下村敦史のレビュー一覧

  • 真実の檻
    冤罪のテーマの話しで途中専門用語があり難しいかなって思ったがラストの衝撃は素晴らしい。ただ真犯人の動機がイマイチ分からなかったので☆3にしました。
  • 白医
    何も手の施しようがない状態に直面した時、
    求められるもの以外で何か出来ないかを模索する葛藤を強く感じました。
    安楽死を合法化してしまうと、社会的弱者が自分は死にたくないと思っていても周りから死ぬよう圧力を受ける可能性があるとネットで見たため、
    慎重に考える必要がある問題だと思います。

    「理屈ではな...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    この洋館、実在してるんだもんなあ。
    しかも作者の自邸。
    めちゃくちゃ手が込んでる。
    こういうの一度は見てみたいよねえ。
    本作もこの館と同じくらい趣向を凝らしたミステリーだった。
    閉じ込められる前から既に怪しいのに、その後も次々と不可解な事が起こる。
    謎の重ね掛けみたいな“館モノ”だった。
  • 同姓同名
    中学生・高校生・大学生のビブリオバトル大会でチャンプ本となった話題作で、気になっていました。

    少女が惨殺された事件、その犯人は16歳の少年でした。少年法により守られていた犯人の実名が週刊誌で公開されたことで、状況が大きく変わります。社会的に大きな反響を呼んだ事件の犯人と同姓同名であるがゆえに、様々...続きを読む
  • 逆転正義
    短編でどんでん返しを楽しめるので、時間がない時には良かった。個人的に気持ちいいどんでん返しが数編しか無く、驚きがあまり感じられなかった。もっと考えさせられる内容だと思ってた。
  • そして誰かがいなくなる
    面白かったけど、うーん。
    なんというか。微妙だったなぁ。
    途中まで面白かったけどラストがなんかちょっと興醒めだったかな。
    動悸がとても微妙だし。
    にしても本当にあるんだ、あの家。
    そっちの方がびっくり。
  • 同姓同名
    実名報道とか、「社会問題を生み出そうとしている」という指摘とか、色々刺さり考えさせられた。
    ミスリードの罠にちゃんとかかったので面白かったが、かなり複雑な構造なので読むのに根気がいる。
  • 刑事の慟哭
    過去に捜査本部の方針に逆らい、結果的に冤罪だったが警察に泥を塗ったとされ、厄介者扱いされている刑事の田丸。
    今回も間違った方向へ進もうとする組織に反発するが…

    面白くないわけではないけれど、あまりに冤罪が多すぎるし、警察の無能さが引き立てられているような気がした…
    色々と矛盾するのでは?と思うこと...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    贅沢な王道ミステリー。
    古典のオマージュ、密室、その部屋のイメージ写真まであるという・・・

    殺人動機は?な部分もあるけれど、それは謎解きがメインだから気にしない(笑)
    ミステリー要素を随所に楽しめるエンターテイメント小説ですね。
  • そして誰かがいなくなる
    ファン向けの遊び心と邸宅自慢がメインかな。

    著者の実際の邸宅を舞台にしたそうな。殺人現場にしてしまうのだからちょっと悪趣味な気もする。

    ラストはブラックなテイスト。
  • そして誰かがいなくなる
    どうしよう、読むのやめるか、、、と思いながら読み進めた。終盤2割、ここまで我慢して読んだ分面白いじゃないか!となる。
    結末にたどり着くまでが長い。8割退屈。ここがなんとかならんかったんかと。書けもしない読むだけの人間が偉そうなことを言う。
    下村さん作品は初めてだったけど、他にも読者皆さんの評価が高い...続きを読む
  • ヴィクトリアン・ホテル
    書店で見かけて、気になって読んでみた作品。
    登場人物多く、それぞれに物語があってしっかりとオムニバス形式のようにドラマが描かれている。なにかで悩んでいる人にとっては、慰めてくれるような言葉にも出くわしそう。
    私自身もそうなのかな、と心打たれる言葉もあった。

    最近ミステリを何冊か読んでいて身構えて読...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    作者の実際の邸宅を小説の舞台にする大胆な試みは途中に出てくる室内の写真も相まってリアルそのもの。その中で起きる人物消失から殺人まで一軒家の中でここまで謎が深まる事件が多発すると読者としてどんどんと引き込まれていく。終盤のびっくり要素も楽しめたし、作者のご自宅披露の場としては豪華な演出だと思いました。
  • アルテミスの涙
    今回も、下村節が光ってました。でも、重い問題を題材としているのに、そこの心理描写が物足りなくて、個人的には、少し惜しい気がしてしまいました。
    ひとつ言えるのは、親だからって子供を支配してはいけないということですね。
  • ヴィクトリアン・ホテル
    違和感を感じながらもそのまま読んじゃいました。もっと考察しながら読めばもっと面白かったはず!大団円すぎる気もしますがまあそこは…ね。
    授賞式パートが印象的(谷口ムカつくけど)
  • そして誰かがいなくなる
    【ページ数】  306頁
    【読み応え】  〇
    【ストーリー】 〇
    【伏線回収等】 △
    【グロ表現】  無

    実在する作者の自邸を舞台としたミステリー!

    もうそれだけでわくわくする。
    「何か起こりそうな館建てたい。」という夢をかなえたミステリー作家。
    大雪のなか行われた館のお披露目会。そこに招かれた...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    社会派ミステリーの印象が強い作家さんだが、今回は洋館を舞台にしたクローズドサークル。

    大人気作家の新邸のお披露目会に招かれたのは作家や編集者、評論家である。
    覆面作家がいきなり素のまま登場し、挨拶だけで書斎に引きこもり…
    叫び声と同時にいなくなり…。
    これだけではないだろうなと思っていたが、エピロ...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    作家が自ら趣向を凝らして作った自宅が舞台となる小説。大雪に閉ざされ、クローズドサークルが完成する。
    読みやすいが、これといった驚きはない。あっさり読み終えてしまった。
  • そして誰かがいなくなる
    ネタとしては面白いが、些か凝すぎ、やりすぎ?著者自身が書いているようにフィクションだから楽しめるんです。後書きで、さらにシラけてしまう自分は狭量か…。
  • そして誰かがいなくなる
    自邸を舞台に、クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュとして描かれた本格ミステリ。
    いつもの下村作品とは趣が違う。

    吹雪の夜、何かが起こりそうな館に招待された作家、編集者、文芸評論家。そこで起こったある事件。完全なクローズドサークルものでワクワクだったんだけど、実際に建てたという自邸への...続きを読む