富安陽子のレビュー一覧

  • シノダ!5 時のかなたの人魚の島

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    シノダファミリーシリーズ。うーんやっぱいいなあ、大好きだ!ある日送られてきた泊まった覚えのないホテルからの招待状。ホギおばさんのいつもながらな不吉な予言を背に向かってみれば、食事もおいしい!お風呂も素敵なちょーゴージャスなホテル!だけど人魚の腕やら河童の腕伝説、なーんか変なことがあるみたいで・・・・。まあ、夜叉丸おじさんの名前がでた時点でなにかやったな、とは思っていましたが、相変わらず人騒がせな人、いや狐だなあ。パパがあいつ呼ばわりしたくなる気持ちよっくわかりますよ〜。親戚にはしたくないねえ。人魚の肉。どんな味するのかなあ。いやー不老はいいけど不死はやだなあ。でも人魚の肉を食べると不老不死になるってゆーのはよく聞く話だけど、そーすると人魚も不老不死なのかしら?人魚ってゆーとどうしても人魚姫あたりをイメージしてしまうけど、外国でも不老不死伝説あったっけ?にしても800年は長い。約束の力が、いまよりずっと大きく強大だった時代があったのです、ってゆー言葉が沁みたなあ。でも呪いはとけても不老不死は変わらないわけで、そーゆーのを運命と受け入れるにはどのくらいかかるのかな。異類の集う島。うん、不思議で楽しくて、ちょっとヒヤリとするお休みでしたね。さあ、次はどんな騒動がおきますやら。

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    2011年07月16日
  • シノダ!4 魔物の森のふしぎな夜

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    やっぱこのシリーズはいい!読んでて、あれ?いつもの兄弟でてこないなあっと思っていたらシノダ家のお父さんとお母さんの出会いのお話でした。パパさんも不思議な目をもっていたとは・・・。夜叉丸おじさんが子どもの頃からいい加減で笑っちゃいます。初恋の切なさが盛り込まれ、いつもよりちょっぴり甘い風味。イッチが案外頼りになる感じで、パパさん見直しました!でも確かにセミのぬけがらは女の子へのプレゼントにはちとどうかと思ったり・・・。(笑)

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    2011年07月16日
  • ふしぎ草子

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    私、ついに怖そうな児童書にまで手を出しました。

    やだもうなんなのこの怖いもの見たさが勝る今日この頃。

    富安陽子さんの別の児童書を探してたんですよ。

    でもね、お目当ての本はなくてなんとなく目に止まってしまった。

    ちょっと不気味で怖い短編集。

    ん?ちょっと?

    普通に怖いのも混ざってたな。

    猫谷とか、よらず池とか。

    でも好きだったのは「ピアノ」。

    みんな帰ったはずの学校でポロンとピアノの音がする。

    不思議に思った先生は音のする方へ行ってみる。

    音が聞こえてくるのは今は使われていない教室。

    思い切ってドアを開けるとそこにいたのは…

    ゾウ!!!

    ゾウ⁉︎ってなるじゃん。

    ゾウなんだよ。

    ゾウなの。

    とか言ってる場合じゃなくてね。

    なんかちょっぴり切な怖いお話で好きだったなぁ。

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    2026年09月18日
  • 盆まねき

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    ネタバレ

    すぐに読めた。人には2回死がある。一度目は心臓が止まる時、二度目は忘れられた時、という言葉が印象的だった。

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    2026年08月24日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    ゆりの木荘に住む老人たちが、子どもの姿で昭和16年の8月にタイムスリップしていた。
    元に戻るための謎、遠い日の約束。物語の柱となる要素の他に、様々な物語のタネも蒔かれている。
    読者を物語の外へと導き、そこで芽吹くのだろう。それも児童書の役割。

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    2026年08月24日
  • 盆まねき

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    富安陽子さん、久しぶりに読んだ。この本は初めて。
    すこしこわい、不思議な世界を冒険できるので夏に読むと本当に楽しい。
    子供のときは気づかなかったけれど
    子供にも追体験ができるような書き方で表現されてて、それが大人になると忘れてる感覚で、富安陽子さんすごいって思った。
    もっと評価されるべき。ジブリとか畠中恵さんとか好きだったら繋がる世界観。
    最後のお話には涙。

