下村敦史のレビュー一覧
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下村敦さんは、スペインを舞台にした小説『情熱の砂を踏む女』と題して闘牛の話を書いております!
本書は舞台を同じくスペインとし、ガウディとサグラダ・ファミリアを題材としたミステリーとなっています。
しかし本書はミステリーではありながら、ガウディの事やスペインの内戦とその歴史についても軽く学べる仕様にもなっているようです!!!
闘牛やフラメンコによる情熱の国!
世界最高峰のサッカーリーグ『リーガエスパニョーラ』!!
大航海時代に無敵艦隊を擁し世界の覇権を握っていた国!
パブロ・ピカソやダリといった芸術家を生み出した風土!!
そして、アントニ・ガウディが造り始めた未完の世界遺産!!!!
スペ -
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面白かったー!
ハラハラドキドキの連続。途中から逃亡劇になって、苦手意識がありつつも先が気になり読んでしまう。逃げても逃げても追ってくる敵に、なんで居場所が分かるんだ?と色々考えちゃって、とにかく皆の言動が怪しく見える。
下村さんの作品では珍しい(というか私が読んだ中では初めてかも?)官能的なシーンも少しだけあって新鮮だった(笑)
冒険小説なのに後半は下村さんらしくしっかり社会問題を取り上げている。
モヤモヤは少し残る。
アフマドはなぜ西を目指した?なぜ撃たなかった?峰の肩は痛み止めだけで化膿もせずにいられるのか?など。
そしてラクダよ… -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめの事件現場で、だいたいは読めていたが、最後の2発はわからなかった。でも、ミステリーでここまで読めたのは初めてか、まぁ久しぶりかも!
ただ、ストーリー以上に言葉の面白さと検察官と弁護人の賢さに興味惹かれた。同じことの説明でも、どんな印象を与えたいのかでどう問いかけて説明させるか、どの言葉を繰り返し使うか、心証を勝ち取るための工夫がすごい。ただ、依頼者の意に沿って情報を集めたり、誰もが納得しやすいストーリーを考えるだけでなく、それをどう見せるのかを含めて、こんなことまで考えているんだ!って驚き。ミステリーの謎解き部分より、個人的に裁判所でのやり取りが面白かった!!最後、ちゃんと報われるような -
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緻密なミステリーでありながら、濃厚な人間ドラマとしても楽しめる、どんな人にもおすすめできる一冊。
物語の中で主人公の志穂の立場に立つと、状況が二転三転し、どんどん何もかもが信じられなくなっていく不安感があった。しかし、登場人物たちそれぞれに抱えている想いがあり、最終的な結末は良かった。
言語や文化の背景を活かした見事な仕掛けに「なるほど!」と素直に唸らされた。そして、物語の結末。ガウディが遺したメッセージの「真実」を知ったとき、彼の壮大な心意気と建築へのロマンを感じた。サグラダ・ファミリアやスペインの歴史描写があまりにもリアルで、「果たしてこの物語はどこまでがフィクションなのだろうか?」と錯覚 -
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読み終わったとき、「どんな人生を歩めばこんな話を書けるんだ?」と思いました。
最後に向かうに連れ、逆転、逆転のどんでん返し…
それが答えか〜!となる結末でした。
読んでる最中、「みんな一般人なのにトリック思いつくの早いな、頭良すぎ」とか、のほほんと思ってました…いや、本職探偵かい…
登場する全員に良くも悪くも人間味がある。
実際似たような状況に陥ったら同じ行動を取ろうとする人もいるだろうし、避難するとき他の人を陥れたり攻撃したりして自分が助かろうとする人もいると思います。そういうときに自分はどういう行動を取るか。まあ、本書のような事件には巻き込まれないと思いたいですね。
事件自体が再現劇 -
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私は同姓同名の方と会わずに死ぬでしょう。と言っても過言ではないほどに珍しい名前です。苗字もある地域にしかおらず、下の名前はありふれた読み方なのですが「え、これでこう読むの?」というものです。顔はどこにでもいそうな顔なんですけどね笑
なので彼らのように悩むことはないでしょうが、確かに名前って早い者勝ち?不便?な部分があるなとこの作品を読んで改めて思いました。
同じクラスに「なな」という子が2人いたのですが、苗字から1文字取って「『ふ』なな」と「『た』なな」と呼ばれていました。今思うともう少しいいあだ名の付け方があったのではないか?という疑問を持ちます(^^;;
珍しい姓名だと間違われて書か -
Posted by ブクログ
面白かった。前半はスペインの文化、歴史、スペイン語、ガウディという人物、ガウディの建造物などを主人公の志穂と一緒に学んでいくストーリーのため、個人的には物語というよりも教科書のような感覚になった。ここら辺を学びたい人にはとても面白く感じると思う。が、私のようにミステリーとしてこの本を手に取った人には少々退屈に感じる瞬間がある。中盤からはいよいよこの物語の核である、父の友人を殺したのは誰か。という謎解きに入っていく。ここで前半の学びがかなり生きてくるし、謎を全て知ると、前半部分に散々伏線が貼られていたなぁという感じになる。そのため前半部分でつまづいた人もぜひ終盤まで頑張って読み進めてみてほしい。