下村敦史のレビュー一覧
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下村敦史『逆転正義』幻冬舎文庫。
6編収録のどんでん返しミステリー短編集。何れの短編も設定やテイスト、仕掛けが異なり、十二分に楽しめる。
『見て見ぬふり』。理屈っぽい感じのどんでん返しで、その真相は言い訳にしか聞こえない。
報道などで知る限り、最近の虐めはかなり陰湿で執拗になっているようだ。さらにはSNSの普及が、陰湿な虐めに輪を掛けているらしい。昔は虐めなどは余り無く、子供同士の喧嘩はあったが、決着が着けばまた普通に遊んでいた。
高校のクラスで、ある日突然始まった陰湿で過激な虐め。主人公の冬樹が見るに見兼ねて職員室に向かい、担任に密告するのだが、担任は見て見ぬふりを決め込む。冬樹は堪 -
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最近テレビでご本人をお見かけした。
ご自宅で取材を受けていらっしゃって、とにかく色々面白い方で、早速読んでみようと思って選んだ一冊目。
ずっと、登場人物の人となりを見ている感じで話が進む。個性豊かと言うより…何だこの感じ…。
と思って中盤以降、自分なりに考察するもそんな訳ないでしょうよ、ぐらい陳腐な考えしか出てこなかった。
終盤も終盤あたりで、ようやく、あれ⁈あれ⁉︎が増えて、一気にそうゆう事ぁ!と色々繋がった。
ミステリーとかで、何だこの感じ…となる時は、作者にいいように転がされてる時だと、何度も経験しているじゃないか。
人の死なないミステリーは優しさで溢れていたけれど、人の善意とは何か -
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大人気ミステリー作家御津島磨朱李の新邸披露会に招かれた7人。何かが起こりそうな洋館をあえて建てた御津島は、「あるベストセラー作品が盗作であることを公表する」と宣言した後姿を消す。余興なのか事件なのか判断がつかないまま、吹雪に閉じ込められた7人は不安な2日間を過ごすことに。
作者下村敦史の自邸をそのまま利用したミステリーといういうことで、見取り図だけではなく写真が頻繁に登場してイメージが湧きやすい。冒頭の建築士との打ち合わせの会話もリアルで楽しかった。しかし、そこで得た情報を“読者だけが知っている”と錯覚して読んでいたため、作者の術中に嵌った感がある。思い込みにやられた。
最後の大オチは概ね予 -
Posted by ブクログ
まんまと騙された!やっぱり固定観念はいけないなぁと思いつつも、固定観念がないと、こうしたどんでん返しが楽しめないから、これでいいのかな。
この小説にはヴィクトリアン・ホテルに宿泊するそれぞれの人物の章があって、キモとなるワードは『優しさ』。
みんな『優しさ』に反応し、苦い思いをしている。
途中から、あれ?あれ?と違和感に気づいていくんだけど、最後にはあからさまな答え合わせが。読者には優しいのかもしれないけれど、ここまでのヒントは必要ないんじゃないかなとも思ってしまった。
あー、色々書きたいんだけど、すこしでも書いたらネタバレになってしまうので、そこは読んでのお楽しみということで