下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレネタバレがあるのにミステリーというのはキャッチーだなと思って読んだ。
試みの方向性としては「僕の家族はみんな誰かを殺してる」と似た感じかなと思った。
セオリーでは、不測の事態で嵐に巻き込まれるのに今回はあえて嵐に閉じ込められる方向なのもいつもと違う感覚。
大抵は嵐で閉じ込められるところにサスペンスがある感じなのに、それがないからどうなるのかなーと思ってたらまさかのサメ!!
昔は結構地上波でサメ映画やってたんですよ!夏とか!それを彷彿とさせる恐怖のサメ!
いやー、これは驚いたな。そうくるとは。
と作中作部分を読み終わって、解決編へ。
こっちもこっちで、真犯人たった一人の為に書かれた作品とは。全然犯人が分からずに読んでたので見事に騙されましたわ。
どの仕掛けもなかなか面白く、他にはない感じで読んでよかった。 -
Posted by ブクログ
装丁と巻頭にネタバレをどーんと明記しているミステリなんて、読んだことあります?
ないですよね?
こんなの、本屋さんで見たら手に取るに決まってます。ミステリ好きホイホイですよ。作者様の策略に、まんまと釣られに行ってるようなものです。
こんなに条件出されてるので、大分考察しながら読みましたが、もちろん帯にあった通りに騙されました。
とは言え。結構疑って読んだおかげ?で、何ヶ所かは、読み通りだったんですよ。
でもねー。やっぱり、肝心なところがわかってないと、ダメですよねぇ。
十分に楽しかったです。2周目は、ニヤニヤしながら読めるでしょう。
実は下村敦史さんの小説、数冊所有しているのですが、これが初読みになりました。
読みやすかったので、冬に読みたいと思ったやつは、今年の冬こそ読もうかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレネタバレをそもそも疑いながら読んでいたので
(ミステリの"絶対"や"断言"を邪推しがち)
こう読ませたいのだな…みたいな
穿った視点で読んでしまったッ純粋に読みたいッッ
ただ、それでも全然面白い作品!
過去はココだな…名探偵はこの人では…
犯人はこの人でこの人は生きてるな…
こういう流れでこのキャラは実は…
みたいなところは半々くらい当たってて
「わかる…わかるぞ!!!」という部分が割とあり
結構嬉しかった…!!!
(東野圭吾さんの犯人を外しまくっていた過去)
個人的に、クローズドサークルが大好きなので
嬉々として楽しめたし、
山田さん途中から仕切ってて怪しいなと思ってたら…ね…掻き乱す良いキャラだったぜあいつは……
最後にしっかり犯人までの道のりを説明してくれるのですごく親切だしすごくスッキリした!
だって気になるから!スッキリさせてくれて嬉しい!
斬新な取り組みの作品で、
やはりミステリ、面白い…となるのであった。
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Posted by ブクログ
ネタバレネタバレされているのに騙される爽快感。
読む前は、解決してやろうじゃん!という気持ちで読んでいたけど推理なんてする余裕もありませんでした。
というかこのネタバレがトリックになっていたのが凄い。随分詳細に書いているなとは思っていたけどこういう違和感をスルーしてしまうのが毎度悔しい。
ここからはネタバレに対して私が推理(?)していたこと。
1、島での最初の犠牲者は名探偵
これは東堂院さんだと思うでしょう?!
もう雰囲気も名前も名探偵だけど作中で東堂院が「名探偵」とは言われなかったのは引っかかってました。
後は死体の顔が見えなかったのも怪しいなと思っていたけど、名探偵が東堂院さんだと思い込んでいた私はそこをスルー。作者の思う壺ですね。
2、ミステリー作家は犯人ではない
そうそう、作家は犯人じゃないよね。でもこんなことをわざわざネタバレに書く必要は?もしかしてミステリー作家=三雲じゃない?と思ったけどこれは考えすぎだったみたい。
大外ししたけど、山田一郎が作家なのでは?とも思っていた。えなの見た目に関する記述が生々しいというかちょっと下品な書かれ方だなーと思って。
後、三雲は記憶障害があるのになんで断定できるんだろうかとは思った。
3、登場人物の一人は偽名
山田一郎は偽名だろう!とは思ってたけどそれは名前が怪しすぎたから。
4、名探偵は素性を偽っていない
名探偵=東堂院だと思って読んでいたけど、今思えばわざわざネタバレに書く程のことでもないな。
これで、名探偵は東堂院ではないのでは?と気付ける頭がほしい。
5、島では四人が殺される
3人だよ??
6、ある章は過去
このネタバレはずっと頭の隅にあって読んでいたんだけど全然わからなかった!
尾島が出てきた章が怪しいなとは思ったけど過去じゃなく回想でした。唐突すぎるんだよ、尾島。
7、共犯者がいる
あー、そうなんだ。
こう羅列すると作者の手のひらで踊らされていたな。
最初のほうは「私」の存在がずっと気になっていたけど流石にこれは実際にはいない存在だよなとは思ってた。
カメラマンとマネージャーの存在が薄すぎてどっちかが犯人だろと思ったけどただ巻き込まれただけの人だった。
えなは怪しい行動はしているけどえな目線の章もあるから違うよな。
サメに食べさせるトリック(?)は一か八かじゃないか?撒き餌とかして誘き寄せてたのかな。
うやむやになったけど双紋島には本当にお宝があるのだろうか。
読み終えると不審な点がたくさんあるけど読んでる最中は気付かないもんだな。
少しややこしい部分もあるけどしてやられた感が気持ちよかった。 -
Posted by ブクログ
大変興味深く読み進めていけた!自分の兄は本当は偽物なんじゃないか、、という疑いから真実を知る話。
社会問題の切り込みとしての「中国残留孤児」のテーマはこの夏読んでよかった。1945年以降、日本はどうしても夏と戦争は切り離せない。
後ろに出てくる参考文献の一覧から余程準備したのだろうと推察される。並々ならぬ下調べの痕跡がある小説は作者の血と汗を感じられて好き。
そしてミステリーでは全盲×薬の濫用で記憶が曖昧という、目が見えるのが当たり前だと思ってる読み手からすると超絶信用できない主人公というのもこのミステリーの面白さを際立たせてると思う。なお主人公だけでなく、登場人物も誰が真実を述べてるのか分からない。目が見えないからあんたホントは誰?となる瞬間も多々あった。笑
これは果たしてどんな結末を迎えるのか、心配になりながら読んでいった。
ただやはりそんな心配も杞憂に終わり、結末としては私の好きな終わり方だった。題名に反してわりとハートフルなんですよ。
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Posted by ブクログ
閉ざされた館の設定を作るのが、時代が進むに連れて難しくなって来たような気がします。
閉ざされた島、怪しい洋館、雪の中の山荘、崖崩れで孤立した別荘の、クローズドサークル物は読んでて楽しいです。
自分も本作のような浪漫の詰まった館を建てたいなぁと思ってしまいました。
併せて、前半での建築士とのやりとりについて、ほぼほぼ建築業に携わる人も納得の会話です!
そして、最後の2ページ・・・
大作家、御津島磨朱李が建てた洋館に招待された、若手の小説家達、編集者、書評家そして探偵?
洋館の主人は集められた者達へ、ある予告をする!
スマホは取り上げ、外は吹雪等の制約のもと事件のような事が、薄らと起こっていく・・・
はたして洋館に集められた者達は、無事に帰る事が出来るのか?