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    2026年08月09日
  • 月虫の姫ぎみ

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    ネタバレ

    かぐや姫を人間に擬態した巨大な虫として語り直した不思議な読み口の絵本。
    奇想ながら、淡々とした語り口と、五十嵐大介の緻密な絵の力が重なり合って妙な説得力を感じさせる。
    羽化した月虫の「ゆめのように うつくしい」姿は圧巻。

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    2026年07月28日
  • 菜の子ちゃんとカッパ石 日本全国ふしぎ案内(2)

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     富安陽子先生の『日本全国ふしぎ案内』シリーズには、謎の転校生「菜の子ちゃん」がクラスメイトの子と一緒に、一見堅苦しそうな印象を受けがちな日本全国各地の不思議な歴史や伝承について楽しく触れつつ、それらにまつわる謎にも挑戦することで『ふしぎなものたち』への親しみが増していく、そんな素晴らしさがあるのです。

     前作は奈良県の天川村でしたが、今作は山口県の下関が舞台となり、百五十年ぶりにやって来るカッパたちが悪さをする前に本物の『カッパ石』を探してこなければいけない、という物語で登場する、青山、四王司山、赤間神宮は全て実在する上に、カッパ石自体の伝説もそのまま物語に反映されていて、これは地元の子どもたちにはたまらないものがあるでしょう。

     そんなリアル感満載の物語に於ける、富安先生流のエンタテインメントがまた楽しく、それはイノシシに乗りながら移動することや、多聞天とも呼ばれる神様の設定が短歌好きであることに加え、今どき蓑なんて誰も着ないからと『ほっかむり』を用意した菜の子ちゃんが、「世の中進歩してるんだよ」と言う可笑しさもありつつ、『人間が勝手にいろんな名前をつけるけど、ほんとうの名前は知らない』や、『礼儀正しく作法を守っておねがいしたら、みんな答えてくれる』等、思わずハッとさせられるようなメッセージも潜まれております。

     また、富安先生といえば文章で表す自然描写の素晴らしさも印象に残り、それは本書の始まりの中にある、『ほやほやと暖かくなった海風が、山をこえ、この町まで、潮のかおりを運んでくるようでした』や、『学校の裏山のところどころにはまだ、遅咲きのヤマザクラが、ぽっぽっと、雪洞でもともしたように咲きのこっているのが見えました』を読むだけで思わず想像してみたくなる、ほのぼのとした雰囲気の中にも漂う美しさがまた、YUJIさんの素朴さや美しさの中に時折漂う、愛嬌のある絵とも優しく溶け合っていて、物語を更に盛り上げてくれます。

     そして巻末の「作者解説」では、富安先生ご自身による、平氏の亡霊が乗り移ったという伝説のあるヘイケガニのイラストに、赤間神宮の建立には安徳天皇を偲ぶ、当時の人々の思いがあったこと等、大人が楽しめる要素も満載です(2016年作)。

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    2026年06月30日
  • 月虫の姫ぎみ

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    その展開は面白い、そんなふうに考えられるなんてやはり作家って凄いと思ったが、不気味。絵がまた怖い。自分の手元には置いておきたくないと思ってしまった。周りの人に勧めて感想を聞きたい。
    また、しばらく経って、手に取りたくなりそうな本。

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    2026年06月28日
  • 月虫の姫ぎみ

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    10歳11ヶ月の娘
    7歳11ヶ月の息子に読み聞かせ

    富安さんのファンタジー絵本

    ああ
    なるほど。かぐや姫って
    こういうことだったのか!
    と妙に納得してしまって。笑

    月虫

    なかなか衝撃的なストーリー

    そして
    繭の中で羽化する様子は
    ちょっぴりグロテスク。

    でも最後
    地球をあとにして
    飛び立つ月虫の美しいこと。


    これってほんとうなの?
    と娘も
    現実の世界とファンタジーと
    区別つかなくなってた。

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    2026年05月09日
  • 月虫の姫ぎみ

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    富安陽子と五十嵐大介の組み合わせで、このタイトル、何かある、と思う。
    表紙からして普通でない感じ満載
    好みはあるかもしれないけど、ホラーとか好きな性質の人なら年齢に関わらずいける、と思う。
    私はえ?と思った方だけど、、
    怖いわ。月虫

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    2026年05月05日
  • ほこらの神さま

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    随分 前に読んだはずなのに
    忘れている場面が沢山ありましたが
    楽しくて、面白かったです

