下村敦史のレビュー一覧

  • 真実の檻

    Posted by ブクログ

    母の死で遺品を整理していると屋根裏から死刑囚と母の仲睦まじい写真が。洋平は死刑囚の子だった。
    冤罪事件のライターと触れるうちに父の事件も冤罪なのではという疑いが。
    冤罪をテーマに何件かの事件を触れさせて警察や検察の横暴というエサを撒いておいて、実は別にそこではない真実を見せる。もっとどんより重そうな雰囲気もあるけれど、サクサク読めるような感じにしたのは作者の心意気かな。

    0
    2026年06月18日
  • 同姓同名

    Posted by ブクログ

    4.3
    一気読みしちゃった!
    読み切って一番思ったのはすれ違いざまに人に言わないようなことはSNSで言うなってこと本当に。平和な世界になりますように。
    あと読み終わったらみんな絶対自分の名前検索するよね!私もした!ちょっと嫌な気持ちになる!
    ちなみに今は目を閉じるたびに大山正紀。頭の中にずっと大山正紀。私って誰だっけ?多分今日は夢に大山正紀が出てくるのりね。

    0
    2026年06月10日
  • そして誰かがいなくなる

    Posted by ブクログ

    館ミステリー。題名からアガサクリスティーのオマージュかな?と予想しながら読み進めました。全員が語り手で全員怪しい。ラストの種明かしは叙述トリックも含めて唸るものでした。探偵がしっかり謎解きをしますが、大事なのはそこじゃないんだ…。そしてこの館本当にあるの…?実際に建てる下村さん、本当にミステリを愛してるんだな…私もミステリ好きだけど怖くて住めないよ…。色んな驚きのある一冊でした。

    0
    2026年06月08日
  • アルテミスの涙

    Posted by ブクログ

    『アルテミスの涙』は、医療ミステリーとしての緊張感と、人間の尊厳や生命倫理について考えさせるテーマが印象的な作品だった。

    物語は、閉じ込め症候群(ロックドイン症候群)の患者・岸部愛華の妊娠という衝撃的な出来事から始まる。まばたきだけでしか意思を伝えられない愛華の思いを、産婦人科医の水瀬真理亜が懸命に読み取ろうとする姿に強く引き込まれた。

    事件の真相が明らかになるにつれ、「命とは何か」「本人の意思をどう尊重すべきか」という重い問いが浮かび上がる。予想を超える展開に驚かされる一方で、登場人物たちの葛藤や選択には深く考えさせられた。読後には切なさとともに大きな余韻が残る、印象深い作品だった。

    0
    2026年06月08日
  • 同姓同名

    Posted by ブクログ

    同姓同名であるからこその悩みに目を向けさせる作品かと思いきや、実は、人の背景には色々な悩み、感情があり、自分が正義で正しい!と思い込み、それを発信(インターネットでも他人との会話でも)することで、誰かを傷つけてしまうことがある。それが勘違いや誤解を招き、さらに負の連鎖が起きてしまう。
    私はそんな負の連鎖を絶ちきるためには相手の背景、心情により目を向けて会話をすることは勿論、自分自身も許してあげながら、好きでいながら、ポジティブに生きていくことが大事なのかなと感じた。
    自分の持つ負の感情、欲望に負けてはいけない
    こんなポエムが思い付いてしまうくらい考えさせらる作品でしたし、登場人物が全員同じ名前

    0
    2026年06月07日
  • 暗闇法廷

    Posted by ブクログ

    2026.5.4
    依頼人を信じて証拠をかき集め、真実を見定める弁護士かっこいい。冤罪にならず良かった。
    証人の一言で世間の印象づけの容易さを知った。世間もこうやって情報操作されているんだろうな。

    0
    2026年06月06日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    主人公が全盲のため、動きも制限されるし、目の前で話している人物が本当にその人かどうか分からない。誰が味方で敵なのか最後まで分からないので、すべてを疑って、非常にドキドキしました。
    全盲の人の生活や、中国残留孤児の問題など、考えさせられることが非常に丁寧に描かれています。(参考文献だけで6頁)

