富安陽子のレビュー一覧

  • 盆まねき

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    すごく好きな話だった。
    登場人物も大きな家も景色もはっきり想像しながら読むことができた。
    最後は少し泣けてしまった。
    お盆という行事の意味をもう一度深く考えさせられ今年はそういう気持ちで過ごしてみようと思った。
    教科書に掲載されていたというのも納得の作品。
    子供だけじゃなく大人もぜひたくさんの人に読んでもらいたい作品。
    都市伝説のような言い伝えのような不思議な部分もあるのでハラハラ感もありますよ。

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    2024年06月08日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    間違えて続巻を先に読んでしまって、トノサマが実際には老人だったことに驚いた。私のイメージでは、40代くらいだった。柔軟な考え方と行動力に騙されていたらしい。やはり順番に読まないといけないと思いつつ、知らなかったからこその勘違いを面白いとも思った。もちろん他の登場人物、特に大澤家の人たちとの関係についても、あらためて理解した。怪異よりも、盗まれた黒手匣を探すミステリの趣が強く面白かった。

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    2024年05月31日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    児童文学ですが、それなりなボリュームに結構な読みごたえ。大人が読んでも、さほど平易だとは思わない。というかかなり面白かったです。
    題材は、1880年代(かな?)・東京の国立博物館が舞台・古美術・隠れキリシタンなど、好事家好みの素材のてんこ盛りで、河鍋暁斎の娘をはじめとして、実在の人物がたくさん出てくるのも、楽しい一冊でした。続刊も読んでみよう。
    「怪異研究事始め」とあるけれど、妖怪登場!的な展開やおどろおどろしい怪談のような話ではなく、むしろミステリータッチ+幻想という感じでした。

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    2024年04月16日
  • ふしぎ草子

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    児童書と侮るなかれ。
    ふしぎな八つのお話。
    似通ったものはなくバリエーション豊かで、どれも引き込まれた。ありそうな感じが絶妙。

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    2024年03月15日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    主人公は、美術品の審美眼を持つイカルちゃん。
    両親との別れで孤独になる運命になりながらも、
    力強く生きていく♪
    イカルちゃんがとにかくいいコで可愛い♡

    舞台は明治時代の上野。
    軽快で読みやすい文章で、
    賑やかな当時の上野の姿が色鮮やかに思い浮かぶよう。

    イカルちゃんの活躍で骨董品の謎解きをするも、
    謎が解けてスッキリ!
    というより、
    切なさがじわ〜と滲むラスト。

    うーん、こういうの、好きかも。

    イカルちゃんのほんのり恋模様も気になるところ♡


    富安陽子さんの作品はこれが初めて。
    他の作品も読んでみよう〜と思いました☆

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    2024年03月08日
  • 妖怪一家 九十九さん1 妖怪一家 九十九さん

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    妖怪一作目をはじめてよんだ。人間と妖怪の共生。電気供給、水害対策、やれることをすこしずつやる、優しさをわすれた日本に鉄槌を振り下ろす意欲作。ぬらりひょんって調べたけど、なんの妖怪なのか。

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    2024年01月28日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    面白かった。昔懐かしい「少年ドラマシリーズ」のような趣もあり、歴史ドラマとファンタジーとYAがいい具合に混ざり合っていてすごく好み。

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    2024年01月09日
  • 妖怪一家 九十九さん3 ひそひそ森の妖怪

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    ネタバレ

    このシリーズのなかでは好きなトーン。どたばたでない九十九さん。共生のためのよいうそ。やさしさからくるうそ。仕返しをするのはにんげんだけだよ。復讐なんてかんがえていない。自然破壊者から自分の居場所をまもるだけだよ。初めてひとに、「妖怪」に、しんぱいされた。新しい居場所、みんなでダンスした。

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    2024年02月20日
  • 内科・オバケ科 ホオズキ医院 オバケに夢を食べられる!?

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    夢を食べるお化けは「バグ」というお化けだった。
    もし、ざしきわらしが僕のクローゼットに道を作って
    僕の部屋に入ってきたら、僕は気絶するかもしれない
    でもやっぱり、お化けと友達になるのも良いかもしれない。

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    2023年12月22日
  • サラとピンキー パリへ行く

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    子供なのに車を運転したり、色んな人がサラのことを知っていて凄いなと思った。
    カフェのおばさんが一瞬泥棒かと思った。

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    2023年12月19日
  • 妖怪一家 九十九さん4 妖怪きょうだい学校へ行く

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    妖怪でも、幽霊でも、人間でもない超常的存在がいる。そのテリトリのため幸せをもたらすが、嫉妬もする、イタズラもする。まもってくれるものを大切に扱い、感謝することで、、しっかり守ってもらえる、のか。そして七不思議がこわくなくなった。

