下村敦史のレビュー一覧
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閉じ込め症候群について考えると私はとても怖くなる。
自分の身体が動かず、声を発声する事もできず、表情を変える事もできない・・・
しかし、意識はある!
そんな状況で私は耐えられるかを考えると恐怖が浮かび上がってくる。
私の身体が五体満足に稼働する事に感謝します!!!
併せて、個人の価値観について考えさせられる・・・
メディアに乗りやすい美談には気をつけて、個人的な正義は誰かにダメージを与えている可能性がある事を考えなければならない!!!
閉じ込め症候群の女性患者が妊娠した?
彼女を妊娠させたのは誰なのか?
警察と病院と女性患者の家族は彼女を誰が妊娠させたのかについて調べ始めたところ、ある男 -
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葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子『警官の道』角川文庫。
7人の作家の短編を収録した警察小説アンソロジー。7人の作家全員が自分の好みというのはなかなかあり得ないことだ。読んでみれば、柚月裕子の『聖』がピカイチで後は平凡な短編ばかりで、少しがっかりした。
葉真中顕『上級国民』。本作に描かれる刑事事件とされなかった交通死亡事故は、2018年に東京都港区で起きた元東京地検特捜部長による自動車死亡事故を思い出す。実際にこういうことはありそうだ。90歳の佐々木嘉一が交通事故で亡くなった。しかし、車を運転していた谷田部洋は逮捕されなかった。その裏には驚愕の事実が隠されて -
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冤罪か…
しかも、育ての父と血の繋がった父とどっちかが犯人って…
母が亡くなってはじめて知る真実。
死刑確定して捕まってる実の父。今まで、お父ちゃんと思ってた人とは、血が繋がってない。
でも、血より絆やろ!って私なら思う!
思うけど、そら捕まってるお父ちゃんが、無実で、育ててくれたお父ちゃんが真犯人かもしれんってなったら話は別やわな。
確かに時効になってるんで、真犯人は罪には問われんかもしれんし、自白したって自分は何もないし、無実の人だけ助かるって言ってもな。
刑務所入らんでも、社会的制裁ってヤツがね。マスコミに追われ、後ろ指さされ…
何か解決しても、素直には喜べん気持ちやな。
殺され -
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一家心中で生き残った幸子の17年間の苦悩と再生のミステリー。
ずーっとずーっと自分の過去に囚われ前を向く事、幸せになる事から自ら遠ざかり、苦悩と向き合ってきた幸子の心の叫びが300ページ近く綴られている。
悲痛な叫びに読んでいて本当に苦しくなる。
このまま何の光も見えず終わってしまうのかと不安になったけれどラスト数十ページに救われた。
思わぬ展開になり少し驚いたけれど、このラスト数十ページこそおそらく作者が伝えたかった事だろうと勝手に解釈している。
加害者と被害者の思いがぶつかり合った先に見えた真実は残酷だけれど、それを知る事で前を向ける時もある。
その立場にならなければ分からない想いがある -
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法の正義と成年後見人が主題のリーガルミステリ
近年、無罪を頻繁に出すようになり「無罪病判事」と揶揄されている裁判官の嘉瀬清一
看護師によるヤクザの組長殺害事件の結審直前に倒れたが、その裁判でも有効とされた判決は「無罪」
自身が手掛けた裁判では四度目の無罪判決となった検事の大神による「無罪病判事」の真意、そして事件の真相の追求
医学部に合格しながらも、入学金を出してくれるはずだった祖父が認知症になり、成年後見人制度により弁護士が後見人になったため預金が降ろせずに納入期限が迫っている高校生の幸彦
果たして、法とは誰のためのものなのか?を問う物語
刑事裁判の有罪率99.7%となっている現代 -
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ガウディの建築物が大好きなので、タイトルに惹かれました。
サグラダファミリアで起こった殺人事件。
サグラダファミリアで石工として働く日本人の父がガウディの遺言にまつわる謎に巻き込まれ逃亡。父の無実を証明するため、またガウディの遺言の謎解きをすることになる娘。
物語途中でガウディの情報を集めるため、いろんな関係者に話を聞く形で、サグラダファミリアや他の作品やガウディ自身にについて、知識も得られてしまうおまけ付き。
サグラダファミリアの建築の行方もを左右されてしまうほどの壮大なスケールの話で、これは実在する世界的に有名な建造物であるだけに、どうやって収拾するのかとハラハラしながら読みましたが、き -
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題名の「法の雨」は、雨が万物を潤すように、仏法が衆生をすくうことのたとえ」だそうだ。
様々なテーマで現代の問題にメスを入れる著者が、今回問いかけるのは、「法の正義とは」と「成年後見制度の闇」。
公判検事の大神護は、「無罪病判事」と呼ばれる裁判長の裁判で、今回も無罪判決を受ける。
その裁判長が判決直後法廷で倒れ、無罪となった被告は死亡する。
大神検事は、関連があるのかと調査を始める。
一方、嘉瀬幸彦は医学部受験に合格し、入学金を祖父に払ってもらう予定だった。その祖父が認知症になり、成年後見制度を適用されてしまう。
入学金の振込期限が迫るが、後見人の弁護士に支払いを拒否される。
入学金は果たして払 -
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「失踪宣告」しても、しなくても、うちには、そんな莫大なお金ないからね!
なので、こんな事件起こり得ない…
ハァー…
こんな財産ある家に生まれたら、どんなにええか!って思うけど、現実には、あんまり居心地が良いもんやないのかもしれん。
父親も金の亡者で、その子らもあんまり変わらん感じだし…
「世の中銭や!」
を地で行く家族やけど、楽しいん?
あるに越した事はないけど。
(めっちゃ欲しいのも確かやけど^^;)
で、得意の遺産争い。
お父ちゃんは、行方不明のまま。失踪宣告して、法律上は死んだ事にして、濡れ手に粟。
本当に亡くなったのか?
失踪宣告を前にブログの更新が…
しかし、こんな晩年嫌やな