富安陽子のレビュー一覧

  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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     富安陽子さんの作品を通して、彼女の物語の魅力を知るため、彼女の作品を読み続けている期間中です。


     今回はずっと前から作品名は知っていたものの、敷居の高そうな印象を勝手に抱き敬遠していた作品なのだが、これが読んでみると、グイグイと引き込まれていく面白さで、明治時代のことを全く知らなくても楽しめるのは、やはり物語の魅力なのだろう。

     富安さんならではの歴史、伝承、怪奇ものを贅沢に詰め込んだ本書は、大阪の古物商の娘「花岡イカル」が主人公であることや、彼女が働く場所が「文部省博物館(現、東京国立博物館)」であることによって、当時の古道具や美術工芸品を楽しめる趣向にもなっていることから、学校の授

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    2025年09月23日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    両親を亡くし、東京の親戚に引き取られた少女イカル。
    父の道具屋で遊びながら育っただけあって、骨董品の目利きの才はかなりのもの。
    その才を見込まれて、ふとしたきっかけで、上野の博物館で怪異研究所の助手として働き始める。
    誤って2巻から読んでしまったため、1巻を読むのが楽しみだった。
    今回は、蔵から盗まれた、隠れキリシタンゆかりの品と思われる、黒手匣の謎にせまる物語。ミステリーあり、怪異ありでなかなか面白かった。

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    2025年08月31日
  • ふしぎ草子

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    不思議話の第一人者、大好きな富安さんの不思議話の短編集。
    個人的には「魚玉」「魔女の家」がすきだった。
    「よらず池」は羽衣伝説的な話で、お母さんが失踪してしまい珍しく悲しいお話だった。

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    2025年08月14日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    まっすぐな少女イカルの成長譚+オカルトミステリー。生き生きと描かれる人々(歴史上の人物もいる)、街の様子がいい。イカルは基本的に徒歩移動だけど、一度通っただけの道を翌日から一人で歩いて行けるのは、当時なら必須能力だったのかな。Googleマップでイカルの行動範囲を辿ってみたけど、地図アプリ見ても正反対に行くほど方向音痴な自分には、初日から一人で奉公先に通ったりおつかいに行くのは無理だと思った。

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    2025年07月31日
  • 妖怪一家 九十九さん1 妖怪一家 九十九さん

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    番外編が猫本ということで、まずは1作目を。
    ヌラリヒョンって、やっぱり妖怪のリーダーなのかw
    で、役場でたらい回しにされて怒らないのがまず立派。
    団地造成で住処を失う代わりに、その団地に住んじゃうって面白い。
    妖怪一家と言っても、人間の感覚での家族でないのもユニーク。
    人間に交じって暮らすものの、ついついやっちゃう、あんなことやこんなことw
    ピクニックやどろぼうとやりあったり。
    パーティもいいねー。
    好きなシリーズが増えた。

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    2025年07月14日
  • 内科・オバケ科 ホオズキ医院 鬼灯先生がふたりいる!?

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    ネタバレ

    娘が鬼灯先生と双子の兄の見分け方を発見した!
    鬼灯先生はヒゲが上向き、兄は下向き!
    すごい!表紙をちゃんと見てる!

    今作も鬼灯先生の傍若無人さと、振り回される恭平のやり取りが楽しい。
    鬼灯先生は双子だったんだね。
    どちらもアクが強くて、思わず両親が知りたくなる。

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    2025年06月04日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    ネタバレ

    冨安陽子さんと言えば、昔々に読んだ『キツネ山の夏休み』実に久方ぶりにこの著者の作品を読ませてもらった。
    大阪の古道具屋の娘イカルが、両親を亡くし、上野の遠縁のもとへ身を寄せる。河鍋暁斎の娘、おトヨと友達になり、それがきっかけとなって、博物館の古蔵にお勤めすることに。
    貸してくれた方も言っていたが、とてもしっかりした少し不思議ミステリー。なかなか知識が要求されるので、大人でもしっかり楽しめる。上野博物館の横の古蔵って、寛永寺の持ち物だったのねぇ。確か今でもあったような…
    トノサマ御用達の鰻屋さんもいいけれど、お豆腐屋さんにも行ってみたいのです。

