができる。
学ぶときだけは、真、善、美を中核にした事柄に触れ、普段の生活では届かない高みにかかわっていける。
いったん【学ぶ】ということをし始めると、どこまでも限りなく追及できる物事が存在し、どれだけ学んでも尽きない世界があることがわかる。
そうした世界を味わうことができれば、私たちは、虚無感と無縁になることができる。
学びとは?
他者性を取り入れる学びが狭い意味での学びであるならば、他者のいろいろな要素を組み合わせたり、離れてい -
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Posted by ブクログ
ただの読書で終わらせるのはもったいない。そう思わせてくれた一冊。本をどれだけ読んでいても、ただ字面を負っているだけ、大まかな内容をくみ取るだけでは時間がもったいない。どうせ読むなら価値ある一文を抜き出し、自分の糧とし、今後の生活に役立てていくような読書をするほうがいいに決まっている。そのためには漫然と読むのではなく、目的をもってとばし読みでもいいので必要な部分だけを読む。これこそまさに自分のための読書である。
つい几帳面に隅から隅まで目を通してこその読書だと考えていた自分にとって、目からウロコのHow to本。これから実践していきたいと思った。 -
Posted by ブクログ
なんというか、今までもやもやしてたものが若干取れた気がする。
昔の学生は遊ぶよりそれこそ「学」ぶ「生」徒だったんだと。
戦後アメリカの文化、ロックとかが入ってきてみんな自分を律するより楽なほうに逃げていった。
最近の「がんばらなくてもいいや」風潮はアメリカ化された結果なんだと。
うちの大学は滑り止めで入ったから、志望大学より偏差値は低め。
他の大学がどうか分からないけど、少なくとも大学生になって
授業中に「おしゃべりやめなさい」だとか注意されたくない。
で、単位も「ダメだろーなー」と思って出したレポートで取れる。
こんなんでいいの?と思った単位は数知れず。
ゼミの友人とも授業中以外でゼミの -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「荒れる」段階から「ムカツク」状態を経て、この数年は「キレる」現象が顕著である。
ふだんはおとなしい若者たちが些細なことに「ムカツキ」、瞬間的に「キレる」ようになってしまったのである。
怒りや暴力それ自体は、かくべつ目新しいものではない。
では「キレる」ことの、どこが新しいのだろうか。
個性尊重と管理強化の間をゆれ動く既成の教育論に楔を打ち込み、「腰肚文化」に代表される伝統的な身体文化の継承を提案する。
[ 目次 ]
第1章 「キレる」とは何か
第2章 「キレる」の裏に「ムカツク」がある
第3章 「がんばる」と「楽しむ」のあいだ
第4章 エネルギーを出し切って技に替える
第5章 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
今日のように社会構造が根底から揺らいでいる時代には、各自が固有の判断のもとに動くほかない。
そのためには、オリジナルなスタイルをもつことが大切である。
「できる人」はどのように“技”を磨き、上達の秘訣を掴んだのだろうか。
スポーツや文学、経営など様々なジャンルの達人たちの“技”や、歴史の上で独特な役割を果たした人々の工夫のプロセスを詳細にたどり、新しい時代に求められる“三つの力”を提案する。
[ 目次 ]
第1章 子どもに伝える“三つの力”
第2章 スポーツが脳をきたえる
第3章 “あこがれ”にあこがれる
第4章 『徒然草』は上達論の基本書である
第5章 身体感覚を“技化する”