下村敦史のレビュー一覧

  • 闇に香る嘘

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    ☆3.6

    前半は結構読むのが辛かった。描写的な意味で。
    目を逸らしたくなるような気持ちになるからかな。
    それでも気になる気持ちにページが繰られ、その真実に驚く。
    読後感は意外にも温かいものだったな。
    参考文献の多さに作者の向き合う姿勢が見えるのも良かった。

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    2025年06月13日
  • アルテミスの涙

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    閉じ込め症候群の女性が妊娠した!このセンセーションな出だしから、多分読者は、担当医師を疑ったでしょう。もちろんわたしもです!
    この先はネタがバレるのでやめますが、こんな愛の形があるのかと?驚きと、現実には、どうなるのかと考えさせられる話でした!

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    2025年02月27日
  • 闇に香る嘘

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     「闇に香る嘘」は下村敦史さんのデビュー作品であり、2014年の「第60回江戸川乱歩賞」の受賞作品でもあります。
     実は下村さんは2006年から9年連続で江戸川乱歩賞に応募していて、9年目にしてようやく受賞できたそうです。作家さんの苦悩については当然知るべくもないですが、普通は5年くらい連続で落選してしまったら、心が折れてしまうのではないでしょうか?諦めずに挑戦し続けたことには心から敬意を表します。
     子供の頃、満州で亡くなったと思っていた兄が、中国残留孤児として日本に帰国し、実家で母と暮らすようになりますが、69歳で盲目の主人公はその兄に違和感を感じ、兄の存在を疑い始めます。
     至る所に散り

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    2025年02月09日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    区役所の新設部署「緑の窓口」に配属された主人公が、樹木医の柊さんや役所の仲間たちと一緒に、樹木にまつわる人間トラブルを解決していく心温まるストーリー。
    チャボヒバのお話には少しうるっときました。
    最後に柊さんが、お母さんの本当の想いを知ることができて良かったです。

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    2025年02月07日
  • 警官の道

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    どれも実力派の作家で、ハズレはありませんでした。中でも初読みの長浦氏は迫力を感じました。近い内に他の作品を読んでみようと思います。

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    2025年01月27日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    あらすじを読んで、どうなるんだろうと気になり読む。

    謎の核の部分は戦争のあまりにも暗い影によって読むのがしんどいかと思ったが、物語の推進力が強く、読むのをやめられなかった。

    物語の骨格がとても重厚で、叙述もフェアで、読み終わったとき、大掛かりでダイナミック(かつ、もちろん安全)なアスレチックで遊び終わったような充足感があった。

    差別の気持ちを持っていた属性が実は……というところはやりきれない気持ちになる。

    ずっと失明した主人公の視点で語られており、最後の方、色の描写が出てきておや?と思ったら語り手が変わっていた。つまりずっと色の描写はなかった(はず)。私も失明した人の目線でずっと謎解き

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    2025年01月14日
  • 絶声

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    素直に面白かった!
    病にかかり、死が近い父親の財産を身内で争う。
    しかしその父親が失踪。

    人は大金を目の前にすると、どうしても人間としての理性が抑えられなくなる。
    父親の死を望んでしまうし、汚い部分が出てきてしまい他人も身内も関係なくなる。
    ありきたりな、いざこざな話かなぁと思って読んでいたが、意外なトリックがあり「えっ、そうなの⁈」と思い、またさらりと読み返した笑
    ストーリーも読みやすく私は好きだなぁ。

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    2024年11月15日
  • アルテミスの涙

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    病院で寝たきりとなっている、若い女性患者に突如発覚した妊娠。
    瞬きのみでのコミュニーケーションから読み取った、本人の希望は『子供は産みたい』だった。

    ミステリー要素も強い本作ですが、生命倫理や当事者の人権問題など、多くの社会問題も複雑に孕んだ本作。
    ページを捲る手が途中から加速していくように、のめり込んで読めました。

    この著者の作品、他にも積読してるので、そっちも楽しみだなー。





    全てのまばたきが、伏線。

    『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性患者・岸部愛華が深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は

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    2024年10月13日
  • 情熱の砂を踏む女

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    日本人は闘牛の事を知らなさ過ぎる!!!
    でもそれはしょうがない!
    欧州の人達が相撲を知らないように私達が闘牛を知らないのは誰でも出来るわけではなく、生きていく上で必ずしも必要ではないからかもしれない!

    そんな、私達の生活の延長線上に無い闘牛について、興味のある人にも無い人にも読んで欲しいと思う

    本作はストーリー以上に
    ・闘牛とは何か?
    ・闘牛に関わる人々?
    ・闘牛士の社会的地位
    ・闘牛の世界と女性
    ・スペインにおける闘牛文化
    ・闘牛における牛の役割と扱い
    などの私達が通常に暮らしていては決して知ることの出来ない知識が詰まってます!!

