下村敦史のレビュー一覧

  • 生還者

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    またまた、久しぶりの作家さん(下村さん)!

    登山か…
    全く縁がない…
    私なんかが、山登ったら、即遭難しそう…

    ハイ、山岳ミステリー!
    この話も遭難と無関係やない!
    雪崩から、生還した2人…
    時間差ありで、救出されたけど、言ってる事がバラバラ…
    その遭難で、兄を亡くした主人公。
    しかし、兄は、ある事があってから、登山してないのに、急に!!
    真実は、山にある!

    色んな矛盾した事象が徐々に明らかになる!
    解説にもあったけど、ルービックキューブみたいに面白い!
    立体型パズルの事やけど、同時並行で発生する事象と過去の事象が、混ざり合い、ややっこしいのが、最後にスッキリって感じ。
    面白いかった!

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    2025年07月20日
  • 逆転正義

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    足下が崩壊するような、どんでん返しっていいですね!

    本書を読むと何も信じれなくなり、宙に浮かされて巴投げされたような気持ちになります。




    見て見ぬふり:クラスで起きているイジメを、見て見ぬ振りが出来なかった主人公は、加害者達をSNSで告発するのだが・・・

    保護:人生彼女無しのサラリーマンが仕事帰りにコンビニの前で佇むセーラー服の彼女を保護する!?
    危険な香りがプンプンしました!!!

    完黙:麻薬の売人が捕まった!!!取調官はあの手この手で売人の背後を突き止めようとするが。売人の口は完全に閉ざされていた・・・
    二年後売人は釈放されるのだが・・・

    ストーカー:人を殺めたばかりの部屋に彼

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    2025年07月17日
  • 逆転正義

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    ネタバレ

    下村さんのどんでん返し短編集!
    •「みてみぬふり」…教室では、同級生の三ツ谷が、古島達3人に毎日弁当を捨てられたり暴力を振るわれていたりと、いじめが止まらなかった。
    冬樹は、いじめの状況を担任の石澤に相談するも、石澤は状況を目の当たりにしながら何も行動しない…
    みかねた冬樹は先輩に相談すると、捨てアカウントでいじめの事実をSNSで#拡散希望と付けて名前付きで投稿してしまう。
    あっという間に投稿は広まり、三ツ谷へといじめはなくなったので、冬樹は内心清々していたが、古島が自殺未遂を起こしてしまう…
    2年前に三ツ谷の兄がいじめられていた時、担任は石澤であったのだ。
    三ツ谷は敢えて古島達お願いして、い

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    2025年07月15日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    どんでん返しなのか。
    「何も話さない助けてくれる人」、何で周りの人はその人物に触れないのかイライラしながら読んでいたけど、そういうことか!
    重い話だけど、ものすごく面白い。
    1日で一気読みしました。以前から満州について興味深いものがあったが(日本人として知るべき)、これを読んで更に興味が湧く。他の満州について、残留孤児についての本を読みたい。凄い良い物語でした。

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    2025年07月06日
  • 黙過

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    全編通して「命の優先順位」について非常に考えさせられる内容で、各短編はそれぞれで長編ができそうな程濃厚。ですが、最後に更に度肝を抜かれる。
    各短編が実は最後に繋がって…は良くあるが、ここまでの見事の構成は滅多にお目にかかれない。星5です。

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    2025年04月24日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    お初の方かな?中国残留孤児の兄を持つ、後天的盲目の主人公のお話。孫のためにどうしても腎臓がほしい。だから兄を頼るものの、兄はどうしても首を縦に振ってくれない。本当に兄と血が繋がっているのか?その疑問から始まるミステリ。視覚障害者であることを上手く…ていっていいのかな、見えないことを上手く謎に織り込んでいて面白かった。兄に向けていた疑惑が己に向けられたとき、すべてがひっくり返っていく様が凄まじかった。血筋よりも大切のは長年連れ添った家族の絆。これを読んだ後だとめちゃくちゃに響く。