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    2023年12月17日
  • サラとピンキー サンタの国へ行く

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    子にとてもちょうど良いと思った。漢字も多少あって、わかりやすい展開で、ちょっとドキドキ、でも怖くなくてハッピー。本全体の長さも、全てが良い感じだと思った(うちの子に)。時期的にもクリスマスの話は楽しんでくれた様子。

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    2023年11月25日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    ネタバレ

    途中別のものに浮気して止まってましたが、1/3くらいから一気に読んでしまいました。
    とても面白かったです。最初アキラ怪しいとおもってたんですが、素っ気ないけどいい人(?)でした。ただ、やっぱまだトノサやアキラの素性が知れないような気します。イカルがお世話になってる家が躾けにうるさい家なのですが、別に悪い人ではなく、そういうちゃんとした教養も必要ではないかともうだいぶ大人なので思いました。なんか赤毛のアンのマリアみたいだなと思いました。

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    2023年09月28日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    続刊が出たので再読。

    ひょんなことから東京国立博物館の怪異の蔵でトノサマの助手として働くことになったイカル。
    蔵での盗難があって、その盗まれた品の謎に迫っていく。

    2度読んでもミステリーと怪異の話が凄く面白くて惹き込まれた。

    イカルの東京にやってきた経緯は辛いが、全然湿っぽくならず、大阪の生家で培った目利きを活かして仕事を頑張るイカルは好奇心旺盛で、明るく、力強く生きている姿には励まされ、応援したくなる。
    トノサマは意外にもお堅い人ではなくて理解があるところが好感が持てた。

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    2023年09月25日
  • 妖怪一家 九十九さん2 妖怪一家の夏まつり

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    福田村事件か。見た目や流言に踊らされる人間。自分さえよければ。罪のない切り落とされた鬼の腕。妖怪と人間との共生が世界の分断を解く。夏祭りにとけこんで、お面被らなくてよくなればいいな。

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    2023年09月21日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    おもしろい!シリーズの幕開けを感じさせる終わり方がとてもよかった。またこの人たちに会える。少し先の未来に楽しみができる。富安陽子さんの作品にはそういうあたたかさがある。わたしたちはここにいるから、またいつでも会いにおいで、と言われているようでホッとするのだ。

    物語は東京・上野にできたばかりの博物館を中心に繰り広げられる。明治時代の歴史や文化に詳しくないわたしでも、主人公イカルが働く博物館の古蔵、道具屋や天主堂へ向かう通りの情景が目に浮かび、街の喧騒や行き交うひとびとの話し声までも聞こえてくるようだった。おかげでぐいぐいと物語の世界に引き込まれ、一気に読みきってしまった。次作もすでに入手してい

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    2023年09月18日
  • 妖怪一家 九十九さん5 遊園地の妖怪一家

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    遊園地のドタバタアクション!そして、日本人の核心へ。いかしいかされる。共生。失われたもののちから。大切にすること。

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    2023年08月25日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    明治のはじめ、ひょんなことから上野の博物館で手伝いをすることになった古物商の娘イカル。いわくありげな黒手匣紛失事件に出くわす。
    実在の人物をちりばめ、現実的に描きながら要となる部分に怪異を用いる。それにより膨らむ物語。いやあ面白い。

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    2023年08月17日
  • シノダ!1 チビ竜と魔法の実

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    #シノダチビ竜と魔法の実
    #富安陽子
    #新潮文庫
    #児童書
    #偕成社
    愉快なファンタジー。正体はキツネだが、聡明で強いお母さんと3人の子どもたちが災いを乗り越えていく話。映画になってもおもしろそう。キツネ族の親戚のキャラが濃くて楽しい。大きいけど挿絵が多いハードカバーがやっぱりほしい!

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    2023年07月08日
  • 妖怪一家 九十九さん1 妖怪一家 九十九さん

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    存在は知っていましたが読んでこなかった本。

    おもしろかったです!

    ヌラリヒョンの礼儀正しさ、我慢強さに頭が下がりました。

    「妖怪のいない町なんて、つまりませんからね」
    「妖怪がいなくなって、人間が、おそれることも、不思議がることもわすれてしまったら、世の中、どんなにつまらないか。妖怪がいるから町は面白いんです。
     光があるから影があるように。夜がくるから朝が明けるように。冬がくるから春がくるように―。人間がいるから妖怪がいて、妖怪がいるから人間がいるんだとこのごろ私は思うんですよ」

    市役所の「地域共生課」に採用された今後のヌラリヒョンの活躍も楽しみです。

    4年生ぐらいからからおすすめ

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    2023年06月15日