下村敦史のレビュー一覧

  • 法の雨
    無罪判決を連発する裁判官嘉瀬。彼に無罪を何度も出された検察官の大神。看護師による組長殺人事件でも無罪判決を下された。判決を決めてすぐに嘉瀬は倒れ、認知症となってしまう。大神は施設に嘉瀬を訪ね、判決について問いただすが、、、というお話。その中に嘉瀬の孫などの絡み合い、なかなか面白いリーガルミステリーだ...続きを読む
  • 黙過
    本筋とはあまり関係ないけれど、中盤に少し登場の天童教授が魅力的でした。

    「本来、無知は罪ではない。90パーセントの一般人が答えられる常識問題を間違ってしまった人でも、90パーセントの一般人が答えられない非常識問題の答えを知っているかもしれない。
    誰もが知っている知識を知らなかったからといってその人...続きを読む
  • ガウディの遺言
    冒頭から死体が、カタルーニャ地方にサクラダファミリアは、あるんですね。
    ガウディが、実家の土地を売り払ってまで建てたかったこの教会は何だろうと。考えて、本とは脱線して、サクラダファミリアをググって見た、2030年には出来上がるとか、ただ彫刻写真を観るには、塔の上の方はチャエーンソーで削った様にかくか...続きを読む
  • ガウディの遺言
    ガウディーの意思や現状がよく理解できた。
    あくまでの小説の中の話だが、ガウディーの本当の意思とは別に建築が進んでいるという設定には面白さを感じた。
    完成がかなり前倒しになったという話は聞いている。またみに行きたい。
  • ガウディの遺言
    ガウディとサグラダファミリアが好きって人、または興味があるって人は必見かな。物語を抜きにしても下手なガイドブック読むよくよくわかる。それほどに登場人物が熱く、それは猛烈に熱く語りつくしてくれるから、これホント小説なの?って疑問を抱いてしまうほどだった。下村さんの本はこれ!と言ったおすすめ本があるわけ...続きを読む
  • ガウディの遺言
    アントニ・ガウディやサグラダ・ファミリアの蘊蓄がくど過ぎる。
    世界遺産の本ならわかるがミステリ小説でそこまで必要なのか?
  • ヴィクトリアン・ホテル
    帯に「騙しているのは誰?」と惹句がありますが、それは作家さんです。
    ストーリーはすごく真っ当なのに、何か事件が起きるんじゃないか、とそわそわしながら読んじゃって損した感じです。

    歴史を重ねた趣のあるホテルでは世代を越えて様々な人生のドラマが繰り広げられて来た、で十分楽しめる話でした。
    世の中、色ん...続きを読む
  • ガウディの遺言
    ガウディの建築物やサグラダ・ファミリアの秘密、バルセロナの歴史について知ることができる。
    今までは特に興味が無かったのに、読んだ後はバルセロナに行ってみたくなった。
    一つの殺人事件をキッカケに、佐々木志穂は“未完の教会”を巡る陰謀に巻き込まれていく。
    壮大なミステリーだった。
  • 闇に香る嘘
    兄ではなく自分が養子で中国人だったのか。
    久しぶりのどんでん返しだな。
    戦争時のことや残留孤児のことなど
    知らないことがたくさんあったから勉強になった。
  • 闇に香る嘘
    「下村敦史」の長篇ミステリ作品『闇に香る嘘』を読みました。

    「横関大」に続き、「江戸川乱歩賞」受賞作家の作品です。

    -----story-------------
    孫への腎臓移植を望むも適さないと診断された「村上和久」は、兄の「竜彦」を頼る。
    しかし、移植どころか検査さえ拒絶する「竜彦」に疑念を...続きを読む
  • ガウディの遺言
    サグラダファミリアの尖塔に死体が吊り下げられたーーー。

    死体の発見から始まるサスペンス。姿を消した父、襲いかかる謎の男。
    サグラダファミリアについての深掘りあり、バルセロナの歴史にも触れた内容充実の一冊。

    帯の一文で絶対読むと決めてた本。下村先生、こういったものも書かれるんですねー。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    プロットはとっても好きなタイプでした。

    時代毎のトピックスをうまく融合させてたと
    思います。

    強いて言えばキャラ1人1人や、
    サブキャラをもっとリンクさせて欲しかったかな。

    長編の方が作品が生きた気がします。
  • 悲願花
    よく考えられたプロット。文庫本の帯にあるように、最後見えていた光景がパタパタと反転する。
    主人公は一家心中の生き残りの少女。大人になっても親への恨みを抱えているためか、主人公に感情移入がしにくい。主人公のその感情が物語のベースなので仕方がないのだが・・・。
  • 悲願花
    こんな境遇で育った幸子の闇堕ちが見ていて辛かった。もう一方の親子は、そうであってくれ…と思った願いが通じてほんの少し胸を撫で下ろしました。

    往復書簡の件は違和感ありまくり…からのなるほどな!とまた一つ学ばせてもらいました。

    ラストで判明した事実がしんどくて考えさせられました。


    〈“加害者“と...続きを読む
  • ガウディの遺言
    ダ・ヴィンチコードと懐かしいバルセロナの旅思い出した。旅行中、カタルーニャは意識しなかったが…詳しい観光パンフ読んでる気分に。ただ主人公は「わかった」と推理進めるが、付いて行けず、立ち止まる事しばしば…。ガウディについては、どこまでが事実なんだろう。
  • 絶声
    父の遺産を巡るきょうだい達のマネーゲームの行く先は…というストーリー

    自己中心的で力を持つ人の晩年は、特に病を得たりするとこうなるものなのだろうか
    ならばもっと…するはずだろうに、という疑問や違和感が湧いて来る展開だった

    最後に「良い話」風の教訓めいたエピローグが入るが、これは要らなかったのでは...続きを読む
  • ガウディの遺言
    ガウディやサクラダ・ファミリアの事、スペイン内乱のこと、今まで以上に詳しく知ることが出来た。一度自分の目で見てみたいです。
  • ガウディの遺言
    今までの著者のテイストとは違った印象のミステリー。

    コロナ前に行ったバルセロナの思い出がよみがえり、サクラダファミリ、ガウディとスペインの風景や歴史をあたらめて知ることとなる。

    とはいえ、ミステリーの部分は、あまり納得がいかないというか、ガウディにこだわりすぎて、ミステリー要素は薄まった感が強い...続きを読む
  • ガウディの遺言
    1991年、バルセロナ。

    佐々木志穂25歳は13年前、サクラダ・ファミリアの石工となった父に連れられてバルセロナにやってきます。
    母は志穂が小学生の時にバルセロナのグエル公園で強盗に刺されて亡くなっているので、志穂にとっては忌むべき土地でした。
    志穂には恋人のホルヘがいて、結婚を望まれています。
    ...続きを読む
  • 真実の檻
     亡くなった母親の遺品を整理する最中、大学生の石黒洋平は「赤嶺信勝」という差出人からの手紙を複数見つける。他にもその男と思われる人物が母親の腹部をなでるようなポーズを撮った写真もあった。もしかしてこれは、自分の本当の父親ではないのか。気になって調べ始めた洋平はやがて、赤嶺信勝が母親の両親を殺した連続...続きを読む