下村敦史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2024年159冊目】
あと数時間で親父が死ぬ。母と自分を捨てた男が死ねば、莫大な遺産が入ってくる。兄と姉との配分を考えても、億はくだらない――困窮する生活から抜け出せると考えていた次男の正好は、その瞬間を今か今かと待ち望んでいた。だが本人名義のブログが更新され、そこには「私は生きている」と書かれていた。
最初の掴みが上手かった、刻限の決まった死ってどういうこと?と思わされる物語のスタートで、一気に引き込まれました。なるほど、そういう意味での死か〜と納得しつつ、ブログが更新される度に剥き出しになっていく欲望と欲望の戦い。
そこに第三者も絡んできて、遺産は誰の手に渡るのかと最後までわからず -
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下村敦史『白医』講談社文庫。
安楽死をテーマにした医療ミステリー。ミステリーと言うよりもヒューマンドラマと言った方が正解か。
超高齢化社会が到来し、医療技術が進歩し、不治の病に苦しみながら死ぬに死ねない人たちが増えているのは事実だ。そんな状況の中、安楽死、或いは尊厳死と言うのは非常に難しい問題で、簡単に答えを出すことは出来ないのだろう。
本作では、安楽死や尊厳死について是非は明確にせず、時と場合により選択の余地があることを匂わせている。
ホスピス、天心病院の医師、神崎秀輝は末期癌のボクサー、水木雅隆の安楽死を行ったとして裁判に掛けられる。神崎はその他に2件の安楽死に関わったとされてい -
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先週の土曜日、怒涛の6連勤を終えた自分へのご褒美として購入した一冊です。
駅前の書店で出会いました。
下村さんの作品は初めてかと思いきや、
「闇に香る嘘」を読んでました。
疑惑の逆転無罪判決。
”無罪病判事”と呼ばれる裁判官がいる。
起訴後、有罪率99.7%の日本で、無罪判決が下される。
担当検事の大神は3回連続で無罪を言い渡され、
検察庁内でも「ありえない」出来事として、
出世の道は絶たれ、自身の今後すら危うい状況。
その裁判長が判決直後に突然倒れる。
そこから二点の視点(検察官の大神と、裁判長の孫)で物語は展開していきます。
物語のテンポが良く、
息つく暇なく数時間で読み切りま -
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閉じ込め症候群について考えると私はとても怖くなる。
自分の身体が動かず、声を発声する事もできず、表情を変える事もできない・・・
しかし、意識はある!
そんな状況で私は耐えられるかを考えると恐怖が浮かび上がってくる。
私の身体が五体満足に稼働する事に感謝します!!!
併せて、個人の価値観について考えさせられる・・・
メディアに乗りやすい美談には気をつけて、個人的な正義は誰かにダメージを与えている可能性がある事を考えなければならない!!!
閉じ込め症候群の女性患者が妊娠した?
彼女を妊娠させたのは誰なのか?
警察と病院と女性患者の家族は彼女を誰が妊娠させたのかについて調べ始めたところ、ある男 -
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葉真中顕、中山七里、呉勝浩、深町秋生、下村敦史、長浦京、柚月裕子『警官の道』角川文庫。
7人の作家の短編を収録した警察小説アンソロジー。7人の作家全員が自分の好みというのはなかなかあり得ないことだ。読んでみれば、柚月裕子の『聖』がピカイチで後は平凡な短編ばかりで、少しがっかりした。
葉真中顕『上級国民』。本作に描かれる刑事事件とされなかった交通死亡事故は、2018年に東京都港区で起きた元東京地検特捜部長による自動車死亡事故を思い出す。実際にこういうことはありそうだ。90歳の佐々木嘉一が交通事故で亡くなった。しかし、車を運転していた谷田部洋は逮捕されなかった。その裏には驚愕の事実が隠されて