下村敦史のレビュー一覧

  • そして誰かがいなくなる
    豪雪で閉ざされた洋館で… 超現実的な世界観に吸い込まれる本格ミステリー #そして誰かがいなくなる

    ■あらすじ
    大御所の覆面ミステリー作家である邸宅に、新人作家や評論家たちなど、ミステリー書籍関係者が招かれた。初めて見る大御所作家と豪華絢爛な洋館に圧倒されつつも、彼らは楽しい時間を過ごしていた。とこ...続きを読む
  • 法の雨
    先週の土曜日、怒涛の6連勤を終えた自分へのご褒美として購入した一冊です。
    駅前の書店で出会いました。
    下村さんの作品は初めてかと思いきや、
    「闇に香る嘘」を読んでました。

    疑惑の逆転無罪判決。

    ”無罪病判事”と呼ばれる裁判官がいる。
    起訴後、有罪率99.7%の日本で、無罪判決が下される。

    担当...続きを読む
  • 警官の道
    上級国民:葉真中顕/許されざる者:中山七里/
    Vに捧げる行進:呉勝浩/クローゼット:深町秋生/
    見えない刃:下村敦史/シスター・レイ:長浦京/
    聖(あきら):柚月裕子

    作家もいろいろ 物語もいろいろ
    読んだことのない作家さん出会うのも おもしろい
  • そして誰かがいなくなる
    きたきたクローズドサークル。しかも意識的にその状況を作り上げようとして、人を寄せ集め重大発表を行うなんて、もうこれ人死にが出るの確定だと思い序盤からワクワク。

    案の定、家主に始まり、集まった人達の内の一人が死体となって発見される。私は第二の被害者が意外だった。この人が死んだら後々子どもが可哀想だな...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    初めての下村敦史さん。有名な『そして誰もいなくなった』のオマージュということで…
    大好きなクローズドサークルの現代版!
    隠し部屋ありの赴きある邸宅、吹雪で身動きの取れない招待客、奪われる通信手段、うきうき設定もりもりだった。
    色々な方が描かれてるオマージュなのに、クローズドサークルってなんでこんなに...続きを読む
  • そして誰かがいなくなる
    大物覆面作家が森の奥地に建てた洋館を舞台にしたミステリー。タイトルが明らかにあの名作へのオマージュな件からも推察されるように、現実世界の古今東西のミステリー小説は劇中にも存在して広く共有されている設定。そして事件当日の天候は吹雪w知念実希人の『硝子の塔の殺人』も同様の趣向だったが、やはり歴史の蓄積の...続きを読む
  • 逆転正義
    そうきたか!となる6つの短編集。
    予想しながら読むんだけど、そこもそうなるのか!とやっぱり騙される。
    「死は朝、羽ばたく」が一番良かった。
  • そして誰かがいなくなる
    ちょっと期待外れかな^_^けど最後の最後は、ははーん、でした^_^
    って、いうか、このおちこそ盗作じゃねー^_^
  • そして誰かがいなくなる
     「著者初の本格ミステリー」という宣伝帯に惹かれて購入。何かが起こりそうな洋館とクローズドサークル、そこで殺人事件が起こってしまう…というストーリーは勿論、物語、そして事件自体はフィクションであるが、「『実在する自邸を舞台にした』という紹介文は本当のことだったのか❗」という小説外の仕掛けも面白かった...続きを読む
  • 闇に香る嘘
    目が見えない…
    自分がなったことないから、イメージでしかないけど、見える人が簡単にできない不自由さはキツい。
    この主人公は、40歳ぐらいまで、見えてただけに余計にね。

    これ、映像化されたら、全盲の主人公だけ分からんけど、その他大勢は分かるっていう真実が…
     「なに疑ってんねん!」
     「なに怒ってん...続きを読む
  • 同姓同名
    4.5くらい
    前から気になってた作品。

    総じて面白かった。
    様々な大山正紀が出てきて整理がちょっと大変でした。 様々なミスリードをさせる部分があり、やられた!っと何回も読み返す部分があった。

    解説にもあったが、少年法、実名報道、死刑、私刑、遺族感情、誹謗中傷等の問題を考えさせられる本でした。
  • そして誰かがいなくなる
    下村さんの実験的な本格ミステリー。
    楽しんだのは実は御本人らしい。
    読者は右往左往させられるばかり。
  • 警官の道
    警官も人。
    悩みもあれば間違いもする。
    そんな中でも信念をもって行動し生きている人はかっこいい。
    どの作家さんの作品も響きました。

  • 同姓同名
    登場人物全員が同姓同名。着眼点が面白い。凄いものを読んだな、という感想。

    自分は、名前はとてもパーソナルなもので、できるだけ他人に触れられたくないという考えが強い。大学に入る頃には、初見の人に本名は教えないし、下の名前で呼ばれるのも抵抗感を覚えるようになっていた。結婚して名字が変わり、自分のことを...続きを読む
  • ヴィクトリアン・ホテル
    100年間続いたホテルが一旦の閉館を前に、そこに訪れた人々の群像劇が描かれていく。所々に、ん?と思う描写があった物の、シンクロがあるので気にならなかったのでスルーしてしまいました。そうしたら終盤で一気に真相が明らかになり、ひっくり返されてしまった。2020年の閉館の最後の一夜の事かと思っていたら、ま...続きを読む
  • アルテミスの涙
    事故の影響で意思の疎通を目のまばたきのみで行うという推理小説
    子を産む、中絶をするという命に関わることとはどういうことかということも考えさせられる作品

    良い悪いの二者択一しかないという問題では無いからこそ読者に考える余地があるのが良い

    身体が動かない、意思の疎通もままならないことからの先入観、思...続きを読む
  • 警官の道
    「警官」という職業に焦点を合わせているのが面白い。するっと読むつもりだったのに、好きな作家が多すぎて没入。急いで読むことができなくて、思いのほか時間を要しました。

    まずひとつめの葉真中さんで掴みバッチリ。以降、コロナに寄せた話もちらほらあり、あまりに寄せすぎるのは私は苦手なのですが、世間がパニック...続きを読む
  • 同姓同名
     ××町で幼女殺害事件が起こった。逮捕されたのは16歳の少年。名前も顔も公表されない少年A。少年Aを”大山正紀”と週刊誌が公表した。平凡な暮らしをしていた大山正紀に何かしらの影響を与えた。それから7年、”大山正紀”は釈放された。
     ”大山正紀”という名前に悩まされた仲間の集まり「”大山正紀”同姓同名...続きを読む
  • 闇に香る嘘
    ミステリー要素を除けば、中途視覚障碍者、中国残留孤児、開拓団の悲劇など、細かく描写されていて圧倒された。

    目が見えないことは、想像する以上に困難な状況だと知った。それが、手に取るように描かれており、それだけでも、読んで良かったと思えた。
  • 真実の檻
    最近軽めの作品ばかり読んでいて久しぶりに重厚な社会派ミステリーを読みました!冤罪がテーマで法律の専門的な言葉も多くちょっと難しかったけどしっかり読み応えはありました。ラストのどんでん返しはまさに衝撃の一言!