    0
    2026年06月02日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    ヴィクトリアン・ホテルの最後の夜、と思わせておいて、何年もの多重構造になっている。ホームレス、会社役員、弁当屋夫妻、作家、女優のそれぞれが描かれている。

    壮大なプロットなんだろうと思うけど、どの話がどの時代なのか確かめたくなるほどの魅力がないので、ゴメン的な感じ。やりたいことはわかるけど、読者の方の脳内再構築が面倒くさくて追いつかない。

    0
    2026年06月02日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    特段大きな事件が起こる訳ではないが引き込まれた。まさか時系列がずれていたとは予想だにしていなかったが、面白い視点だと思った。ただ、そこにそこまで意味があるかはよく分からなかったし、結局時系列がよく分からなくて調べるハメになった。でも総じてテーマは分かりやすく、優しさを取り扱った内容全体にメッセージ性が豊富に詰まっていて素敵な表現はたくさんあった。

    0
    2026年06月02日
  • そして誰かがいなくなる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の自宅をそのまま舞台にしての作品

    ミステリらしく様々なギミックとトリック、意外な犯人と2転する解決と王道を往く素晴らしい作品だった
    惜しむらくは自慢も含んでいるのであろうが、館の内部の詳細説明がクドく、終始「〜調」のなどの説明が入るが、一般的な読者としては建築知識などがあるわけではないので、想像しづらく負担になってしまっている
    それ以外はまさに一生に一度しか書けないミステリの名に恥じぬ作品であったと思う

    0
    2026年06月01日
  • ガウディの遺言

    Posted by ブクログ

    ☆4.2

    2月にスペインに行って色んなガウディの作品を見てきた
    カサ・ミラ、カサ・バトリョ、サグラダ・ファミリア、グエル公園…
    他にもこの本に出てくるモンセラートの丘の協会とか、大聖堂、たくさんスペインで見てきた景色を思い出しながら本を読めて楽しかった

    お料理も現地の食べ方、よく食べるものを教えてもらってたから食べたなぁ、こんな味やったなぁとか思いながら読んでた

    内容は、ガウディが大切にした設計図のない建築、家族が大事にされていることをミステリーの念頭に置いた作品。
    このタイミングで読めて嬉しかった!!
    伏線部が明確にされてて、分かりやすかった

    0
    2026年05月31日
  • 白医

    Posted by ブクログ

    ミステリーだけど良い人しか出てこない話でした。
    自分や家族がホスピスに入ったとき、死の責任をお医者さんに押し付けないようにしなければ。
    死ぬ間際にはほとんどの人が苦痛を味わうことになるのでしょうが、最後までちゃんと生きたい。そんな患者の思いに寄り添いたいという神崎医師の誠実さに感動しました。

    0
    2026年05月30日
  • 法の雨

    Posted by ブクログ

    有罪率99.7%の日本で、無罪判決を出し続ける嘉瀬裁判長。
    今度も無罪となった看護師の暴力団組長殺人事件。
    担当検事の大神は、打ちひしがれる。

    しかし、裁判長が判決の直後に法廷で倒れた。更に、無罪となった看護師が何者かに殺害された。
    病床の裁判長を尋ねた大神。しかし、更に事件の謎は深まるばかり...

    検事、弁護士、被害者と加害者、刑事、そして判事、それぞれの思惑がうごめく。
    複雑に絡み合うリーガルミステリー。

    0
    2026年05月30日
  • 口外禁止

    Posted by ブクログ

    冒頭の主人公は引っ込み思案で人と関わりたくないくせに察してちゃんなところもあって正直少々イラついた。その位はちゃんと口にしろよと何度思ったか。そんな主人公がロペと出会いどう変わるのだろうかと期待したのだが、今度は何でもロペの言いなりに。ヒロインとの仲が少しずつ進むうちに、これは一体誰と誰が恋愛しているのだろうかと不安を覚えた。しかし不安をよそに本編は恋愛からは逸れて犯罪に巻き込まれて行くことになる。
    作中で言及されたシムズというゲームは自分も好きでプレイしていた。シムと呼ばれるゲーム中のキャラクター達はパラメーターによって自律的にアクションを起こして生活するのだが、そこに介入するのがプレイヤー

