蒼月海里のレビュー一覧
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「水晶庭園の少年たち」
著者 蒼月海里(あおつきかいり)
祖父の達喜(たつき)と愛犬のメノウを亡くして、気持ちが沈んでいた中学生の樹(いつき)。
祖父の鉱物コレクションのある土蔵に入ると、共鳴する様に、不思議な懐かしさや安堵感を感じる少年、雫(しずく)が現れます。
樹が雫から、祖父の鉱物の説明を受ける描写がとても興味深いです。鉱物の持つ、美しい雰囲気や立体的な形状の表現、その様々な特徴に、自然に魅力的な鉱物の世界に惹き込まれていきます。
ー『鉱物はただの物じゃない。大地の恵みであり、地球の欠片なんだー。その断片を記録し、保存して、後世に伝えるー。』記録のない産地不明の鉱物は、元の場所へ帰る -
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最強魔王、王位継承す/最弱聖女、死神として覚醒する/
最弱聖女、冒険者ギルドで悪漢を挫く/
最弱聖女、堅実剣士と悪を裁く/
最弱聖女、傍若無人魔女と相対す/
最弱聖女、悪しき聖を討つ/最弱聖女、仲間と旅に出る/
最弱聖女、港町に着く/最弱聖女、絶対神を知る/
最弱聖女、出自を知る/最弱聖女、神を処す!/
最弱聖女、旅に出る
最近のコミックスはなんだか長い題名が多いなぁと思っていたら、似たような長い題名に出会った。異世界ファンタジーを文章で読むのも味がある。
目次ページと各章の表題ページの、カットと変わった活字のアルファベットが何なのかに気づいたのは終わりごろ。ああぁ…… 楽しかった -
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ネタバレ「幻想古書店で珈琲を」シリーズ第二作。
前作とはまた違う感じでした。
今作のメインは「青薔薇の庭園」
登場人物の1人の魔法使い-コバルト-の住処…と言えるでしょう。
そこに迷い込んだ主人公-司-は
コバルトに託された宛先不明の
「ティーパーティへの招待状」の宛先を推理することに。
とある文学作品をテーマにしたファンタジー世界を
彷徨い、半ば自分探しの旅のようになった結果、
ついに司は宛先人を特定。それはまさかの…。
前作は司本人ではなく、魔法使い-亜門-の正体を探る
という物語でしたが、今回は司です。
魔法使いというだけあって長寿な亜門がメインの
前作のストーリーはファンタジー性が強かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ一言でこの本を評価するなら、「読みやすい」。
読むのが全然苦でないし、世界観が特殊でありながら
矛盾も生じていません。
ちゃんとファンタジーしています。
ただ読みやすいだけでなく、ストーリーもしっかりしていて
ハマる要素もあります。
1部の登場人物は「七大罪の悪魔」をモチーフにしたものですが、
当の本人たちは別に世界の滅亡を望んでいたり
滅ぼそうとしたりはせず、至極平和なお話ではあります。
ただ、本作で天使サイドのキャラクターが初登場。
主人公-司-が板挟みにされているのはフィクション小説として
面白い要素のひとつではあるのですが、
テーマが「本」のこのシリーズにおいて
天使と悪魔が両方登場