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Posted by ブクログ
「水晶庭園の少年たち」
著者 蒼月海里(あおつきかいり)
祖父の達喜(たつき)と愛犬のメノウを亡くして、気持ちが沈んでいた中学生の樹(いつき)。
祖父の鉱物コレクションのある土蔵に入ると、共鳴する様に、不思議な懐かしさや安堵感を感じる少年、雫(しずく)が現れます。
樹が雫から、祖父の鉱物の説明を受ける描写がとても興味深いです。鉱物の持つ、美しい雰囲気や立体的な形状の表現、その様々な特徴に、自然に魅力的な鉱物の世界に惹き込まれていきます。
ー『鉱物はただの物じゃない。大地の恵みであり、地球の欠片なんだー。その断片を記録し、保存して、後世に伝えるー。』記録のない産地不明の鉱物は、元の場所へ帰ることができなくなるー。
雫と出会ってから、樹の周りで不思議な現象が起こり始めます。今まで見えなかった世界が見えるようになり、友を通して鉱物と共鳴した者の前に現れる石精(いしせい)ー石に宿る精霊ーたちとの出会いもあります。物語に徐々に幻想的な世界が広がっていきます。
そんな中、ハプニングが。祖父の遺品整理中に、手違いで大切な日本式双晶が手放されてしまいます。雫の正体に気付き始めていた樹は、直ぐに達喜の鉱物仲間だった律くんと一緒に取り戻しに向かいますー。(ネタバレになるので、結末は控えます。笑)
祖父の後悔となった産地不明の水晶に宿る精霊と樹の物語の始まりですね。
鉱物の魅力に包まれるファンタジーの第1巻になります。全5巻刊行済み。続きが楽しみです(*´∀`*)
Posted by ブクログ
愛犬『メノウ』を亡くしてからふさぎ込んで中学校を休んでいる『樹』。祖父の生前のコレクションである鉱物が収められている土蔵の戸が開いているのを見て入ってみると、とても綺麗で不思議な雰囲気の少年がいた。『雫』と名乗った少年と話しをするうちに、樹はだんだんと鉱物に興味を持ち始める。
喪失感に苛まれる少年が、石に宿る精霊と心を通わせるうちに元気を取り戻していく話。鉱物への興味が深まっていくとともに、人との繋がりも広がっていくのがいい。
それにしても鉱石って、なぜだかそそられるものがあるよね。不思議で美しくって怪し気で。鉱物は産地が大事だというのは初めて知りました。他の場所に安易に移動してはいけないことも。
Posted by ブクログ
2021/10/31
愛犬を亡くして途方に暮れていた時、ふと扉が開いている自宅の土蔵に入ると祖父の集めていた鉱物がたくさん目に入る。さらに土蔵の中で出会った雫という謎の人とともに、色々な石にまつわるファンタジー的な世界に引き込まれていくお話。
鉱物が好きなので、そのモチーフがたくさん出てくる小説として読んでみました。鉱物に関する専門的な用語が結構出てくるので、どんな石なのか気になる人は図鑑などが手元にあるとイメージがつきやすいのかなと思います。
個人的にはファンタジー要素にかなり振っている話のように感じたので、リラックスしたい時に読むのがオススメなのではないかと思います。
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