下村敦史のレビュー一覧

  • 告白の余白

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    双子の弟英二が自殺した兄の不思議な遺言の謎に迫るべく京都で謎を解いていく。
    こんなストーリーですが、果たして今まで高知で農業を営んできた弟が各地を放浪してきた兄になり変われるのかという疑問さえ克服できれば、真実は何かを探る楽しいミステリの世界に浸れます。
    「京都」の色々な風習や考えが伏線であったり、謎であったりして楽しめました。
    京都の人がここで描かれているような人でないとは思いますが、いかにもありそうと思えるところが怖いです。
    作者はまさしくここに描かれた高知出身の父と京都出身の母の子で、編集者が京都出身というのも、物語を読み終わって納得感がありました。

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    2019年04月22日
  • 告白の余白

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    自殺した兄の遺書の真相を確かめるため、京都に赴いた双子の弟。
    訪ね当てた恋人に兄と間違われ、そのまま成り済ます。
    京都人の本音を見せない躱し方やはぐらかし方に惑わされる弟、謎めいた手紙の意図は、そして成り済ましはいつばれるのか、ハラハラしながら頁をめくる。
    しかし、終盤にきての意外や意外・・・・
    著者の巧みなミスリード(漢字ではなく、かなを使うなど)に、主人公ともども惑わされてしまった。
    京都祇園や舞妓の裏話的な詳述は、花街探訪を体験したかの如くであり、また、直接的な物言いをしないという京都の土地柄及び京都人の人柄についても、読後少し参考になったかな。

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    2019年03月06日
  • 失踪者

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    生還者 に続く下村さんの 山岳ミステリー
    10年前の転落事故でクレバスに置き去りになっている親友樋口を迎えに行く真山…が氷漬けの遺体が何故か年老いていた!? 樋口はあの時亡くなったはず!それとも?
    この謎を軸に真山と樋口の出会いまで遡り、そこからぐいぐい話に引き込まれます。
    さすが下村さん。今回もほぼ一気読み!
    下村さんのおかげで、自然に魅せられ、生死をかけた熱い登山家達の生き様に興味が湧きました。

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    2019年02月11日
  • 失踪者

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    ストイックに山と向き合う真っ直ぐな山男同士の友情は静かな情熱を帯び、ひしひしと胸に迫る。氷の底で二度命を落とした真実が明らかになった時、涙が滲み心が震えた。
    孤高の頂にいたミステリアスな樋口も魅力的だったが、真山との絆に溶かされ、悲しみや埋めようのない空白を知って弱さを垣間見せる彼の姿もまた人間らしい魅力が尽きない。時代が前後する読みにくさを除けば脇役も善悪明解でスッキリ。
    山に魅せられた男たちの間に女の入り込む余地がない一抹の寂しさを感じながら、一切湿っぽさのないカラッとした晴天のような読後だった。

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    2019年01月15日
  • 生還者

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    闇に香る嘘」を初読みし、心を掴まれた下村さん!
    今作、評判通りの面白さでした✧‧˚
    この本で登山の知識も少し得ることができた…かな?と思わせる程の専門知識が沢山織り込まれ、「ほぅほぅ」と新しい知識を頭に入れることで、ミステリーを読む時によくやりがちな先読みをする暇がなく、作品の内容と同じスピードで楽しめたような気がしました!ほぼ一気読みに近かった!
    これも下村さんのテクニック?
    まずはプロローグでしっかり掴まれます!
    いったいこの人物は誰?
    それがずっと頭から離れない!
    自分の命を預けるパートナーや、登山隊のメンバー、極限状態ではお互いの信頼感がまず根底にあること。
    それが崩れた時の人の脆さ、

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    2019年01月01日
  • 失踪者

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    友人、と言うには軽すぎる友と過ごした登山。その相棒が登山途中の事故で自分たち達を助けるために、ザイルをみずから切って死亡したと思っていた。その亡骸を見つけ連れ帰って弔おうとしたのだか、事故を起こした時よりも明らかに歳を重ねていた。
    彼はいつどうして、同じ場所で亡くなることになったのか!
    山男の友情に溢れる物語。

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    2018年11月10日
  • 失踪者

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    10年前転落事故で死亡した友の遺体を収容しに、主人公は南アンデスのシラウ・グランデ峰に向かう。しかし、その事故現場で見つけたのは、数年分歳を取っていた友の遺体だった。
    その理由(わけ)は?
    さらに死んだはずの友と同じ登攀スタイルの人物が現れ、オカルト的な謎がさらに深まる。
    そして小説は、2016年の現代と事故当時の06年、大学時代の1991年や92年、さらには99年、03年、04年と、目まぐるしく過去と現代を行き来する。
    著者の巧みな手法に翻弄されながら、読者は頁を捲らざるを得なくなる。
    随所に記される登山シーンは、その場に臨場しなければ描けないほど見事な迫力がある。
    しかし、著者に本格的な登

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    2018年10月26日
  • 失踪者

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    ネタバレ

    山の壮大さや自然の美しさと恐怖が存分に感じられる。命をかけて雪山に登る意味。一匹狼だった樋口が相棒を得て、一人が寂しいと語る場面が印象的。登山の苦しみ、辛さ、そして何ものにも代えがたい喜びが伝わってくる。樋口が一度は生還したのにまた雪山で、同じ場所で死んだのはなぜか。謎めいたものがあり、一人の人間の過去を追う。取り戻すことのできない時間や後悔はあるけれど希望も感じられる真相でよかった。

