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Posted by ブクログ
見ていて思わず、往年の児童文学のそれを思い出してしまうような、本書の舞台となる山のふもとにある小学校を描いた素朴な見返しの絵から既に期待が高まる、自分で読むなら小学中学年から対象となる、富安陽子先生の創作童話です(2022年作)。
総勢10人(?)の小さな小学校だけど、新年度の初日、三年生になったばかりの「アカネちゃん」は、一番乗りで校舎に着こうとはりきって早起きをした、そんな気持ちをいっぱいに表して通学する姿を大島妙子さんの絵が見事に描いており、「オニのサラリーマン」とはまた異なる印象として、改めて大島さんの絵というのは、表紙も含めて子どもたちの感情を全力で描いていることにグッとくるものがあるのだということに気付く。
そして、一番乗りだと思っていたアカネちゃんは、既に同級生の「土居くん」が席に座っていることに気付き、「ちぇっ」と心の中で思ったのも束の間、よくよく見ると、それは土居くんではなくタヌキだったのだから、これには驚いたのだけれども、本人から事情を聞くと、元々タヌキが土居くんに化けていたそうで、なぜ名前を土居くんにしたのかという興味もあったのだが(実は富安先生の見た夢が影響しております)、それではなぜ今になって正体を明かしたのかが気になるところ。
そしたら、今学期の目標『なかよく、元気に、しょうじきに!』を見て決めたということで、元気すぎるお調子者の一面がある土居くんだけれど、こうした真っ直ぐなところもあるんだなという、その潔い行動には、最初こそ戸惑っていた先生や生徒たちだけれども、人間だろうがタヌキだろうが土居くんは土居くんなんだという、見た目以外、何も変わらないことを物語で書いていることには、これまでの富安先生の作品同様、見えないものの大切さを教えてくれますし、結果として土居くんが実現したのは、人間と動物の共生であったことにハッとさせられる。
更に、本書にはどんでん返し的な驚きの結末を知る手がかりとして、最初と最後の見開きの絵を比べてみる楽しさや、かつての土居くんの姿に思いを馳せたくなる裏表紙といった、細やかな配慮も見逃せません。
Posted by ブクログ
最近シリーズ化しつつある、絵本だと思ったら児童書だったシリーズ。
ある日学校に行ったら人間だったはずの子?がタヌキになってたらそりゃびっくりするよねー!笑笑
でもそれをみんな意外とすんなり受け入れて。
先生達までもが偉い!と褒めて受け入れて。
元々人間だった頃の土居くんも陽気でみんなに好かれていたんだろうね。
だから姿形が変わっても土居くんに間違いないと受け入れられたんだろうね。
先生の名前もなんだか怪しいなぁと思っていたら、ラストはやっぱり思った通り。
短いけど短い中に大事なことがギュッと詰まったような、良い本読んだなって思える本でした。
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