あらすじ
本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門に誘われ、名取司はひょんなことからその古書店で働くことになった。ある日、司が店番をしていると亜門の友人コバルトがやって来た。司の力を借りたいと、強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまう――(「第二話 ツカサ・イン・ワンダーガーデン」より)。本と人で紡がれた、心がホッとする物語。待望のシリーズ第二弾。
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Posted by ブクログ
「幻想古書店で珈琲を」シリーズ第二作。
前作とはまた違う感じでした。
今作のメインは「青薔薇の庭園」
登場人物の1人の魔法使い-コバルト-の住処…と言えるでしょう。
そこに迷い込んだ主人公-司-は
コバルトに託された宛先不明の
「ティーパーティへの招待状」の宛先を推理することに。
とある文学作品をテーマにしたファンタジー世界を
彷徨い、半ば自分探しの旅のようになった結果、
ついに司は宛先人を特定。それはまさかの…。
前作は司本人ではなく、魔法使い-亜門-の正体を探る
という物語でしたが、今回は司です。
魔法使いというだけあって長寿な亜門がメインの
前作のストーリーはファンタジー性が強かったのですが
今作はどこにでもいる一般人がメイン。
親しみやすく、話に振り回されるかんじがしなかったです。
司の話で一作丸々…という訳でもなく
ちゃんとシリーズのテーマ
「小説を通して、人々の人生を豊かにする」(個人的見解)
にのっとったお話もあります。
読後感はかなり良いです。
前作と合わせて、自信を持っておすすめできるかな、
と思います。