下村敦史のレビュー一覧

  • そして誰かがいなくなる

    Posted by ブクログ

    めっちゃ面白かった
    最後の一行で「?」となり、急に現実に引き戻された
    ネタバレなしで読めと勧められたから、帯も見ずに読んでたけど、室内描写がやけに詳しくて、伏線か…?と思ってたら本当に自宅をテーマに作ってるからなのかと納得
    挿絵も自宅の写真やったんか

    冒頭、紙の質が違うところも凝っていて好きだった
    ミステリ好きは必見の本だった

    0
    2025年06月23日
  • 同姓同名

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     日本を騒がせた猟奇殺人犯と同姓同名で人生を狂わされた10人がオフ会で集まり状況を打開しようと奔走する斬新な切り口のミステリーで、終始「どのような結末を迎えるんだろう?」というドキドキでいっぱいだった。事件に決着がついたと思いきやエピローグで…

    0
    2025年06月21日
  • そして誰かがいなくなる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!!

    色んな思惑が交差しながら、最後にどんどん謎を解いていく感じ。
    好きです。

    最後にどんでん返しがあるのもめちゃくちゃ好み。

    にしても実際の邸宅を舞台に。ってどんな家住んどんねん。って言うねw
    聖地巡礼したいわ!

    0
    2025年05月06日
  • 同姓同名

    Posted by ブクログ

    2025年 第6冊目

    この本は前から面白そうだなと思っていて、中古屋さんにこの本があったので買ってみました!

    本のタイトルの通り、この物語に出てくる人は全員同姓同名で、ある日女児を殺害した凶悪犯が逮捕されるのですが、その犯人の名前は主人公たちと同じ名前でそこから彼らの人生がどんどん犯されていくという物語です。最後まで結末がわからなくてとても面白かったのですが、みんな同姓同名なのでどの人だっけ??とこんがらがってしまって、少しだけ読みにくいなーと思いました。
    しかし、それを超えるくらいめちゃくちゃ面白かったのでぜひ読んでみてください!

    0
    2025年04月24日
  • 黙過

    Posted by ブクログ

    全編通して「命の優先順位」について非常に考えさせられる内容で、各短編はそれぞれで長編ができそうな程濃厚。ですが、最後に更に度肝を抜かれる。
    各短編が実は最後に繋がって…は良くあるが、ここまでの見事の構成は滅多にお目にかかれない。星5です。

    0
    2025年04月24日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    かわっちゃうものもあるし変わらないものもあるし人それぞれ大事にふる価値観もそれぞれやけど、
    私は人の気持ちを大事にしていきていくことを忘れずに生きていきたいなあ。
    人の気持ちを無視することは簡単だけど無視している、ということに自分の気持ちが沈んじゃうから。

    0
    2025年04月01日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    読み進めていくうちに所々で違和感を覚え、終わりに向けて綺麗に繋がっていく展開が面白かった。読み終えてすぐにもう一回読み、色々納得、二度楽しめた。

    0
    2025年03月25日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お初の方かな?中国残留孤児の兄を持つ、後天的盲目の主人公のお話。孫のためにどうしても腎臓がほしい。だから兄を頼るものの、兄はどうしても首を縦に振ってくれない。本当に兄と血が繋がっているのか?その疑問から始まるミステリ。視覚障害者であることを上手く…ていっていいのかな、見えないことを上手く謎に織り込んでいて面白かった。兄に向けていた疑惑が己に向けられたとき、すべてがひっくり返っていく様が凄まじかった。血筋よりも大切のは長年連れ添った家族の絆。これを読んだ後だとめちゃくちゃに響く。

    0
    2025年03月09日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

     失明した主人公が二十七年前に帰ってきた中国残留孤児の兄が本人かどうか探っていくというシンプルな謎でありながら、頁を読み進める度に明らかになる中国残留孤児達の悲惨な運命や目が見えない主人公の視点の緻密な描写、そして明かされる驚愕の真相まで最後まで重厚な社会派ミステリーだった。

    0
    2025年02月23日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    下村敦史さんの初読みです。
    主人公、全盲の村上和久は孫への臓器移植を望むも、検査の結果、自分の臓器は孫に適さないと診断される。
    そこ兄の竜彦を頼るが、兄は移植どころか検査すらも拒否する。その頑なな姿勢に、和久はとある疑念を持つ。
    「兄は本当に兄なのか?」
    兄弟、親子の温かいお話です。

    0
    2025年02月22日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    長編ホテルミステリーと聞いて、重厚なミステリーを期待して読み始めたところ、いい意味で期待を裏切られました。『かがみの孤城』や『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『クスノキの番人』に近いジャンルです。

