作品一覧
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4.0裏切者はだれだ? 山で修行をつんだ<青の読み手>ノアは、めきめきと秘術の腕をあげていた。 そんなおり、北の大国ザスーンで反乱が起こり、皇帝一家が殺されたとの一報が入る。 ノアたちはこの政変の背後に、世界をほろぼすために復活するといわれたレトの存在を予感する。 しかし、生き残りの皇子アレクセイがあらわれたことで、事態は一変する。 『青の読み手』『紅の魔女』に続く 1冊の本をめぐる長編ファンタジー第3弾。 :::::::::::::::::::::::::::::::: まるで目の前にいるように、アレクセイのつめたい息がノアの頬にかかった。 アレクセイの黄色い瞳の中に、ノアのこわばった顔がうつっている。 「おまえがレトか」と、ノアはうめいた。 うすいくちびるをゆがませ、アレクセイはノアにいった。 「わたしはサロモンの生まれ変わり。レトは、おまえだ。自分の名前を、まだ思いだせないのか?」 (本文より)
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3.3おれは世界の傷を癒すために、ここにいるんだ 北の大国ザスーンの皇帝となったアレクセイの企てに対抗し、<青の読み手>ノアのもとに、秘術の使い手たちが集まる。ノアは異変が起きているという隣国に行き、魔王バルバヤーガを呼びだすが、魔界に引きこまれてしまう。バルバヤーガは、世界のすべてを滅ぼす石版のこと、その封印方法についてノアに漏らす。 一方、ラベンヌ王国の女王セシルは政敵の罠にかかり、謹慎の身となる。そこへ助けにきたのは、ひとの言葉をしゃべる白ネズミ・パルメザンであった。 陰謀のうずまくなか、アレクセイは、ラベンヌへ攻め入り王城へ魔弾を撃ちこむ。ノアはアレクセイと対決し、古代の大導師サロモンと裏切者レト、サロモンの書、その真実が明らかになる。 選ばれし者だけが読める魔法の本、サロモンの書をめぐるファンタジー最終巻。
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3.8パレスチナ・イスラエルにすむアラブ人の豊かな食文化を紹介したい。そう考えたのが、この本をつくるきっかけでした。「ムジャッダラ」(挽き割り小麦、たまねぎ、レンズ豆を炊いたもの)、「マナイーシュ」(パンの上にチーズやハーブをのせて焼いたもの)、「マハシー」(挽肉とお米を葡萄の葉で巻いたり、茄子につめたりしたもの)「マァカローネ」(アニスシードと金ゴマ入りのクッキー)など、美味しそうな料理をたくさん紹介します。 料理をまじえて描いているのは、日本ではほとんど知ることのできないイスラエルに住むアラブ人のリアルなくらしです。文章を担当したのは、国立民族学博物館でパレスチナ・イスラエルに住むアラブ人キリスト教徒を研究する文化人類学者の菅瀬晶子さんです。本作に登場するウンム・アーザルと菅瀬さんは15年前からの知り合いで、3年以上イスラエルのハイファにあるウンム・アーザルの家に住んで調査をされました。そのときに見たり体験したりしたことのなかで心に残ったこと、料理にまつわることを中心にまとめたのが本作です。 *電子版には、折り込み付録の「ふしぎ新聞」および年3回の一枚絵付録はつきません。
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3.5唐木田家は5男3女の8人兄弟姉妹。写真家の父は自由奔放で各地を飛び回っていつも家を空けており、しっかりもので優しい母が家を切り盛りする大家族だ。 主人公で四男の志朗(小5)は、そんなほかの家庭とはちょっと違う大家族の面倒な点や、自分の自由が利かない点を厄介に思っていたが、そんなある日、長女の一子(22歳・保育士)の結婚話が浮上する。自分の教え子の父と、子連れ結婚をしたいという長女。反対する母。結託して姉を応援する兄弟姉妹。また、久しぶりに我が家へ帰ってきた父は、「今日からおまえたちの家族だ」と、知らない男の子を連れてきて――!? 疎ましくも愛おしい家族の絆を小学5年生の男の子の成長を通して描く、児童文学。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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-※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 緑豊かな土地を作った男の奇跡の物語。 「私」は南フランスの山岳地帯を旅していた。40年前に初めて「私」が訪れたときは、そこは何も無い荒れた場所だった。泉は枯れ、乾いた草が申し訳なさそうに地面を覆っているだけのさみしい荒野だ。その夜、「私」はそこに住む羊飼いの家に泊まらせてもらった。羊飼いはどんぐりの実を念入りに選別しており、これを土地に植えて森を作るのだと言う。3年前からもう10万個のどんぐりを植えていて、そのうちの2万個が芽吹き、その半分の1万本が小さな木となって育っているのだと。それを聞いて、30年後にはその1万本が立派に育つでしょうと言うと、その30年でもっともっとどんぐりを植えるから、1万本なんてほんの一部にしか過ぎないというのだった。別れてから5年後、その地を再び訪れると、埋めたどんぐりが育ってコナラになり、自分の背よりも大きく育っていた。羊飼いは、木の成長に合わせて職を変えて、100個のミツバチの巣を世話する養蜂家になっていた。そして現在。荒野はたった一人の力で素晴らしい森に生まれ変わっていた……シンプルにして壮大な物語。 ※この作品は一部カラーが含まれます。
