富安陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻も面白かった!
最初は全然仲良くなかったメンバーの距離が、少しずつ縮まっていく感じが心地よくてとてもよい。
一気にマブダチ!みたいな距離感になるわけでもなく、ちょっとずつ仲間らしくなっていくそのあたりのさじ加減がちょうど良くて、大変好みな感じでした〜◎
今巻では夏至と冬至の太陽の動きの話が物語とうまく関連づけられていたように、児童書らしく子供たちが授業でこれ習った!と感じられて、なおかつプラスαで知識が身につくような描写があるのもポイント高し。
まぁうちの娘はそのへんまるっと読み飛ばしたそうですけども…(ナンデヤネン)
黄泉ツ国の謎も少しずつ明らかになってきて、メンバーの最大 -
Posted by ブクログ
ネタバレよくできた和製ファンタジー。
二人が贄にされるのかと思ったが、節子さんはそこまで腹黒い人ではなかった。それやったらホラーだもんなあ。
オオカミ信仰は関東に多く、『オオカミの護符』なんかも一時期ちょっと話題になったので、民俗学好きの富安さんならそういう本に刺激されて物語ができたのかなと思う。
(参考文献が巻末にあればよかったのに。子どもは読めなくても、オオカミ信仰は富安さんの創作ではなく実際にあるということを知るきっかけになったのでは、と。)
美月と月明のキャラクターをわかりやすく書きわけてあるので、子どもにもとても読みやすい。
しかし、二人の特性が今一つ上手く活かされていないように感じた -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・春休みのかくれんぼ
・飼育当番の冒険
・忘れ物の迷宮
・水泳記録会の奇跡
・理科実験の魔法
小柄でやせっぽちで丸眼鏡に白衣の菜の子先生。
困っている子どもの前に現れても直接問題を解決したりはしない。
先生は道を教えて背中を押してくれるだけ。
問題は本人が解決しないと意味がないから。
最初は渋々、またはこわごわ先生に従う子どもたちだけど、最後は必ず「先生、また会えるの?」と聞いてしまう。
答えはいつも「運がよければ、また、会いましょう」なのだけど。
「だって先生は、いつも、どこにもいないでしょ?学校のどこにも、いないでしょ?」
「私は、どこにも行きません。
昼間の空の星のように。今