あらすじ
ライターの藤崎俊一はある男を追っていた。その男――怪談売りは、どこからともなく現れては『怪談あります』というのぼりを立て、路上販売の格好をしているという。古本の形をした商品は、怪談そのもの。買えばそこに書かれた怪異に見舞われ、売れば見舞われなくなるので、様々な事情を抱えた者たちが夜な夜な彼のもとを訪れる。彼はいったい何者なのか、その目的とは――。人間の闇と欲望に切り込む、一話完結の人間ドラマ!
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Posted by ブクログ
序 怪談を売る男/精螻蛄の書/餓鬼の書/雲外鏡の書/
文車妖妃の書
怪談を売る?買いもするみたい……
怪異から逃れたい……
怪異を利用したい??
怪談を売り買いする男と、追いかける男
不思議な世界に迷い込む
読み終わったら台所に戻って行きましょうか
Posted by ブクログ
怪談を欲する、又は怪談に見舞われている人の前にだけ現れる『怪談売り』
その都市伝説を追うオカルトライター。
怪談と事件を併せ持つ数話から、二人の間に因縁めいたものも垣間見え、最終話は悲しくも優しい物語で終幕。
綺麗な1巻読み切りで、とても良かった。
幽霊ではなく妖怪オカルト、因果応報ありで地味に恐い、そして二人は永劫寄り添わないから、怪談売りの寂寥感が強くて切なく、私にとって印象深い作品になりました。
Posted by ブクログ
都市伝説のような「怪談売り」を追うライターの藤崎は決して「怪談売り」に出会えない。
「怪談売り」に出会えた人たちは古本のように怪談を売ったり買ったり、様々な事情を抱え救われる。
ラストに向け意外な展開にあっという間に読み終えた。