    0
    2026年05月29日
  • 暗闇法廷

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全盲の容疑者の無実を証明するリーガルミステリー。検察側に聴覚障害の証人、弁護側に失語症の少女、これだけ揃えばおそらく無実なのだろう…とミステリー好きなら誰でも思う登場人物ばっかり!
    でも、読んでて思い込みで補完してしまった部分もあり話が明らかになるにつれて「あっ…えっ…まじで?!」の連続でした。
    確かに聴こえてなければ口パクでもそれを読み取ってしまうし、幼い子どもが教わった手話の正誤なんて分かるわけがないし。
    いかに自分が相手の立場に立って物事を考えずに読み進めていたか、ということが分かりました。
    めっちゃ面白かった!

    0
    2026年05月23日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    ヴィクトリアン•ホテルを舞台に様々な人の視点からストーリーが進行していき、やがてそれらが繋がり、一つの大きな河になっていくような、仕掛けも込みで読み応えのある物語。

    さらにメインのテーマとして、"善意"の是非が
    問われるような内容。

    見える部分が全てではなく、1人の人間にしても多様な面があり、それを"善"ととるか"悪"ととるかは、それはまた捉える側のどの面に反応するかによって変わる。そして、人は変われる。

    人の可能性を信じて、自分の"善"を持つことの大切さを後押ししてくれるような、優しさあふれる作品でした。

    0
    2026年05月23日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    「フィクションの〝表現〟が人を傷つけることには敏感なくせに、自分が実在の人間に吐いた言葉の〝表現〟が人を傷つけることに鈍感」
    「思いやりでさえ人を傷つけるんだよ」

    今の時代そのものだなと思った。

    特別に恵まれたわけでもなく平凡に生きてるつもりだけれど、昔と違うのは、育った環境も何もかも違う人と、望む望まざるを得ず交流したり意見を見聞きする機会が多くなったところだと思う。

    誰かの日常は誰かにとってマウントになり、誰かの優しさは誰かの傷を抉る。そう感じるのは受け手である自分の問題でしかないのに、「社会的な道徳」「社会的な正義」「必要な配慮」が足りていないと批判される。

    そんなのおかしいよね

    0
    2026年05月23日
  • 同姓同名

    Posted by ブクログ

    小説紹介クリエイターのけんごさんのオススメ本。
    日本中を騒がせた女児惨殺事件の犯人の名前は大山正紀。将来有望なサッカー部、コンビニのバイト、アニオタ、家庭教師、研究者の大山正紀など同姓同名の人物たちの人生が狂い出す物語。

    登場人物が同姓同名だからこそ可能な内容で最後は予想してなかった展開と結末で面白く読ませてもらいました。ただ、誰がどの大山正紀なのか混乱しながら、ページを戻りながら読み進めたので少し疲れたのも事実です。
    SNSで身勝手な正義感から容疑者を特定しようとしたり拡散したりと聞きますね。本人が良かれと思ったことが、むしろ迷惑なことや自身が傷付くこともあり得るのでSNSを利用する時は良

    0
    2026年05月22日
  • 暴走正義

    Posted by ブクログ

    前作同様サクサクと読めて、正義の難しさを感じることができた。
    後半のどんでん返しがどれも鮮やかで爽快感が味わえる(内容的にはビターなものも多いが)。

    0
    2026年05月17日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気読み&二度読み必至!と書かれていた意味に、「なるほど」と言ってしまったほど。まんまと騙されてました!

    優しさって深く考えれば考えるほど、確かに難しい。
    ”優しさは誰もが持っているべき、美徳”にしっくり来た。

    SNSでの批判ももう一種の呪いだよね、って読みながら今のSNSを思い浮かべて思った。

    仕掛けが面白く、テーマが程よく重く考えさせられる作品だった!

    0
    2026年05月12日