あらすじ
本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門に誘われ、名取司はひょんなことからその古書店で働くことになった。ある日、司が店番をしていると亜門の友人コバルトがやって来た。司の力を借りたいと、強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまう――(「第二話 ツカサ・イン・ワンダーガーデン」より)。本と人で紡がれた、心がホッとする物語。待望のシリーズ第二弾。
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シリーズ二作目。
古書店の店主と主人公による、本を題材にした優しい物語。個人的にはコバルトのキャラクター性が好き。あの振り回すような感覚は面白い。
地震に満ちたキャラクターはいいと思う。どう足掻いても面白い。ツッコミとしても使えるだろうし、ボケとしても使えるだろうし、立場的にはどんなことでも使えそう。そういうキャラクターが好きなのだと気付かされた。
また、主人公と古書店の店主の関係性が楽しい。あとコーヒーの知識とか美味しそうなお菓子の描写とか、参考になる部分は多いかも知れない。
Posted by ブクログ
亜門にとって司は父性を感じる存在なのか、ペットのような愛玩動物なのかどっちだ。
亜門もコバルトも誰もが知ってる存在、しかもコバルトは自信が有名であることを不名誉と思っている・・・
正体はいったい何なのか。
この手のことに詳しい人はすでに検討がついているのかな?
亜門の笑いのツボ、コバルトの怒りのスイッチ・・
悪魔と人間ではやっぱりどこかずれるんだなあ・・。
近付きそうでなかなか近づけない距離感がもどかしい
Posted by ブクログ
「幻想古書店で珈琲を」シリーズ第二作。
前作とはまた違う感じでした。
今作のメインは「青薔薇の庭園」
登場人物の1人の魔法使い-コバルト-の住処…と言えるでしょう。
そこに迷い込んだ主人公-司-は
コバルトに託された宛先不明の
「ティーパーティへの招待状」の宛先を推理することに。
とある文学作品をテーマにしたファンタジー世界を
彷徨い、半ば自分探しの旅のようになった結果、
ついに司は宛先人を特定。それはまさかの…。
前作は司本人ではなく、魔法使い-亜門-の正体を探る
という物語でしたが、今回は司です。
魔法使いというだけあって長寿な亜門がメインの
前作のストーリーはファンタジー性が強かったのですが
今作はどこにでもいる一般人がメイン。
親しみやすく、話に振り回されるかんじがしなかったです。
司の話で一作丸々…という訳でもなく
ちゃんとシリーズのテーマ
「小説を通して、人々の人生を豊かにする」(個人的見解)
にのっとったお話もあります。
読後感はかなり良いです。
前作と合わせて、自信を持っておすすめできるかな、
と思います。
もう一度、読みたくなる
読んだこと有るけれど、大体のあらすじしか覚えていない….….最後は、どうなるんだっけ?そんな本が、ぽこぽこ出てきて、もう一度、読んでみたくなる。
Posted by ブクログ
2巻もスラスラ〜と読めて面白かった!
私の中で亜門が本当にツボに入る。
玉置という青年が出てきた時に何としてでもフクロウの事をカッコイイと言わせたくて頑張るけど撃沈したり、司が可愛くて撫でたり(コバルトの邪魔が入るけど)笑
この本は1つの話の中に有名な1作品が織り込まれてて、そんな捉え方があったのか!と考えさせられる。3巻も楽しみ
Posted by ブクログ
お茶会の庭の件で、コバルトの正体がいっそう気になる!
って言うか、招待状を忘れるとか、おちゃめすぎる(笑)
司と亜門の関係がとっても好き。
亜門ったら、本当に司が好きなんだな。
なでなでって!(笑)
人魚姫のエピソードもいい。
可愛い好きのコバルト。確かに可愛いよ(笑)
Posted by ブクログ
なんだか表紙の感じは苦手だったけれど、何だかんだ楽しく読めてる。
本のタイトルとか、それに関わった物語があると、やっぱり興味をそそられるよね。
今回は不思議の国のアリスが主だって出てきたけれど、考えてみれば、まともにアリスとか読んだこと無いな。
そういうものって結構ある気がする。
そういうことにも気づかせてくれるよね。
Posted by ブクログ
シリーズものの第二弾らしいのですが、なんとなくで流れがわかるようになっていました。
ストーリーとしては、店に訪れた人達の悩みを店主と従業員が解決する、というもの。でも、ぐいぐい介入していくのではなく、「答えを見つけるための手助けをする」くらいの感じで、割と癒し系のお話でした。
Posted by ブクログ
1冊目をずいぶん前に読んで、それから稲荷堂を読んでしまったので、ちょっと話がこんがらがった感じ。
亜門の書店のお話、第2弾。
司、コバルトのお庭でティーパーティー!まるでアリスの世界?!
Posted by ブクログ
司の力を借りたいとやってきたコバルトに強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまうところから始まる物語。『不思議の国のアリス』『星の王子さま』など馴染みのあるお話が題材になっていて懐かしく、読み返したくなる。コバルトのお茶目さが好き。彼の背景も気になる…
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』。自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門に誘われ、名取司はひょんなことからその古書店で働くことになった。ある日、司が店番をしていると亜門の友人コバルトがやって来た。司の力を借りたいと、強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまう―(「第二話ツカサ・イン・ワンダーガーデン」より)。本と人で紡がれた、心がホッとする物語。待望のシリーズ第二弾。
令和5年5月23日~25日
Posted by ブクログ
コバルトさんが何者なのかちょっとわかってくる話。
主人公が、2人の人外に愛でられています。
そのうち撫でるだけに飽き足らず、可愛さのあまり抱きしめてしまうのではないかと思うほど、友人の域を超える甘やかし状態です。
禁句を言ったらコバルトさんがどうなるのかを見てみたいような見たくないような。