    3歳で不老不死はやっぱりやだなぁ。
    五島列島への

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    2025年05月09日
  • 内科・オバケ科 ホオズキ医院 学校のオバケたいじ大作戦

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    恭平と鬼灯京十郎先生が探すカゲクイよりも、ねむりモッコが気になった。
    黒くて丸いふわふわしたおばけで、取り憑かれた人は眠ってしまうという。
    私も今月やたらに眠くて、夜子供達と一緒に寝落ちしてしまい、毎日読書や映画が見れずにいるのだ。
    うちにもねむりモッコがいるに違いない!そして私に取り憑いているはず!

    毎回鬼灯先生に振り回される恭平だけど、別れの時はいつもちょっぴりなごりおしいというのはいいね。
    読んでる私もそんな気持ちになる。

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    2025年04月25日
  • 内科・オバケ科 ホオズキ医院 タヌキ御殿の大そうどう

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    1巻より楽しかったので、娘より先に読み終わった。
    いつもとは逆で、私が娘に面白いから早く読んで!と勧めた。

    今回も恭平が鬼灯先生に容赦なくおばけを引きつける役にされているのがよかったな。

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    2025年04月02日
  • オバケや

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    絵本を読んで、「ママがわすれんぼうなのは、わすれものをさせるオバケのせいのだね!」と言う息子にクスッとした。
    オバケたちがチャーミング。

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    2025年03月27日
  • 天と地の方程式 3

    購入済み

    あっという間

    3冊まとめ買いをして、ゆっくり読もうと思っていたけれど、1冊ずつは思ったよりボリュームがなくて、あっという間に読み終わってしまった感じ。
    1人ずつ、心の中に秘めた闇のようなもの。
    その辺は、あまり深掘りされる事がなかったのが残念。
    虫とか苦手な人は要注意かも。
    虫の大群の出没は、読んでいてかなりゾワゾワでした。

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2025年03月23日
  • 博物館の少女 怪異研究事始め

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    13歳の花岡イカルは大阪の古物商の娘だったが、両親を立て続けに亡くし、遠縁を頼りに東京の上野へやってきた。ひょんなことから国立博物館の館長に目利きの才能を認められ、織田家の末裔である「トノサマ」と呼ばれる人の助手を務めることになった。博物館の敷地の外れにある古い蔵で収蔵品の整理中、「黒手匣」という品が無くなっていることに気付いたイカルたちが行方を探すと、美術品としてはほぼ無価値なその黒手匣を高額な値段で買い取ろうとしていた人物がいた事が分かった。黒手匣とは何なのか? なぜ収蔵品からなくなったのか?
     文明開化の明治を舞台に描かれる怪異をめぐるミステリーフィクション。

    快活なイカルのころころと

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    2025年03月16日
  • オバケや

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    表紙の裏表紙の裏にいろんなオバケが載っていて、こんなことあるよなとかアレはオバケのせいだったかと思えて楽しい。とぼけた顔の主人公も妖怪っぽい?

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    2025年03月09日
  • 内科・オバケ科 ホオズキ医院 オバケだって、カゼをひく!

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    ホウズキくんのオバケ事件簿の鬼灯京十郎とは別の、そしてオバケの専門医として登場したことのある鬼灯京十郎先生のお話。

    小学生の恭平が不思議な小道を通って鬼灯医院にたどり着いてしまう。
    急患のために急遽出かけてしまった鬼灯先生に留守番を頼まれた恭平は、鬼灯医院を訪れるおばけ対応に追われる。

    娘はオバケ事件簿のほうが面白いと言っていたが、私はこちらも面白いと思う。

    鬼に大人しく予防注射してもらうため、恭平の匂いをうちわであおいで鬼が隠れる洞窟に送る作戦をとるところは笑ってしまう。
    鬼の大好物は人間の子供なのだ!
    私が恭平なら絶対に逃げる!

