下村敦史のレビュー一覧

  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    高級ホテル、ヴィクトリアン·ホテルに泊まる人々のお話。
    読み進めていくうちに違和感があったが、そこまで気に留めてなかったら、最後に大きなトリックがあってびっくりした。
    腑に落ちるというのはこういうことなのか!という気持ちでいっぱいでした。
    もっと疑いを持って読まなきゃいけないなぁ(笑)
    唯一、ホテルの従業員に何かあるのかと思ってたが、そこは何もなく。。。
    私の疑いはズレているようです(笑)

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    2025年03月28日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ヴィクトリアン・ホテルが登場人物たちの人生をずっと見守っているような、温かい小説。
    後半になるまでそれに気づかず、特別評価するつもりがなかった小説だったが、やっとわかった。

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    2025年03月28日
  • 闇に香る嘘

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    ☆3.6

    前半は結構読むのが辛かった。描写的な意味で。
    目を逸らしたくなるような気持ちになるからかな。
    それでも気になる気持ちにページが繰られ、その真実に驚く。
    読後感は意外にも温かいものだったな。
    参考文献の多さに作者の向き合う姿勢が見えるのも良かった。

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    2025年06月13日
  • アルテミスの涙

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    閉じ込め症候群の女性が妊娠した!このセンセーションな出だしから、多分読者は、担当医師を疑ったでしょう。もちろんわたしもです!
    この先はネタがバレるのでやめますが、こんな愛の形があるのかと?驚きと、現実には、どうなるのかと考えさせられる話でした!

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    2025年02月27日
  • 闇に香る嘘

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     「闇に香る嘘」は下村敦史さんのデビュー作品であり、2014年の「第60回江戸川乱歩賞」の受賞作品でもあります。
     実は下村さんは2006年から9年連続で江戸川乱歩賞に応募していて、9年目にしてようやく受賞できたそうです。作家さんの苦悩については当然知るべくもないですが、普通は5年くらい連続で落選してしまったら、心が折れてしまうのではないでしょうか?諦めずに挑戦し続けたことには心から敬意を表します。
     子供の頃、満州で亡くなったと思っていた兄が、中国残留孤児として日本に帰国し、実家で母と暮らすようになりますが、69歳で盲目の主人公はその兄に違和感を感じ、兄の存在を疑い始めます。
     至る所に散り

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    2025年02月09日
  • 緑の窓口 樹木トラブル解決します

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    区役所の新設部署「緑の窓口」に配属された主人公が、樹木医の柊さんや役所の仲間たちと一緒に、樹木にまつわる人間トラブルを解決していく心温まるストーリー。
    チャボヒバのお話には少しうるっときました。
    最後に柊さんが、お母さんの本当の想いを知ることができて良かったです。

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    2025年02月07日
  • そして誰かがいなくなる

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    ネタバレ

    展開は読めるけど、普通に面白かった!
    けどできれば誰も死んで欲しくなかったなぁ。
    実は生きてるっていう予想は外してしまった。

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    2025年02月05日
  • 警官の道

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    どれも実力派の作家で、ハズレはありませんでした。中でも初読みの長浦氏は迫力を感じました。近い内に他の作品を読んでみようと思います。

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    2025年01月27日
  • 闇に香る嘘

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    ネタバレ

    あらすじを読んで、どうなるんだろうと気になり読む。

    謎の核の部分は戦争のあまりにも暗い影によって読むのがしんどいかと思ったが、物語の推進力が強く、読むのをやめられなかった。

    物語の骨格がとても重厚で、叙述もフェアで、読み終わったとき、大掛かりでダイナミック(かつ、もちろん安全)なアスレチックで遊び終わったような充足感があった。

    差別の気持ちを持っていた属性が実は……というところはやりきれない気持ちになる。

    ずっと失明した主人公の視点で語られており、最後の方、色の描写が出てきておや?と思ったら語り手が変わっていた。つまりずっと色の描写はなかった(はず)。私も失明した人の目線でずっと謎解き

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    2025年01月14日
  • 闇に香る嘘

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    全盲の老人が主人公で自分の兄が実は偽物ではないかと疑い始め真実を知る為に…という物語でした。全編を通じて中国残留孤児のテーマも語られていて終盤まで重たい展開でしたが最後に最大の真実が明かされて…!最後はハッピーエンドと言える終わり方でほっこりできました。

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    2025年01月07日
  • そして誰かがいなくなる

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    タイトルからしてアガサ・クリスティの有名作を彷彿とさせますが、みんながいなくなる訳ではないですし、トリックは寧ろエラリー・クイーン的でオマージュ感は薄め。それでも登場人物それぞれの思惑が入り乱れるトリッキーな展開にも関わらず、スマートに解決させた手腕は巧みでよくできた作品だと思いました。

