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魚つりの帰り道、恭平は見知らぬ路地を見つけました。近道をしようと、その路地に入った恭平がたどりついたのは、「内科・オバケ科 鬼灯医院」。それは、世界にたった1人のオバケ科の専門医、鬼灯京十郎先生の病院だったです! 急な往診に出かける鬼灯先生に頼まれて、恭平は病院の留守番をしたり、鬼のすむ山で「鬼インフルエンザ」の予防注射を打つ手伝いをしたりすることに・・・。心おどるファンタジー!
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Posted by ブクログ
ホウズキくんのオバケ事件簿の鬼灯京十郎とは別の、そしてオバケの専門医として登場したことのある鬼灯京十郎先生のお話。
小学生の恭平が不思議な小道を通って鬼灯医院にたどり着いてしまう。
急患のために急遽出かけてしまった鬼灯先生に留守番を頼まれた恭平は、鬼灯医院を訪れるおばけ対応に追われる。
娘はオバケ事件簿のほうが面白いと言っていたが、私はこちらも面白いと思う。
鬼に大人しく予防注射してもらうため、恭平の匂いをうちわであおいで鬼が隠れる洞窟に送る作戦をとるところは笑ってしまう。
鬼の大好物は人間の子供なのだ!
私が恭平なら絶対に逃げる!
変わり者の鬼灯先生に恭平が振り回されるのが楽しい。
Posted by ブクログ
ただ今、富安陽子さんの作品を読み続けて、不思議な物語の魅力を知りたい期間中です。
本書はポプラ社の「おはなしフレンズ!」シリーズ(小学校三・四年生向け)から発表された、「内科・オバケ科 ホオズキ医院」シリーズの一作目で、小松良佳さんのシンプルな絵も相俟って、分かりやすくて楽しい不思議な物語が魅力的。
色々な偶然が重なり、世界でたったひとりだけのオバケ科の専門医である「鬼灯京十郎」と出会った、丸山小学校五年二組二十八番の「峰岸恭平」だったが、その最初の印象は、『どう見ても、あやしい魔法使いか、インチキ手品師のようにしか見えなかった』と、あまり良いものではなかった上に病院の留守番を頼まれてしまいと、巻き込まれ型の展開が楽しくもドキドキする。
というのも、富安さんの物語に登場する妖怪たちについて、これまでは割と親しみやすい印象を持っていたのだが、ここでの留守番中に来院する妖怪たちに関しては、私が子どもの頃に持っていたそれに近かったことから、いくら姿が見えなくなる護符を鬼灯先生に貼ってもらったとはいえ、恭平にとっては怖かっただろうなと感じ、それは「百目」や「ふた口女」などをリアル志向で綴った、富安さんの文章から空想が広がっていく怖さもきっとあるのだろうと思う。
しかし、そうした不運に巻き込まれても、基本的にさっぱりとした性格の良さが好印象の恭平は、彼なりの頑張り方で役割を果たしたことが良い結果を招いたこともあって、最初は人間との出会いを嘆いていた鬼灯先生も(こちらも不運と言っていいのか)、次第と彼に好感を持つようになっていく、そんな過程が楽しい本書の物語は、『化け術の基本』や『つきものシンドローム』といった、鬼灯先生流の妖怪知識語録(?)も合わさることによって、不思議な楽しさもしっかりと付いてきながら、恭平の中にあった妖怪に対する印象も変わっていく、そこには妖怪だって病気になることもあることを描いた点に見られた、他の作品同様に富安さんの不思議な面白さや、妖怪への平等性と愛情をいっぱいに感じられて、だからこそ家に帰るときの恭平も、『明けがたのいっしゅんに見るみじかい夢の中をかけぬけてきたような、ふしぎな気分だった』と、特別な気持ちを抱いたのであろう。
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