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    2025年03月09日
  • 闇に香る嘘

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     失明した主人公が二十七年前に帰ってきた中国残留孤児の兄が本人かどうか探っていくというシンプルな謎でありながら、頁を読み進める度に明らかになる中国残留孤児達の悲惨な運命や目が見えない主人公の視点の緻密な描写、そして明かされる驚愕の真相まで最後まで重厚な社会派ミステリーだった。

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    2025年02月23日
  • 闇に香る嘘

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    下村敦史さんの初読みです。
    主人公、全盲の村上和久は孫への臓器移植を望むも、検査の結果、自分の臓器は孫に適さないと診断される。
    そこ兄の竜彦を頼るが、兄は移植どころか検査すらも拒否する。その頑なな姿勢に、和久はとある疑念を持つ。
    「兄は本当に兄なのか?」
    兄弟、親子の温かいお話です。

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    2025年02月22日
  • 闇に香る嘘

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    中国残留孤児と視覚障害の話を軸に家族のアレコレを交えて巧みに話が進む展開は秀逸です。謎解きの要素も加わって飽きずに読み進めました。中国残留孤児の話は最近はあまり耳にしませんが、初めてどういう境遇の人たちなのかを知りました。

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    2025年02月10日
  • アルテミスの涙

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    寝たきりで身体が動かせないが意識はある
    「閉じこめ症候群」の女性が入院中に妊娠してしまう…。彼女を妊娠させたのは誰なのか?

    倫理をつきつける医療ミステリでした。
    設定上いやーな気持ちになって始まりますが、
    命とは?尊厳とは?を考えさせられる良い作品だったと思います。

    とても読みやすい文体で一気に読めてしまいました。下村先生の別作品も読んでみたいな。

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    2025年01月30日
  • 黙過

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    医療ミステリーの短編集のようで、最後の「究極の選択」ですべての物語の伏線回収
    ひとつの物語にもテーマが複数あり、倫理、臓器移植、詐病、安楽死、政治との癒着、収賄容疑、ジャーナリズム、畜産、反種差別、助成金の不正受給、異種移植…と、目を逸らしてはいけないものばかり
    作者の伝えたかったことは…命の選別の是非、ということになるのだろうか

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    2025年01月16日
  • 闇に香る嘘

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     目が見えないことで心が猜疑心でいっぱいになってしまった主人公が、手探りで正体不明に感じられる兄を探る、というお話。満州や戦後の話のリアリティが織り込められた話で、ミステリだけでなく、歴史物としても読み応えがある。
     目が見えない状態での一人称視点で進むミステリーは珍しい。それでも本作はしっかりとそれを描写し切っており、常人ではあまり感じられない視点に共感できるようになっている。何より、主人公がいちいち過去を反省し、悔いてそれでも折れずになんとか頑張っている様が本当にカッコよく感じられた。
    傑作。

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    2024年12月19日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    最初は市役所の仕事ってこんなに緩くないだろうな、と思ってしまったが、そこにこだわらないと面白かった。
    樹木の知らない事が知れて良かった。
    自分の思い込みだけではなく、冷静に物事をみるのは大切。

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    2024年09月30日
  • 白医

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    現代社会が抱える様々な課題をテーマに、作品を次々に著す著者が今回選んだのは、終末期医療及び安楽死。
    この重たいテーマを主題にした6話からなる連作短編ミステリー。超高齢社会の日本で、誰もが避けることの出来ないこの問題。
    ホスピスで起きた不審死で裁判にかけられる神崎医師を主役に、助かる見込みがなく耐えがたい痛みに苦しむ患者とその家族を前にした後輩医師や看護師の苦悩が各話に描かれる。
    第4話では、シベリアで抑留されていた男と彼の妹とを主役に展開する。
    男の、希望のない永久凍土の地獄で奴隷にされる毎日と妹の癌に冒され耐えがたい痛みに苦しむ毎日とを、オーバーラップさせ小説に膨らみを持たせて、特に印象深い

