富安陽子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズに続きがあったとは!
今回も新キャラが増えてますよ。
一人は人間で、しかも共生課の新人。
どうやら妖怪マニアらしい。
変な言葉を使う癖があるけど、結構仕事はできるタイプっぽいねw
そしてもう一人?は新し妖怪。
今回の話はこの妖怪と九十九さん一家の長男、一つ目小僧のハジメくんがメイン。 ハジメくんの優しさが滲み出てます。
九十九さん一家はおばあちゃんとおじいちゃんとアマくんが結構自分勝手で過激な言動が多いので、今回は特にハジメくんの優しさが際立ってます。
実際、アマくんがあんな事しなけば新しい妖怪もすんなり住処を見つけてもらえたと思う。
サトリちゃんも他人の心が読めるだ -
Posted by ブクログ
やっぱり富安陽子さんはいいなあ。
「ねこじゃら商店/世界一のプレゼント」。偶然その前に読んでいた広嶋玲子「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」も酷似した設定の童話で、ちょっとしたシンクロニシティとなった。
双方とも、特別に招ばれない限り、普通の人間では辿り着けないあやかしの店が舞台だ。野良猫や妖怪のための裏通りにある、古式ゆかしい昭和駄菓子屋の風情。たっぷりと怪しい化け猫的な店主が鎮座し、揃っているのは、夢のような魔法の商品。
廣嶋さんの方の魔法駄菓子屋で扱っているのは、食べるとすいすい泳げるようになる「型ぬき人魚グミ」、猛獣を操れるようになる「猛獣ビスケット」、真夏でも涼しくなっちゃう「ホーンテッ -
Posted by ブクログ
ネタバレとても魅力的な物語だった。
表紙は酒井駒子さんの挿画で、主役の二人の少女。夜の雰囲気がある素敵なもの。
夏休みが舞台だけれど、あまり夏の印象がない。全体に満開の桜や、怪しげな夜の雰囲気が漂う。
最後まで読むと、真の主役は二人の少女を引き取った津田さんという女性だとわかる。
あかりとみづきが、自分たちがなぜダム湖に臨む別荘に連れてこられたか、津田という女性の真の目的が何なのか、探り出していく過程はミステリアスであるし、終盤の展開も納得のいくもの。
ただ、真神の娘たちという魅力的な設定がもっと突っ込んで読めると良かった。あかりとみづきの不思議な能力は、確かに自分たちの素性を探るために役立つけれど、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生まれた時に捨てられ、養護施設で育った美月。容姿は美しいが、人より感覚が鋭く、友達をを作れず、孤立した毎日を送っている。
育て親であったおじいちゃん(寺の住職)が亡くなり、行く宛がなくなった月明。
そんな二人は、津田節子と出会う。14歳の、親のわからない、月の印のある子どもを捜していた津田。お金持ちの津田は、二人を養子候補にし、山奥の別荘へと招く。二人は、はじめて会うも、お互いの不思議な能力を知り、津田の思惑を探ってゆく。
別荘は14年前にダムの底に沈んだ村の近くに建っており、別荘の使用人たちは、その村の神事をとりおこなう役割をもっていた者達だった。美月と月明の知った最後の神事とは。そして、津