    変わり者の鬼灯先生に恭平が振り回されるのが楽しい。

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    2025年02月23日
  • ホオズキくんのオバケ事件簿 ネコがおどれば、鬼が来る!

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    鬼灯京十郎が急に引っ越してしまった。
    おばけ探偵団の真先やおマツにも知らされずに。探偵団は解散か...?!

    このシリーズもとうとう最終感。
    「どうして本はいいところで終わっちゃうの?」と娘が言っている。
    私ももう少し読みたかったな。

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    2025年01月19日
  • ホオズキくんのオバケ事件簿 オバケは鏡の中にいる!

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    今度は担任の広沢先生からおばけ探偵団に調査依頼が入る。
    築浅物件なのに、鏡に一つ目小僧が映ったらしい!
    探偵団は先生の家に調査に向かう。

    調査中に「内科・オバケ科 鬼灯医院」という病院で、京十郎と同姓同名のおじさん医師と出会う。
    そこでおばけのインフルエンザ検査の手伝いをすることに。
    担任の先生の家のおばけ問題は解決できるのか?!

    巻末で紹介されている「内科・オバケ科 鬼灯医院」シリーズは京十郎の未来かと思ったが、どうやら違うようだ。それに一番驚いた。

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    2025年01月12日
  • ホオズキくんのオバケ事件簿 オバケに時間をぬすまれる!?

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    中学受験の勉強に忙しくしている松山修の時間が盗まれた!
    焦っているときに何かの気配を感じ、気づいたら自分の時間がなくなっているらしい。

    犯人のトキノマイマイはレア度1。
    つまりどこにでもいて、大人には1匹2匹ついていても珍しくない。
    普段は耳の奥に隠れている(ゾゾゾ)が、忙しくしていると頭の上に出てきて貝殻をぐるぐる回す。
    すると、その人に流れる時間にブレーキをかけて、外を流れる実際の時間とずれてしまう。

    解決策はさらに鳥肌もの。
    トキノマイマイの天敵、トキノカブリ(羽虫風)を耳の中に入れ、トキノマイマイを食べてもらうのだ。ゾゾゾ~

    怖いよりも気持ち悪いおばけだ!
    あまり忙しい忙しい言わ

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    2025年01月12日
  • ホオズキくんのオバケ事件簿 4年1組のオバケ探偵団

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    誰も言うなよと言われているはずの、京十郎のおばけが見える能力。
    クラスメイトのチャキチャキした女子おマツにより、堂々とオバケ探偵団としてクラスメイトに広まる。

    あらすじ
    新築の家(うらやましい)に住む、別のクラスメイトヒサシ。
    新築なのに、おばけが出るらしい。
    誰もいないはずなのにシャワーやトイレの音がしたり、水がこぼれたりする現象が度々発生。
    オバケ探偵団の第一号案件としてヒサシの家へ向かう。

    3巻まで読んだ感じ、オバケというより妖怪探偵団ぽい。
    探偵団メンバーの息が合っていてなかなか面白い。

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    2024年12月26日
  • ホオズキくんのオバケ事件簿 オバケはあの子の中にいる!

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    鬼灯京十郎がおばけが見えるという秘密を知る人物が、主人公の真先以外にも早くもいた!
    おばけが退治をしているうちに他の人にもバレてしまい、内緒にしていく展開かと思っていたので、そうきたか!

    今回のおばけはうつせみ。
    普段は蝉の抜け殻に隠れていて、通りかかった人間に取り憑いて分身を作ってしまう。
    早く退治しないと本人と分身が入れ替わってしまう。

    うつせみに取り憑かれたミナコちゃんの分身はコナミ。
    どうやらミナコちゃんが溜め込んだ怒りが膨れ上がってできたようで、怖い顔で「ゆるさない」を連発。

    私のイライラ気質も、うつせみによって本人と分身が入れ替わったことによるものなのかもしれない。
    きっとそ

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    2024年12月25日
  • そらうみ

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    絵が夏らしく明るく良い雰囲気、文章もとても美しいなと思う。夏の不思議な経験を描いたストーリー、夢のある内容だと思います。

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    2024年12月19日