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    2024年12月13日
  • 闇に香る嘘

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    盲目の主人公、謎に迫っていくがラストが意外な展開だった。
    視覚に障害があると、そうでない人の何倍も物事に対し疑心暗鬼を生じやすくなるだろう。
    途中、全てが疑わしく、しかし真実を得る手段がなく、、どのようにラストを迎えるのか不安だった。
    人はほぼ視覚で生きているんだな、と強く感じる。目は大事にしようと思った。
    それと、中国残留孤児の事を知らなかった自分には、とても勉強になった。そしてもう少し知りたいとも思った。

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    2024年12月06日
  • 闇に香る嘘

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    まさかのどんでん返しでおもしろかったです。
    一言一句見逃さずに丁寧に読んで考察したら結末はわかりそうですが、基本流し読みの私には無理でした(笑)
    家族の絆の物語です。

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    2024年12月05日
  • そして誰かがいなくなる

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    最初から最後まで先が読めず、おもしろかったです。著者の実際の自宅を舞台にしたというコンセプトが、物語全体によいスパイスになっていると思いました。

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    2024年11月27日
  • そして誰かがいなくなる

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    がっつりのミステリーを読むのが久しぶりで、前半は少し読みづらいと言うか正直あまり面白さがわからなかった。
    が、途中からどんどん引き込まれていって最後はほとんど一気読み。
    ことごとく予想は外れ完全に騙された。

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    2024年11月23日
  • 絶声

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    素直に面白かった!
    病にかかり、死が近い父親の財産を身内で争う。
    しかしその父親が失踪。

    人は大金を目の前にすると、どうしても人間としての理性が抑えられなくなる。
    父親の死を望んでしまうし、汚い部分が出てきてしまい他人も身内も関係なくなる。
    ありきたりな、いざこざな話かなぁと思って読んでいたが、意外なトリックがあり「えっ、そうなの⁈」と思い、またさらりと読み返した笑
    ストーリーも読みやすく私は好きだなぁ。

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    2024年11月15日
  • そして誰かがいなくなる

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    読みやすいミステリーだった
    解決にいたるところが思ったよりヌルッときたのでもう少しわかりやすく、タメなどがあるといいなと思った
    実在の館なのは結構おもろい笑

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    2024年10月22日
  • アルテミスの涙

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    病院で寝たきりとなっている、若い女性患者に突如発覚した妊娠。
    瞬きのみでのコミュニーケーションから読み取った、本人の希望は『子供は産みたい』だった。

    ミステリー要素も強い本作ですが、生命倫理や当事者の人権問題など、多くの社会問題も複雑に孕んだ本作。
    ページを捲る手が途中から加速していくように、のめり込んで読めました。

    この著者の作品、他にも積読してるので、そっちも楽しみだなー。





    全てのまばたきが、伏線。

    『江花病院』に長期入院している閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)の女性患者・岸部愛華が深夜に体調を崩した。当直中の産婦人科医・水瀬真理亜が診察すると、愛華は

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    2024年10月13日
  • そして誰かがいなくなる

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    ネタバレ

    大御所覆面ミステリー作家御津島の新邸のお披露目会。招待されたのは推理作家達に文芸評論家、編集者。そして、探偵。
    豪華な新邸はミステリーに関わるものにはたまらない「何かが起こりそう」な雰囲気。そして、外は吹雪。
    御津島は、今夜あるベストセラー作家の盗作を公表すると言い残し姿を消してしまう。叫び声を残して。

    しっかりとしたクローズドサークルと一癖ある登場人物達。しっかり堪能させてもらいました。
    そして、邸宅が本当に豪華絢爛。何かが起こるには最高の舞台。あぁ~建もの探訪がしたい。
    ラストも「おぉ~っ」と、ちょっと目を見開いてしまいました。

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    2024年10月06日
  • 情熱の砂を踏む女

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    日本人は闘牛の事を知らなさ過ぎる!!!
    でもそれはしょうがない!
    欧州の人達が相撲を知らないように私達が闘牛を知らないのは誰でも出来るわけではなく、生きていく上で必ずしも必要ではないからかもしれない!

    そんな、私達の生活の延長線上に無い闘牛について、興味のある人にも無い人にも読んで欲しいと思う

    本作はストーリー以上に
    ・闘牛とは何か?
    ・闘牛に関わる人々?
    ・闘牛士の社会的地位
    ・闘牛の世界と女性
    ・スペインにおける闘牛文化
    ・闘牛における牛の役割と扱い
    などの私達が通常に暮らしていては決して知ることの出来ない知識が詰まってます!!

    全く興味のなかった人も読んだ後はYouTubeで検索す

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    2024年10月05日