    全く興味のなかった人も読んだ後はYouTubeで検索す

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    2024年10月05日
  • 法の雨

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    無罪病判事と言われる裁判官が法廷で倒れた。そこから始まる検察と判事の馴れ合いがあるのではとか、成年後見人制度の抱える問題など、問題提起が物語の中でわかりやすく説明されていく。暴力団が絡み警察との馴れ合いも描かれていて、本当なのだろうかと思ってしまった。現実とは少しは違うのかもしれないが、現代の抱える法の問題をエンターテイメントに仕立てた作者の力量に没入してしまった。

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    2024年09月21日
  • 告白の余白

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    双子の兄の死の真相を探るために京都に行くミステリー作品ですが、他の方々の評価も頷けるなと感じました。
    京都の言葉の一つ一つにある皮肉や棘と言ったものがこの作品の伏線であり、物語の深みを増すものとして機能しているが、京都の京女を皮肉っているようにも感じられます。
    この作品の本質として、ミステリーの面白さももちろんのこと、人の言葉には余白があり、人に話す言葉の一つ一つには人それぞれの意味と尺度があるということを再認識させるものであると痛感しました。そういった意味では、京言葉の皮肉を題材にするというのは非常に挑戦的かつ素晴らしい作品に感じました。

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    2024年09月09日
  • ガウディの遺言

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    ガウディ建築のファンなので手に取ったが、ガウディ建築を巡るシーンがあったりガウディやスペイン史について語られる部分も多くよく調べて書かれていて面白かった。
    逆にガウディに全く興味がなく単純にミステリーを楽しみたい人には退屈な描写が多いと感じてしまう人もいるかも…。

    ストーリーはすこし無理やりで、ミステリーとして評価できるかと言われると星はもっと少なく付けてしまうかもしれないけど、作者さんの下調べにガウディへの愛を感じてガウディファンとしてはなんだか嬉しくなりました!

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    2024年09月01日
  • 絶声

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    お金に囚われている人達が、自分の権利ばかりを主張し見苦しい。
    けれど、気になる。
    父親は生きているのか、遺産はどうなるのか。
    気になって気になって読んだ。
    なるほど、そうきたかーとワクワクした。
    最後に太字のブログ部分のみを読み直した。
    素晴らしいトリックでした!

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    2024年08月29日
  • アルテミスの涙

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    閉じ込め症候群で
    寝たきりの
    女性患者が妊娠した。
    一体誰が―――!?

    全ての
    まばたきが、
    伏線。

    コミュニケーションの極限で
    生きている意味を問う
    渾身のミステリー
    -------------------------
    YouTube「ほんタメ」で紹介されていて、
    気になっていた一冊です。
    文庫化されていて、迷わず購入しました。

    話せない動けない彼女が病院内で妊娠していた。
    彼女の両親、病院、SNS、マスコミ…
    全てが騒然とし、病院の管理体制を糾弾する。

    産婦人科医の水瀬真理亜が、
    彼女とまばたきを使って会話を試みる。

    通勤中に読

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    2024年08月16日
  • 生還者

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    世界第3位の高峰のヒマラヤを舞台に様々な謎が絡み合う山岳ミステリーで、ラストの真相を知った時はぞっとする程かなり驚きました。
    登山に関して非常にリアルに書かれており、読み応えたっぷりでした。

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    2024年08月13日
  • 絶声

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    【2024年159冊目】
    あと数時間で親父が死ぬ。母と自分を捨てた男が死ねば、莫大な遺産が入ってくる。兄と姉との配分を考えても、億はくだらない――困窮する生活から抜け出せると考えていた次男の正好は、その瞬間を今か今かと待ち望んでいた。だが本人名義のブログが更新され、そこには「私は生きている」と書かれていた。

    最初の掴みが上手かった、刻限の決まった死ってどういうこと?と思わされる物語のスタートで、一気に引き込まれました。なるほど、そういう意味での死か〜と納得しつつ、ブログが更新される度に剥き出しになっていく欲望と欲望の戦い。

    そこに第三者も絡んできて、遺産は誰の手に渡るのかと最後までわからず

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    2024年08月12日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

    ネタバレ 購入済み

    WhyとHowのどちらが重い?

    犯人の正体について割と分かりやすかったので星4。
    ただ、そこに至るWhy done itとHow done itの組み合わせが非常に秀逸です。
    何故このようなデスゲームが行われたのか、どのように社長室の殺人事件が起きたのか。
    そしてどうして「全員が犯人で、被害者で、探偵」なのか。
    推理そのものよりも、因果関係の繋がりをこそ楽しむべきかもしれない。

    #ダーク #怖い #ドロドロ

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    2024年08月11日
  • 法の雨

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    『逆転無罪』から始まって裁判官、検察官、弁護士……いろいろな立場の人のいろいろな思惑が絡まりあって進んでいくストーリーが面白かった。読後もスッキリして自分好みの良い作品だと思いました。

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    2024年08月03日
  • 法の雨

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    今回も面白かった!
    大きなミスリードはないのだけど、私はほんの少しの記述で惑わされた箇所がある。さすがです。

    成年後見制度おそろしい…
    近いうちに自分にも関係するかもしれない。全く知らなかったので知れてよかった。
    認知症は、分野によってしっかり覚えているものと忘れてしまうものがあるのだろうか。検事と話す時と、家族と話す時の差がありすぎたのだが、そういうものなのかな。

    読み終えて、タイトルってどう読むんだろうと思ったが、ちゃんとルビ振ってあった。

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    2024年07月30日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    改めて緑の大切さが分かり、自然をもっと大切にしてどんどんふれあっていこうと思える1冊でした。
    「樹木が全てを語ってくれました。」
    これ、めっちゃかっこいいですねw

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    2024年06月26日