下村敦史のレビュー一覧
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『アルテミスの涙』は、医療ミステリーとしての緊張感と、人間の尊厳や生命倫理について考えさせるテーマが印象的な作品だった。
物語は、閉じ込め症候群(ロックドイン症候群)の患者・岸部愛華の妊娠という衝撃的な出来事から始まる。まばたきだけでしか意思を伝えられない愛華の思いを、産婦人科医の水瀬真理亜が懸命に読み取ろうとする姿に強く引き込まれた。
事件の真相が明らかになるにつれ、「命とは何か」「本人の意思をどう尊重すべきか」という重い問いが浮かび上がる。予想を超える展開に驚かされる一方で、登場人物たちの葛藤や選択には深く考えさせられた。読後には切なさとともに大きな余韻が残る、印象深い作品だった。 -
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「私が犯人です!」「俺が犯人だ!」、全員犯人です!
社長室で社長が殺された。
それに「関わる」メンバーが7人ある廃墟に集められる。未亡人、記者、社員2人、運転手、清掃員、被害者遺族ーー。
やがて密室のスピーカーからある音声が流れる。「社長を殺した犯人だけ生きて帰してやる」。
犯人以外は全員毒ガスで殺す、と脅され、7人は命をかけた自供合戦を繰り広げるがーー
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密室で7人が自らの罪を自白し合う。
自分が犯人だと認められなければ、毒ガスによって殺されてしまうから。
自分が犯人であることの根拠と手口を語った後で、残りの6人がその犯行の穴や矛盾をつく。
そし -
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同姓同名であるからこその悩みに目を向けさせる作品かと思いきや、実は、人の背景には色々な悩み、感情があり、自分が正義で正しい!と思い込み、それを発信(インターネットでも他人との会話でも)することで、誰かを傷つけてしまうことがある。それが勘違いや誤解を招き、さらに負の連鎖が起きてしまう。
私はそんな負の連鎖を絶ちきるためには相手の背景、心情により目を向けて会話をすることは勿論、自分自身も許してあげながら、好きでいながら、ポジティブに生きていくことが大事なのかなと感じた。
自分の持つ負の感情、欲望に負けてはいけない
こんなポエムが思い付いてしまうくらい考えさせらる作品でしたし、登場人物が全員同じ名前 -
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「島での最初の犠牲者は名探偵」「ミステリー作家は犯人ではない」「登場人物の一人は偽名」「島では四人が殺される」「共犯者がいる」「ある章は過去」「名探偵は素性を偽っていない」と7つのネタバレが冒頭に書かれたミステリー。
嵐に閉ざされた孤島、双紋島で連続殺人事件が起こった。事件は未解決のまま。その事件に巻き込まれたミステリー作家、三雲梟馬は真相解明を読者に求めるため、小説として「双紋島の殺人」刊行し、読者から誰が犯人だと思うか推理してもらうことにしたが…。
ネタバレが書いてあっても、なくても関係なく最後に書かれた読者の推理で犯人がわかるというミステリー好きなのに、相変わらずの鈍感だった。
所 -
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☆4.2
2月にスペインに行って色んなガウディの作品を見てきた
カサ・ミラ、カサ・バトリョ、サグラダ・ファミリア、グエル公園…
他にもこの本に出てくるモンセラートの丘の協会とか、大聖堂、たくさんスペインで見てきた景色を思い出しながら本を読めて楽しかった
お料理も現地の食べ方、よく食べるものを教えてもらってたから食べたなぁ、こんな味やったなぁとか思いながら読んでた
内容は、ガウディが大切にした設計図のない建築、家族が大事にされていることをミステリーの念頭に置いた作品。
このタイミングで読めて嬉しかった!!
伏線部が明確にされてて、分かりやすかった -
Posted by ブクログ
冒頭の主人公は引っ込み思案で人と関わりたくないくせに察してちゃんなところもあって正直少々イラついた。その位はちゃんと口にしろよと何度思ったか。そんな主人公がロペと出会いどう変わるのだろうかと期待したのだが、今度は何でもロペの言いなりに。ヒロインとの仲が少しずつ進むうちに、これは一体誰と誰が恋愛しているのだろうかと不安を覚えた。しかし不安をよそに本編は恋愛からは逸れて犯罪に巻き込まれて行くことになる。
作中で言及されたシムズというゲームは自分も好きでプレイしていた。シムと呼ばれるゲーム中のキャラクター達はパラメーターによって自律的にアクションを起こして生活するのだが、そこに介入するのがプレイヤー -
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クローズドサークルというミステリーでは定番の設定だけど、登場人物たちが「犯人になろうとする」側でもあるのが斬新だった。お互いのトリックの穴を指摘し合う展開も新鮮で、ずっと飽きずに読めた。
主な登場人物は7人と多いのに、全員キャラが立っていて、すぐ覚えられたのも読みやすかった。
中盤でタイトルの意味が一度わかるんだけど、ラストの仕掛けで「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」というタイトルがもう一段深い意味を持つ。
サブタイトルの意味も含め、最後にそこが繋がった瞬間、かなりゾクッとした。
この作品はミステリーとして面白いだけじゃなく、現代のネット社会の怖さも描いているのが印象的だった。
ネッ