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    2024年07月02日
  • 警官の道

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    警察もの 読んだことない作家さんも入っていたので 短編ならサクッと読めていいよね~と 読みました
    好きな 呉勝浩さん柚月裕子さんはもちろん面白かったです 初めての作家さんも追ってみたくなりました。

    「聖」は うるっときちゃいました。

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    2024年06月17日
  • 白医

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    安楽死について考えることがあったので、とても胸にささる内容だった。
    私は長く生きることよりも、短くても自由に動き回れる体で好きな事をして生きたい。
    むしろ年老いて一日中ベットで何もすることも無く過ごすのは生き地獄だなと小さい頃から思っていた。
    それプラス生きてるだけで苦痛を伴うとなると、尚更安楽死を望む気持ちは理解できる。
    これは今のところ死が身近じゃないから思うことで、実際に死が迫って来たらやっぱり死にたくと思うのかなぁ…
    大切な人であればあるほど、苦しんで死んでいくくらいなら早く楽にしてやりたいと思ってしまうのは間違いなんだろうか

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    2024年05月28日
  • 白医

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    今まで無かった視点でした。

    安楽死を与える事は誰にとっての救いなのか?
    そして、救われた人と同じ数だけ苦しむ人が増えてしまう・・・

    下村さんの小説ですから 仕掛けが無いわけが無いと思い読み進めていくうちに、安楽死に関わる医師の少しずつゆっくりと蝕まれていく何かを少しだけ感じる事が出来ました。

    何処からが安楽死=犯罪で、何処までが医療行為に当たるのかにも疑問を感じました。
    安楽死を犯罪と定義しているのは法律で、法律は人の命が一番大事という前提で作られているため死に加担する行為を只々禁止しているだけであり、法律自体が人の尊厳を傷つけている可能性があるかもしれない・・・
    一方で医療行為ではある

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    2024年05月27日
  • アルテミスの涙

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    デビュー作『闇に香る嘘』への著者による再挑戦と、解説者が述べているとおり、障害によるコミュニケーションが困難な状態で生きる意味を問うミステリー。
    確かにデビュー作に匹敵する、それ以上の傑作と言える。
    産婦人科医の水瀬真理亜は、「閉じ込め症候群」で入院している女性患者岸部愛華が体調を崩したので診察すると、彼女は妊娠していることが判明。
    寝たきりで身体が動かせない彼女に誰が妊娠させたのか。病院は騒然となり、マスコミも知るところとなり、騒ぎは拡大し、愛華の両親は病院を非難する。
    真相を探ろうと水瀬真理亜は、話すことが出来ない愛華のために、文字盤を使い彼女の声を聞く。
    そして驚天の事実が明らかになるが

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    2024年01月16日
  • 悲願花

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    なんちゅうシチュエーションを考えるのか…
    無理心中の生き残りとは…
    それも2人。
    無理心中され、唯一生き残る。
    無理心中をはかったが生き残る。
    主人公は、自分以外、家族全員亡くなった前者。
    被害者と加害者という相反する2人やけど、これもいつひっくり返るか分からんねんな。
    「"加害者"と"被害者"は紙一重」
    復讐した瞬間から、加害者に…
    復讐された瞬間から、被害者に…

    でも、無理心中をさせるまで、追い込まれた、追い込んだ人らを何も責められる事なく、批判の嵐を起こす世間もええ加減で、何だかなぁ〜って感じ。
    今も現在進行形で進んでいるネットでの炎上などやな。

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    2023年12月29日
  • 悲願花

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    『あなたの罪は、生き延びてしまった事です』
    一家心中の被害者と加害者、2人の女性が出会う時、いったい何が起きるのか。

    作者の下村さんは、よくこの様なシチュエーションが生み出せますね、凄いです。

    様々な思惑や過去の経緯など、見えていた景色が、ラストで一変します。
    まさに、オセロで盤面が黒から白に一気に変わるように。

    細かい伏線が後で効いて来ます、なるほどあそこはそういう意味であったのか!
    一気読み必須の作品です。

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    2023年12月24日