下村敦史のレビュー一覧
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豪雪で閉ざされた洋館で… 超現実的な世界観に吸い込まれる本格ミステリー #そして誰かがいなくなる
■あらすじ
大御所の覆面ミステリー作家である邸宅に、新人作家や評論家たちなど、ミステリー書籍関係者が招かれた。初めて見る大御所作家と豪華絢爛な洋館に圧倒されつつも、彼らは楽しい時間を過ごしていた。とこ...続きを読むPosted by ブクログ -
きたきたクローズドサークル。しかも意識的にその状況を作り上げようとして、人を寄せ集め重大発表を行うなんて、もうこれ人死にが出るの確定だと思い序盤からワクワク。
案の定、家主に始まり、集まった人達の内の一人が死体となって発見される。私は第二の被害者が意外だった。この人が死んだら後々子どもが可哀想だな...続きを読むPosted by ブクログ -
初めての下村敦史さん。有名な『そして誰もいなくなった』のオマージュということで…
大好きなクローズドサークルの現代版!
隠し部屋ありの赴きある邸宅、吹雪で身動きの取れない招待客、奪われる通信手段、うきうき設定もりもりだった。
色々な方が描かれてるオマージュなのに、クローズドサークルってなんでこんなに...続きを読むPosted by ブクログ -
大物覆面作家が森の奥地に建てた洋館を舞台にしたミステリー。タイトルが明らかにあの名作へのオマージュな件からも推察されるように、現実世界の古今東西のミステリー小説は劇中にも存在して広く共有されている設定。そして事件当日の天候は吹雪w知念実希人の『硝子の塔の殺人』も同様の趣向だったが、やはり歴史の蓄積の...続きを読むPosted by ブクログ
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「著者初の本格ミステリー」という宣伝帯に惹かれて購入。何かが起こりそうな洋館とクローズドサークル、そこで殺人事件が起こってしまう…というストーリーは勿論、物語、そして事件自体はフィクションであるが、「『実在する自邸を舞台にした』という紹介文は本当のことだったのか❗」という小説外の仕掛けも面白かった...続きを読むPosted by ブクログ
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100年間続いたホテルが一旦の閉館を前に、そこに訪れた人々の群像劇が描かれていく。所々に、ん?と思う描写があった物の、シンクロがあるので気にならなかったのでスルーしてしまいました。そうしたら終盤で一気に真相が明らかになり、ひっくり返されてしまった。2020年の閉館の最後の一夜の事かと思っていたら、ま...続きを読むPosted by ブクログ