    ヴィクトリアン・ホテルに訪れた人と人とが繋がる奇跡のような物語でした。とても綺麗な内容で、叙述トリックもたくさんあり、感動的でおもしろい作品です。善意と悪意は一意的に定まるものではないと考えさせられました。

    0
    2025年02月21日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    中国残留孤児と視覚障害の話を軸に家族のアレコレを交えて巧みに話が進む展開は秀逸です。謎解きの要素も加わって飽きずに読み進めました。中国残留孤児の話は最近はあまり耳にしませんが、初めてどういう境遇の人たちなのかを知りました。

    0
    2025年02月10日
  • アルテミスの涙

    Posted by ブクログ

    寝たきりで身体が動かせないが意識はある
    「閉じこめ症候群」の女性が入院中に妊娠してしまう…。彼女を妊娠させたのは誰なのか?

    倫理をつきつける医療ミステリでした。
    設定上いやーな気持ちになって始まりますが、
    命とは?尊厳とは?を考えさせられる良い作品だったと思います。

    とても読みやすい文体で一気に読めてしまいました。下村先生の別作品も読んでみたいな。

    0
    2025年01月30日
  • 黙過

    Posted by ブクログ

    医療ミステリーの短編集のようで、最後の「究極の選択」ですべての物語の伏線回収
    ひとつの物語にもテーマが複数あり、倫理、臓器移植、詐病、安楽死、政治との癒着、収賄容疑、ジャーナリズム、畜産、反種差別、助成金の不正受給、異種移植…と、目を逸らしてはいけないものばかり
    作者の伝えたかったことは…命の選別の是非、ということになるのだろうか

    0
    2025年01月16日
  • ヴィクトリアン・ホテル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終盤の意外な展開。読み進めるたびに迷子になるような、ジェットコースターが下がっていくような、まさに老舗ヴィクトリアンホテルに彷徨ってしまったような、未体験な感覚に陥った。ありふれた感想にはなってしまうが、とてもおもしろい作品だった。

    0
    2025年01月16日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

     目が見えないことで心が猜疑心でいっぱいになってしまった主人公が、手探りで正体不明に感じられる兄を探る、というお話。満州や戦後の話のリアリティが織り込められた話で、ミステリだけでなく、歴史物としても読み応えがある。
     目が見えない状態での一人称視点で進むミステリーは珍しい。それでも本作はしっかりとそれを描写し切っており、常人ではあまり感じられない視点に共感できるようになっている。何より、主人公がいちいち過去を反省し、悔いてそれでも折れずになんとか頑張っている様が本当にカッコよく感じられた。
    傑作。

    0
    2024年12月19日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    盲目主人公とその兄

    兄は本当に兄なのか?

    面白い要素満載の設定だが、
    ストーリーは思った以上に面白い展開でした。
    久々にいい小説と出会えました。

    下村敦史先生、ついていきます。

    0
    2024年11月09日
  • 闇に香る嘘

    Posted by ブクログ

    目が見えない主人公目線で話が進むので、状況が分からない謎の部分が多くて読者も主人公の気持ちで物語に入り込める。あとは、中国残留孤児などの話が難しくてちょっと読み飛ばしてしまったけど、ストーリーは分かりやすかった!

    0
    2024年10月27日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

    Posted by ブクログ

    最初は市役所の仕事ってこんなに緩くないだろうな、と思ってしまったが、そこにこだわらないと面白かった。
    樹木の知らない事が知れて良かった。
    自分の思い込みだけではなく、冷静に物事をみるのは大切。

    0
    2024年09月30日
  • 白医

    Posted by ブクログ

    現代社会が抱える様々な課題をテーマに、作品を次々に著す著者が今回選んだのは、終末期医療及び安楽死。
    この重たいテーマを主題にした6話からなる連作短編ミステリー。超高齢社会の日本で、誰もが避けることの出来ないこの問題。
    ホスピスで起きた不審死で裁判にかけられる神崎医師を主役に、助かる見込みがなく耐えがたい痛みに苦しむ患者とその家族を前にした後輩医師や看護師の苦悩が各話に描かれる。
    第4話では、シベリアで抑留されていた男と彼の妹とを主役に展開する。
    男の、希望のない永久凍土の地獄で奴隷にされる毎日と妹の癌に冒され耐えがたい痛みに苦しむ毎日とを、オーバーラップさせ小説に膨らみを持たせて、特に印象深い

    0
    2024年07月02日