    小5の男の子 3人が見つけた ほこら
    願いだの おつけだの 祟りだのと
    勝手に膨らませ 次つぎに起きる出来事
    3人の友情の物語

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    2026年03月23日
  • そらうみ

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    しみんプールめざして GO!
    なんでそうなる!
    にゅうどうぐもの中に
    さあ!冒険のはじまり
    そらから見た まち
    新鮮な気持ちになりますね

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    2026年03月21日
  • 天と地の方程式 3

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    最終章
    こんなにワクワク、ドキドキしたのは
    久しぶりです 本当に面白かった
    子どもたちが読んだら 嬉しいな~


    えっ!あの人も?
    『人間の個性とか能力っていうのも
    道具と同じなんだと
    みんながそれぞれひとりずつ、違ったものを与えられるけど、その使い道がわこるまでには時間がかかる
    使い道がわらないのに使いこなす努力もしないで、それを捨てちゃうのは猿といっしょだ』と
    ごもっともです!
    まだまだ、道半ばです
    今度は古事記に夢中になりそう!

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    2026年03月19日
  • シノダ!2 樹のことばと石の封印

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     そりゃあね、私だっていろんな児童文学作家の作品を読みたい気持ちはありますよ。あるんだけれども、時が経てば経つほど、折角読み始めた多くのシリーズものの内容を忘れてしまいそうになるから、そうなる前に読まなきゃって気持ちになることで、どうしても富安陽子先生の作品が多くなってしまうし、そもそも内容がつまらなければ、これだけ同じ作家の作品をたくさん読もうとは思いませんよ。

     それでは、なぜ富安先生の作品に夢中になるのかというと、不思議な要素にワクワクドキドキする物語の面白さは勿論なんだけれども、それ以上に私が惹かれるのは、生きていて良かったと思えるような明日への希望や元気をいただけることで、こうした要素って、児童書なんだから当たり前にあるだろと思われそうで、意外と少ないのではと私は感じていて、なぜかというと、こうした要素には作家が児童書を通して何を伝えたいのかという部分が大きく、更にそこには作家の人柄のようなものが如実に表れやすいと思っているからなのです。


     というわけで、パパが人間、ママがキツネの一家に起こるドタバタや困難を描いた物語と、大庭賢哉さんの親しみやすい絵が見事にマッチした「シノダ!」シリーズ2作目ですが(2004年作)、前作は現実の世界に不思議なものがやって来た展開だったのに対して、今作では異世界に於ける危機一髪の大冒険が待っていたのです。

     それは『まっ暗だった心の中に、ぽつりと希望の灯がともった気分』になったかと思えば、『黒い闇の中をぬけたら、なんにも見えない白い闇』が待ち受けていたりと、小5の長女「ユイ」、小3の長男「タクミ」、3歳の次女「モエ」が乗り越えるには、中々緊迫したハードな展開ではあるのだが、だからこそ前作以上に3人の子どもたちをメインとしながら、それぞれが持つキツネのママから受け継いだ特殊能力も本格的に始動してと、まさに児童書としては子どもたちの成長を追いかける胸熱な展開となっていくのです。

     彼女が悪いわけではないのだけれど、それでも異世界に引き込まれて石像と化してしまった友だちを見捨てる訳にはいかないと頑張るユイは、その責任感の強さ故にイライラが募り、ついそれを周囲にぶつけてしまうことや、冷静な一面と頑固な一面が同居するタクミと、子どもたちそれぞれの個性もしっかりと描かれていて…えっ、モエはどうなんだって? なんといっても3歳だから自由きままに振る舞っているだけで充分なんだけれど、実は3人の中で最も洞察力というか、何気ない気付きに優れているのかもしれないね。

     異世界で出会う男の子「テト」や、記憶を無くしているように見える逞しい男との出会いを経ながら、敵らしき恐ろしいものとの戦いに謎解きと、様々な要素で楽しませてくれる今回の物語ではあるものの、そうした中で、『名前っていうのは、世の中でいちばん最初の、いちばん短い呪文』であることの持つ大切な意味合いが、他の誰でもない自分でいることが大好きなんだということに気付かせてくれることへと繋がることや、『物語やマンガとちがって、現実っていうのは、そこでおしまいになっちゃったりしないんだね』に込められたメッセージは、大人の私にとってもジンワリと沁み入るものがあって、人の尊厳を踏みにじる争いばかりが引き起こされる、こんな世の中だけれど、子どもたちよ、未来に生きる自分の晴れ晴れとした姿を夢見て幸せになるんだよ!!

