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Posted by ブクログ
富安陽子先生の楽しい物語と山村浩二さんの味のある絵による「妖怪一家九十九さん」シリーズの本書は、少々季節外れではあるものの、これが次に読む二作目なのだからしょうがない。
このシリーズの良さはなんといっても、本来孤独を好む妖怪たちが一つの家族となりながら、人間たちと上手い具合に仲良く共存していく、そんな優しさとユーモアに溢れる展開が魅力なのです。
九十九さん一家を構成しているのは、リーダーのヌラリヒョンパパ、ろくろっ首ママ、見越し入道おじいちゃん、やまんばおばあちゃんと、そして三人の子どもたち、アマノジャクのマアくん、一つ目小僧のハジメくん、サトリのさっちゃんの、計七人家族で、中でも今回は夏まつりの実行委員長に選ばれた、おばあちゃんが大張り切りなのだが、「その夏まつりが開催できないかも!?」という事態になったから、さあ大変。
いつの間にかおばあちゃんに人間のお友達ができていた、その過程がいばりんぼの嫌なおじいさんを撃退したという痛快なエピソードも心地良い、そんな妖怪の力をさり気なく活用して人間たちも幸せになる展開こそが、富安先生ならではの優しい世界観の素晴らしさだと思うし、相手の心の中を読み取れるさっちゃんや、力自慢のマアくん、ヌラリと消えてヒョンと現れるパパと、それぞれの妖怪たちの個性的な能力も楽しい中、噂話を鵜呑みにすることの悲劇が盛り込まれた点も見逃せないのだが、一作目と比較するとややインパクトに欠ける印象がありました。
それでも、夏まつりが待ち遠しくなるような懐かしさは、爽やかな読後感をもたらしてくれました。
ここからは本書と全く関係ないのですが、日本政府が武器輸出を解禁したというニュースには驚きというか、開いた口が塞がらないというか、信じられない思いでいっぱいとなりました。
私には平和と武器って相反するものだと思うんですけど、いつからこんな国になったんだろ? 原爆落とされた国ですよ!? 散々人の痛みを思い知らされてきた国が他の国に同じことしてどうすんの? という気持ちが強くて、国民の一人として情けないし恥ずかしくてたまらないし、世界中の国が武器を持っていないと平和を実感することもできない、そんな世界って悲しすぎるだろ。
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