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「太陽系を見回してみてよ。七勝一敗で黄泉ツ神の勝ち越しでしょ?ぼくたちは、めちゃくちゃ分の悪い勝負をしているけど、ここで黄泉ツ神に勝ちをゆずるわけにはいかないんだ。」この世界に生命をもたらそうとする天ツ神。反対に、生命を消し去ろうとする黄泉ツ神。アレイたちは、黄泉ツ神がこの世に解き放たれるのを、本当に止めることができるのだろうか? 災いをくいとめることはできるのか。
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Posted by ブクログ
天ツ神から特別な能力を授かった子どもたちが、黄泉ツ神に立ち向かう。 話にスピード感があって、1巻から3巻まで一気に読んだ。 一つ一つ謎が、テンポよく解き明かされていくので、読んでいて楽しかった。頭の中で、丁度上手く映像化されていくテンポなんだと思う。 それぞれのピースが、最後に繋がっていく様子も面白...続きを読むかった。数学の問題でピタッと答えが出て、頭がスッキリする感じに似ている。 物語に出てくる古事記、世界の遺跡、数学の魔法陣などについても、いろいろ調べ知識を広げてみたくなった。
続きが早く読みたい! 富安陽子さんが好きで読み始めたのですがスピード巻とドキドキハラハラ巻がたまらない。
このシリーズ、本当にすごい! 読んでる私も、カンナギチームの一員になったかのような感覚に(・・;) 背筋がゾクゾクするけど、早く、続きが読みたい!
物語は加速する。 ものすごいスピードで。駆け抜ける。 七人の役割と、天と地のルールが明らかになっていく。 キーマンと思われる先生と、残り一人のカンナギの正体、とにかく気になる。 あの子は!あの子じゃないの! がんばれ、チーム・カンナギ。 3巻の発売がとにかく待ち遠しい。
シリーズものの中でも、特に一話完結ではない連作形式で進行する物語のレビューは、前の巻を踏まえたネタばれとなってしまうことが多いため、書き方が難しいのだが、ここではライトノベルとも捉えられそうな、このシリーズが如何に細やかな作り込みをされているのか、それを書いていきたいと思います。 五十嵐大介...続きを読むさんの緊迫感漂う表紙の絵からも分かるように、前巻では危機に巻き込まれていながら、割と何とかなりそうな楽観的な雰囲気も漂っていた中、今回は主人公たちのやるべきことに多くの人の命がかかっていることや、最終巻に続く終わり方を知ることによって、これは遊びではない神同士の本気の戦いに巻き込まれてしまったことを、痛いほどに感じさせてくれる。 主人公のアレイに、Q、ヒカル、ハルコ等々、中学生を中心とした学園ものに加えて、天ツ神のカンナギとしてそれぞれに能力を与えられたことで生じる謎解き的要素が、見事に黄泉ツ神のカクレドから脱出するための『ほころび』を見つけることに繋がっている面白さには、富安陽子先生ならではの昔の日本人の生き方が垣間見えてくる『古事記』や『日本書紀』の要素が詰まっていて、このシリーズを読むことで、それらへの興味を促してくれたり、『雷とは神が鳴らすもの』といった言葉に込められた意味の深さや、鏡と太陽と二十四節気の繋がりによる壮大なロマンも感じられてと、今風の作品に昔の情緒深さが見事に溶け込んでいて、こうした趣を物語に醸し出すことができるのも富安先生ならでは。 それから、このシリーズの対象年齢であろう中学生に向けたおすすめポイントとして、アレイたちの年代ならではのくだけた雰囲気で繰り出される会話のやり取りの中にも感じさせる、繊細なキャラクター像があり、それは主人公のアレイ一人を取り上げてみても、『変化を嫌う』彼が戦う相手は、『出会う度に狡猾で且つ巧妙に変化している』ことであったり、彼が抱える見えない傷を癒すには『時間と忘却がいちばんの薬』なのに、彼の能力である『記憶力』がそれを邪魔している点に、このシリーズはアレイの成長する物語でもあることを実感させてくれること等、数え上げればきりがない。 