下村敦史のレビュー一覧
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ホスピスでの終末医療と安楽死を扱った医療ミステリー。題材が重いだけに、病室で交わされる医師・患者・家族それぞれの会話がどれも切実で、読んでいて胸がぎゅっと締め付けられるようでした。
ミステリーではあるものの、謎解きよりも「その場にいる人たちの揺れ」や「選択の重さ」が中心にある物語という印象です。
幸いにも、私はこれまで身近な人の終末期に立ち会った経験がありません。でも、もし自分の大切な人が苦しんでいたら、冷静でいられるのか、どんな判断ができるのか──読みながら何度も考えさせられました。
患者や家族が安楽死を望む気持ちは理解できる一方で、それを実行する医師に背負わせる苦しさについて、これまで深 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事前の評判通りなかなかに面白かった!
探偵役に裏がなかったのが気に入らず☆4。あれだけの名推理繰り広げる名探偵が、裏設定無いってどうなんでしょう。
新事実が裏に、また裏に、とある感覚はやられた〜となり気持ちよかった。
なおかつ写真が掲載されており、現実味を増し、流行りのモキュメンタリー風?事実のように思える展開もよかった。
そして人がそんなに死なないのもよかった。ミステリ好きではあるけど、人は死なないに越したことはない。
それにしてもこれだけミステリを読んできているのにまだ騙されることがあるか、と自分がいつまでも迷宮太郎なことに悲しくなる。
しっかり何重にも騙されてしまった -
Posted by ブクログ
ネタバレ案外と否定的な感想の方がいててちょっとビックリ。
個人的にはすごく面白かったです。
たしかに二転三転するので「ってことは真相は…え?なに?どれ??」って最後は混乱するかもしれない。
メタ的要素が強いミステリーではあるけれど、叙述トリックモノをより多く読んでる方こそ読んでみて欲しいかも。
至る所で「あれ?」という違和感はあるものの、ミスリードへの伏線の量が半端ない 笑
気づくようで気づきにくいというか。
あとラストに実際の被害者は誰だったのかは名前が分からないままですが、これはこれで物凄くメタ的視点で考えると現実味があって私個人的には嫌じゃなかった。
いかんせん下村先生ご自身の邸宅ですから -
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下村敦さんは、スペインを舞台にした小説『情熱の砂を踏む女』と題して闘牛の話を書いております!
本書は舞台を同じくスペインとし、ガウディとサグラダ・ファミリアを題材としたミステリーとなっています。
しかし本書はミステリーではありながら、ガウディの事やスペインの内戦とその歴史についても軽く学べる仕様にもなっているようです!!!
闘牛やフラメンコによる情熱の国!
世界最高峰のサッカーリーグ『リーガエスパニョーラ』!!
大航海時代に無敵艦隊を擁し世界の覇権を握っていた国!
パブロ・ピカソやダリといった芸術家を生み出した風土!!
そして、アントニ・ガウディが造り始めた未完の世界遺産!!!!
スペ -
Posted by ブクログ
面白かったー!
ハラハラドキドキの連続。途中から逃亡劇になって、苦手意識がありつつも先が気になり読んでしまう。逃げても逃げても追ってくる敵に、なんで居場所が分かるんだ?と色々考えちゃって、とにかく皆の言動が怪しく見える。
下村さんの作品では珍しい(というか私が読んだ中では初めてかも?)官能的なシーンも少しだけあって新鮮だった(笑)
冒険小説なのに後半は下村さんらしくしっかり社会問題を取り上げている。
モヤモヤは少し残る。
アフマドはなぜ西を目指した?なぜ撃たなかった?峰の肩は痛み止めだけで化膿もせずにいられるのか?など。
そしてラクダよ…