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    2026年03月14日
  • 月虫の姫ぎみ

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    ネタバレ

    帰るのまでは想像できても変態するとまでは流石に。
    子ども向けというよりは、大人がさくりと繰り返し読む絵本だと感じた。

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    2026年03月12日
  • ねこじゃら商店 世界一のプレゼント

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    どこかで似たような本を読んだような?
    ねこのご主人目利きのいい事
    どんな注文にも応えてくれる
    私の注文 叶えてくれますか?

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    2026年03月09日
  • アヤカシさん

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    人も、ものも、時間もみんな何処かで繋がっている
    その時は分からなくても 、回り回ってやって来る
    いい方に思うか
    悪い方に思うかはあなた次第です
    人は1人で動いてるのではなく
    誰かに助けられてい生きている

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    2026年03月07日
  • 小さなスズナ姫2 スズナ沼の大ナマズ

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     富安陽子先生の数あるシリーズものの中の一つである、この「小さなスズナ姫」シリーズは小学校中学年~高学年向けの、神さまを主役としながらもシンプルで親しみやすい物語の楽しさがありながら、そこには子どもたちにとって、これからの人生を歩む上での温かな励みを得ることに留まらず、大人が読んでも大切なことに気付かせてくれる作品なのだと思い、単に楽しいだけで終わるわけではない点に、富安先生の子どもたちへの思いが込められているのだと思います。

     前回、喜仙山脈をおさめる山神さま「喜仙大巌尊(きせんおおいわおのみこと)」から、三百歳(人間でいうところの六歳)の誕生日を機に、喜仙山脈の南の外れにある「スズナ山」をおさめること、いわゆる親からのひとり立ちの許可を頂いた、娘「スズナ姫」の新しい山神さまとしての第一日目を描いたシリーズ二作目は、スズナ山の「涸れ沼」と呼ばれる、水の無い沼に水を呼び戻すべく奮闘するのだが、これが中々上手くいかないことに加え、元々スズナ山の動物たちは、新しい山神さまが幼い娘っ子であることに不安を抱いていたのもあって、その風当りは強く、スズナ姫の山神としての道は前途多難とも思われました。

     しかし、そうした状況下に於いて、前作でスズナ姫の行動に惚れ込んだ、スズナ山に住むキツネたちの大将「モッコウギツネ」は、『仕事のでき、ふできなんてものは、さいごまでみてみなきゃ、わかるもんじゃないのさ』と彼女をかばう姿に好感を持つ一方で、彼女自身の『いいのよ』、『みんな、ほんとうのことだもの』と現状を受け入れる素直さにも好感を持った、そうスズナ姫には『心の中にある、きえることのない、あかるい輝き』があり、それは『まけん気の火』という、ある意味山神さまにはそぐわないようなものと思われそうだけれども、それこそが『父は父、娘は娘』という個の大切さを高らかに唱えたスズナ姫のあっぱれな一面なのであり、それが『ぜんぜん、偉大でも、りっぱでもないから、なんだって、じぶんの思いどおりにやれるんだ』という文にも、確かな説得力を持たせてくれるのではないかと思った、そんな物事の視点を柔軟に変えてみることの大切さには、自分のあり方や立ち位置の自由さを感じることができました。

     スズナ姫の昔からの友だちで、いたずらな風の神「志那都比古(しなとひこ)」が『古事記』や『日本書紀』にも登場することや、日本では昔々から『空に輝く星ぼしが竜宮の使いだといわれている』ことなどの、興味深い歴史的不思議浪漫の要素も富安先生ならではと思いながら、私が本書を読んで最も心に響いたのは単純なんだけれども、悲しむことをしてはいけないよねということなのだと思い、そこには『人間たちは山のルールをわすれてしまっている』というメッセージを含みながら、それでも決して消えて無くなることのないものは存在するのだということを教えてくれて、それは朴訥さと愛らしさの同居した飯野和好さんの裏表紙の絵にもよく表れていたのではないかと、私は思ったのです。

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    2025年12月28日
  • 内科・オバケ科 ホオズキ医院 オバケだって、カゼをひく!

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    読みやすかったし、面白かった。特に謎を解く要素はないけれど、不思議な世界に迷い込んだ少年が、そこで活躍する「まさに1話目」と言いたくなるような本でした。鬼灯先生は、いい人でも悪い人でもなく、「仕事熱心」というイメージ。個人的には、恭平くんが、いつごはん食べられるかが気になっていました。

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    2025年12月14日