更にそうした傷を他のキャラクターたちもそれぞれ心の中に抱えていることによって、彼らが共に支え合いながら再生を目指していく物語の流れは、彼らの過去や個性、家庭事情も加味することでより繊細さを増し、それはヒカルの触れてはいけない部分に対して、Qとハルコは冗談で和ませる中、共感性の高いアレイは言葉にできず一人で内に抱え込んで苦しんだりと、それは決して悪いことではないと思いつつも、本人がどう向き合うかの問題でもありそうな部分を感じさせる複雑な要素は、これまた他のキャラクターにもあってと、そんな多様な面を持った人物像を見事に描き分けている物語には、神同士の戦いという熱い展開の楽しさ以上に大切なものがあることを知っている、これまで多くのシリーズものを手がけてきた富安先生のこだわりが表れているのだと、私は思う。
2巻も面白かった! 最初は全然仲良くなかったメンバーの距離が、少しずつ縮まっていく感じが心地よくてとてもよい。 一気にマブダチ!みたいな距離感になるわけでもなく、ちょっとずつ仲間らしくなっていくそのあたりのさじ加減がちょうど良くて、大変好みな感じでした〜◎ 今巻では夏至と冬至の太陽の動きの話が...続きを読む物語とうまく関連づけられていたように、児童書らしく子供たちが授業でこれ習った!と感じられて、なおかつプラスαで知識が身につくような描写があるのもポイント高し。 まぁうちの娘はそのへんまるっと読み飛ばしたそうですけども…(ナンデヤネン) 黄泉ツ国の謎も少しずつ明らかになってきて、メンバーの最大のピンチ場面で以下次巻! 次が最終巻とのことですが、チーム・カンナギの戦いにどう決着がつくのかとても楽しみです。
面白い。まるで少女マンガの世界?いや少年マンガの世界?この作品を元にマンガが描けると思う。全く新しい発想で描かれた作品だ。読みやすい。大人にとっても。 残り二人のカンナギ(神からあたえられし能力者)はだれだ?小学一年生のピコが6人目のカンナギ神のメッセージを見る者だった。そして最後の7人目のカンナギ...続きを読むは、アレイ、Qやヒカルの担任の伊波先生の中の二重人格のイナミだった。
【感想】 ・いつもギリギリの脱出劇でたいへん。 【一行目】 カクレドから戻った翌日から、田代有礼たち八年生は教室で、机を遠く離して座るようになった。 【内容】 ・一年生の「ピコ」が行方不明。諸般の状況から彼もカンナギの仲間なのではないかと考えた四人は捜索を開始。その結果鏡ゲット。 ・七人目のカ...続きを読むンナギと思われる人物の口から黄泉ツ神対天ツ神の闘いについて知らされる。 ▼来栖の丘学園についての簡単なメモ 【アキナ】アレイの妹。小学生。四年生。ゴシップ収集能力が高い。対象は家族も例外ではない。 【天ツ神】この世の生物の中に遍在する。 【アレイ】主人公。十三歳で中学生の男子。中高一貫校では八年生。第一巻表紙カバー絵の逆さになってる方が彼だろう。変化が嫌いで判を捺したような日々が続くのが好み。家を右足で踏み出し、きっちり六百二十歩で校門の前に立ちそこから百十六歩で昇降口に到着する。偶数が好みのようだ。いや~けっこう異常な人ですわ。どうやらデタラメな世界から自分を守るためにきっちりしたものを探している感じがある。常に平均を求めているがたった三人のクラスのアベレージをつかめず困惑。夢の中で猿と見つめあってなんかに誘われた。一度記憶したことは決して忘れない。本名は森有礼から取って「有礼」と書いて「ありのり」と読むようだがアレイは記憶力抜群の稗田阿礼にシンパシイを感じたのでアレイで通すことにし親もそれに同調しているようだ。膨大な知識量を表に出さず試験もわざと間違えたりして成績上位ではあるが特別ではない位置をキープしている。カンナギネームは開く者か、唱える者。おそらく開く者か? 【アレイの母】自分の時間を楽しむときには携帯を切るのがマイルール。 【磯谷守/いそたに・まもる】数学教師で男子二人しかいない九年生の担任で生徒指導も受け待っている。 【伊波甲大/いなみ・たかひろ】アレイたちの担任。七、八、九年生の国語を担当。悪い人ではないのだろうけどなんとなく腹立つタイプの行動を取る。 【大石春来/おおいし・はるこ】→ハルコ 【大森勇人/おおもり・はやと】七年生。陸上部。やせたのっぽ。 【岡倉ひかる】→ヒカル 【鏡池】雷が落ちた。