下村敦史のレビュー一覧

  • 失踪者
    3日前に読み終えた著者の山岳ミステリー「生還者」からの続け読みとなりましたが、しっかりと完成度が上がってますねぇ〜(^^)

    同じ山岳ミステリーですが、登場人物も含めて全く別の作品で決して前作の続編ではありません。

    主人公は真山道弘、助演が真山の親友である樋口。

    10年前の転落事故でクレバスに置...続きを読む
  • 真実の檻
    人間ドラマとミステリの面白さ、そしてなにより社会派の絡み合いが良くて引き込まれなおかつ意外な結末に感情がうってなりました。
  • 黙過
    『黙過』〜知っていながら黙って見逃すこと。

    下村 敦史さんのメディカル・ミステリー。
    最初に四つの独立した短編があり、それぞれ登場人物も背景も流れも異なり、一応、謎の解決を見る。

    しかし、最後、五つめの短編て、前四つの話が巧妙に絡み合い、最後、驚きの真実が明らかになる。

    ・優先順位
    ・詐病
    ...続きを読む
  • 絶声
    めっちゃ壮大な絵本読ませられてるような感覚

    特に大きな場面切り替えなし
    登場人物少なめ

    やっぱり最後は
    ええええ⁈
    となった作品

    必ず2回読みたくなる!

    とかよく聞く広告ことば

    いや、私はホントに2回読んだよ(笑)
    なぜなら…
    読み方が…

    あー!!もう何言ってもネタバレになる!

    また忘...続きを読む
  • 情熱の砂を踏む女
    「著者、15年の情熱!!」のキャッチコピーどおり、下村氏の熱量に心揺さぶられる傑作。闘牛という日本では馴染みのない題材でかなり取材もされたのだろう、その知識が物語を邪魔しないように細心の注意を払いながら綴られ、読み易くされている。主人公・新藤怜奈の魅了されながら闘牛というスペイン人のマインドを余すと...続きを読む
  • 生還者
    登山に興味ないし、出だしから、彼がとか、男はとかって、って一体誰?って思うと、なかなか読み進められず一年放置してて、再度それを我慢して読み始めると、次々と謎が深まり気がつけば一気に完読。とても楽しい読書の旅でした。

    印象に残った一文-------
    「生きるためには誰もが様々な選択をしている。赦され...続きを読む
  • 真実の檻
    初めての下村敦史さん。
    私には読みやすい文章でさくさく読めた。
    一記者が一学生と一緒に仕事とは言えない状況でこんなに動ける?仕事抜きでそんなに付き合ってくれる弁護士さんとかいる?みたいな少々引っかかる所はあったけど…。
    ラストの衝撃で細かい事はどうでも良くなった。
    いくつかの事件を調べ直す、遠回りの...続きを読む
  • 真実の檻
    冤罪に関する特番の中で冤罪被害者家族の家の本棚にあったのが映っていて気になって購入した作品
    その直感を信じてよかったと思うくらいには面白くて引き込まれた作品

    父親の事件の前にもいくつかの事件を調べていくんだけど #警察 の操作手法への疑問や闇が描かれたりしている

    勿論この話は #フィクション で...続きを読む
  • 黙過
    医療ミステリとしてツイッターでおススメいただいたので読んでみた初めての作家さん。
    短編かと思いきや、<最後の話でそれまでのすべてがつながる系>だった。
    勘のいい方はもっと早く気づくのだろうけれど、私は最後の話で、「え?」「ええ~っ!」となりました。

    こう説明すると、「あ、どんでん返し系ね」との認識...続きを読む
  • 叛徒
    警視庁の通訳捜査官の七崎 隆一。
    過去に、同じ職にあった義理の父の不正を告発し、そのせいで、義父は自殺。
    そこから、家庭も職場も、針の筵となった。

    歌舞伎町で起こった中国人の刺殺事件。
    その直後、息子の部屋で隠していた血だらけのジャンパーを発見する。
    もしかして、息子は、事件と関係しているのか?
    ...続きを読む
  • 闇に香る嘘
    職場の上司にお勧めされて読んだ最初の一冊。はじめは難しい内容の話で読むのを中断しようと思いましたが、半分ほど進んだところで次の展開にワクワクし始めていました。盲目となった主人公。音と香りを頼りに謎を解いていくストーリーは感動でした。最後の重要な問いは答えが無くモヤモヤとしますが、感動した一冊。これを...続きを読む
  • 生還者
    登山知識が乏しく、「カラビナ」という専門用語しか分からなかった為、ザイル、ビバーク、アイスアックスとか一つ一つ用具の写真や意味を検索しながら読んだので、時間が掛かりました。どういう展開になるのかドキドキし、一気読みしてしまいました。
  • 闇に香る嘘
    私の祖母も満州におり、敗戦後列車の中で椅子の下に隠れ、日本に帰ってきたと聞いたことがあります。

    シベリアや満州など、同じような境遇の方は沢山いたのではないでしょうか。
    同じような悲劇は二度と起こさぬようにしなければならないと感じました。
  • 悲願花
    幼い頃、両親による一家無理心中に巻き込まれ、ひとり生き残ってしまった女性。彼女は最愛の両親に殺されかけた記憶を抱え、他人への信頼や愛情を疑いながら生き続けた。

    そんな主人公が偶然出会ったのは、無理心中で娘を殺害したが、自らは生き残り、懲役刑を終えた女性。主人公は自分の過去を隠し、彼女に接近する。
    ...続きを読む
  • 刑事の慟哭
    先が気になって一気読みした。
    冒頭のシーン、裁判員制度、2件の殺人事件。
    全てが繋がった瞬間の高揚感は凄まじいのに、ストーリー自体はやるせない。
    誰もが自分の居場所を探していて、それは主人公の田丸も同じで。
    ホント歯痒くて、お願いだからもうちょっと器用に立ち回ってくれと何度思ったことか。
  • 真実の檻
    2015年 大学生の石黒洋平が 母の残した写真から【実の父親が1994年、 現職の検察官がおこした殺人事件の犯人】
    であると知ってしまう
    しかし調べるうちに冤罪の可能性も?…

    雑誌記者や 当時敵対していた弁護士達と一緒に
    過去の冤罪事件などの関係者達との出会い

    何が正義か
    正義とは【病】なのか...続きを読む
  • 悲願花
    文庫帯に書かれている各感想が、決して誇張ではないと実感できる傑作。
    圧巻なのは、終盤での墓場のシーン。
    まさに、オセロで黒が白に次々と反転するかのよう。
    さらに、主人公たちに希望を持たせる爽やかなエピローグ。
    著者の巧まざる技と仕掛け(ある個所で、主人公と同様気づかなかった)に、やられた!との充足し...続きを読む
  • 生還者
    2転3転する展開に夢中になる。

    普段は1冊読むのに数日にかけて読むのですが思わず一気読み。

    文句なしの星5個評価です!
  • 生還者
    とても面白かった。
    ミステリーとしてとてもうまく仕上がっていて読み応え抜群でした。山の怖さ、登山者の心理をうまく描写していて緊張感のある中で一気読みすることができました。多くの伏線が、きれいに回収されていて読後感もとてもよかったです。おすすめですね。
  • 悲願花
    腰壁のような帯には思わず読んでみたくなるようなコメントが散りばめられている。
    読んでみたらまさにそのとおり!

    主人公の幸子は一家心中の生き残り・・・
    人と付き合うにも必ず自分の過去のネガティブな部分が邪魔をする。
    自分の過去との訣別のため家族が眠る墓へと向かう。
    そこには、過去に一家心中を図り生き...続きを読む