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-※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 予想外の結末に泣いたり笑ったり、心温まる傑作短編集。 短編の名手と言われるO・ヘンリーは、たった数ページで心を揺さぶる名作を数多く残した。なかでも有名な「賢者の贈りもの」は、貧しい夫婦がクリスマスプレゼントを手にするための心温まる行き違いを描いた話。枯れかけたツタの葉が全て落ちたら死ぬと思い込んだ女性のために、嵐の中、最後のひと葉を壁にとどめようとする画家の話「最後のひと葉」、元金庫破りが、銀行家の娘と結婚することで足を洗おうとする話「改心の救済」など、人気の全31作品を収録。 その他の収録作品:「心と手」「めかし屋の失敗」「にせ医者ジェフ・ピーターズ」「運命の衝撃」「都会の敗北」「一ドルの価値」「高らかな響き」「金の神とキューピッド」「三つめの材料」「警官と賛美歌」「人生は回転木馬」「桃源郷の短期滞在客」「千ドル」「水車のある教会」「二十年後」「レッド・チーフの身代金」「伯爵と結婚式の客」「王女さまとピューマ」「魔女のパン」「緑のドア」「にせものの刺青」「いそがしい株式仲買人のロマンス」「春のメニュー」「ピミエンタのパンケーキ」「マディソンスクエアのアラビアンナイト」「ラウンドのあいまに」「紫のドレス」「ユーモア作家の告白」 ※この作品は一部カラーが含まれます。
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4.51巻1,485円 (税込)選ばれた者しか読めない魔法の本<サロモンの書>と ものいうネズミ、パルメザンとともに旅にでた少年ノア。 たちよった街は、かつて魔女狩りがおこなわれ いまは、新女王来訪にわきたっていた。 ノアは、そこででなぞめいた女性に出会う。 『青の読み手』からつづく 1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー第2弾。 「悪用されるくらいなら、サロモンの書は 永久にうしなわれたほうがましだ。 悪魔を呼びだせる書物には、世界をほろぼす力があるのだから。」 (ちっ、そうきたか。) ノアは、すばやく考えをめぐらせた。 (本文より)
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4.21巻1,485円 (税込)王都の貧民街で暮らす少年ノアは、ある日、奇妙な依頼をうける。 <修道院から、ある本を持ちだしてほしい。> 依頼主の黒ずくめの男爵は、本と引きかえに、ノアが姉と慕う少女の行方を教える、という。 怪しみながらも、情報ほしさに依頼を受けたノアは、首尾よく修道院に忍びこむ。しかし、盗もうとしたその本は、選ばれし者だけが読むことのできる魔導書<サロモンの書>だった。 やがてノアは、囚われの王女や、人語を話すネズミと出会い、依頼主である謎の男爵の正体にせまっていく。 1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー。 「あなたも、いっしょにいらしてください。」 「おれも?」 トマスは、ノアの青い瞳を見つめた。 「あなたこそ、〈青の読み手〉にちがいない。 わたしたちは、ずっとあなたをお待ちしていたのです。」 (本文より)
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4.0※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小学生の正は、最近アゲハチョウを見るたび、みょうな気分になる。なにか大事なことを思い出そうとしているような気分だ。そんな正の身のまわりでは、おかしなできごとが起こりはじめる。学校からいろいろなものが消えたり、正自身もたびたび気が遠くなって、ふしぎなイメージを目にするようになったのだ。親友のチュウ太は正を心配するが、ある日、正はすべてを思い出す。正が大人になった頃、戦争が始まり、東京に核爆弾が落とされた。その爆発の凄まじい衝撃で、正の魂が過去へタイムスリップし、子どもだった自分に入りこんでいたのだ。未来を知った正は、悪い未来を変えるために、自分になにができるのか考えはじめていた。
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