下村敦史のレビュー一覧

  • 逆転正義
    面白かったです。
    ミスリードに見事に誘導されて、まさに逆転する楽しさや怖さがたまりませんでした。
    短編なのもあって読みやすいし、スピード感もあるのであっという間に読んでしまいました。

    「ストーカー」だけは狂気が過ぎて引きましたが…
  • 逆転正義
    謎解きしながら読まないのではあるが、それぞれの話の捻りにひたすら感心する。特に2作目はびっくりして読み直してしまったわ。ただ、その他の事件は最近の実際の事件のように陰湿で好きじゃない。でも、見事!
  • 同姓同名
    同姓同名であるため、登場人物が混在して面白かった。さらに犯罪者と同姓同名の他人の人生にフォーカスしてる点に関心を受けた。また、現代にも通ずるSNS誹謗中傷問題もあり、考えさせられる物語であった。
  • 闇に香る嘘
    最初から最後までドキドキしながら読んだ。
    フェイシズって映画みたいな恐怖を想像していたけど、最後はただの良い話でした。
    生みの親より育ての親。
    濃い霧、嵐の夜が明けて快晴、みたいな小説。
  • 逆転正義
    長編で読みたかった内容もあり、短編では勿体ないくらいのクオリティでした。著者の文章力で読者は知らず知らずに、ある一定方向の考えに向くよう誘導されていくと感じました。ですが、物事は最後の最後までキチンと事情を聞かないとダメなんだ、とそう思わせてくれた一冊。面白かったです。
  • 闇に香る嘘
    目が不自由な主人公が謎を解く小説は初めて読んだので新鮮でした。
    一見単純なトリックでも主人公は視覚以外の情報を頼りに行動するので他者の言葉が全て本当なのか、気配を消した誰かがすぐ近くにいるのではないか等、読み手にも主人公の緊張感が伝わってきて面白かったです。
    視覚から与えられる情報を含まない分、ミス...続きを読む
  • ヴィクトリアン・ホテル
    「人生には時として自分の価値観を変えてくれる相手に巡り合うことがある。そんなときは格好つけずに捕まえろ」という言葉がかっこいい。まさかの何十年の間に合った出来事が盛り込まれているとは思いもしなかった。
  • 同姓同名
    同姓同名が多すぎて、、、(笑)
    ちゃんと、話のストーリーが頭に入ったかな。
    でも、ジーンとくるフレーズもあり、良かった。
    忙しくて、数週間かけて読んだから、途中から、ちょっと訳わからなくなったけど、一気に読んだら、きっと、おおおー!ってもっとなった気がするな。
  • 同姓同名
    登場人物が全員同じ名前なため少し混乱しつつも、それを活かした叙述トリック的な部分が面白いストーリーだった。
  • 逆転正義
    最後にどんでん返しの、ある短編小説が6話。 一番驚いた結末は、2話目の保護。 なぜ驚いたか? ぜひ読んで欲しい。
  • 逆転正義
    どんでん返し 短編集。
    どんでん返しを前提に、どんなどんでん返しの結末が来るか予想しながら読み進めるものの、その上をいく…。
    わたしの頭は相当固いらしい。
    ⬛︎見て見ぬふり
     これぞ、逆転正義か。イジメはおそらく人類の永遠の課題であり、どの方向からのアプローチも危険を孕んでる。
    ⬛︎保護
     ひとつの...続きを読む
  • 同姓同名
    小説紹介クリエイターのけんごさんの書評が印象に残ったので手に取った本。
    登場人物のほとんどが同姓同名っていう作品を、購入したはいいけれど「ちゃんと理解できるかな」って読み始めるまで結構躊躇していました。
    でも、ほぼ全員同じ名前ではあるけれど、それぞれの特徴や口調などもしっかり書き分けてあるので、それ...続きを読む
  • 同姓同名
    この本のように犯罪者や何か犯した人の名前を出すことで、困ったりしている人がどこかにいると思うとすごく現実味のある作品だった。いつか自分がその立場になる時が来るかもしれないと思うと怖い
  • 同姓同名
    注意深く読んだ。気づくものも気づかない仕掛けもあり面白かった。SNSへのコメントはジャニーズの件が思い出されて辛かった。何も考えていない少し自分がすっきりするだけの行為で傷つく人がどれほどいるか。偏見の目、不快感を顔に出すことは気をつけようと思った
  • サハラの薔薇
    飛行機が墜落した場所が砂漠だというだけでもう先を望まなくなりそうなのに、色々な事柄を諦めることなく対処していけるってどんだけ肝が据わってるねん。誰もが怪しく感じる中でなぁ。
  • 同姓同名
    「大山正紀」同じ名前がこれだけもでてくる小説は初めてではないだろうか、、、
    同じ名前なのに、登場人物の雰囲気の違いが分かりやすく表現されており、どの大山正紀かすぐわかるほど。

    同性同盟というくくりだけではなく、私自身も「〜だから」と言い訳をつけて諦めてたり悲観したりしているところが生活の上であった...続きを読む
  • 同姓同名
    読めば読むほど???が増えていったけど、最後に一気に回収された!なるほど!そういうことか!とスッキリした。
    個人的には面白かったけど、同じワード(名前)が多くでてくるかつ時系列もバラバラで苦手なひとは苦手かも。
    ミステリーというよりは、SNSやマスメディアのあり方、ネットリテラシーについてって感じで...続きを読む
  • 真実の檻
    冤罪か…
    しかも、育ての父と血の繋がった父とどっちかが犯人って…
    母が亡くなってはじめて知る真実。
    死刑確定して捕まってる実の父。今まで、お父ちゃんと思ってた人とは、血が繋がってない。
    でも、血より絆やろ!って私なら思う!

    思うけど、そら捕まってるお父ちゃんが、無実で、育ててくれたお父ちゃんが真犯...続きを読む
  • 悲願花
    何かの被害に遭ったとき、腹を立てるのも、悲しむのも当然の感情です。苦しいのも当然です。しかし、憎しみからは決して平穏は生まれません。どうか、増悪に囚われ、大事なことを見誤らないでください。p254
  • 同姓同名
    タイトルと帯に惹かれて手がのびた。どのページにも大山正紀がいる。最後まで大山正紀たちに振り回されたが、読後は名前の大切さと脆さをひたひたと考え耽ってしまう。しかし大山正紀って、またなんとも言い難い名前を取ったよな。