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    2018年10月11日
  • 闇に香る嘘

    購入済み

    悔しい!ヤラレタ

    真相が分かったとき、何故その可能性にもっと早く気づかなかったのか、悔しさがこみあげた。
    ミステリーにおいては、この悔しさは満足度と同義語だ。
    少しだけ残念なのは、せっかくタイムリミット付きの誘拐事件まで発展させたにも関わらず、えらくあっさりした解決。
    もう少しハラハラドキドキさせてもらっても良かったかも、
    なので⭐️一つすくなめ。
    ミステリーとしては⭐️5つ間違いない。

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    2017年12月29日
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL

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    元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
    朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
    藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい。仲間内って難しい。
    最高だったのは佐藤友哉、島本理生夫婦の合作。こんな豪華な作品が辞めるなんて…!!! よかった、かなりよかった。引きこもりと心に傷を負ったシスターの話でよかった

    全部にもちろんゾンビのような感染症の元ネタの設定が絡んでいるのですが話を知らなくても面白かったです

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    2017年09月26日
  • 生還者

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    ネタバレ

    2017/7/29 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2020/3/2〜3/7

    過去の遭難により恋人を亡くした兄が、山をやめていたはずなのに、カンチェンジュンガで雪崩に遭い遭難死する。生き残って帰国した2人の口から、正反対の内容が語られる。どちらが正しいことを言っているのか、また、なぜ兄は山を再開したのか。いくつもに謎に緊迫する冬季登攀シーンの末に明かされる真実。大変面白かった。

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    2020年03月07日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    まさしくタイトルどおり

    みんな犯人みんな被害者みんな探偵
    こんなにも上手く三役を交錯させる小説はこれ以外にはないと思う。
    助かるために犯人になり、被害者にもなり、探偵にもなる。
    最後の終幕で明らかになる読者が見ていた世界の真実に圧巻。構成がうますぎる。

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    2026年01月16日
  • そして誰かがいなくなる

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    外は吹雪。人気作家の御津島磨朱李の新邸に招かれた作家たちに不穏な出来事が起こっていくミステリー。

    実在する著者の自邸が舞台。
    下村邸を訪問したほんタメの動画を見ていたので、脳内で映像化しながら読めた。

    主要な登場人物が多くて序盤は大変だったけれど、エピローグで美しく締められて、最後まで読んで良かったと思った。

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    2026年01月15日
  • 逆転正義

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    正義はある日突然逆転する。朝ドラあんぱんで「逆転しない正義」を理解するのに一助となったのでこのタイミングで読めて良かった。世にも奇妙な物語に出てきそうな話で、ドラマを見てみたいと思った。歴史を振り返ると正義は簡単に逆転するなと深く感じた。

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    2026年01月15日
  • 同姓同名

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    名前が明記されている登場人物の大半が同姓同名・大山正紀で構成されているため、物語の中で"どの"大山正紀が出てきたか判断するには"その"大山正紀の容姿や職業といった文章内で表すことのできる特徴しかなく、言動はわかっていても"どの大山正紀"の言動か後に明かされるまでわからないところが面白かった。これはドラマでも映画でも漫画でもアニメでもなく、明確に容姿を表すことができない、すなわち文字でしか表すことができない小説だからこそ出せる面白さだと思った。
    普段小説を読んでいる時、脳内で勝手に映像を作り上げて物語を噛み砕いていくためここはメディア化

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    2026年01月13日
  • ガウディの遺言

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    一生に一度は行ってみたいガウディのサグラダファミリア。
    ダン・ブラウンのダヴィンチコードみたいな話しかなと期待したけどちょっも違った。
    ミステリーとして読むと拍子抜けかも。
    でも、サグラダファミリアにも興味がもて、知らなかったスペインの背景も知れて良かった。
    とはいえ、宗教が絡んでくると無宗教な私としてイマイチ理解が及ばなくなる。

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    2026年01月12日
  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    なんだか変だな、茶番を見せられてるみたいだなあ、と思いながら読み進めました。最後に、やっと茶番に見えていた理由が一気に明らかになります。ただ、あんまりスッキリ感はないかなあ。

    タイトルはキャッチーで面白いからか、子どもたちが「どんな話なの?」と、気にしていました。

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    2026年01月12日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    途中から違和感というか、なんか流れが変なような、、、しっくりこないような、っと思っていたら、なるほど。そういうことだったのねー。

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    2026年01月07日
  • 暴走正義

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    2026.01.02
    内容はわかるし、SNSは近寄るものではないとも思う。自分の考えをより助長するものを「オススメ」してくるから

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    2026年01月02日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    100年の歴史に幕を閉じる。ビクトリアンホテルの最後の日。それぞれの登場人物のシーンが目まぐるしく入れ替わる展開。こういうホテルを題材にした小説や作品は多々あり、なんとなくの騎士感があるシーンがしばしばあった。最後の展開も、ミステリー好きならば「ホテル物の小説ってこういう展開よね」とうすうす気づくトリックでちょうどいい程度に楽しめました。登場人物が多すぎず、それぞれのキャラクターもイメージしやすく、最後のトリックも複雑になりすぎず読者に伝わりやすい内容で、下村淳史さんは作品作りの時に、いかに上手に読者に伝わるかを意識されてるんだろうなと勝手に思いました。

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    2025年12月30日