一周一キロ程度で遊歩道があり陸上部のランニングコースでもある。 【カクレド】この世と黄泉ツ国の間にある異界。黄泉ツ神がつくる。エリア内でかつカンナギ同士が触れあったとき入り込むことになる。 【カンナギ】各自の中にある天ツ神が一部分目覚めた者。それゆえ「天才」的なところがある。告げる者、開く者、唱える者、奏でる者、閉ざす者、見る者、知る者の七人いる。 【厩舎修/きゅうしゃ・おさむ】通称「Q」。アレイと同じ八年生。ひょろりと背が高い。近隣では知られた有名な生徒。数学が得意で常に満点。ただし数学以外の能力が著しく欠如している。いわゆる「天才」ってヤツですね。アレイは彼を変人呼ばわりしているが自分もほぼ同じタイプやんかって感じする。カンナギネームは開く者ないしは唱える者。おそらく唱える者かと。 【Qの姉】荒唐無稽と思われるQの話をとりあえずちゃんと聞き、アドバイスまでくれた謎の人物。大学生。 【来栖台ニュータウン】アレイたちの両親が戸建ての家を買った未完成の町。 【来栖の丘学園】アレイとアキナが転校していくことになった新設の小中一貫校。まだ生徒数は少なく、全校で七十一名。本来は八百人まで対応できる。アキナと同じ八年生は三名のみ。ひとりは厩舎修、もう一人は岡倉ひかる。アレイの家から学校まで七百十四歩。中庭を取り囲む形で校舎が「ロ」の字になっている。 【佐々木真理子】英語教師。七年生の担任。白くてぽっちゃりしていて中華饅頭っぽい。 【猿】田代有礼の夢に七日間連続で登場し「クロスの丘に来い」と呼びかけてきた。カンナギの一人だと言う。「告げる者」。 【七人目のカンナギ】ネタバレになるので名前は隠しとこう。普段は普通の人でその中に隠れている。カンナギ一族の出身で「プロのカンナギ」だとか。カンナギネームは「知る者」。 【正田昌彦/しょうだ・まさひこ】→ピコくん 【田代明菜】→アキナ 【田代有礼/たしろ・あれい】→アレイ 【谷進一/たに・しんいち】五年生の担任。 【天才】内部にある天ツ神が活性化した者のこと。 【萩本将/はぎもと・しょう】七年生。陸上部。やせたちび。 【ハルコ】大石春来。七年生。音楽部。アレイにラブレターをよこした。怪力。カンナギネームは「閉ざす者」。おそらくタヂカラオの役割か? 【ヒカル】岡倉ひかる。アレイと同じ八年生。小柄な女子。身長153センチ。他県から来た。一度聴いたり楽譜を見た曲を暗譜で演奏できる。カンナギネームは「奏でる者」。 【ピコくん】一年生。行方不明になった。予知能力があるかもしれない? カンナギネーム「見る者」。 【部活動】生徒数の少ない来栖の丘学園では五年生から九年生までは全員部活動を義務づけられている。とりあえず現在存在するのは卓球部、陸上部、音楽部、創作部の四つだけ。 【松島恵/まつしま・めぐみ】六年生担任。 【南真知子/みなみ・まちこ】音楽教諭。 【森本】美術教師。 【安川】七年生で小柄な男子。かすかな関西弁のイントネーション。アレイを苛立たせるお調子者。 【黄泉ツ神】チャンスがあったらこの世に出てこようとする。出てきてしまうと何か大変なことになるらしい。今で言うなら新型コロナウイルスみたいなもんかもしれない。 【黄泉ツ国】黄泉ツ神が追いやられている。 【陸上部】アレイ、七年生の萩本将、大森勇人の三人だけ。最年長のアレイが部長に祭り上げられた。顧問は伊波。足は速いがやる気はなしで放任主義。アレイはしんどい思いはしつつも走ることの心地よさも感じ始めている。
残りのカンナギが判明して、この後はどうなっていくのか?? * カンナギは、中学生くらいまでの子供達なんだけど、あんなに走らなきゃ行けないとなると子供じゃないと無理だな、と大人な私は思ってしまった。 * たぶん、漫画とかアニメとか見慣れてる子供達も入りやすいお話。 3巻も引き続き読もうと思う。
チーム・カンナギが揃った!…ということでいいのかな?しかしその矢先…いや、いやいや。ううむ、次の巻が気になる。 ほころびの場所の規則性についての説明は、わかった時ちょっとぞくっとした。そうかあ、太陽かあ。
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